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第四章 恋のドタバタ編
眠り姫②
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私はコリンと二人仲良くベッドに入ってお喋りをしている。
「なんだか、修学旅行みたいで楽しいな」
「シュウガクリョコウって何?」
「あ、えっと……友達と旅行することだよ。布団並べて一緒に寝るの」
この世界は日本語が通じるが日本特有の文化等の言葉は存在しない。気をつけなければ。
「てかさ、シャーロットってそんなにしつこいの?」
崖から落とす程だ。相当迫られたに違いない。
「うん、僕が行くとこ行くとこ現れるんだ。僕のこと興味もないくせに何で近付いてくるんだろうね」
「興味ないとか分かるの?」
「なんとなくね。それよりさ、ミウがここにいるってことは両親に会ったんだよね?」
私が遅れて頷くとコリンは複雑そうな顔をしてへらりと笑った。
「ミウにみっともないとこ見られちゃったな」
「コリン……」
家族から蔑ろにされている姿など他の人には知られたくなかったのだろう。こういう時に上手い言葉が出れば良いのだが、何も思いつかない。
「気にしないで。見た目のせいもあるんだ。兄と違って僕は小さいし、こんな顔だし……こんな僕なんて誰も相手にしてくれないんだから」
寂しそうに話すコリンに私は体を起こして熱弁した。
「見た目は最高だよ。可愛すぎるよ。この眼なんてどうしてこんなクリクリなの? 女子なら誰もが羨むよ。キョトン顔なんて尊すぎるよ。ギューってしたくなっちゃうよ。初めて会った時ですら、ついつい抱きしめたくなるほど可愛いなって思ったんだから」
「ミウ?」
「あ、ごめん。見た目ばっかり褒めちゃって。もちろん中身も最高だよ。こんなに優しくて心遣いができる男の子なんていないよ。あの離島に行ってるのだってクリフを守る為なんだから。自分の時間削ってまで何かを守るなんて素晴らしすぎるよ。尊敬だよ」
なんだか一人で思ったことを言ったら気分がスッとした。私は再び布団に横になって、コリンの顔を見ながら続けた。
「でもさ、御両親には感謝だね」
「え?」
「だって、今のコリンがいるのは御両親のおかげでしょ? 産んでくれたこともだけど、もしもコリンに甘々だったらきっと我儘ボーイに育ってたに違いないよ。私なんて相手にもしてもらえてないよ」
「ミウはさ、僕のこと鬱陶しいとか思わないの?」
「思う訳ないじゃん。産まれてきてくれてありがとう! って言いたいくらいだよ」
私はにっこり笑顔でそう言えば、コリンは布団の中に潜ってしまった。コリンに不愉快な思いをさせてしまったかもしれないと思い、私は布団の中をチラリと覗きながら謝罪した。
「ごめん。なんか私また余計な事言っちゃった?」
「何でもないから覗かないで」
「いや、でも……あ、もしかして体調悪くなっちゃった? ごめんね、気付かなくて。とりあえず水もらってくるね」
「あ、ちがっ……」
私はベッドから出て水をもらいに行く為に廊下に出た——。
「コリンが目覚めた事も報告しなきゃ」
使用人を探して歩いていると、下の階から話し声が聞こえてきた。声の主は……コリンの父親と、女性? 話している内容までは聞き取れないが、聞き覚えのある可愛らしい声だ。
階段からこっそり顔を覗かせると、そこには紫色の髪の女性とサイラス……? コリンの父親で顔が見えないが、紫の髪の女性はまさかシャーロット? 何故シャーロットがここに? コリンが崖から落ちた元凶なのに。
まさか意識がない事を聞きつけて、その隙に惚れ薬をかけようとしているのではないか? それならコリンが危ない。
私は急いでコリンの部屋に戻ろうと踵を返した。そこでハッと気がついた。そこには同じ扉が十枚は並んでいる。
なんてこった。どの部屋がコリンの部屋か分からない。部屋を出る時に確認しておけば良かった。
下の階では話が終わったようだ。話し声が聞こえなくなった。代わりにコツコツとヒールの音が廊下に鳴り響いた。
ヤバい、ヤバい。シャーロットに見つかってしまう。コリンが危ない。私は冷や汗を流しながら、階段と幾重もの扉を交互に見つめた。
「あ、そうか。私は見つかっても良いのか」
コリンの部屋に入れなければそれで良い。そのまま帰って頂こう。私は何食わぬ顔で廊下を歩いた。
二階まであがってきたシャーロットとサイラスに出会した。シャーロットはすぐさま私が誰だか分かったようで口を開いた。
「あら、あなたは……」
「ミウこんなところにいたのか。あれから顔を出してくれないから心配してたんだぞ」
「はは、ごめんね。コリンはまだ眠ったままだよ。強く頭を打ったみたい」
すると、シャーロットがとても悲しそうな顔を見せて言った。
「あたしもコリンの事故を聞きつけてお見舞いに来たの。相当酷かったのでしょう?」
どの口が言っているんだ。白々しいにも程がある。私も負けじと演技をしてみる。
「そうなの。だから、私はコリンが起きるまでそばに付いていようと思って……ここは私が見てるから」
遠回りに帰れと言ってみるが、案の定シャーロットも食い下がらない。
「では、顔だけでも見て帰りますわ。ところで、あなたはコリンとはどういった関係ですの?」
「コリンとは……とても親しい仲なの。だから、私以外の女性がコリンの部屋に入るのはちょっと……」
すると、シャーロットではなくサイラスが私の前に立った。サイラスの表情は読み取れず、翠の瞳に真っ直ぐに見つめられ、私は一歩後退りした。
もしかすると、アレックスやセドリックのように惚れ薬を再度かけられているかもしれない。そうだとすれば、私とサイラスの信頼関係……兄妹ごっこは無かったことになるかもしれない。
私の心配をよそに、サイラスはやや怒ったように言った。
「コリンとそういう仲だったとは。何故兄の僕に報告がないんだ」
良かった。設定はややこしいけれど、きっと半分私の味方だ。
「ごめんなさい。だって、恥ずかしくって……」
恥じらいながら言えばサイラスは溜め息を吐きながら私の肩に手を添えて後ろを向かせた。
「と、言う訳だ。悪いがシャーロットは下で待っていてくれ。僕……私がミウとコリンの様子を見てくるから。行こう、ミウ」
「うん。おにいちゃん」
よし、何とかなりそうだ。
「待ちなさい。あなた何人攻略したら気が済むの? サイトウ ミウ」
「なんだか、修学旅行みたいで楽しいな」
「シュウガクリョコウって何?」
「あ、えっと……友達と旅行することだよ。布団並べて一緒に寝るの」
この世界は日本語が通じるが日本特有の文化等の言葉は存在しない。気をつけなければ。
「てかさ、シャーロットってそんなにしつこいの?」
崖から落とす程だ。相当迫られたに違いない。
「うん、僕が行くとこ行くとこ現れるんだ。僕のこと興味もないくせに何で近付いてくるんだろうね」
「興味ないとか分かるの?」
「なんとなくね。それよりさ、ミウがここにいるってことは両親に会ったんだよね?」
私が遅れて頷くとコリンは複雑そうな顔をしてへらりと笑った。
「ミウにみっともないとこ見られちゃったな」
「コリン……」
家族から蔑ろにされている姿など他の人には知られたくなかったのだろう。こういう時に上手い言葉が出れば良いのだが、何も思いつかない。
「気にしないで。見た目のせいもあるんだ。兄と違って僕は小さいし、こんな顔だし……こんな僕なんて誰も相手にしてくれないんだから」
寂しそうに話すコリンに私は体を起こして熱弁した。
「見た目は最高だよ。可愛すぎるよ。この眼なんてどうしてこんなクリクリなの? 女子なら誰もが羨むよ。キョトン顔なんて尊すぎるよ。ギューってしたくなっちゃうよ。初めて会った時ですら、ついつい抱きしめたくなるほど可愛いなって思ったんだから」
「ミウ?」
「あ、ごめん。見た目ばっかり褒めちゃって。もちろん中身も最高だよ。こんなに優しくて心遣いができる男の子なんていないよ。あの離島に行ってるのだってクリフを守る為なんだから。自分の時間削ってまで何かを守るなんて素晴らしすぎるよ。尊敬だよ」
なんだか一人で思ったことを言ったら気分がスッとした。私は再び布団に横になって、コリンの顔を見ながら続けた。
「でもさ、御両親には感謝だね」
「え?」
「だって、今のコリンがいるのは御両親のおかげでしょ? 産んでくれたこともだけど、もしもコリンに甘々だったらきっと我儘ボーイに育ってたに違いないよ。私なんて相手にもしてもらえてないよ」
「ミウはさ、僕のこと鬱陶しいとか思わないの?」
「思う訳ないじゃん。産まれてきてくれてありがとう! って言いたいくらいだよ」
私はにっこり笑顔でそう言えば、コリンは布団の中に潜ってしまった。コリンに不愉快な思いをさせてしまったかもしれないと思い、私は布団の中をチラリと覗きながら謝罪した。
「ごめん。なんか私また余計な事言っちゃった?」
「何でもないから覗かないで」
「いや、でも……あ、もしかして体調悪くなっちゃった? ごめんね、気付かなくて。とりあえず水もらってくるね」
「あ、ちがっ……」
私はベッドから出て水をもらいに行く為に廊下に出た——。
「コリンが目覚めた事も報告しなきゃ」
使用人を探して歩いていると、下の階から話し声が聞こえてきた。声の主は……コリンの父親と、女性? 話している内容までは聞き取れないが、聞き覚えのある可愛らしい声だ。
階段からこっそり顔を覗かせると、そこには紫色の髪の女性とサイラス……? コリンの父親で顔が見えないが、紫の髪の女性はまさかシャーロット? 何故シャーロットがここに? コリンが崖から落ちた元凶なのに。
まさか意識がない事を聞きつけて、その隙に惚れ薬をかけようとしているのではないか? それならコリンが危ない。
私は急いでコリンの部屋に戻ろうと踵を返した。そこでハッと気がついた。そこには同じ扉が十枚は並んでいる。
なんてこった。どの部屋がコリンの部屋か分からない。部屋を出る時に確認しておけば良かった。
下の階では話が終わったようだ。話し声が聞こえなくなった。代わりにコツコツとヒールの音が廊下に鳴り響いた。
ヤバい、ヤバい。シャーロットに見つかってしまう。コリンが危ない。私は冷や汗を流しながら、階段と幾重もの扉を交互に見つめた。
「あ、そうか。私は見つかっても良いのか」
コリンの部屋に入れなければそれで良い。そのまま帰って頂こう。私は何食わぬ顔で廊下を歩いた。
二階まであがってきたシャーロットとサイラスに出会した。シャーロットはすぐさま私が誰だか分かったようで口を開いた。
「あら、あなたは……」
「ミウこんなところにいたのか。あれから顔を出してくれないから心配してたんだぞ」
「はは、ごめんね。コリンはまだ眠ったままだよ。強く頭を打ったみたい」
すると、シャーロットがとても悲しそうな顔を見せて言った。
「あたしもコリンの事故を聞きつけてお見舞いに来たの。相当酷かったのでしょう?」
どの口が言っているんだ。白々しいにも程がある。私も負けじと演技をしてみる。
「そうなの。だから、私はコリンが起きるまでそばに付いていようと思って……ここは私が見てるから」
遠回りに帰れと言ってみるが、案の定シャーロットも食い下がらない。
「では、顔だけでも見て帰りますわ。ところで、あなたはコリンとはどういった関係ですの?」
「コリンとは……とても親しい仲なの。だから、私以外の女性がコリンの部屋に入るのはちょっと……」
すると、シャーロットではなくサイラスが私の前に立った。サイラスの表情は読み取れず、翠の瞳に真っ直ぐに見つめられ、私は一歩後退りした。
もしかすると、アレックスやセドリックのように惚れ薬を再度かけられているかもしれない。そうだとすれば、私とサイラスの信頼関係……兄妹ごっこは無かったことになるかもしれない。
私の心配をよそに、サイラスはやや怒ったように言った。
「コリンとそういう仲だったとは。何故兄の僕に報告がないんだ」
良かった。設定はややこしいけれど、きっと半分私の味方だ。
「ごめんなさい。だって、恥ずかしくって……」
恥じらいながら言えばサイラスは溜め息を吐きながら私の肩に手を添えて後ろを向かせた。
「と、言う訳だ。悪いがシャーロットは下で待っていてくれ。僕……私がミウとコリンの様子を見てくるから。行こう、ミウ」
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よし、何とかなりそうだ。
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