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三人寄ればただ五月蠅い

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集落に帰還した私達はルミナークさんやエリックさんを初めとした様々な人に質問攻めにされた。それはそうだろう。だって行くときは2人で出て行ったのに、帰ってきたら30人もの屈強な兵士達を連れ帰ってきたらそれは誰だって驚く。

それに、今はエルビスとの抗争中。兵士なんか連れ帰ってきたら敵兵を連れ込んだと思われても仕方が無い。攻撃を受けなかっただけでも御の字だ。

「それで?王はなんと?」

エリックさんが一番重要なことを聞いて来た。

「王様は今のところエルビスの救難要請に応える気は無いようです。ですが、イザベルの貴族達は自主的に私兵を動かそうとしていたようです。」

私はとりあえず王様の言っていたことを答える。すると、ルミナークさんが首をかしげた。

「いたようです?なんで過去形なのよ。」

「いや・・・私とライドが吹き飛ばしちゃったみたいです・・・」

「は?」

その私の言葉を聞いて、エリックさんとルミナークさんの目は点になった。

とりあえず私がライドに乗って超スピードで南の街トライスからエルビスに向う途中で、吹き飛ばしてしまったことを話した。

「なるほどね。ミユがエルビスに向う途中吹き飛ばしてしまったと。」

はい。何かとすれ違った気はしたけど、それがイザベルの貴族の私兵だったとは思っていませんでした。

「ヘル・ウルフが本気を出して走ったら衝撃波が発生して周りを吹き飛ばしてしまうわよ。これからは気をつけなさいね。」

ヘルゼさんに言われ、反省する私。

「でもまあいいわ。結果として向こうに加わるはずだった戦力を減らすことが出来たんですもの。」

ルミナークさんが私を慰めるように言ってくれた。

その優しさが身にしみる。

・・・・・

・・・

「とにもかくにも援軍は今のところこないという情報が入っただけでも良しとするか。それに、王は勇敢なる兵士達を我らに与えてくれた。これは感謝せねば」

そう言ってエリックさんは兵士達の所へ歩いて行く。どうやら兵士の人たちの所へ挨拶に行くらしい。

そしてふと思ったのだけど、あの五月蠅い三人組がまだ戻ってきていないのか見当たらない。昨日もいなかったし、一体何処で何をやっているのか。

「そういえば、あの3人はどうしたんですか?」

「ああ、あいつらなら」

「ミユの後ろに」

ルミナークさんとヘルゼさんが私の後ろを指さす。振り返ると

「HAHAHA!!ミユちゃんお久しぶりでーす!」

「僕を追いかけてきたのかな?こんな危険な戦場まで・・・そんなに僕のことを・・・」

「バーカ!誰が好き好んでお前みたいな爬虫類顔追いかけるんだよ!一番ハンサムな俺に決まってんだろ!」

嗚呼・・・相変わらず顔もキャラも濃い・・・
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