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36話 大賢者である私の歓迎会2
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夕方になり、ギルドから出てきた私とセバっちゃんはプレゼの姉御のお店に向かう。
お店の前ではすでに全員集まっていて私達が最後。
お店はまだ準備中なので待っているとの事だった。
まだ面識の無い残りのメンバーだろう2人に簡単に挨拶をしておく。
お互いの自己紹介は後でという事になった。
オジサンと青年だった。
残念ながらイケメンでは無かった。
リッキーとの会話の様子から、2人ともリッキーの古くからの知り合いの様だ。
ほんとにこのパーティーは地元メンバーの集まりなんだね。
暫く待つとお店の準備が整ったらしく、『ビフテの星』に加入した私とセバっちゃんの歓迎会が始まった。
「「「「「「「カンパーイ!」」」」」」」」
取り敢えず乾杯から始まるのは、今の時代も変わらないようで安心した。
私は当然ジュースだ。
というかお酒は苦手なんだよね。
「ミリーはジュースか!お子様だな!」
ムッツがここぞとばかりに誂ってきた。
「だってここのお店のお酒はビールでしょ?苦いじゃん」
「この良さがわからんなんて可哀想なお子様だ!」
ムッツは美味しそうにビールを流し込んでいる。
結構なペースだ。
「果実酒があるなら飲むよ」
「そうかい。じゃ今度までに特別に仕入れておく」
ついプレゼの姉御の言葉にビクッとしてしまう。
「お願いします」
神妙な感じで答えてしまった。
「姉貴、ミリーを脅さないでくれ」
「今の何処が脅しなんだい!」
「リッキーありがと。大丈夫だよ」
「ふーん、Eランクの弟がヒーラー連れてくるなんて雨でも降るんじゃないかと思ったけど、あんたらデキてるのかい?」
「ハイ?」
突然の邪推に目が点になる私。
見れば、リッキーは顔を真っ赤にして黙ってしまった。
えー! リッキー否定しなさいよ。
「ほう! そうだったのですか。なる程、合点がいきました」
<セバーーー! こういうのはスルーしろ!>
セバっちゃんの余計な一言により他のメンバー達も茶化し出す。
「そうだったのね!」
突然の声に振り返るとリリー先輩が立っていた。
今日は貸し切りでしょ。
部外者はしっし!
「お!リリー!よく来たな!」
「貸し切りなんて珍しいと思ったけど、やっぱり歓迎会だったのね。私もいいかしら?」
えー!二人は知り合い?
「リリーならOKさ。3人は一緒じゃないのかい?」
「ええ、3人は王都よ」
まぁ、リリーの登場でさっきの話が有耶無耶に…
「で、二人は付き合っているの?」
ならなかった。
リッキーはいうとビールをグビグビ飲んでいた。
「いやー酔ったなー! 顔が真っ赤だ」
と、わざとらしい事を言っている。
その姿が可愛らしく、私はイタズラしたくなった。
「3年後にリッキーがカッコよかったらアリかなー」
リッキーは更に顔を赤くした。
「へえ、じゃあ愚弟の頑張り次第だね。精々頑張りな。リッキー」
「あら、よかったわ。フェルがミリーをお気に入りだもの。まだフェルにもチャンスあるわね」
「フェルたんが?」
「ええ、ミリーに会いたがってるわ」
「へえ、また海に行こうって伝えておいて」
「海に?」
あ、やべ! これ秘密にする話だったわ。
「あれー酔ったかなー?今度海に行こう!って言うつもりだったのよー」
「それ、ジュースよね?まぁいいわ」
ジト目のリリー先輩は追求しなかった。
セーフかな?
<ミリーとフェルが一緒に居た時、2人は宿から出ていないはず。だとすれば、ミリーには宿から直接海に行ける手段が在るということに。フェルはミリーに丸め込まれたわね。これはフェルに聞かないとならないわ。ミルファが適任かしら>
「取り敢えず私もビール頂戴ね」
「あいよ!」
プレゼが店の奥に引っ込んだ。
「あのリリー様とプレゼはどういったご知り合いで?」
急に丁寧口調のムッツが恐る恐るリリーに尋ねる。
さっきまで普段と変わらなかったのに急に頬が赤い。
あ、コイツひょっとしてリリーに気がある?
