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三章 天下一暗黒天空武道会
021 ワンパンできるための特訓
しおりを挟む「ワタルも武道の大会に出るの?」
「うん、賞金がもらえるなら参加してもいいかな。リーシャはどうする?」
「私はいいかな…。だって、あんなに強そうな人達と戦って勝てる気しないし…。」
闘技場周辺には、多くの参加者らしき人たちがいた。その中には、ブルー〇・リーやキ〇肉マン、範馬勇〇郎などの名立たる武闘家たちの顔もあった。
「うっ…確かに…。いや、でもモンスターを倒すみたいに、相手の攻撃を避けて、銅の剣で会心の一撃をいれたら僕だって…。」
勇者ワタルは、受付で大会登録を申し込んだ
「大会では、刃物類の使用は禁止です。よろしければ、その銅の剣も預かりますが…。」
「えっ…。」
動揺するワタルに、「そりゃ武道の大会だからね…。」とリーシャは呆れた顔で呟いた。
大会への出場登録を済ませた勇者ワタルは、しばらく途方に暮れていた。
「どうしよう、リーシャ…。銅の剣がなかったら無理だ。素手で地面なぐって地震をとめる人とか、筋肉バ〇ターとかしてくる人には勝てない…。」
「ワタルも、腕立て伏せ100回、上体起こし100回、スクワット100回、そしてランニング10km、これを毎日やったら、頭が禿げあがる代わりにワンパンで敵を倒せるくらいに強くなるんじゃない?」
リーシャは、某少年漫画を読みながら言った。
「この年で禿げあがるのはいやだなぁ……。あっ、あの人は!?」
目を丸くする勇者ワタルの視線の先には、二人の大柄な男の姿があった。一人は、イタリアの種馬と呼ばれたシルヴェ〇ター・スタローンにそっくりの男であり、もう一人はそのライバルで、全米ボクシングチャンプのアフロ頭の黒人の姿があった。
「うん…?誰あの人達?」
「リーシャ、君はロッ〇ーを見ていないのかい!?あの超名作映画だよ!特訓といえばこれしかないよ!」
勇者ワタルは、ロッキーとアポロと名乗る二人に弟子入りをすることにした。
謎の闘志がわきあがるようなBGMのもと、勇者ワタルは二人のもとでみっちり修行に励んだ。業務用冷凍庫に吊るされた牛の肉塊を殴り、生卵が大量に入ったジョッキを飲み干し、朝の港町をランニングすると、町の住民たちがワタルの後ろをついてきた。
「よくこの辛い特訓を乗り越えたなワタル!」
「あぁ、お前は今、虎の眼をしている。もう教えることは無い!」
師匠二人からも免許皆伝を受け、天下一暗黒天空武道会が開催された。
タグ:ロッキー ワンパンマン
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