39 / 186
異世界の茂みは出会いの宝庫
しおりを挟む
ライドに乗って草原を走り抜け、森に入ったところで、ライドが急に止まった。不思議に思ってライドから降りて様子を見ると、ライドは茂みの中をじっと見つめている。私もライドと同じ所を見ていると・・・
「お姉ちゃん誰?」
「?!」
茂みの中から6歳か7歳くらいの小さな女の子が出てきた。
「わ、私は望結。あなたは?」
「私はサラだよ。ねえ、私オピウムの実を探しているの。お姉ちゃん知らない?」」
オピウム?どんな植物なんだろう?
「前は沢山合ったんだけど、最近無くなっちゃったの。」
「そうなんだ。ねえ、私達今夜泊まる場所を探しているんだけど、この辺に宿屋のある村か町知らない?」
日も傾き始めているし、そろそろ今夜泊まるところを探さないと。それにサラちゃんを一人森の中に残していくのも危ない。今夜の宿を探すついでにこの子を家まで送っていこうかと思っていたら
「それなら私達の村に案内するよ!それに、私の家宿屋だよ。」
「ほんとう?じゃあお願い!」
これは運が良い。早速案内して貰おう。
ライド、サラちゃんも乗せられる?・・・大丈夫?よし、じゃあお願い。
私はサラちゃんを抱きかかえると、ライドに乗せた。
「わあ!すごいふかふかだ!」
ライドの背中でモフるサラちゃん。うん、大型犬に戯れる子供って可愛いよね。あ、いやライドは狼か。
「サラちゃんの住んでいる村ってどっち?」
「あっちだよ。森を抜けたところに私達の村があるよ」
わかった。それじゃあライドお願い
「ウォン!」
ライドはサラちゃんの示した方へ、ゆっくりと走り始めた。
「そういえば私達、魔法とかがすごい人を探しているんだけど、サラちゃん知らない?」
「うーん・・・それならヴェル様かな?」
「ヴェ、ヴェル様?それってどんな人?」
「ヴェル様はすごい魔法使いでね、何でも出来ちゃうんだよ!」
「へ、へぇー・・・ちなみにそのヴェル様って村にいるの?」
「ううん。ヴェル様はトライスの街にいるから居ないよ。でもたまにサラ達の村に来てくれるの」
・・・・・
・・・
「あ!村が見えたよ!」
サラちゃんの言ったとおり、森を抜けると、そこには村があった。
この村は、エルミンという名前らしい。活気のあるイザベルの王都と比べると、エルミンはかなりのんびりとした空気が流れている。寒村というわけでもなさそうで、あちこちに青々と葉の茂った大きな畑がある。サラちゃんが言うには村の外れに牛や馬などが放し飼いされている牧場もあるらしい
「あそこ!あの家が私の家だよ!」
サラちゃんが指さす先には周りの家よりも少し、いや、かなり大きな家があった。家の看板には宿屋って描かれていて、確かに宿屋なんだって事が分かる。
「ただいま!」
サラちゃんが元気よく、玄関を開けると、何人もの執事服を着た男の人が出迎えてくれた。
「お帰りなさいませお嬢様。・・・そちらの方は?」
「お客さんよ!お世話お願いね。」
「畏まりました。さ、お客様こちらへどうぞ。」
・・・もしかしてサラちゃんの家ってお金持ち?
「お姉ちゃん誰?」
「?!」
茂みの中から6歳か7歳くらいの小さな女の子が出てきた。
「わ、私は望結。あなたは?」
「私はサラだよ。ねえ、私オピウムの実を探しているの。お姉ちゃん知らない?」」
オピウム?どんな植物なんだろう?
