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幼女(妖精)は妖精の心がわからないのか
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とりあえず、ファリン族の人たちや王様の貸してくれた兵士の人たちに、トカゲ(サラマンダー)やヘル・ウルフ達のことは私のほうから説明しておいた。そして、トカゲとヘル・ウルフ達に関してはライドとタマミに、ここにいる人は襲わないように説明するように頼んでおいた。
で、幼女(妖精)への説明だけど・・・
「どうせ、あ奴らの眷属のことじゃ。儂をいじめるように指示されておるんじゃろう?」
と、幼女(妖精)はぶーぶーと、一匹のやんちゃなヘル・ウルフに頭をかじられながら言っていた。(痛くないのかな・・・)
「あの、頭・・・はいいとして、なんでほか妖精からそんなに雑に扱われているんですか?」
おずおずと聞いてみると、幼女(妖精)は首をかしげながらこう答えた。
「うーん・・・それが心当たりがなくてのう・・・昔はかなり仲良くやっていたつもりだったんじゃが」
「喧嘩でもしたんですか?」
「うーむ・・・小さい諍いはこれまではあったといえばあったが・・・今までは仲直りしてきたぞ?」
「あ奴らがああなったのは、魔人を倒したあとなんじゃが・・・」
え?魔人を倒した後って・・・もしかして、魔人を倒したせいでこうなったとか?
「いや、魔人を倒すための魔術がうまく発動しなくての。ほれ儂、指パッチン下手じゃし。」
「え?」
「中々指パッチンがならなくて、気が付いたら奴ら魔人の腹の中だったんじゃ。」
そ、それは・・・当たりが強くなっての仕方ないのでは・・・?
「でも消化される前に助けたからノーカンじゃろ。なのになんであんなに当たりが強くなるんじゃ?うーむ・・・解せぬ。」
「自業自得です。」
前に話してもらった魔人の所為かと思った私が馬鹿だった。
・・・・・
・・・
まあいいや。とりあえず、予想していなかった嬉しい援軍は来たし、今のところ誰一人欠けることなくここへたどり着いているのは、あれだけ不利だった状況から考えれば御の字だろう。
エルビスの舞台に個々の場所が見つからないかとも思ったが、幼女(妖精)が、エルビスの連中をすべて森から追い出した上に、森の周りに火を無効化する結界を張ったらしい。これで、森をすべて燃やすという力業は今のところ大丈夫だという。
「儂の眷属もおるし、大勢で攻められてきても何とかなるじゃろ。それに、森に誰かが入ってきても、すぐに儂が気が付くから大丈夫じゃろうて。」
と、幼女(妖精)が言うので、今のところは安心できる。
ただ、ルミナークさんたちがまだ目を覚まさないのが心配だ。怪我は全てタマミがきれいに直してくれたみたいだけど、誰一人としていまだに目を覚ましていない。
で、幼女(妖精)への説明だけど・・・
「どうせ、あ奴らの眷属のことじゃ。儂をいじめるように指示されておるんじゃろう?」
と、幼女(妖精)はぶーぶーと、一匹のやんちゃなヘル・ウルフに頭をかじられながら言っていた。(痛くないのかな・・・)
「あの、頭・・・はいいとして、なんでほか妖精からそんなに雑に扱われているんですか?」
おずおずと聞いてみると、幼女(妖精)は首をかしげながらこう答えた。
「うーん・・・それが心当たりがなくてのう・・・昔はかなり仲良くやっていたつもりだったんじゃが」
「喧嘩でもしたんですか?」
「うーむ・・・小さい諍いはこれまではあったといえばあったが・・・今までは仲直りしてきたぞ?」
「あ奴らがああなったのは、魔人を倒したあとなんじゃが・・・」
え?魔人を倒した後って・・・もしかして、魔人を倒したせいでこうなったとか?
「いや、魔人を倒すための魔術がうまく発動しなくての。ほれ儂、指パッチン下手じゃし。」
「え?」
「中々指パッチンがならなくて、気が付いたら奴ら魔人の腹の中だったんじゃ。」
そ、それは・・・当たりが強くなっての仕方ないのでは・・・?
「でも消化される前に助けたからノーカンじゃろ。なのになんであんなに当たりが強くなるんじゃ?うーむ・・・解せぬ。」
「自業自得です。」
前に話してもらった魔人の所為かと思った私が馬鹿だった。
・・・・・
・・・
まあいいや。とりあえず、予想していなかった嬉しい援軍は来たし、今のところ誰一人欠けることなくここへたどり着いているのは、あれだけ不利だった状況から考えれば御の字だろう。
エルビスの舞台に個々の場所が見つからないかとも思ったが、幼女(妖精)が、エルビスの連中をすべて森から追い出した上に、森の周りに火を無効化する結界を張ったらしい。これで、森をすべて燃やすという力業は今のところ大丈夫だという。
「儂の眷属もおるし、大勢で攻められてきても何とかなるじゃろ。それに、森に誰かが入ってきても、すぐに儂が気が付くから大丈夫じゃろうて。」
と、幼女(妖精)が言うので、今のところは安心できる。
ただ、ルミナークさんたちがまだ目を覚まさないのが心配だ。怪我は全てタマミがきれいに直してくれたみたいだけど、誰一人としていまだに目を覚ましていない。
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