あとで誂っっちゃる。
酔のせいにはさせませんぜ?
「プレゼは話して無いのね」
「なーに大した話じゃないよ。私が冒険者時代に世話になったってだけさ」
ビールを持ったプレゼが戻って来た。
「むしろこちらが世話になった方よ。ね、プレゼ先輩」
「その呼び方は止めてくれ」
なるほど、どうやらプレゼの姉御は、元『青薔薇の戦乙女』のメンバーだったようだ。
話の感じからリリー発足のパーティーではないようだ。
兎も角プレゼは元Aランク確定だ。
「時に皆さん。今回の趣旨を忘れてしまっては困ります」
声の主は今まで黙っていたレトリーだった。
相変わらずの野太い声である。
ちなみにレトリーもジュースだった。
「あ、ごめんなさいね」
そして、ようやくまだ知らない残り2人のメンバーの紹介になった。
「この度パーティーに加入したヒーラーのミリーだよー。気軽にミリーと呼んでね。宜しくー!」
「毎度お馴染みセバです」
とりあえず、私達から自己紹介をした。
「私はいいだろ?」
ビールを飲みながらプレゼの姉御は自己紹介を拒否。
残り2名の番となった。
1人目は 鍛冶屋の息子トンカ 通称トンちゃんだ
体格が良く力はありそうだったが、自身が戦うのは嫌いとのこと。
リッキーたちとは幼馴染でパーティーの武具メンテナンス担当だ。
2人目は道具商のオッサンで名をジッテス。
皆にはジッちゃんと呼ばれている。
今はこの街で商いをしているが王都に店を構えるのが夢の38歳だ。
パーティーのアイテム補給担当で格安でアイテムを売ってくれる。
リッキー達を子供の頃から知っている、いわばパーティーの良識で父役でもあるようだ。
ビフテの星のサポート体制も万全のようだね。
「北方の都市『ウノユ』を知ってるだろ?」
ジッちゃんが皆に尋ねる。
「ええ、ダンジョンで栄える都市ですね」
レトリーが説明してくれた。
「準備ができたら正式に依頼するけど、そこに運びたい商品があってね。護衛を頼みたいんだ」
リリーの雰囲気が変わった。
ま、そうだろうね。
私がこの街から移動する話だから。
セバっちゃんは相変わらずの無表情。
「わかりましたよ」
レトリーが答えた。
先程から静かなリッキーとムッツはと言うと、ムッツはリリーを見つめてぼーっとしていた。
リリーはそういうのに慣れているのだろう。
見てみぬふりをしている。
まぁ、リリーの方が圧倒的に強いから発する余裕の態度なのだろうけどね。
ムッツリ、諦めろとは言わないけど、今のままじゃ見てもらえないよ?アンタ。
さて 我らがリーダーのリッキーはと言うと酔いつぶれていた。
付き合ってるの下りから、ずっとビールを飲み続けていたから
まあそりゃそうだ。
やれやれ、私は酔いつぶれたリッキーに奇跡に見えるある魔法を掛ける。
鈍痛軽減魔法『飲み過ぎにはコレが効くんだよ!と、とあるオッサンも絶賛』+光装飾魔法『キラリンコNo.012』
キラリンコは光エフェクト魔法だ。
全255種類と豊富である。
ま、その時の気分で適当な番号を使っても気付くまい。
解毒魔法ではせっかくの酔いが勿体ないだろうからね。
「お? 何の奇跡なんだい?」
流石はお姉さん。弟が気になるんだね。
「明日、二日酔いしない様にね」
リッキーには明日の依頼争奪合戦に勝って貰わないとならない。
それと長く居たからだろうか?
ようやくプレゼの姉御に慣れてきた。
瓜二つではあるが、彼女とはやはり別人なのだ。
「へぇ、便利だね。ミルファはかけてくれなかったけどねえ」
「二日酔いなんてならなかったでしょ?」
リリー先輩が突っ込みを入れた。
ここでオチならいい感じ終わるんだけど、そうはさせない男が居た。
セバだ。
「なるほど、つまりリッキー様への深い愛情ですな?」
「きゃー!やっぱりそう思う?」
あのリリーさん?
どうやらリリー先輩は、顔に出ないけど急に酔がまわるタイプの様だ。
こうしてシラフの私は、酔ったリリー先輩の恋バナ談義に突合される事になったのだ。
覚えてろよ!セバ。
お店の前ではすでに全員集まっていて私達が最後。
お店はまだ準備中なので待っているとの事だった。
まだ面識の無い残りのメンバーだろう2人に簡単に挨拶をしておく。
お互いの自己紹介は後でという事になった。
オジサンと青年だった。
残念ながらイケメンでは無かった。
リッキーとの会話の様子から、2人ともリッキーの古くからの知り合いの様だ。
ほんとにこのパーティーは地元メンバーの集まりなんだね。
暫く待つとお店の準備が整ったらしく、『ビフテの星』に加入した私とセバっちゃんの歓迎会が始まった。
「「「「「「「カンパーイ!」」」」」」」」
取り敢えず乾杯から始まるのは、今の時代も変わらないようで安心した。
私は当然ジュースだ。
というかお酒は苦手なんだよね。
「ミリーはジュースか!お子様だな!」
ムッツがここぞとばかりに誂ってきた。
「だってここのお店のお酒はビールでしょ?苦いじゃん」
「この良さがわからんなんて可哀想なお子様だ!」
ムッツは美味しそうにビールを流し込んでいる。
結構なペースだ。
「果実酒があるなら飲むよ」
「そうかい。じゃ今度までに特別に仕入れておく」
ついプレゼの姉御の言葉にビクッとしてしまう。
「お願いします」
神妙な感じで答えてしまった。
「姉貴、ミリーを脅さないでくれ」
「今の何処が脅しなんだい!」
「リッキーありがと。大丈夫だよ」
「ふーん、Eランクの弟がヒーラー連れてくるなんて雨でも降るんじゃないかと思ったけど、あんたらデキてるのかい?」
「ハイ?」
突然の邪推に目が点になる私。
見れば、リッキーは顔を真っ赤にして黙ってしまった。
えー! リッキー否定しなさいよ。
「ほう! そうだったのですか。なる程、合点がいきました」
<セバーーー! こういうのはスルーしろ!>
セバっちゃんの余計な一言により他のメンバー達も茶化し出す。
「そうだったのね!」
突然の声に振り返るとリリー先輩が立っていた。
今日は貸し切りでしょ。
部外者はしっし!
「お!リリー!よく来たな!」
「貸し切りなんて珍しいと思ったけど、やっぱり歓迎会だったのね。私もいいかしら?」
えー!二人は知り合い?
「リリーならOKさ。3人は一緒じゃないのかい?」
「ええ、3人は王都よ」
まぁ、リリーの登場でさっきの話が有耶無耶に…
「で、二人は付き合っているの?」
ならなかった。
リッキーはいうとビールをグビグビ飲んでいた。
「いやー酔ったなー! 顔が真っ赤だ」
と、わざとらしい事を言っている。
その姿が可愛らしく、私はイタズラしたくなった。
「3年後にリッキーがカッコよかったらアリかなー」
リッキーは更に顔を赤くした。
「へえ、じゃあ愚弟の頑張り次第だね。精々頑張りな。リッキー」
「あら、よかったわ。フェルがミリーをお気に入りだもの。まだフェルにもチャンスあるわね」
「フェルたんが?」
「ええ、ミリーに会いたがってるわ」
「へえ、また海に行こうって伝えておいて」
「海に?」
あ、やべ! これ秘密にする話だったわ。
「あれー酔ったかなー?今度海に行こう!って言うつもりだったのよー」
「それ、ジュースよね?まぁいいわ」
ジト目のリリー先輩は追求しなかった。
セーフかな?
<ミリーとフェルが一緒に居た時、2人は宿から出ていないはず。だとすれば、ミリーには宿から直接海に行ける手段が在るということに。フェルはミリーに丸め込まれたわね。これはフェルに聞かないとならないわ。ミルファが適任かしら>
「取り敢えず私もビール頂戴ね」
「あいよ!」
プレゼが店の奥に引っ込んだ。
「あのリリー様とプレゼはどういったご知り合いで?」
急に丁寧口調のムッツが恐る恐るリリーに尋ねる。
さっきまで普段と変わらなかったのに急に頬が赤い。
あ、コイツひょっとしてリリーに気がある?
あとで誂っっちゃる。
酔のせいにはさせませんぜ?
