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十話 黄金の湯の混浴とサウナ対決
しおりを挟むねね橋を渡り、有馬川を上流に向かって歩き、薄暗い洞窟のようなトンネルを歩いていく。トンネルの出口に近づくにつれ、眩い灯りが広がると共に、空気そのものが変わっていくのを感じた。神域にでも足を踏み入れる感覚だ。
トンネルを抜けた先は、六甲山の渓谷であり、真っ赤な橋が架かるその先には日光東照宮のような豪華絢爛な建物があった。
「ここが黄金の湯じゃよ」
「すごい豪華な建物ですね」
温泉街の神に案内され、僕らは少し緊張した面持ちで中へと入った。
「それじゃあ、また後でね」とマリア様はひらひらと手を振り、エマ様もおずおずとその後に続いていった。
温泉街の神に案内してもらった礼を言うと、「帰りは来た道を戻るとよい。」と温泉街の神は去っていった。
脱衣所で服を脱ぎ、腰にタオルを巻いた。さすがに自分の粗末なものをお嬢様方の目に触れさせるわけにはいかない。混浴の場合はタオルを巻いて湯に浸かるのもやむを得ないだろう。
浴場への扉を開けると、突然の眩い光に思わず目を覆ってしまった。黄金の光が溢れてきたからだ。そこは床も壁も全てが黄金でできている異常な空間であった。25メートルプールくらいありそうな大きな露天風呂は、浴槽も当然黄金で作られており、金色に光る湯船からは、白く揺れる湯気が立ち込めていた。
「うっわー。なんだこれ……。これ作った奴はだいぶ頭いかれてるな」
度肝を抜かれつつも身体を洗い、湯船にゆっくりと浸かった。湯は高めの温度であった。温泉に浸かる瞬間のゾクゾクとする感覚と、肩まで浸かった際の多幸感に満ちながら、大きく吐息をはいた。ここは現世の極楽である。
その時、若い女性の声が聞こえてきた。
「うわ! すごい。エマも早くおいで!」
「ちょっと、押さないでよ。って、何これ!? 作った人頭おかしいでしょ」
マリア様とエマ様であった。二人とも、バスタオルをしっかりと巻いている。
「あっ、セバス。湯加減はどう?」
「マリア様、熱めですけど、いい感じですよ。すみません、先に浸かってしまって」
「何も謝ることないわ。私も浸かろうっと」と、マリア様は大胆にもバスタオルをばさっと取り去った。
「ちょっと! ここ混浴ですから、バスタオル付けたまま入っても大丈夫ですよ」
「あら、混浴だからってバスタオルを付けるのはバットマナーよ。ほら、エマもバスタオル取りなさい」
「はっ!? ちょっ、引っ張るなっー!」
マリア様はすっぽんぽんのまま、エマ様のバスタオルを引きはがしにかかった。エマ様は半泣きで全力の抵抗をしていたが、あえなくタオルを奪われてしまった。エマ様の美しい白い肌が露わとなり、思わず見とれてしまった。
「馬鹿っ! こっち見ないでっ!」
エマ様に足元にあった洗面器を投げつけられた。
「すみません! 恥ずかしいならとりあえず湯船につかってください!」
エマ様は飛び込むように湯船につかった。その後にマリア様は「飛び込むなんてバットマナーよ。」と言いながら、ゆっくり湯船に浸かった。
「あんまり人いないみたいね」
「そうですね。まぁ幻の温泉ですし、これだけ広いですからね」
エマ様も最初は恥ずかしがっていたが、温泉に肩まで浸かって温まり、いつしかとろけそうな表情にゆるんでいた。
「ねぇ、黄金のサウナもあるみたいよ! 一緒に入ろうよ」とマリア様ははしゃぐように言った。
「サウナ? 私苦手だからいいよ」とエマ様は首を振ったが、マリア様は手をとって、無理やりつれていこうとした。
「ちょっと待って、わかった。私も行くから、バスタオルだけ巻かせて。セバスはこっち見ないでよ!」
