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自分のしでかしたことは自分で片をつけよう
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どうしよう!
私がコンピュータウイルスを送り込んであのスマホに入っていた世界の真理とやらを全消去したまでは良いんだけど、まさかここまで大事になるなんて・・・
私はとりあえずあのスマホに入っているこの世界の真理とか言うヤバい情報さえ消せば万事解決するだろうと思っていたけど、よく考えたらいきなり大事なデータが消えたら私だって発狂する。
考えが浅すぎた・・・でも反省するのは後!
街は大混乱に陥っている。この騒動は私の考えの甘さが引き起こしたんだから、なんとか解決しないと!でも解決する方法・・・だめだ何も思いつかない。とりあえず南街の方へ行ってみるしかない!
私が南街の方へ行こうとした時、鎧を着た兵士らしき人が私を見るなりこちらへ走ってくるのが見えた。
「お、おい君!よかった見つけた!」
え?わたし?ってあの人どこかで・・・
あ、この人王都に来たとき私の手荷物検査した門番の人だ!私に何の用だろう?
私急いでいるんですけど・・・
「ああ、君『真理の魔道具』と同じ魔道具を持っていたよな!お願いだちょっと来てくれ!」
ええ?!
ちょっと!
・・・・・
・・・
私はあれよあれよという間に南街にある大きな豪邸に連れてこられた。門番の人の話ではここがスマホをオークションで落札した貴族、アウディベル子爵の屋敷らしい。一緒に付いてきたライドに庭で待っているように伝えて私は門番の人に連れられ屋敷へと入った。
屋敷に入るなり、私と門番の人は屋敷の応接間らしき豪華な部屋に案内された。私達が応接室に入り待っていると、数分も経たずに豪華な服を着た男の人が入ってきた。まちがいない、オークションでスマホを落札したあの貴族の人だ。貴族の人、アウディベル子爵は私を怪しげにじろじろと見るなり
「おいケラノス、こんな小娘が本当に『真理の魔道具』の扱いに長けているのか?」
と、私を連れてきた門番に人に言う。
まあ当然の反応だよね。いきなり見ず知らずの人が、あなたの大切な物を直せます何て言われても信用できるわけがない。
「子爵、お言葉ですが彼女は『真理の魔道具』と同型の魔道具を保持しております。申し訳ありませんが見せて貰ってもよろしいでしょうか?」
門番の人、ケラノスさんに言われたとおり私はラケシスさんと連絡を取っているスマホを見せる。するとアウディベル子爵は驚いたような顔をしたが
「ふん!同型の魔道具を持っているかといって・・・」
と、いろいろ言い始めた。少々カチンときたが、私が引き起こしたことなのでここは我慢する。
・・・
アウディベル伯爵が私に対する文句を言い終わったみたいなので、考え得る限りの丁寧な言葉でお願いしてみると
「くっ・・・貴様のよう輩にモイライがこの世界の真理を記したとされる『真理の魔道具』を見せるのは忍びないが仕方あるまい・・・」
アウディベル子爵は渋りながらも見せてくれた。とりあえず、スマホを拝借して中身を見てみると・・・うん、綺麗さっぱり何も残っていない。いくつかの機能は残っているけど、世界の真理に関すると思える情報は何一つ残っていなかった。私としてはそれでいいんだけど、世界の真理は綺麗さっぱり消えていますなんて言うとアウディベル子爵に何されるか分からないからなんとか納得するような言い訳を考えないと。
それにはまず1人にして欲しいんだけど・・・何て言えば・・・よし!
「と、と、ととりあえず、魔術的な儀式をするので1人にして貰っても良いですか?!」
我ながら苦しい言い訳だと思うけど仕方ない。
・・・・・
・・・
とりあえず1人にはして貰えたけど・・・そんなに長い時間は待ってもらえないだろう。なんとかしてあの人達が納得してもらえるような言い訳を考えないと。
・・・いや待てよ?
モイライってなんか聞いたことあると思ったらあの三女神の名前だ!てことはあの人達あの女神達のことを信仰しているのかな?だとすれば方法はある。私はスマホを取り出し電話を掛けた。
「あ、もしもしラケシスさんですか?実はお願いしたいことが・・・」
・・・
よし!これでなんとかなる!
