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えっ!?
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パーティーも中盤。人混み酔いした私はレタと一緒にテラス席へ映る。幸いテラス席には人も少なく、涼むには丁度いい。一番端っこの席に座り、レタをテーブルの上に置いてあげる。
レタが「まだまだ食い足りない」というので、ウエイターに取り皿に食事を盛ってもらう。それを食べているレタを眺めていると。
「ミリアーナ様じゃございませんか!ごきげんよう!久しぶりですわね」
「マリア…………さん」
テラス席へと続く会場の出入り口から、マリアの姿が。パーティー客やシレーヌの貴族の相手をしていて気づかなかったが、このパーティーに来ていたのか。
下位の貴族もこれるパーティーだし。アシュリーと仲がいいし。それを加味すれば驚くことじゃないか。
【おい、顔色が悪いが、大丈夫か】
「え、ええ。人が多いから、気分が悪くなっただけよ」
まったく、嫌味な人間が来たものだ。感情が表情に出ていたのか、レタがツッコむ。マリアはこちらに駆け寄ると跳ね上がるような抑揚のつけ方で大声を上げる。
「ええ~~~~!大丈夫ですか?私、アシュリー様にあてがわれた貴賓室があるんです!そこで一緒に休みましょうよ!」
「いいえ、大丈夫です。今ここで休んでいますし。これくらいのパーティー、慣れてこその令嬢ですから。アシュリー様のところへ戻られてはどうです?」
お願いだからさっさと会場に戻ってよ。と心の中で願いながら。横目でマリアを見ていると、入口の方にもうひとつ影が見えた。
「あっ!大丈夫ですよ、そのアシュリー様ならここに……」
「……げっ」
アシュリーが怪訝な顔で腕を組み立っていた。私がマリアに危害を加えていないか。そんな敵意がこもった表情だ。
……なんもしないってーの。
レタに視線を向けると、口元についている食べカスをペロリと舐めながら、呆れたように視線をアシュリーたちに流す。
【我儘王子と傲慢姫。お似合いの二人だな。……すんすん、ちょっと待て。こいつら、番ってないか?】
「え、そりゃあ、合宿の時にキスマークをつけていたくらいだから……」
ひっそりと耳元で話した。
別に隠すほどの話題でもないし、合宿のことを指摘すると、難しそうな声のトーンでため息をついた。
【そういうのではなく、妊娠してるぞ、あいつ】
「……そう、そりゃあ、あんなことしたら、妊娠……ん?妊娠?妊娠って、お腹に赤ちゃんができちゃうあの?」
【それ以外になにがあるというんだ】
赤ちゃんって、あの赤ちゃん?お母さんのお腹の中から生まれる命的な。そういうことをしないとできない的な。
驚きが隠せない。
「うぇ!?えええええッ!まじ?レタ、それガチのやつ?」
【ガチ……?よくわからんが、真面目な話だ。おい揺さぶるな、さっき食べたカレーパンが口から出る……ッ】
つい感情のままレタを強請ってしまった。そういうつもりはなかったが、乱暴に扱ってごめん。慌てて手を離し背中を撫でる。
妊娠って……色々どうしたらいいの。会話の内容が聞こえたらしく、マリアは恥ずかしそうに頬に手を当てた。
「ミリアーナ様の従魔様は察しがよろしいんですね。そうなんです。恥ずかしながら……妊娠3ヶ月です」
婚約者がいる状態で肉体関係を持っただけでなく、妊娠って面の皮厚すぎ。しかも詫び入れもなく「祝福して下さい」と言わんばかりのマリアの厚かましさには呆れて物が言えない。
レタも同じことを思っていたようで【クリフォードがいつか言っていた寝取られってこういうことか】と唸った。
え、寝取られ?クリフォード様、無垢な動物に対してなんてこと教えてるの。
……でも、これは好機なのでは?不貞を働いた上に、妊娠。それを詫び入れもなく振舞う彼女たちは十中八九貴族に非難される側なのは明白。
王族との婚約破棄は簡単なことではないが、相手が不義理を働いている以上、それを理由にした婚約破棄はこちらに非難されるいわれはない。