「前は沢山合ったんだけど、最近無くなっちゃったの。」
「そうなんだ。ねえ、私達今夜泊まる場所を探しているんだけど、この辺に宿屋のある村か町知らない?」
日も傾き始めているし、そろそろ今夜泊まるところを探さないと。それにサラちゃんを一人森の中に残していくのも危ない。今夜の宿を探すついでにこの子を家まで送っていこうかと思っていたら
「それなら私達の村に案内するよ!それに、私の家宿屋だよ。」
「ほんとう?じゃあお願い!」
これは運が良い。早速案内して貰おう。
ライド、サラちゃんも乗せられる?・・・大丈夫?よし、じゃあお願い。
私はサラちゃんを抱きかかえると、ライドに乗せた。
「わあ!すごいふかふかだ!」
ライドの背中でモフるサラちゃん。うん、大型犬に戯れる子供って可愛いよね。あ、いやライドは狼か。
「サラちゃんの住んでいる村ってどっち?」
「あっちだよ。森を抜けたところに私達の村があるよ」
わかった。それじゃあライドお願い
「ウォン!」
ライドはサラちゃんの示した方へ、ゆっくりと走り始めた。
「そういえば私達、魔法とかがすごい人を探しているんだけど、サラちゃん知らない?」
「うーん・・・それならヴェル様かな?」
「ヴェ、ヴェル様?それってどんな人?」
「ヴェル様はすごい魔法使いでね、何でも出来ちゃうんだよ!」
「へ、へぇー・・・ちなみにそのヴェル様って村にいるの?」
「ううん。ヴェル様はトライスの街にいるから居ないよ。でもたまにサラ達の村に来てくれるの」
・・・・・
・・・
「あ!村が見えたよ!」
サラちゃんの言ったとおり、森を抜けると、そこには村があった。
この村は、エルミンという名前らしい。活気のあるイザベルの王都と比べると、エルミンはかなりのんびりとした空気が流れている。寒村というわけでもなさそうで、あちこちに青々と葉の茂った大きな畑がある。サラちゃんが言うには村の外れに牛や馬などが放し飼いされている牧場もあるらしい
「あそこ!あの家が私の家だよ!」
サラちゃんが指さす先には周りの家よりも少し、いや、かなり大きな家があった。家の看板には宿屋って描かれていて、確かに宿屋なんだって事が分かる。
「ただいま!」
サラちゃんが元気よく、玄関を開けると、何人もの執事服を着た男の人が出迎えてくれた。
「お帰りなさいませお嬢様。・・・そちらの方は?」
「お客さんよ!お世話お願いね。」
「畏まりました。さ、お客様こちらへどうぞ。」
・・・もしかしてサラちゃんの家ってお金持ち?
0
お気に入りに追加
66
あなたにおすすめの小説
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
転生をしたら異世界だったので、のんびりスローライフで過ごしたい。
みみっく
ファンタジー
どうやら事故で死んでしまって、転生をしたらしい……仕事を頑張り、人間関係も上手くやっていたのにあっけなく死んでしまうなら……だったら、のんびりスローライフで過ごしたい!
だけど現状は、幼馴染に巻き込まれて冒険者になる流れになってしまっている……
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
地上最強ヤンキーの転生先は底辺魔力の下級貴族だった件
フランジュ
ファンタジー
地区最強のヤンキー・北条慎吾は死後、不思議な力で転生する。
だが転生先は底辺魔力の下級貴族だった!?
体も弱く、魔力も低いアルフィス・ハートルとして生まれ変わった北条慎吾は気合と根性で魔力差をひっくり返し、この世界で最強と言われる"火の王"に挑むため成長を遂げていく。
異世界に転生をしてバリアとアイテム生成スキルで幸せに生活をしたい。
みみっく
ファンタジー
女神様の手違いで通勤途中に気を失い、気が付くと見知らぬ場所だった。目の前には知らない少女が居て、彼女が言うには・・・手違いで俺は死んでしまったらしい。手違いなので新たな世界に転生をさせてくれると言うがモンスターが居る世界だと言うので、バリアとアイテム生成スキルと無限収納を付けてもらえる事になった。幸せに暮らすために行動をしてみる・・・
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。
そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。
【カクヨムにも投稿してます】
憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる