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いや一体私の仕事はいつになったら終わるのか
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よし、木崎悠馬の居場所は狼少年に案内して貰うことにして、転生者達の方は話まとまったかな?
牢屋に向ってみると
「木崎を探すのは俺達4人が行くことになった。それでいいか?」
と、氷室が私に向って言う。木崎悠馬を探しに行くのは風間と氷室、そして砂原と佐藤らしい。見事に男ばかりだ。
「いいけど、なんでこの4人?」
「女子の方は全員能力補助系。それに奴のスキル窃盗によって奪われたら取り返しのつか無くなるスキルを持っている奴もいる。」
風間が暴食のスキルを持つ鈴木有紗をチラリと見る。確かにそれはマズい。
「ということで、俺と体力馬鹿の氷室で追い詰めて、良い感じに疲れさせつつ、罠師のスキルを持つ砂原や相手を麻痺させるスキルを持つ敏也に捕まえて貰うって算段だが・・・どうだ?」
・・・うん、悪くない作戦だ。木崎悠馬のスキル窃盗は触れた相手の物しか奪えない。もし木崎悠馬から攻撃をされたとしても、身体能力の高い二人だ。簡単に逃げられるだろう。
「じゃあ、その作戦で宜しく。場所はある程度見当が付いているから案内するわ。それと、もし万が一危ないと思ったら逃げて。」
私の言葉に4人は頷いた。
・・・・・
・・・
深い深い森の中。そこで一人の男、木崎悠馬は灰色の兵士達を相手取り一人で戦っていた。時には雷撃、またあるときには火焔によって灰色の兵士達を葬り去っていった。葬る前に敵に触れるのも忘れてはいない。
「・・・うし、これで30人分か。流石に昔の英雄。良いスキルを持っている。」
辺りにいた灰色の兵士達を全て倒し満足げに笑う木崎。彼は仲まで会った転生者達のスキルを窃盗にて奪った後、人目の付かない森の奥で灰色の兵士達を倒し、兵士達が持つスキルを回収していた。
不完全な死者蘇生の術で蘇った兵士とは言え、過去の英雄。持っているスキルは紛れもない本物であり、大体のスキルは転生者にも劣らない強力なスキルであった。
「ふんふん、剣神の加護か。これは中々使えるな。ん?雷帝の鉄槌?このスキルは雷神の加護の下位互換だな。いらね。」
幾つものスキルを選別、そして自らの内に取り込んでいく木崎。雷神の加護、精霊の守護、氷姫の舞、獄炎乱舞、剣神の加護、などなど強力無比なスキルを次々と獲得していく。
「いいねいいね・・・これだけ強力なスキルがあればこの世界の頂点に立つことだって夢じゃ無い。いやでもまだ足りない。もっと、もっとだ。もっとスキルを集めないと・・・」
そう言って木崎は立ち上がる。
もっと強力なスキルを集めるために。
牢屋に向ってみると
「木崎を探すのは俺達4人が行くことになった。それでいいか?」
と、氷室が私に向って言う。木崎悠馬を探しに行くのは風間と氷室、そして砂原と佐藤らしい。見事に男ばかりだ。
「いいけど、なんでこの4人?」
「女子の方は全員能力補助系。それに奴のスキル窃盗によって奪われたら取り返しのつか無くなるスキルを持っている奴もいる。」
風間が暴食のスキルを持つ鈴木有紗をチラリと見る。確かにそれはマズい。
「ということで、俺と体力馬鹿の氷室で追い詰めて、良い感じに疲れさせつつ、罠師のスキルを持つ砂原や相手を麻痺させるスキルを持つ敏也に捕まえて貰うって算段だが・・・どうだ?」
・・・うん、悪くない作戦だ。木崎悠馬のスキル窃盗は触れた相手の物しか奪えない。もし木崎悠馬から攻撃をされたとしても、身体能力の高い二人だ。簡単に逃げられるだろう。
「じゃあ、その作戦で宜しく。場所はある程度見当が付いているから案内するわ。それと、もし万が一危ないと思ったら逃げて。」
私の言葉に4人は頷いた。
・・・・・
・・・
深い深い森の中。そこで一人の男、木崎悠馬は灰色の兵士達を相手取り一人で戦っていた。時には雷撃、またあるときには火焔によって灰色の兵士達を葬り去っていった。葬る前に敵に触れるのも忘れてはいない。
「・・・うし、これで30人分か。流石に昔の英雄。良いスキルを持っている。」
辺りにいた灰色の兵士達を全て倒し満足げに笑う木崎。彼は仲まで会った転生者達のスキルを窃盗にて奪った後、人目の付かない森の奥で灰色の兵士達を倒し、兵士達が持つスキルを回収していた。
不完全な死者蘇生の術で蘇った兵士とは言え、過去の英雄。持っているスキルは紛れもない本物であり、大体のスキルは転生者にも劣らない強力なスキルであった。
「ふんふん、剣神の加護か。これは中々使えるな。ん?雷帝の鉄槌?このスキルは雷神の加護の下位互換だな。いらね。」
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「いいねいいね・・・これだけ強力なスキルがあればこの世界の頂点に立つことだって夢じゃ無い。いやでもまだ足りない。もっと、もっとだ。もっとスキルを集めないと・・・」
そう言って木崎は立ち上がる。
もっと強力なスキルを集めるために。
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