生まれてくる命には申し訳ないが、運はこちらに向いてきたって思えば手をあげて喜んでもいいことなのかもしれない。
黙り込んでいる私に、アシュリーはマリアが自分の寵愛を受けた挙句、妊娠したということに対し、嫉妬で言葉がでないと思ったのか。得意げに鼻息を鳴らす。
「というわけだ。子供の件はもうしばらくは隠しておく気ではあったが……。ミリアーナ本格的におまえとの婚約は破棄する。今日のパーティーで宣言させてもらう。我らの婚約破棄はノエル、ひいては他国にも知っていてもらいたいからな」
親睦を深めるパーティーなのに、他国にも醜聞を広めるって本気で言ってるのがすごいな、この馬鹿王子。自分が悪いことをしているという自覚がなく、正しいことと信じきっているのがもう救いようがない。
まぁ、勝手に自爆してくれるならそれに越したことはない。
今回の件、子供のことも公表するつもりなら、いくら国王がごねたところで婚約破棄は確実。契約不履行としてこちらから慰謝料も請求できるほどだ。
でも、なんか展開がご都合展開な気がするんだよな。なんか仕組まれてるっていうか。
【ああ、それ、我の運命操作の魔法が働いているからじゃないか?おまえと一緒に同行する時は悪いことが起きないように、いつも魔法を使っているから、いい運がこちらに向いてきているのだろう】
「前レタが言っていた魔法?運を操作できる魔法だっけ?」
【そうだな。端折って言えば相手の運を操作したり、自分が有利に働くように良い運を引き寄せたりする魔法だ。じゃんけんだって運命操作を使えば10回、20回連続で勝ったり、負けたりするのも造作もないぞ】
つまり、レタが私に良い運だけを引き寄せるように魔法を使った結果、マリアとのやりとりの仲で、相手が自爆するようなネタを暴露してくれたということなのだろうか。
妊娠も確率の問題だし。マリアたちがここに現われたのも運だとしたら、とてつもない魔法かもしれない。
「……レタ、あなた結構すごい神獣なのね」
【前々から思っていたが、オマエ、我を何だと思っているのだ?もう一回言っておくが、我、神獣だからな】
じとりと睨むレタ。言葉と裏腹に私に抱っこをせがむ。可愛げがある……と思いながら抱っこをして、私たちは会場へと戻った。
レタが「まだまだ食い足りない」というので、ウエイターに取り皿に食事を盛ってもらう。それを食べているレタを眺めていると。
「ミリアーナ様じゃございませんか!ごきげんよう!久しぶりですわね」
「マリア…………さん」
テラス席へと続く会場の出入り口から、マリアの姿が。パーティー客やシレーヌの貴族の相手をしていて気づかなかったが、このパーティーに来ていたのか。
下位の貴族もこれるパーティーだし。アシュリーと仲がいいし。それを加味すれば驚くことじゃないか。
【おい、顔色が悪いが、大丈夫か】
「え、ええ。人が多いから、気分が悪くなっただけよ」
まったく、嫌味な人間が来たものだ。感情が表情に出ていたのか、レタがツッコむ。マリアはこちらに駆け寄ると跳ね上がるような抑揚のつけ方で大声を上げる。
「ええ~~~~!大丈夫ですか?私、アシュリー様にあてがわれた貴賓室があるんです!そこで一緒に休みましょうよ!」
「いいえ、大丈夫です。今ここで休んでいますし。これくらいのパーティー、慣れてこその令嬢ですから。アシュリー様のところへ戻られてはどうです?」
お願いだからさっさと会場に戻ってよ。と心の中で願いながら。横目でマリアを見ていると、入口の方にもうひとつ影が見えた。
「あっ!大丈夫ですよ、そのアシュリー様ならここに……」
「……げっ」
アシュリーが怪訝な顔で腕を組み立っていた。私がマリアに危害を加えていないか。そんな敵意がこもった表情だ。
……なんもしないってーの。
レタに視線を向けると、口元についている食べカスをペロリと舐めながら、呆れたように視線をアシュリーたちに流す。
【我儘王子と傲慢姫。お似合いの二人だな。……すんすん、ちょっと待て。こいつら、番ってないか?】
「え、そりゃあ、合宿の時にキスマークをつけていたくらいだから……」
ひっそりと耳元で話した。
