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浅漬け
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彼女がすっかり夏バテだ。良く眠れないらしい。確かにここのところ激しすぎたかもしれないが、私はむしろ元気である。悪いことに彼女はエアコンが苦手な体質らしい。扇風機が首を振りながら静かに回っている。
「ごめんね。せっかくの休みなのに。」
「気にするなって。ゆっくり休んでいな。」
元気がなく、食欲のない彼女はぐったりとしている。昨夜の眠りも浅かったようだ。
「ちょっと買い物にいってっ来るね。一緒に行く?休んでる?」
「休んでいたい。冷たいレモネード飲みたい。」
「了解。体力つくように何か食べ物も買っとくね。」
近くの農家がやっている無人販売所へ行ってみた。ちょうどお婆さんが野菜を並べている。
「こんにちはー。夏バテにオススメの野菜ってなんでしょう。」
「なす、キュウリ、トマトが定番かな。あと、葉物もいいよね。小松菜は、暑さに弱いからたくさんはないけどいいと思うよ。」
「じゃあ、全部下さい。」
「あんがとう。サービスにじゃがいもつけちゃうよ。全部で400円ね。ミニトマトもつけちゃる。」
「これで400円でいいの。」
「ええよ。また、買ってよ。」
得をした気分だ。実際にかなりお買い得だ。確かに形は良くないが、新鮮さは抜群である。帰りに大根とニンジンをスーパーで買った。
帰ると彼女は眠っていた。起こさないように昼飯を作る。朝はで結局ヨーグルトを食べただけで、ちょっと心配だ。食欲のない時は、冷麺に限る。そうめんにしよう。梅雨にいれる小口ネギと海苔を準備する。生姜もあった方がいい。同時にさっぱりとして食べやすいといえば浅漬けだ。キュウリ、にんじん、大根を薄く切る。ミニトマトは、ヘタを取って半分にする。ぽん酢をうすめ、砂糖と塩を加えて良く混ぜる。鷹の爪を加え、そこにさっき用意した野菜を投入。冷蔵庫にいれておく。1時間ほどで浅く浸かり、食べ頃になる。
なすは、お魚レンジで表面をしっかり焼く。冷水で焦げた皮を洗い流す。おろししょうがをのせて焼きナスの出来上がりだ。冷蔵庫にいれておこう。
お昼に会わせてそうめんを茹でる。表示のゆで時間少し前くらいに麺を湯からあげる。水道水であら熱をとる。ボウル皿に張った冷水に麺をいれる。
浅漬も焼きナスもそしてそうめんも食卓に並ぶ。そろそろ彼女を起こして来よう。
テーブルの上をみて驚いている。少し作りすぎたか?
「ありがとう。でも、食べきれないよ。」
「残りは僕が食べるから、食べれるだけ食べてね。」
「ありがとう。頂きます。」
最初はゆっくりと食べていたけど、浅漬けは気に入ってもらえたようだ。そうめんも思いの外食べてくれた。焼きナスも美味しそうに食べてくれる。
少しは元気になってくれたかな。
2人できれいに食べきった。心なしか彼女も元気になってくれたようで安心した。
「ごめんね。せっかくの休みなのに。」
「気にするなって。ゆっくり休んでいな。」
元気がなく、食欲のない彼女はぐったりとしている。昨夜の眠りも浅かったようだ。
「ちょっと買い物にいってっ来るね。一緒に行く?休んでる?」
「休んでいたい。冷たいレモネード飲みたい。」
「了解。体力つくように何か食べ物も買っとくね。」
近くの農家がやっている無人販売所へ行ってみた。ちょうどお婆さんが野菜を並べている。
「こんにちはー。夏バテにオススメの野菜ってなんでしょう。」
「なす、キュウリ、トマトが定番かな。あと、葉物もいいよね。小松菜は、暑さに弱いからたくさんはないけどいいと思うよ。」
「じゃあ、全部下さい。」
「あんがとう。サービスにじゃがいもつけちゃうよ。全部で400円ね。ミニトマトもつけちゃる。」
「これで400円でいいの。」
「ええよ。また、買ってよ。」
得をした気分だ。実際にかなりお買い得だ。確かに形は良くないが、新鮮さは抜群である。帰りに大根とニンジンをスーパーで買った。
帰ると彼女は眠っていた。起こさないように昼飯を作る。朝はで結局ヨーグルトを食べただけで、ちょっと心配だ。食欲のない時は、冷麺に限る。そうめんにしよう。梅雨にいれる小口ネギと海苔を準備する。生姜もあった方がいい。同時にさっぱりとして食べやすいといえば浅漬けだ。キュウリ、にんじん、大根を薄く切る。ミニトマトは、ヘタを取って半分にする。ぽん酢をうすめ、砂糖と塩を加えて良く混ぜる。鷹の爪を加え、そこにさっき用意した野菜を投入。冷蔵庫にいれておく。1時間ほどで浅く浸かり、食べ頃になる。
なすは、お魚レンジで表面をしっかり焼く。冷水で焦げた皮を洗い流す。おろししょうがをのせて焼きナスの出来上がりだ。冷蔵庫にいれておこう。
お昼に会わせてそうめんを茹でる。表示のゆで時間少し前くらいに麺を湯からあげる。水道水であら熱をとる。ボウル皿に張った冷水に麺をいれる。
浅漬も焼きナスもそしてそうめんも食卓に並ぶ。そろそろ彼女を起こして来よう。
テーブルの上をみて驚いている。少し作りすぎたか?
「ありがとう。でも、食べきれないよ。」
「残りは僕が食べるから、食べれるだけ食べてね。」
「ありがとう。頂きます。」
最初はゆっくりと食べていたけど、浅漬けは気に入ってもらえたようだ。そうめんも思いの外食べてくれた。焼きナスも美味しそうに食べてくれる。
少しは元気になってくれたかな。
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