41 / 48
終幕
しおりを挟む
厳かでありながら絢爛、歴史的な意味でも造形深いとされている皇国の象徴たる城は、壁に大岩をぶつけられた時の衝撃のような音の後、一瞬にして瓦礫の山と化した。
大雨の中、音にかき消されることなく、皇国中にその爆発音は響いた、ある者は家の中から、あるものは家畜の世話をしている小屋の入口から。皇城の爆発の様子を見ていた。
音と規模のわりには不思議と、爆発の範囲は皇城にのみに留められ、城勤め以外には皇国にはまったくの被害がなかった。
爆発の音に驚きながらも、市街中、突然皇城が消えたことに驚きを隠せなかった。
――――。
皇国上空。
ひとつの黒い影が皇城の跡地の上を覆った。雨雲でもなく、雷雲でもなく、ただ、それはひとつの生き物だった。
生き物は冷たい眼差しで皇城を見下ろした。城の大きさは視線の主より遥かな大きさを誇っていたが、視線の主もそれ相応の大きさ、城の中庭に入りきるか疑問が残るほどの大きさはしていた。
羽をはばたかせて、雨風をはじく。そっと、皇城だった瓦礫の上に降り立つ。そこは中庭だったのか、捲れ上がった芝生、なんとか爆風から逃れた花々がわずかに生き残っていた。
主は、意図していないが。地に降り立つと、その生き残りも許さないかのように、全ての花々、芝生が枯れ果てた。
それに気にも止める様子もなく、長い首を動かし、瓦礫中を見渡した。
「――エミリア!いたら返事をしろ!」
紫瞳を瞬かせて、雨を鱗ではじき、大声は強風を引き起こさんがばかりに声を張り上げた。
邪竜――ファフニールは魔法で瓦礫をどかすが、出てくるのは、人間の死体。死体。死体。エミリアらしきものはひとつも見当たらない。
彼女自身の不死の呪いのことは知っているので、死なないとわかっているが、心はそうではない。魔法の痕跡から核撃魔法のような高出力の魔力が必要な魔法を行使したのだろう。
不老不死でも、魔力切れによる不調症状、または、心に関する不調は免れない。深く傷ついた心は不老不死でも癒せないのだ。
早く、見つけなければ。安心したい。まだ、彼女は生きていると。心と体がある人間なのだと。また、笑い会えるのだと。瓦礫をどかして、壊し、粉々にする。
すると、ふたつ、蠢く影があった。
「……ッ!エミリアかッ!」
その影を魔法で拾い上げる。今の自分の形態では、爪で彼女を壊し兼ねない。大事に。スプーンでゼリーを掬うように。
しかし、それはエミリアではなく、運よく、肉の壁によって核撃魔法から逃れた、この国の皇帝と皇妃だった。
さぁっ……とファフニールの表情は温度を下げていく。
「ド……ドラゴン!しかも上位種かッ!?なんでここにッ……」
「……おい、人間。一度しか言わぬ。エミリアはどこだ」
低く、声で地ならしをするが如くの威圧した態度でファフニールはハルトにエミリアの居場所を問う。彼は文字通り、一度しか言わない。答えなければここでハルトの命は潰えるのみ。
目の前の新たな脅威に、必死に焦る心を抑え込むように生唾を飲み込んだ。
「えっ……絵美――エミリアさんなら……多分」
答えないハルトの代わりに、咄嗟にミーユが答えた。彼女の指を指した先にはひと際大きな瓦礫があった。急いで彼たちから手を話すと、その瓦礫をどかした。まるで小石をどけるかのように軽々と。
――すると。
「――ッ!おい!しっかりしろ!」
ファフニールの視線の先には確かにエミリアはいた。五体満足ある。着ている服は血で赤く染まり、ボロボロで、どころどころ、肌が見え隠れしていたが。無事であることは代わりない。
静かに寝息を立てていることを確認して、安心して目を閉じた。
「……彼女、自分の命を代償にして、核撃魔法を放ったんですから。死んでますよ」
ミーユはエミリアが死んでいると思ったのか、ふと嘲笑するように言葉を吐いた。
自分の居場所を、地位を一瞬にして奪い去った憎むべき人間。死んでせいせいする。そう言いたそうな笑いだった。
その笑いが癪に触ったファフニールはギロッと視線で殺さんばかりの勢いで睨んだ。
「黙れ。元はと言えばおまえらが欲を欠いたことが始まりであろうが。おまえがガキに手を出さなければ、エミリアに関心を持たなければこうはならなかった」
