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野外合宿の説明にて②
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――班決め。それはぼっちには辛いイベントのひとつ。
野外合宿では3人一組の班を作り行動することとなる。一組3人は同性と組まなければいけなく、派閥を持たない私はクラスで孤立していた。
こういうときのぼっちは自分の行き場のなさを痛感し、困ってしまう。
いつもであればこのまま壁と一体化して場を乗り過ごすのだが、野外合宿の班決めとなればそうはいかない。
しぶしぶながらもどこか入れそうな班を探すが時はすでに遅く、班は決まりつつあった。
ちなみにうちのクラスは40人。そのうちの女子は全部で14人。そのうちで3人で組む場合、1班だけ2人のグループができてしまう。そのすでに私は余ってしまっているので、そのあまりの女子と必然的に組むことになるのだが…...。
「み......ミリアーナ様、よろしくお願いします。私、精一杯頑張りますから」
いや。学園でもある意味有名な私と男子の花的存在であるマリアが余ることぐらい、ちょっと予想はしていたけども。まさか私の不穏な学園生活の元凶であるマリアと一緒になるとは......。
ちょっとイレギュラーが発生して男子たちが「俺たちと組もうよ」的な空気を出すことを期待していたのに、その期待は大きく外れてしまった。
しかも、態度だけは想定通り。男子たちは私に敵意と「組むな」といわんばかりの表情を私に向けた。
「............ふぅ」
なにか言わなければと思考を巡らすが言葉が見つからない。
よろしくされる気もする気もないし、マリアに気を遣うのは無駄なことだと経験から学んでいる。なので、よろしくといった言葉は適さない。
期待してします。とかは上から目線だし、マリア信者の逆鱗に触れかねないし期待なんて小指の爪ほどしていない。
だけどこのまま沈黙を続ければ事態が悪化するのは目に見えている。返答に困っていると、やはりアシュリーがマリアの前に立ちはだかった。
「ミリアーナ、またマリアをいじめているのか!声をかけているのに返答しないのは失礼だろう」
(その理論でいえば私より階級が下であるマリアが起こしている数々の無礼や言動はどうなるんだろーなぁ…...。言っても無駄か。恋は盲目だし)
私が結果マリアの言葉に無視してしまったことに激高するアシュリー。そんなにマリアが好きなら私ととっとと婚約解消してよと思うが気持ちをぐっと飲み込む。
アシュリーは一度温度感が高くなると冷めるまでに時間がかかるうえ、人の話を聞かない。
また行動と思考が裏目に出てしまったなぁっといつものようにマリアとアシュリーのことを考えるのをやめて教室の窓辺の青々とした空の光景に視線をそらした。
「聞いているのか!ミリアーナッ!!」
「......」
あー。空ってなんでこんなに青いんだろーっとどうでもいいことを考えながら、現実に目を逸らす。目をそらさないと彼らが視界に映って不愉快な思いをしてしまう。
言葉は通じない、けど一端の言葉を叩きつける人たちには無視が一番効果的だ。
ほら、今にも私に殴り掛かりそうな形相で睨んでいるではないか。
いっそ私を大けがさせてくれれば婚約解消まで持ち込めそうではないのか。
ほら、今にもアシュリーが私を打とうと平手を持ち上げた。
「――このッ!生意気な」
殴られるのなんていつものことだ。先生もアシュリーが王子という立場もあり口を出すことができず見て見ぬふりをしている。
一瞬の痛みだけ我慢すればいいと、そっと目を閉じた。
......けど。
「おい、そこまでだ。無抵抗の弱者に殴り掛かるなど王族のすることではないだろう」
「おまえッ!なぜコイツを庇うんだ!」
「庇うもなにもやりすぎだから止めに入っただけだ。無視をしたという点ではミリアーナにも非はあるが、それでも殴っていいという理由にはならんだろう。言葉で解決しないから暴力でことを済ますなどおまえは場末の酔っ払いかなにかか?」
クリフォード様の言葉に苛立ちを感じる要素があったのか、むっとした表情で感情のままにアシュリーが反論する。