「わかってますよ。エマ様、申し訳ありませんが、マリア様にもバスタオル巻かせてください。目のやり場に困ります」
「うん、わかってる」
お嬢様二人がバスタオルを巻き終わったところで、僕も湯船から上がり、サウナへと同行した。
黄金の湯のサウナは、これまた金ぴかの黄金でできた小屋であった。
「サウナまで黄金にする意味はあるの? 意味不明」
「あら、キラキラして素敵じゃない、ねぇセバス」
「僕はどちらかというと、エマ様の感覚に近いと思います」
黄金のサウナの前には、黄金でできた看板があった。そこには、“サウナで一時間耐えれた方には、年間入浴券をプレゼント!”という文字が刻まれてあった。
「サウナに一時間耐えたら、年間入浴券ゲットだって!」とマリア様は目を輝かせた。
「温度の低いミストサウナとかなら、頑張れば耐えれると思いますけど、挑戦してみますか」
しかし、黄金のサウナはとてもではないが一時間入るのは厳しい場所だった。サウナの中まで全面が金でできており、熱の反射性が凄まじい。熱を全く逃がさない魔法瓶の中で、火を轟轟と焚かれてるようだ。息をするのもしんどいほどの熱気である。
「これはとても一時間は持ちそうにないですね」
入ってすぐに汗が吹きだし始めた。マリア様も「そうね。もう少ししたら出ようかしら」と額の汗をぬぐった。
「あつぅ……私もう出るぅ」
少しぐったりしたエマ様が腰を上げようとした時、サウナの入り口の扉が開いた。誰かが入って来たようだ。
顔を上げてみると、入り口にはやや小太りの男性が立っていた。
「おぉ! なんとかわゆい乙女であろうか!」
その小太りの男は、エマ様を舐めまわすように眺めた後、興奮した様子でそう言った。バスタオルを巻いているとはいえ、そんな視線を送られていい気分はしないだろう。
「ちょっと、うちのお嬢様に下卑た視線を送るのをやめて頂けますか?」
二人の間に僕はすぐさま割って入った。エマ様は少し怯えた様子で僕の背中に隠れている。
「なんだ貴様は? おいらが何様かわかってないようだな」
男の声は高く、思ったよりも若く見えた。中学生か高校生といったところだろうか。
「小太りのお子様にしか見えませんね。エマ様が出られないのでそこをどいてください」
「なにをっ! おい、爺や! この無礼者をなんとかしろ!」
唾を飛ばしながら喋る男に辟易とする。話し方と言い、どこぞのお坊ちゃまなのか知らないが、無礼なのはどう考えてもこいつの方だろう。
小太りの男の後ろから、背の高いシルバーヘアの男が現れた。結構年齢を重ねているが、背筋はすっとまっすぐ伸びており、身体も引き締まっているせいか、とても若く見える。
爺やと呼ばれたその男性は、突然小太りの男の脳天へチョップを放った。
「いてっ! 何するんだ爺や」
「スバルお坊ちゃま、欲しい者があれば、自力でなんとかするべきだと教えているでしょう。すぐに他者に頼るようでは、星の貴婦人の長男としての名が廃りますぞ」
「ぐぬぅ……だったら、どうすればいいのだ!」
爺やと呼ばれた男は、僕の方に目をやり、「すみませんが、そちらのお嬢様をかけて、スバルお坊ちゃまと一勝負してもらえませんか?」と言った。
「はい? 僕がそんなことをする義理はありませんよ。エマ様、早く出ましょう」
「うん……ありがとう」
エマ様はかなり顔が火照っていた。足どりはふらふらしているし、意識も少し朦朧としているようだ。とりあえず、涼しいところで休ませてあげなければ。しかし、僕はこの厄介事な申し出から避けて通ることができなかった。
「あら、面白そうじゃない! 女の子を取り合って、男が文字通り、サウナで耐久熱いバトル展開ね! 勝った方はエマとデートする権利をもらえるってことで!」
マリア様は、目を輝かせて僕を引き留めた。
「エマの事は私が見ておくわ。だから、セバスはこのお坊ちゃんとの勝負を受けなさい」
「いえ、でも……」
「これは私からの執事への要望よ」
そう言われてしまっては、この勝負を受けるしかない。
「……はい、かしこまりました。その代り、エマ様の事はくれぐれもよろしくお願いしますね」
マリア様は意地悪そうな笑みを僕に向けた後、ぐったりしているエマ様の肩を抱えてサウナから出ていった。
「それでは、どちらが長くサウナに入っていられるか勝負を始めます。勝者には、エマ様とのデート権が与えられます」
爺やさんの仕切りで、僕とスバルお坊ちゃまとか呼ばれている小太りなガキとの勝負が始まってしまった。
「おいおい、もう汗だくじゃないか。これなら楽勝だな」
開始早々、小太りのガキは、僕の額の汗を眺めてそう言った。
「当たり前だろう。お前が来る前から僕はサウナに入ってたんだ。お前こそ、そんな体型じゃ、サウナは苦手だろう」
「ふん、水分量ではおいらの方が上だ。負けて吠えずらをかくがよいわ」
全く可愛くないガキである。死んでも負けてなるものか。こんな奴とエマ様を近づけるわけにはいかない。しかし、僕もサウナが得意なわけではない。既に軽く脱水症状は始まっている。
「ふっ、なかなかしぶといな。さっさと負けを認めろよ」
ふてぶてしい笑みをこちらに向けて来るが、相手もかなり汗が吹きだしている。
「余裕ぶるわりには、お前だって発汗がすごいぞ」
「ぐぬ、おいらはまだまだ余裕だ!」
その後はお互い全く口を開かなくなった。口を開くのもだるい。頭はくらくらしてきた。どれほど時間が経っただろうかと思うが、時計を見るために顔を上げるのも億劫だ。
限界が近づいているのがわかる。相手のスバルお坊ちゃまとやらも、かなり限界が近づいている。先ほどからずっと下を俯いていたままである。最初はただの小デブのぼんぼん息子だと思っていたが、ハンデがあるとはいえ、ここまで耐えている相手に少しは感心した。それでも負けるわけにはいかない。
焦点の合わないふと、入口の扉を眺めた。今すぐ外に飛び出したい気持ちがふつふつと湧いてくる。しかし、入口の窓に人影が見え、その弱気な思いは吹っ飛んだ。
サウナの入り口の窓には、顔をひっつけるほど近づけ、心配そうに僕を見つめるエマ様の姿があった。
お嬢様に心配をかけるわけにはいかない。僕はエマ様にほほ笑んだ。
「僕はエマ様が応援してる限り……絶対にここから出るつもりはないぞ」
いい加減に負けを認めろと、僕はスバルお坊ちゃまを見た。しかし返事はなく、少しぐったりしている。
「おい……、大丈夫か?」と肉付きのよい彼の肩をゆすると、力なくこちらにもたれかかってきた。
「……ったく! 意識飛ぶまで我慢してんじゃねぇよっ!」
僕はふらつきながらも、スバルお坊ちゃまのふくよかな身体を背負った。その様子を見て、エマ様が入口の扉を開けてくれ、なんとか外に連れ出した。
「大丈夫っ!?」
エマ様は本当に心配そうな表情で僕を見つめた。
「僕は大丈夫です。それより、このスバル坊ちゃんが大変だ」
爺やさんも少し取り乱した様子だったが、予め冷えた飲み物と冷却グッズを用意していたらしい。スピーディーに対処を開始していた。息はあるし、水を飲んだら落ち着いたようだ。今は目をしっかりあけて、会話も成立している。
ほっとした瞬間、気が緩んで僕も力が抜けてしまい、その場にへたりと座り込んでしまった。
「大丈夫? 早く水飲んで」とエマ様は冷たいペットボトルを、蓋を開けて手渡してくれた。
「大丈夫です。ありがとうございます」
今までの人生で飲んだどんな飲み物よりも、一番おいしいただの水だった。しかし、エマ様が心配して僕にくれた水だ。