別に隠すほどの話題でもないし、合宿のことを指摘すると、難しそうな声のトーンでため息をついた。
【そういうのではなく、妊娠してるぞ、あいつ】
「……そう、そりゃあ、あんなことしたら、妊娠……ん?妊娠?妊娠って、お腹に赤ちゃんができちゃうあの?」
【それ以外になにがあるというんだ】
赤ちゃんって、あの赤ちゃん?お母さんのお腹の中から生まれる命的な。そういうことをしないとできない的な。
驚きが隠せない。
「うぇ!?えええええッ!まじ?レタ、それガチのやつ?」
【ガチ……?よくわからんが、真面目な話だ。おい揺さぶるな、さっき食べたカレーパンが口から出る……ッ】
つい感情のままレタを強請ってしまった。そういうつもりはなかったが、乱暴に扱ってごめん。慌てて手を離し背中を撫でる。
妊娠って……色々どうしたらいいの。会話の内容が聞こえたらしく、マリアは恥ずかしそうに頬に手を当てた。
「ミリアーナ様の従魔様は察しがよろしいんですね。そうなんです。恥ずかしながら……妊娠3ヶ月です」
婚約者がいる状態で肉体関係を持っただけでなく、妊娠って面の皮厚すぎ。しかも詫び入れもなく「祝福して下さい」と言わんばかりのマリアの厚かましさには呆れて物が言えない。
レタも同じことを思っていたようで【クリフォードがいつか言っていた寝取られってこういうことか】と唸った。
え、寝取られ?クリフォード様、無垢な動物に対してなんてこと教えてるの。
……でも、これは好機なのでは?不貞を働いた上に、妊娠。それを詫び入れもなく振舞う彼女たちは十中八九貴族に非難される側なのは明白。
王族との婚約破棄は簡単なことではないが、相手が不義理を働いている以上、それを理由にした婚約破棄はこちらに非難されるいわれはない。
生まれてくる命には申し訳ないが、運はこちらに向いてきたって思えば手をあげて喜んでもいいことなのかもしれない。
黙り込んでいる私に、アシュリーはマリアが自分の寵愛を受けた挙句、妊娠したということに対し、嫉妬で言葉がでないと思ったのか。得意げに鼻息を鳴らす。
「というわけだ。子供の件はもうしばらくは隠しておく気ではあったが……。ミリアーナ本格的におまえとの婚約は破棄する。今日のパーティーで宣言させてもらう。我らの婚約破棄はノエル、ひいては他国にも知っていてもらいたいからな」
親睦を深めるパーティーなのに、他国にも醜聞を広めるって本気で言ってるのがすごいな、この馬鹿王子。自分が悪いことをしているという自覚がなく、正しいことと信じきっているのがもう救いようがない。
まぁ、勝手に自爆してくれるならそれに越したことはない。
今回の件、子供のことも公表するつもりなら、いくら国王がごねたところで婚約破棄は確実。契約不履行としてこちらから慰謝料も請求できるほどだ。
でも、なんか展開がご都合展開な気がするんだよな。なんか仕組まれてるっていうか。
【ああ、それ、我の運命操作の魔法が働いているからじゃないか?おまえと一緒に同行する時は悪いことが起きないように、いつも魔法を使っているから、いい運がこちらに向いてきているのだろう】
「前レタが言っていた魔法?運を操作できる魔法だっけ?」
【そうだな。端折って言えば相手の運を操作したり、自分が有利に働くように良い運を引き寄せたりする魔法だ。じゃんけんだって運命操作を使えば10回、20回連続で勝ったり、負けたりするのも造作もないぞ】
つまり、レタが私に良い運だけを引き寄せるように魔法を使った結果、マリアとのやりとりの仲で、相手が自爆するようなネタを暴露してくれたということなのだろうか。
妊娠も確率の問題だし。マリアたちがここに現われたのも運だとしたら、とてつもない魔法かもしれない。
「……レタ、あなた結構すごい神獣なのね」
【前々から思っていたが、オマエ、我を何だと思っているのだ?もう一回言っておくが、我、神獣だからな】
じとりと睨むレタ。言葉と裏腹に私に抱っこをせがむ。可愛げがある……と思いながら抱っこをして、私たちは会場へと戻った。
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