借金勇者は、銅の剣と毒消し草を携えた

muku

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一章 借金勇者の旅立ち

001 王様ってろくな装備くれないよね

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「勇者ワタルよ。お前はこれより、悪の魔王を倒す旅に出かけるのじゃ。」
  
王様は勇者という名で僕を呼称し、ただ喝を入れるだけで、武具も薬草の一つも渡してくれなかった。無論、金貨の一枚もくれなかった。王様で金持ちのくせにとんだけちん坊である。いや、金を使わないからこそ金持ちなのか。
  
「王様ならお金持ってんでしょ。なんかいい装備くださいよ。」
  
「はっはっは。どうせ勇者なんて、ほとんどの者が道半ばで諦めて、派遣社員になって自分より年下の正社員に「あっ、敬語じゃなくていいですよ。」と気を遣われるか、闇の道に落ちて、いい歳して日々親の脛をかじり尽くす怪物、二―トとなる運命だ。そんなものに国の税金をかけられるかっ!!」
  
意外とリアリスティックな王様に一括され、相変らず僕の所持品は、銅の剣と毒消し草のみであった。


タグ:派遣社員 ニート

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