「おつかれ、セバス。残念ながら、勝負はあのお坊ちゃまの勝ちね」とマリア様はフルーツ牛乳を飲みながら言った。
「残念ながら……そうですね」と言って、僕はうな垂れたたが、エマ様は「何でっ? 意味わかんない!」と反論した。
「この勝負は、先にサウナから出た方が負けなのよ。あのお坊ちゃまを背負って出た結果、先に外に出たのはセバスよ」
スバルお坊ちゃまの様子が落ち着いたのを確認し、爺やさんが近づいてきた。
「今日は誠にご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。お坊ちゃまのダイエットと、男気を鍛えるのに打ってつけだと思い、バカなことをしてしまいました。何とお詫びすればよいか……」
「いえ、僕も最初はただのボンボン息子だと侮っていました。正直あれだけガッツを見せられるとは思ってませんでした」
「本当にすみません。先ほど、勝負はお坊ちゃまの勝ちだと言っていましたが、どう見てもあなた様の勝ちです」
「あら……相手がそういうなら、勝者はセバスね!」とマリア様は笑顔で言った。
「もうふざけないでっ! 勝負とかもうどうでもいいでしょっ! 大体私はそんなの認めてないし!」
エマ様はかなり怒り心頭の様子だ。それも当然だろう。意識が朦朧としている間に、勝手に勝負に巻き込まれ、その景品にされたのだから。
「すみません。エマ様を勝手に勝負の景品という事になってしまって……」
「そういう事で怒ってるんじゃない! セバスにこんなバカな勝負をさせたお姉ちゃんとそこのおじさんに怒ってるの! それとあんたも……、もうこんなつまらない事で無理しないでっ!」
エマ様が、爺やさんとマリア様に対して怒るのは仕方ないだろう。だけど、僕に対して怒っている理由は、納得いかないものだ。
「エマ様……僕が無理したのは、これはつまらない事なんかではなかったからです」
何を言ってるのといった表情で、エマ様は僕を眺めた。
「執事の僕を気遣ってくれる優しいエマお嬢様を、身を挺して守るのが僕の使命です。そのためだったら……、僕はもちろん命だって張れます。可愛らしいお嬢様を、不埒な男から守るのもまた、当然僕の役目です。お嬢様が望んでいない相手とのデートなんて、断固としてさせるわけにはいきません。」
エマ様は、ふるふると肩を震わせて、途切れ途切れの言葉で言った。
「どうして……っ! どうしてそんなに頑張るのよっ……、執事だからって、そこまでしなくていいでしょっ!」
「執事という仕事が、僕にとって幼いころから夢見ていた大切な仕事だからという理由もあります。だけど……、今は、エマお嬢様が僕にとって、全てを賭けて尽くせる大切な人だからです。」
ケント様との一件があった後、エマ様がかけてくれた言葉に僕はとても救われた。
「あら、エマにだけなの?」
「も、もちろん……マリア様のためにも全力で尽くさせてもらいます」
「そう、ならいいのよ。私の要望もこれで達成ね! よかったわね」
「はい、ありがとうございます」
黄金の湯の受付で、帰りに黄金の湯の年間入浴券をもらった。知らずのうちに一時間もサウナに入っていたらしい。マリア様かエマ様にお渡ししようと思ったが、頑張ったご褒美に自分で持っておきなさいと返された。
帰り道でマリア様は、「ところで、サウナの勝者はセバスになったんでしょ? だったら、エマちゃんとデートできるわね」とからかうように言った。
「いや、エマ様が納得していない勝負なので、その件は無効ですよ」
「……。」
この時、エマ様は何も言わなかった。まさか、エマ様からの要望が、「私とデートしてほしい」なんて内容になるとは、この時は全く思っていなかった。
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