ファフニールは喉から出る怒りにきゅうっと喉を締め付ける。ここで感情のままに力を振るえば、彼女が皇城のみを範囲とした魔法を使った意味がなくなる。
彼女の怒りはあくまで、皇室に向けられたもの。怒りには皇国全域に済む人間には向けられていない。だから、その人たちにまで被害が出ないように魔法の威力を抑えた。
どこまでも、ところどころで甘さがあることに呆れるファフニール。しかし、目の前の女だけには、その優しさを向ける気はなかったようで。
「……ところで、おまえたちは何故生きている?こいつは確実におまえたちを殺すつもりで放ったはずだ」
真下で座り込むミーユとハルトを見下ろす。すると、ミーユは左手に着けている結婚指輪を掲げた。
「……私たちには皇国中の魔法士が心血を注いで作った魔法攻撃を一度だけ無効化する、無効化の指輪を着けています。魔法攻撃はこれではじきました。……まぁ、エミリアさんの努力は全て無駄になったということですね」
ミーユは命が助かったことで饒舌に、舌を踊らせる。
「馬鹿なエミリア。育てた子供たちに裏切られて、人質にとられてノコノコと助けに来て。私はあの済ました顔で偽善者っぽく振る舞うあの子が大っ嫌いだった。大して可愛くもないのに、少し魔法が使えるからってみんなにちやほやされちゃってさ。どうせ私に全て奪われるんだから余計なことしないで大人しく隅っこで縮こまってればよかったのに」
虚勢を張るがあんなにも慌てていたのは、魔法攻撃は無効化できても、範囲は所持者に限られ、さらに降りしきる瓦礫やガラスの破片はどうすることも出来ない。それで死ぬ可能性があったからなのだろう。
ミーユの思考を読み解きながら、記憶の中のエミリアが自暴自棄になった映像が過った。
ーーエミリアは魔法無効化の道具を装着していることを考慮して確実に殺すために結界を張り、自爆した。
命を媒介にしなくてもよかったのに、それでも敢えてそうしたのは大切なものを失った恐怖と絶望からの自暴自棄にもにた感情が、ファフニールにひしひしと伝わってきた。
不死というのは、文字通り「死なない」体だ。
ファフニールも不死を持つ者の1人であり、長い生の中で何人もの不死に遭遇した。
最初の数百年はよくとも、大切な者の死を、見送る度、看取る度、取り残される絶望を味わい、次第に自分の体を粗末に扱う。命の消費に躊躇しなくなるのだ。
エミリアがこれから、数百年、数千年と生き、選択したことならファフニールも納得した。
それはどんな過程であれ、エミリアが長い時を経て導き出した命の使い方だから。
しかし、目の前の人間は、私欲の為にエミリアや子供たちを陥れ、決死の覚悟を嘲笑った。
巻いた種は子供達だとしても、彼らが欲張らず、対話を持って対応すれば平穏な道があったかもしれないのに。
ワインを樽ごと渡して得意げに笑うエミリアと、痛々しい血跡を残し眠るエミリアを照らし合わせてしまうと、ファフニールは胸の中がギリギリと痛んだ。
思考からあらかたあらましを読み取ったファフニールは、もう興味を失くしたように2人に言い放った。
「そうか、ご丁寧に説明どうも……だな。――では、死ぬがいい」
それだけを口にした。すると、二人はどさり、と力を失くしたように地面に突っ伏した。
動かない。まるで、魂が抜けたみたいに。そうして、二度と、彼らが動くことはなかった。
「……本当に魔法攻撃を「一度」だけ無効化するだけだったな。精神作用に該当する、高位魔法の呪言には抗えなかったようだ。……さて」
ファフニールは瓦礫に横たわるエミリアにそっと口を近づけた。牙で彼女の肌に傷をつけないように、咥えると、そっと刺激しないように立ち上がり、羽をはばたかせた。
大雨の中、音にかき消されることなく、皇国中にその爆発音は響いた、ある者は家の中から、あるものは家畜の世話をしている小屋の入口から。皇城の爆発の様子を見ていた。
音と規模のわりには不思議と、爆発の範囲は皇城にのみに留められ、城勤め以外には皇国にはまったくの被害がなかった。
爆発の音に驚きながらも、市街中、突然皇城が消えたことに驚きを隠せなかった。
――――。
皇国上空。
ひとつの黒い影が皇城の跡地の上を覆った。雨雲でもなく、雷雲でもなく、ただ、それはひとつの生き物だった。
生き物は冷たい眼差しで皇城を見下ろした。城の大きさは視線の主より遥かな大きさを誇っていたが、視線の主もそれ相応の大きさ、城の中庭に入りきるか疑問が残るほどの大きさはしていた。
羽をはばたかせて、雨風をはじく。そっと、皇城だった瓦礫の上に降り立つ。そこは中庭だったのか、捲れ上がった芝生、なんとか爆風から逃れた花々がわずかに生き残っていた。
主は、意図していないが。地に降り立つと、その生き残りも許さないかのように、全ての花々、芝生が枯れ果てた。
それに気にも止める様子もなく、長い首を動かし、瓦礫中を見渡した。
「――エミリア!いたら返事をしろ!」
紫瞳を瞬かせて、雨を鱗ではじき、大声は強風を引き起こさんがばかりに声を張り上げた。
邪竜――ファフニールは魔法で瓦礫をどかすが、出てくるのは、人間の死体。死体。死体。エミリアらしきものはひとつも見当たらない。
彼女自身の不死の呪いのことは知っているので、死なないとわかっているが、心はそうではない。魔法の痕跡から核撃魔法のような高出力の魔力が必要な魔法を行使したのだろう。
不老不死でも、魔力切れによる不調症状、または、心に関する不調は免れない。深く傷ついた心は不老不死でも癒せないのだ。
早く、見つけなければ。安心したい。まだ、彼女は生きていると。心と体がある人間なのだと。また、笑い会えるのだと。瓦礫をどかして、壊し、粉々にする。
すると、ふたつ、蠢く影があった。
「……ッ!エミリアかッ!」
その影を魔法で拾い上げる。今の自分の形態では、爪で彼女を壊し兼ねない。大事に。スプーンでゼリーを掬うように。
しかし、それはエミリアではなく、運よく、肉の壁によって核撃魔法から逃れた、この国の皇帝と皇妃だった。
さぁっ……とファフニールの表情は温度を下げていく。
「ド……ドラゴン!しかも上位種かッ!?なんでここにッ……」
「……おい、人間。一度しか言わぬ。エミリアはどこだ」
低く、声で地ならしをするが如くの威圧した態度でファフニールはハルトにエミリアの居場所を問う。彼は文字通り、一度しか言わない。答えなければここでハルトの命は潰えるのみ。
目の前の新たな脅威に、必死に焦る心を抑え込むように生唾を飲み込んだ。
「えっ……絵美――エミリアさんなら……多分」
答えないハルトの代わりに、咄嗟にミーユが答えた。彼女の指を指した先にはひと際大きな瓦礫があった。急いで彼たちから手を話すと、その瓦礫をどかした。まるで小石をどけるかのように軽々と。
――すると。
「――ッ!おい!しっかりしろ!」
ファフニールの視線の先には確かにエミリアはいた。五体満足ある。着ている服は血で赤く染まり、ボロボロで、どころどころ、肌が見え隠れしていたが。無事であることは代わりない。
静かに寝息を立てていることを確認して、安心して目を閉じた。
「……彼女、自分の命を代償にして、核撃魔法を放ったんですから。死んでますよ」
ミーユはエミリアが死んでいると思ったのか、ふと嘲笑するように言葉を吐いた。
自分の居場所を、地位を一瞬にして奪い去った憎むべき人間。死んでせいせいする。そう言いたそうな笑いだった。
その笑いが癪に触ったファフニールはギロッと視線で殺さんばかりの勢いで睨んだ。
「黙れ。元はと言えばおまえらが欲を欠いたことが始まりであろうが。おまえがガキに手を出さなければ、エミリアに関心を持たなければこうはならなかった」
ファフニールは喉から出る怒りにきゅうっと喉を締め付ける。ここで感情のままに力を振るえば、彼女が皇城のみを範囲とした魔法を使った意味がなくなる。
彼女の怒りはあくまで、皇室に向けられたもの。怒りには皇国全域に済む人間には向けられていない。だから、その人たちにまで被害が出ないように魔法の威力を抑えた。
どこまでも、ところどころで甘さがあることに呆れるファフニール。しかし、目の前の女だけには、その優しさを向ける気はなかったようで。
「……ところで、おまえたちは何故生きている?こいつは確実におまえたちを殺すつもりで放ったはずだ」
真下で座り込むミーユとハルトを見下ろす。すると、ミーユは左手に着けている結婚指輪を掲げた。