「他国の部外者が俺のすることに口をはさむな。......コイツはな、ことあるごとにマリアをいじめ、優越感に浸る人格破綻者だ。痛みを伴わぬと自分の愚かさを理解できんのだ!」
「マリアとはそこの弱弱しい女子のことか?......ふん。ミリアーナがいじめて優越感が浸るほど出来た女性には見えんのだが。マリア、おまえはどこの出身でどこの家系の者だ」
「マリア・クライゼル......ノエル王国の東の小さな街を収める子爵の家の娘です」
マリアは自信なさそうに答える。
「聞いたことがないな。肩書も人格もミリアーナが劣等感を抱く要素がひとつもないじゃないか」
「家格など関係ない!マリアは身分関係なく誰にでも優しい性格で多くの者に好かれている。そして麗しい容姿をしている、それを妬んでいるにすぎないのだ」
「ありきたりな栗色の髪と一般的な青い瞳か?それよりはミリアーナの黒髪の方が王国では人目を惹くし多くの者が心奪われそうではあるがな」
「ちょっ......クリフォード様っ......」
いままでそんな素ぶり見せなかったのに、ここに来てなぜ持ち上げてくれるのだろうか。人前で自分の容姿を褒められることに恥ずかしさを覚える。
いや、たしかにミリアーナ(私)は綺麗な容姿をしているし、私もそう思う。けど、男性から褒められるのとはわけが違うだろう。
赤くなる頬を抑えながら毅然とした態度を振舞おうと顔を引き締める。
庇ってくれたのにこのまま言われっぱなしはクリフォード様の顔も立たない。それに最近はアシュリーにも言われっぱなしなのでそろそろ一言言い返さないと私も気が済まない。
「クリフォード様。お庇い立て下さりありがとうございます。ただ、アシュリー様の言葉にも一理考慮すべきものがございます。私はただ友人でもない間柄の目下の者が目上の者に対してさも親密な関係を装うような無礼な口をききましたので返答に困っていただけ。しかし、その結果問いかけに対しての無視というマナー違反を私が犯しました。アシュリー様がいくら勉学されている身の上とはいえ、広い視野で物事を判断するのは難しいので、罰を受けるのは当然のことです......」
なるべくオブラートに包みながらアシュリーの行動を指摘すると今にも殴り掛かりそうに眉を吊り上げながら睨む。
けれど私はクリフォード様の後ろに隠れる形でいるので、手を出せないでいる。
姑息ではあるが、今はクリフォード様という盾を使って指摘させてもらおう。
ちらりとクリフォード様の表情をうかがうと、なぜかくすりと声を漏らした。
「自分の非を認め、罰を甘んじて受けるといったミリアーナの方が幾分も大人だな。ここは小等部もあるようだからそこから勉強しなおしてくればいよろしいではないかなアシュリー王子?」
カっと怒りのまま目を見開くアシュリーだが他国の王子なので手を出すことができなく、悔しそうに歯ぎしりをする。
反論のひとつでもでそうなのだが、アシュリー自身が口より先に手を出してしまうDV気質なので気まずい沈黙が訪れた。
マリアは栗色の髪を気まずそうに撫でながら、口を開いた。
「......私のせいでお二人に不快な思いをさせてしまいました。申し訳ございません。どうか怒りを御収めください。」
深々と頭を下げるマリアにクリフォード様は問う。
「ふたりか......。そのふたりは誰のことを指している?」
「もちろん、アシュリー様とクリフォード様です......」
「おまえはなにもわかっていないようだな。それは計算でしているのか......?」
「......?なんのことでしょうか」
なにがいいたいのかと首を傾げるマリア。これがわざとであればどんなにいいことだろうか。実はこれ天然なのである。
マリアは個人的な偏見だが、女に好かれにくく、男子に好かれやすい女性。自然と男性に目がいってしまうのだろうか私に頭を下げることはない。
盲目なものであれば気高い女性に映るのだろうか。
クリフォード様は何を思うのか、深いため息をついて言った。
「......マリア・クライゼルか。覚えておこう」
「光栄でございます。クリフォード様!」
どういった意味での覚えておこうなのか。考えるだけで複数あるのだが、マリアは好意的な意味でとらえたのか嬉しそうに声を張った。
傍観していた令嬢はひそひそと会話をして、不穏な空気が流れたまま班決めは進んでいく。
結局、マリアと私の二人の班になったのだが、今回はアシュリーに殴られずに済んだので大勝利だ。
野外合宿では3人一組の班を作り行動することとなる。一組3人は同性と組まなければいけなく、派閥を持たない私はクラスで孤立していた。
こういうときのぼっちは自分の行き場のなさを痛感し、困ってしまう。
いつもであればこのまま壁と一体化して場を乗り過ごすのだが、野外合宿の班決めとなればそうはいかない。
しぶしぶながらもどこか入れそうな班を探すが時はすでに遅く、班は決まりつつあった。
ちなみにうちのクラスは40人。そのうちの女子は全部で14人。そのうちで3人で組む場合、1班だけ2人のグループができてしまう。そのすでに私は余ってしまっているので、そのあまりの女子と必然的に組むことになるのだが…...。
「み......ミリアーナ様、よろしくお願いします。私、精一杯頑張りますから」
いや。学園でもある意味有名な私と男子の花的存在であるマリアが余ることぐらい、ちょっと予想はしていたけども。まさか私の不穏な学園生活の元凶であるマリアと一緒になるとは......。
ちょっとイレギュラーが発生して男子たちが「俺たちと組もうよ」的な空気を出すことを期待していたのに、その期待は大きく外れてしまった。
しかも、態度だけは想定通り。男子たちは私に敵意と「組むな」といわんばかりの表情を私に向けた。
「............ふぅ」
なにか言わなければと思考を巡らすが言葉が見つからない。
よろしくされる気もする気もないし、マリアに気を遣うのは無駄なことだと経験から学んでいる。なので、よろしくといった言葉は適さない。
期待してします。とかは上から目線だし、マリア信者の逆鱗に触れかねないし期待なんて小指の爪ほどしていない。
だけどこのまま沈黙を続ければ事態が悪化するのは目に見えている。返答に困っていると、やはりアシュリーがマリアの前に立ちはだかった。
「ミリアーナ、またマリアをいじめているのか!声をかけているのに返答しないのは失礼だろう」
(その理論でいえば私より階級が下であるマリアが起こしている数々の無礼や言動はどうなるんだろーなぁ…...。言っても無駄か。恋は盲目だし)
私が結果マリアの言葉に無視してしまったことに激高するアシュリー。そんなにマリアが好きなら私ととっとと婚約解消してよと思うが気持ちをぐっと飲み込む。
アシュリーは一度温度感が高くなると冷めるまでに時間がかかるうえ、人の話を聞かない。
また行動と思考が裏目に出てしまったなぁっといつものようにマリアとアシュリーのことを考えるのをやめて教室の窓辺の青々とした空の光景に視線をそらした。
「聞いているのか!ミリアーナッ!!」
「......」
あー。空ってなんでこんなに青いんだろーっとどうでもいいことを考えながら、現実に目を逸らす。目をそらさないと彼らが視界に映って不愉快な思いをしてしまう。
言葉は通じない、けど一端の言葉を叩きつける人たちには無視が一番効果的だ。
ほら、今にも私に殴り掛かりそうな形相で睨んでいるではないか。
いっそ私を大けがさせてくれれば婚約解消まで持ち込めそうではないのか。
ほら、今にもアシュリーが私を打とうと平手を持ち上げた。
「――このッ!生意気な」
殴られるのなんていつものことだ。先生もアシュリーが王子という立場もあり口を出すことができず見て見ぬふりをしている。
一瞬の痛みだけ我慢すればいいと、そっと目を閉じた。
......けど。
「おい、そこまでだ。無抵抗の弱者に殴り掛かるなど王族のすることではないだろう」
「おまえッ!なぜコイツを庇うんだ!」
「庇うもなにもやりすぎだから止めに入っただけだ。無視をしたという点ではミリアーナにも非はあるが、それでも殴っていいという理由にはならんだろう。言葉で解決しないから暴力でことを済ますなどおまえは場末の酔っ払いかなにかか?」
クリフォード様の言葉に苛立ちを感じる要素があったのか、むっとした表情で感情のままにアシュリーが反論する。
「他国の部外者が俺のすることに口をはさむな。......コイツはな、ことあるごとにマリアをいじめ、優越感に浸る人格破綻者だ。痛みを伴わぬと自分の愚かさを理解できんのだ!」
「マリアとはそこの弱弱しい女子のことか?......ふん。ミリアーナがいじめて優越感が浸るほど出来た女性には見えんのだが。マリア、おまえはどこの出身でどこの家系の者だ」
「マリア・クライゼル......ノエル王国の東の小さな街を収める子爵の家の娘です」
マリアは自信なさそうに答える。
「聞いたことがないな。肩書も人格もミリアーナが劣等感を抱く要素がひとつもないじゃないか」
「家格など関係ない!マリアは身分関係なく誰にでも優しい性格で多くの者に好かれている。そして麗しい容姿をしている、それを妬んでいるにすぎないのだ」
「ありきたりな栗色の髪と一般的な青い瞳か?それよりはミリアーナの黒髪の方が王国では人目を惹くし多くの者が心奪われそうではあるがな」
「ちょっ......クリフォード様っ......」
いままでそんな素ぶり見せなかったのに、ここに来てなぜ持ち上げてくれるのだろうか。人前で自分の容姿を褒められることに恥ずかしさを覚える。
いや、たしかにミリアーナ(私)は綺麗な容姿をしているし、私もそう思う。けど、男性から褒められるのとはわけが違うだろう。
赤くなる頬を抑えながら毅然とした態度を振舞おうと顔を引き締める。
庇ってくれたのにこのまま言われっぱなしはクリフォード様の顔も立たない。それに最近はアシュリーにも言われっぱなしなのでそろそろ一言言い返さないと私も気が済まない。
「クリフォード様。お庇い立て下さりありがとうございます。ただ、アシュリー様の言葉にも一理考慮すべきものがございます。私はただ友人でもない間柄の目下の者が目上の者に対してさも親密な関係を装うような無礼な口をききましたので返答に困っていただけ。しかし、その結果問いかけに対しての無視というマナー違反を私が犯しました。アシュリー様がいくら勉学されている身の上とはいえ、広い視野で物事を判断するのは難しいので、罰を受けるのは当然のことです......」
なるべくオブラートに包みながらアシュリーの行動を指摘すると今にも殴り掛かりそうに眉を吊り上げながら睨む。
けれど私はクリフォード様の後ろに隠れる形でいるので、手を出せないでいる。
姑息ではあるが、今はクリフォード様という盾を使って指摘させてもらおう。
ちらりとクリフォード様の表情をうかがうと、なぜかくすりと声を漏らした。
「自分の非を認め、罰を甘んじて受けるといったミリアーナの方が幾分も大人だな。ここは小等部もあるようだからそこから勉強しなおしてくればいよろしいではないかなアシュリー王子?」
カっと怒りのまま目を見開くアシュリーだが他国の王子なので手を出すことができなく、悔しそうに歯ぎしりをする。
反論のひとつでもでそうなのだが、アシュリー自身が口より先に手を出してしまうDV気質なので気まずい沈黙が訪れた。
マリアは栗色の髪を気まずそうに撫でながら、口を開いた。
「......私のせいでお二人に不快な思いをさせてしまいました。申し訳ございません。どうか怒りを御収めください。」
深々と頭を下げるマリアにクリフォード様は問う。
「ふたりか......。そのふたりは誰のことを指している?」
「もちろん、アシュリー様とクリフォード様です......」
「おまえはなにもわかっていないようだな。それは計算でしているのか......?」
「......?なんのことでしょうか」
なにがいいたいのかと首を傾げるマリア。これがわざとであればどんなにいいことだろうか。実はこれ天然なのである。
マリアは個人的な偏見だが、女に好かれにくく、男子に好かれやすい女性。自然と男性に目がいってしまうのだろうか私に頭を下げることはない。
盲目なものであれば気高い女性に映るのだろうか。
クリフォード様は何を思うのか、深いため息をついて言った。
「......マリア・クライゼルか。覚えておこう」
「光栄でございます。クリフォード様!」
どういった意味での覚えておこうなのか。考えるだけで複数あるのだが、マリアは好意的な意味でとらえたのか嬉しそうに声を張った。
傍観していた令嬢はひそひそと会話をして、不穏な空気が流れたまま班決めは進んでいく。
結局、マリアと私の二人の班になったのだが、今回はアシュリーに殴られずに済んだので大勝利だ。
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