・・・といいな
私がコンピュータウイルスを送り込んであのスマホに入っていた世界の真理とやらを全消去したまでは良いんだけど、まさかここまで大事になるなんて・・・
私はとりあえずあのスマホに入っているこの世界の真理とか言うヤバい情報さえ消せば万事解決するだろうと思っていたけど、よく考えたらいきなり大事なデータが消えたら私だって発狂する。
考えが浅すぎた・・・でも反省するのは後!
街は大混乱に陥っている。この騒動は私の考えの甘さが引き起こしたんだから、なんとか解決しないと!でも解決する方法・・・だめだ何も思いつかない。とりあえず南街の方へ行ってみるしかない!
私が南街の方へ行こうとした時、鎧を着た兵士らしき人が私を見るなりこちらへ走ってくるのが見えた。
「お、おい君!よかった見つけた!」
え?わたし?ってあの人どこかで・・・
あ、この人王都に来たとき私の手荷物検査した門番の人だ!私に何の用だろう?
私急いでいるんですけど・・・
「ああ、君『真理の魔道具』と同じ魔道具を持っていたよな!お願いだちょっと来てくれ!」
ええ?!
ちょっと!
・・・・・
・・・
私はあれよあれよという間に南街にある大きな豪邸に連れてこられた。門番の人の話ではここがスマホをオークションで落札した貴族、アウディベル子爵の屋敷らしい。一緒に付いてきたライドに庭で待っているように伝えて私は門番の人に連れられ屋敷へと入った。
屋敷に入るなり、私と門番の人は屋敷の応接間らしき豪華な部屋に案内された。私達が応接室に入り待っていると、数分も経たずに豪華な服を着た男の人が入ってきた。まちがいない、オークションでスマホを落札したあの貴族の人だ。貴族の人、アウディベル子爵は私を怪しげにじろじろと見るなり
「おいケラノス、こんな小娘が本当に『真理の魔道具』の扱いに長けているのか?」
と、私を連れてきた門番に人に言う。
まあ当然の反応だよね。いきなり見ず知らずの人が、あなたの大切な物を直せます何て言われても信用できるわけがない。
「子爵、お言葉ですが彼女は『真理の魔道具』と同型の魔道具を保持しております。申し訳ありませんが見せて貰ってもよろしいでしょうか?」
門番の人、ケラノスさんに言われたとおり私はラケシスさんと連絡を取っているスマホを見せる。するとアウディベル子爵は驚いたような顔をしたが
「ふん!同型の魔道具を持っているかといって・・・」
と、いろいろ言い始めた。少々カチンときたが、私が引き起こしたことなのでここは我慢する。
・・・
アウディベル伯爵が私に対する文句を言い終わったみたいなので、考え得る限りの丁寧な言葉でお願いしてみると
「くっ・・・貴様のよう輩にモイライがこの世界の真理を記したとされる『真理の魔道具』を見せるのは忍びないが仕方あるまい・・・」
アウディベル子爵は渋りながらも見せてくれた。とりあえず、スマホを拝借して中身を見てみると・・・うん、綺麗さっぱり何も残っていない。いくつかの機能は残っているけど、世界の真理に関すると思える情報は何一つ残っていなかった。私としてはそれでいいんだけど、世界の真理は綺麗さっぱり消えていますなんて言うとアウディベル子爵に何されるか分からないからなんとか納得するような言い訳を考えないと。
それにはまず1人にして欲しいんだけど・・・何て言えば・・・よし!
「と、と、ととりあえず、魔術的な儀式をするので1人にして貰っても良いですか?!」
我ながら苦しい言い訳だと思うけど仕方ない。
・・・・・
・・・
とりあえず1人にはして貰えたけど・・・そんなに長い時間は待ってもらえないだろう。なんとかしてあの人達が納得してもらえるような言い訳を考えないと。
・・・いや待てよ?
モイライってなんか聞いたことあると思ったらあの三女神の名前だ!てことはあの人達あの女神達のことを信仰しているのかな?だとすれば方法はある。私はスマホを取り出し電話を掛けた。
「あ、もしもしラケシスさんですか?実はお願いしたいことが・・・」
・・・
よし!これでなんとかなる!
・・・といいな
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