「……私たちには皇国中の魔法士が心血を注いで作った魔法攻撃を一度だけ無効化する、無効化の指輪を着けています。魔法攻撃はこれではじきました。……まぁ、エミリアさんの努力は全て無駄になったということですね」
ミーユは命が助かったことで饒舌に、舌を踊らせる。
「馬鹿なエミリア。育てた子供たちに裏切られて、人質にとられてノコノコと助けに来て。私はあの済ました顔で偽善者っぽく振る舞うあの子が大っ嫌いだった。大して可愛くもないのに、少し魔法が使えるからってみんなにちやほやされちゃってさ。どうせ私に全て奪われるんだから余計なことしないで大人しく隅っこで縮こまってればよかったのに」
虚勢を張るがあんなにも慌てていたのは、魔法攻撃は無効化できても、範囲は所持者に限られ、さらに降りしきる瓦礫やガラスの破片はどうすることも出来ない。それで死ぬ可能性があったからなのだろう。
ミーユの思考を読み解きながら、記憶の中のエミリアが自暴自棄になった映像が過った。
ーーエミリアは魔法無効化の道具を装着していることを考慮して確実に殺すために結界を張り、自爆した。
命を媒介にしなくてもよかったのに、それでも敢えてそうしたのは大切なものを失った恐怖と絶望からの自暴自棄にもにた感情が、ファフニールにひしひしと伝わってきた。
不死というのは、文字通り「死なない」体だ。
ファフニールも不死を持つ者の1人であり、長い生の中で何人もの不死に遭遇した。
最初の数百年はよくとも、大切な者の死を、見送る度、看取る度、取り残される絶望を味わい、次第に自分の体を粗末に扱う。命の消費に躊躇しなくなるのだ。
エミリアがこれから、数百年、数千年と生き、選択したことならファフニールも納得した。
それはどんな過程であれ、エミリアが長い時を経て導き出した命の使い方だから。
しかし、目の前の人間は、私欲の為にエミリアや子供たちを陥れ、決死の覚悟を嘲笑った。
巻いた種は子供達だとしても、彼らが欲張らず、対話を持って対応すれば平穏な道があったかもしれないのに。
ワインを樽ごと渡して得意げに笑うエミリアと、痛々しい血跡を残し眠るエミリアを照らし合わせてしまうと、ファフニールは胸の中がギリギリと痛んだ。
思考からあらかたあらましを読み取ったファフニールは、もう興味を失くしたように2人に言い放った。
「そうか、ご丁寧に説明どうも……だな。――では、死ぬがいい」
それだけを口にした。すると、二人はどさり、と力を失くしたように地面に突っ伏した。
動かない。まるで、魂が抜けたみたいに。そうして、二度と、彼らが動くことはなかった。
「……本当に魔法攻撃を「一度」だけ無効化するだけだったな。精神作用に該当する、高位魔法の呪言には抗えなかったようだ。……さて」
ファフニールは瓦礫に横たわるエミリアにそっと口を近づけた。牙で彼女の肌に傷をつけないように、咥えると、そっと刺激しないように立ち上がり、羽をはばたかせた。
80
お気に入りに追加
252
あなたにおすすめの小説
「専門職に劣るからいらない」とパーティから追放された万能勇者、教育係として新人と組んだらヤベェ奴らだった。俺を追放した連中は自滅してるもよう
138ネコ@書籍化&コミカライズしました
ファンタジー
「近接は戦士に劣って、魔法は魔法使いに劣って、回復は回復術師に劣る勇者とか、居ても邪魔なだけだ」
パーティを組んでBランク冒険者になったアンリ。
彼は世界でも稀有なる才能である、全てのスキルを使う事が出来るユニークスキル「オールラウンダー」の持ち主である。
彼は「オールラウンダー」を持つ者だけがなれる、全てのスキルに適性を持つ「勇者」職についていた。
あらゆるスキルを使いこなしていた彼だが、専門職に劣っているという理由でパーティを追放されてしまう。
元パーティメンバーから装備を奪われ、「アイツはパーティの金を盗んだ」と悪評を流された事により、誰も彼を受け入れてくれなかった。
孤児であるアンリは帰る場所などなく、途方にくれているとギルド職員から新人の教官になる提案をされる。
「誰も組んでくれないなら、新人を育て上げてパーティを組んだ方が良いかもな」