「プレゼは話して無いのね」
「なーに大した話じゃないよ。私が冒険者時代に世話になったってだけさ」
ビールを持ったプレゼが戻って来た。
「むしろこちらが世話になった方よ。ね、プレゼ先輩」
「その呼び方は止めてくれ」
なるほど、どうやらプレゼの姉御は、元『青薔薇の戦乙女』のメンバーだったようだ。
話の感じからリリー発足のパーティーではないようだ。
兎も角プレゼは元Aランク確定だ。
「時に皆さん。今回の趣旨を忘れてしまっては困ります」
声の主は今まで黙っていたレトリーだった。
相変わらずの野太い声である。
ちなみにレトリーもジュースだった。
「あ、ごめんなさいね」
そして、ようやくまだ知らない残り2人のメンバーの紹介になった。
「この度パーティーに加入したヒーラーのミリーだよー。気軽にミリーと呼んでね。宜しくー!」
「毎度お馴染みセバです」
とりあえず、私達から自己紹介をした。
「私はいいだろ?」
ビールを飲みながらプレゼの姉御は自己紹介を拒否。
残り2名の番となった。
1人目は 鍛冶屋の息子トンカ 通称トンちゃんだ
体格が良く力はありそうだったが、自身が戦うのは嫌いとのこと。
リッキーたちとは幼馴染でパーティーの武具メンテナンス担当だ。
2人目は道具商のオッサンで名をジッテス。
皆にはジッちゃんと呼ばれている。
今はこの街で商いをしているが王都に店を構えるのが夢の38歳だ。
パーティーのアイテム補給担当で格安でアイテムを売ってくれる。
リッキー達を子供の頃から知っている、いわばパーティーの良識で父役でもあるようだ。
ビフテの星のサポート体制も万全のようだね。
「北方の都市『ウノユ』を知ってるだろ?」
ジッちゃんが皆に尋ねる。
「ええ、ダンジョンで栄える都市ですね」
レトリーが説明してくれた。
「準備ができたら正式に依頼するけど、そこに運びたい商品があってね。護衛を頼みたいんだ」
リリーの雰囲気が変わった。
ま、そうだろうね。
私がこの街から移動する話だから。
セバっちゃんは相変わらずの無表情。
「わかりましたよ」
レトリーが答えた。
先程から静かなリッキーとムッツはと言うと、ムッツはリリーを見つめてぼーっとしていた。
リリーはそういうのに慣れているのだろう。
見てみぬふりをしている。
まぁ、リリーの方が圧倒的に強いから発する余裕の態度なのだろうけどね。
ムッツリ、諦めろとは言わないけど、今のままじゃ見てもらえないよ?アンタ。
さて 我らがリーダーのリッキーはと言うと酔いつぶれていた。
付き合ってるの下りから、ずっとビールを飲み続けていたから
まあそりゃそうだ。
やれやれ、私は酔いつぶれたリッキーに奇跡に見えるある魔法を掛ける。
鈍痛軽減魔法『飲み過ぎにはコレが効くんだよ!と、とあるオッサンも絶賛』+光装飾魔法『キラリンコNo.012』
キラリンコは光エフェクト魔法だ。
全255種類と豊富である。
ま、その時の気分で適当な番号を使っても気付くまい。
解毒魔法ではせっかくの酔いが勿体ないだろうからね。
「お? 何の奇跡なんだい?」
流石はお姉さん。弟が気になるんだね。
「明日、二日酔いしない様にね」
リッキーには明日の依頼争奪合戦に勝って貰わないとならない。
それと長く居たからだろうか?
ようやくプレゼの姉御に慣れてきた。
瓜二つではあるが、彼女とはやはり別人なのだ。
「へぇ、便利だね。ミルファはかけてくれなかったけどねえ」
「二日酔いなんてならなかったでしょ?」
リリー先輩が突っ込みを入れた。
ここでオチならいい感じ終わるんだけど、そうはさせない男が居た。
セバだ。
「なるほど、つまりリッキー様への深い愛情ですな?」
「きゃー!やっぱりそう思う?」
あのリリーさん?
どうやらリリー先輩は、顔に出ないけど急に酔がまわるタイプの様だ。
こうしてシラフの私は、酔ったリリー先輩の恋バナ談義に突合される事になったのだ。
覚えてろよ!セバ。
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