アンリには夢があった。かつて災害で家族を失い、自らも死ぬ寸前の所を助けてくれた冒険者に礼を言うという夢。
しかし助けてくれた冒険者が居る場所は、Sランク冒険者しか踏み入ることが許されない危険な土地。夢を叶えるためにはSランクになる必要があった。
誰もパーティを組んでくれないのなら、多少遠回りになるが、育て上げた新人とパーティを組みSランクを目指そう。
そう思い提案を受け、新人とパーティを組み心機一転を図るアンリ。だが彼の元に来た新人は。
モンスターに追いかけ回されて泣き出すタンク。
拳に攻撃魔法を乗せて戦う殴りマジシャン。
ケガに対して、気合いで治せと無茶振りをする体育会系ヒーラー。
どいつもこいつも一癖も二癖もある問題児に頭を抱えるアンリだが、彼は持ち前の万能っぷりで次々と問題を解決し、仲間たちとSランクを目指してランクを上げていった。
彼が新人教育に頭を抱える一方で、彼を追放したパーティは段々とパーティ崩壊の道を辿ることになる。彼らは気付いていなかった、アンリが近接、遠距離、補助、“それ以外”の全てを1人でこなしてくれていた事に。
※ 人間、エルフ、獣人等の複数ヒロインのハーレム物です。
※ 小説家になろうさんでも投稿しております。面白いと感じたらそちらもブクマや評価をしていただけると励みになります。
※ イラストはどろねみ先生に描いて頂きました。
お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。
死に戻りの魔女は溺愛幼女に生まれ変わります
みおな
恋愛
「灰色の魔女め!」
私を睨みつける婚約者に、心が絶望感で塗りつぶされていきます。
聖女である妹が自分には相応しい?なら、どうして婚約解消を申し込んでくださらなかったのですか?
私だってわかっています。妹の方が優れている。妹の方が愛らしい。
だから、そうおっしゃってくだされば、婚約者の座などいつでもおりましたのに。
こんな公衆の面前で婚約破棄をされた娘など、父もきっと切り捨てるでしょう。
私は誰にも愛されていないのだから。
なら、せめて、最後くらい自分のために舞台を飾りましょう。
灰色の魔女の死という、極上の舞台をー
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
【コミカライズ決定】地味令嬢は冤罪で処刑されて逆行転生したので、華麗な悪女を目指します!~目隠れ美形の天才王子に溺愛されまして~
胡蝶乃夢
恋愛
婚約者である王太子の望む通り『理想の淑女』として尽くしてきたにも関わらず、婚約破棄された挙句に冤罪で処刑されてしまった公爵令嬢ガーネット。
時間が遡り目覚めたガーネットは、二度と自分を犠牲にして尽くしたりしないと怒り、今度は自分勝手に生きる『華麗な悪女』になると決意する。
王太子の弟であるルベリウス王子にガーネットは留学をやめて傍にいて欲しいと願う。
処刑された時、留学中でいなかった彼がガーネットの傍にいることで運命は大きく変わっていく。
これは、不憫な地味令嬢が華麗な悪女へと変貌して周囲を魅了し、幼馴染の天才王子にも溺愛され、ざまぁして幸せになる物語です。
妹に傷物と言いふらされ、父に勘当された伯爵令嬢は男子寮の寮母となる~そしたら上位貴族のイケメンに囲まれた!?~
サイコちゃん
恋愛
伯爵令嬢ヴィオレットは魔女の剣によって下腹部に傷を受けた。すると妹ルージュが“姉は子供を産めない体になった”と嘘を言いふらす。その所為でヴィオレットは婚約者から婚約破棄され、父からは娼館行きを言い渡される。あまりの仕打ちに父と妹の秘密を暴露すると、彼女は勘当されてしまう。そしてヴィオレットは母から託された古い屋敷へ行くのだが、そこで出会った美貌の双子からここを男子寮とするように頼まれる。寮母となったヴィオレットが上位貴族の令息達と暮らしていると、ルージュが現れてこう言った。「私のために家柄の良い美青年を集めて下さいましたのね、お姉様?」しかし令息達が性悪妹を歓迎するはずがなかった――
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる