38 / 86
第三章 アイテム争奪戦
ゴーレム
しおりを挟む
拓海と田中、美羽の兄は、ブラッドの炎魔法を避けるのに精一杯でゴーレムに近付けないでいる。
「あんなんマジで焼け死んじゃうじゃん。拓海あの赤いの斬ってこいよ」
「バカか。剣は人に向かって振るうものじゃない! でも、あれじゃ近付けないし……お兄さん何か方法ないですかね」
「うーん……難しいよねぇ。田中君、そもそもゴーレムってどうやって倒すの? さっきからバラバラになっては元に戻ってるよ」
美羽の兄が問うと、田中が地面にゴーレムの絵を描き始めた。
「ゴーレムにはいくつか種類があるんですけど、あれはブロックタイプなんですよ。だから形は自由自在に変形できるんです」
「なるほど」
「で、そのブロックのどこかにコアがあるはずなんですけど、それが前に出てきた時を狙って何度も攻撃すれば倒せるはずです」
「田中、そのコアはどれなんだ?」
「ゲームだったらコアの部分だけ光ってくれたりするから分かりやすいんだけど……」
三人はゴーレムをじっと凝視してみた。
「光ってないぞ」
「光ってないね」
「光ってないか……あ! 恐らくだけど、ブロックが崩れるのはそのコアを攻撃した時だと思うんだ。だからきっと……」
田中は魔法で攻撃されているゴーレムの動きをじっと見た。
「多分、あれだ!」
「どれ?」
「今崩れて右端にあるやつ。目を離すなよ」
「でも、氷と風ならまだしもあの炎は近付けないよな」
ゴーレムのコアを目で追いながらも、拓海の言葉に田中と美羽の兄は落胆の色を隠せない。そこに小夜がやってきた。
「あの炎が無かったらどうにかなるの?」
「どうにかなるかは分かんないけど、あったら何もできない……」
小夜は溜め息を吐きながら言った。
「仕方ないわね。私が行ってくるわ」
「馬鹿。やめとけ! 火傷するぞ」
田中の心配を他所に小夜はニヤリと笑って言った。
「私を誰だと思ってるの? 外見がヒロインじゃなくたって、ブラッドなんてちょろいわよ。炎だけじゃなく、ついでにあなたたちが倒すまで引き止めといてあげる」
そう言って小夜は三人を置いてブラッドの元へ歩いて行った。
◇◇◇◇
小夜はブラッドの背後から声をかけた。
「キャー! 格好良い! あの炎は威力だけじゃなくて美しさも備えてるわ。なんであんなに凄い魔法が使えるのかしら? 正に天才。天才としか言いようがないわ!」
「フン、当たり前のことを」
ブラッドは鼻高々に更に威力のある炎魔法を繰り出した。
「それよりあんた、あっちの仲間じゃないのか? それに変な身なりだな」
ブラッドに変と言われた小夜は制服のスカートの裾を軽く摘んで持ち上げながらニコリと笑った。
「最新のファッションなんですよ。可愛いでしょ?」
「オレには良く分からん。危ないから女はあっち行ってろ」
「嫌です! こんなに間近でこんな素晴らしい魔法が見られるなんて、この幸運を逃したらいつ見られることか……」
「フン、勝手にしろ。怪我しても知らないからな」
乱暴な言葉遣いをしながらも、褒められたブラッドの顔はやや嬉しそうだ。
「でも、あなたブラッド様ですよね?」
「そうだけど? オレのこと知ってんの?」
「もちろん! ブラッド様と言えば腕力じゃないですか? 魔法も凄いですけど、その鍛え上げられた肢体……素晴らしいわ。でもどうして魔法を使ってらっしゃるのかしら? まさか、ブラッド様の力はあんなゴーレム如きに負ける程に弱いとか……?」
ブラッドの炎魔法がピタリと止んだ。小夜はブラッドに畳み掛けるように言った。
「まさかね。あんなゴーレム如きに魔法で勝とうなんて自分の力に自信がない人がやることですよね」
「ま、まさか。このオレ様がゴーレム如きに腕力で勝てない訳ないだろう。さっきまでのはちょっとした余興だ」
「ですよね! あー楽しみ。ブラッド様が勝ったらみんなに自慢しちゃお」
「オレの勇姿をしっかりと目に焼き付けとけよ」
小夜の期待の眼差しを受けたブラッドは、魔法を使うのを完全にやめたようだ。しかし、小夜の攻撃はこれだけでは終わらなかった。
「ブラッド様……?」
「どうした?」
「ゴーレムを倒す前に握手して頂けませんか?」
「は? こんな時になんだ?」
「だって、せっかくブラッド様に会えたのにそのまま帰るだなんてファンとしてあるまじき行為。ですが、戦いが終わったらあの女性の目が厳しそうでしょう? こっちを気にしてない今がチャンスなのです」
ブラッドはサイラスにべったりとくっ付いているシャーロットを一瞥して、照れながら手を差し出してきた。小夜はその手を硬く握った。そして、その瞬間、小夜は演技から素の小夜に戻った。
「キャー、生ブラッド様よ。生ブラッド様の手が私に触れてるわ。推しではなかったけど、顔が良いのは間違いないもの。顔が良すぎて神だわ。このスチル、だれか保存してくれないかしら。写真撮りたいけど人前では出すなって美羽に言われてるし、残念極まりないわ」
「大丈夫?」
「ブラッド様のキョトン顔、レアだわ! キャー、ちょろいとか言って悪かったわ。私の方がちょろすぎるわ。もちろん最推しは変わらないけどさ、こんな至近距離で手繋いでたら恋人同士みたいじゃない? こんな機会そうそう、ってか絶対ないんだから、一生の宝物にするわ」
ドーン……ゴロゴロゴロゴロ。
ゴーレムが倒されたようだ。大きな岩が崩れ落ちる音を聞いて、小夜はハッと我に返り、ブラッドの手をパッと離した。
「あの……ありがとうございました! この手は暫く洗わないでおくわ」
「ちょっと待って……」
ブラッドの声は小夜には届かず、小夜は拓海達の元へ戻った。
「あんなんマジで焼け死んじゃうじゃん。拓海あの赤いの斬ってこいよ」
「バカか。剣は人に向かって振るうものじゃない! でも、あれじゃ近付けないし……お兄さん何か方法ないですかね」
「うーん……難しいよねぇ。田中君、そもそもゴーレムってどうやって倒すの? さっきからバラバラになっては元に戻ってるよ」
美羽の兄が問うと、田中が地面にゴーレムの絵を描き始めた。
「ゴーレムにはいくつか種類があるんですけど、あれはブロックタイプなんですよ。だから形は自由自在に変形できるんです」
「なるほど」
「で、そのブロックのどこかにコアがあるはずなんですけど、それが前に出てきた時を狙って何度も攻撃すれば倒せるはずです」
「田中、そのコアはどれなんだ?」
「ゲームだったらコアの部分だけ光ってくれたりするから分かりやすいんだけど……」
三人はゴーレムをじっと凝視してみた。
「光ってないぞ」
「光ってないね」
「光ってないか……あ! 恐らくだけど、ブロックが崩れるのはそのコアを攻撃した時だと思うんだ。だからきっと……」
田中は魔法で攻撃されているゴーレムの動きをじっと見た。
「多分、あれだ!」
「どれ?」
「今崩れて右端にあるやつ。目を離すなよ」
「でも、氷と風ならまだしもあの炎は近付けないよな」
ゴーレムのコアを目で追いながらも、拓海の言葉に田中と美羽の兄は落胆の色を隠せない。そこに小夜がやってきた。
「あの炎が無かったらどうにかなるの?」
「どうにかなるかは分かんないけど、あったら何もできない……」
小夜は溜め息を吐きながら言った。
「仕方ないわね。私が行ってくるわ」
「馬鹿。やめとけ! 火傷するぞ」
田中の心配を他所に小夜はニヤリと笑って言った。
「私を誰だと思ってるの? 外見がヒロインじゃなくたって、ブラッドなんてちょろいわよ。炎だけじゃなく、ついでにあなたたちが倒すまで引き止めといてあげる」
そう言って小夜は三人を置いてブラッドの元へ歩いて行った。
◇◇◇◇
小夜はブラッドの背後から声をかけた。
「キャー! 格好良い! あの炎は威力だけじゃなくて美しさも備えてるわ。なんであんなに凄い魔法が使えるのかしら? 正に天才。天才としか言いようがないわ!」
「フン、当たり前のことを」
ブラッドは鼻高々に更に威力のある炎魔法を繰り出した。
「それよりあんた、あっちの仲間じゃないのか? それに変な身なりだな」
ブラッドに変と言われた小夜は制服のスカートの裾を軽く摘んで持ち上げながらニコリと笑った。
「最新のファッションなんですよ。可愛いでしょ?」
「オレには良く分からん。危ないから女はあっち行ってろ」
「嫌です! こんなに間近でこんな素晴らしい魔法が見られるなんて、この幸運を逃したらいつ見られることか……」
「フン、勝手にしろ。怪我しても知らないからな」
乱暴な言葉遣いをしながらも、褒められたブラッドの顔はやや嬉しそうだ。
「でも、あなたブラッド様ですよね?」
「そうだけど? オレのこと知ってんの?」
「もちろん! ブラッド様と言えば腕力じゃないですか? 魔法も凄いですけど、その鍛え上げられた肢体……素晴らしいわ。でもどうして魔法を使ってらっしゃるのかしら? まさか、ブラッド様の力はあんなゴーレム如きに負ける程に弱いとか……?」
ブラッドの炎魔法がピタリと止んだ。小夜はブラッドに畳み掛けるように言った。
「まさかね。あんなゴーレム如きに魔法で勝とうなんて自分の力に自信がない人がやることですよね」
「ま、まさか。このオレ様がゴーレム如きに腕力で勝てない訳ないだろう。さっきまでのはちょっとした余興だ」
「ですよね! あー楽しみ。ブラッド様が勝ったらみんなに自慢しちゃお」
「オレの勇姿をしっかりと目に焼き付けとけよ」
小夜の期待の眼差しを受けたブラッドは、魔法を使うのを完全にやめたようだ。しかし、小夜の攻撃はこれだけでは終わらなかった。
「ブラッド様……?」
「どうした?」
「ゴーレムを倒す前に握手して頂けませんか?」
「は? こんな時になんだ?」
「だって、せっかくブラッド様に会えたのにそのまま帰るだなんてファンとしてあるまじき行為。ですが、戦いが終わったらあの女性の目が厳しそうでしょう? こっちを気にしてない今がチャンスなのです」
ブラッドはサイラスにべったりとくっ付いているシャーロットを一瞥して、照れながら手を差し出してきた。小夜はその手を硬く握った。そして、その瞬間、小夜は演技から素の小夜に戻った。
「キャー、生ブラッド様よ。生ブラッド様の手が私に触れてるわ。推しではなかったけど、顔が良いのは間違いないもの。顔が良すぎて神だわ。このスチル、だれか保存してくれないかしら。写真撮りたいけど人前では出すなって美羽に言われてるし、残念極まりないわ」
「大丈夫?」
「ブラッド様のキョトン顔、レアだわ! キャー、ちょろいとか言って悪かったわ。私の方がちょろすぎるわ。もちろん最推しは変わらないけどさ、こんな至近距離で手繋いでたら恋人同士みたいじゃない? こんな機会そうそう、ってか絶対ないんだから、一生の宝物にするわ」
ドーン……ゴロゴロゴロゴロ。
ゴーレムが倒されたようだ。大きな岩が崩れ落ちる音を聞いて、小夜はハッと我に返り、ブラッドの手をパッと離した。
「あの……ありがとうございました! この手は暫く洗わないでおくわ」
「ちょっと待って……」
ブラッドの声は小夜には届かず、小夜は拓海達の元へ戻った。
11
お気に入りに追加
100
あなたにおすすめの小説
◆完結◆修学旅行……からの異世界転移!不易流行少年少女長編ファンタジー『3年2組 ボクらのクエスト』《全7章》
カワカツ
ファンタジー
修学旅行中のバスが異世界に転落!?
単身目覚めた少年は「友との再会・元世界へ帰る道」をさがす旅に歩み出すが……
構想8年・執筆3年超の長編ファンタジー!
※1話5分程度。
※各章トップに表紙イラストを挿入しています(自作低クオリティ笑)。
〜以下、あらすじ〜
市立南町中学校3年生は卒業前の『思い出作り』を楽しみにしつつ修学旅行出発の日を迎えた。
しかし、賀川篤樹(かがわあつき)が乗る3年2組の観光バスが交通事故に遭い数十mの崖から転落してしまう。
車外に投げ出された篤樹は事故現場の崖下ではなく見たことも無い森に囲まれた草原で意識を取り戻した。
助けを求めて叫ぶ篤樹の前に現れたのは『腐れトロル』と呼ばれる怪物。明らかな殺意をもって追いかけて来る腐れトロルから逃れるために森の中へと駆け込んだ篤樹……しかしついに追い詰められ絶対絶命のピンチを迎えた時、エシャーと名乗る少女に助けられる。
特徴的な尖った耳を持つエシャーは『ルエルフ』と呼ばれるエルフ亜種族の少女であり、彼女達の村は外界と隔絶された別空間に存在する事を教えられる。
『ルー』と呼ばれる古代魔法と『カギジュ』と呼ばれる人造魔法、そして『サーガ』と呼ばれる魔物が存在する異世界に迷い込んだことを知った篤樹は、エシャーと共にルエルフ村を出ることに。
外界で出会った『王室文化法暦省』のエリート職員エルグレド、エルフ族の女性レイラという心強い協力者に助けられ、篤樹は元の世界に戻るための道を探す旅を始める。
中学3年生の自分が持っている知識や常識・情報では理解出来ない異世界の旅の中、ここに『飛ばされて来た』のは自分一人だけではない事を知った篤樹は、他の同級生達との再会に期待を寄せるが……
不易流行の本格長編王道ファンタジー作品!
筆者推奨の作品イメージ歌<乃木坂46『夜明けまで強がらなくていい』2019>を聴きながら映像化イメージを膨らませつつお読み下さい!
※本作品は「小説家になろう」「エブリスタ」「カクヨム」にも投稿しています。各サイト読者様の励ましを糧についに完結です。
※少年少女文庫・児童文学を念頭に置いた年齢制限不要な表現・描写の異世界転移ファンタジー作品です。
秘密多め令嬢の自由でデンジャラスな生活〜魔力0、超虚弱体質、たまに白い獣で大冒険して、溺愛されてる話
嵐華子
ファンタジー
【旧題】秘密の多い魔力0令嬢の自由ライフ。
【あらすじ】
イケメン魔術師一家の超虚弱体質養女は史上3人目の魔力0人間。
しかし本人はもちろん、通称、魔王と悪魔兄弟(義理家族達)は気にしない。
ついでに魔王と悪魔兄弟は王子達への雷撃も、国王と宰相の頭を燃やしても、凍らせても気にしない。
そんな一家はむしろ互いに愛情過多。
あてられた周りだけ食傷気味。
「でも魔力0だから魔法が使えないって誰が決めたの?」
なんて養女は言う。
今の所、魔法を使った事ないんですけどね。
ただし時々白い獣になって何かしらやらかしている模様。
僕呼びも含めて養女には色々秘密があるけど、令嬢の成長と共に少しずつ明らかになっていく。
一家の望みは表舞台に出る事なく家族でスローライフ……無理じゃないだろうか。
生活にも困らず、むしろ養女はやりたい事をやりたいように、自由に生きているだけで懐が潤いまくり、慰謝料も魔王達がガッポリ回収しては手渡すからか、懐は潤っている。
でもスローなライフは無理っぽい。
__そんなお話。
※お気に入り登録、コメント、その他色々ありがとうございます。
※他サイトでも掲載中。
※1話1600〜2000文字くらいの、下スクロールでサクサク読めるように句読点改行しています。
※主人公は溺愛されまくりですが、一部を除いて恋愛要素は今のところ無い模様。
※サブも含めてタイトルのセンスは壊滅的にありません(自分的にしっくりくるまでちょくちょく変更すると思います)。
老害扱いされ隠居した不老不死の大賢者であるエルフ美少女は田舎でスローライフを送りたい。世界の秩序が大変?知るかボケ。
月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
500年生きる不老不死エルフ美少女である私は、王子クロードから突然、婚約破棄を言い渡されます。クロードは、若き王女ルリアと結婚するというのです。
さらに愚かなクロードは、私を老害扱いして、重要な議会からも追放してしまいます。でも実はその議会は私が、この世界の秩序のために作ったものなんですよね~。私がいなくて本当に大丈夫なんですか?
クロードは悪法で国をめちゃくちゃにしてしまい、私に助けを求めてきます。だけど私は辺境を開拓して、別の王と楽しく暮らしているので、知ったこっちゃありません!
※他サイトにも掲載。なろう最速。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
前世で裏切られ死んだ俺が7年前に戻って最強になった件 ~裏切り者に復讐して、美少女たちと交わりながら自由気ままな冒険者ライフを満喫します~
絢乃
ファンタジー
【裏切りを乗り越えた俺、二度目の人生は楽しく無双する】
S級冒険者のディウスは、相棒のジークとともに世界最強のコンビとして名を馳せていた。
しかしある日、ディウスはジークの裏切りによって命を落としてしまう。
何の奇跡か冒険者になる前にタイムリープしたディウスは、ジークへの復讐を果たす。
そして前世では救えなかった故郷の村を救い、一般的な冒険者としての人生を歩み出す。
だが、前世の記憶故に規格外の強さを誇るディウスは、瞬く間に皆から注目されることになる。
多くの冒険者と出会い、圧倒的な強さで女をメロメロにする冒険譚。
ノクターンノベルズ、カクヨム、アルファポリスで連載しています。
なお、性描写はカクヨムを基準にしているため物足りないかもしれません。
異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。
そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。
【カクヨムにも投稿してます】
裏でこっそり最強冒険者として活動していたモブ職員は助けた美少女にめっちゃ見られてます
木嶋隆太
ファンタジー
担当する冒険者たちを育てていく、ギルド職員。そんなギルド職員の俺だが冒険者の依頼にはイレギュラーや危険がつきものだ。日々様々な問題に直面する冒険者たちを、変装して裏でこっそりと助けるのが俺の日常。今日もまた、新人冒険者を襲うイレギュラーから無事彼女らを救ったが……その助けた美少女の一人にめっちゃ見られてるんですけど……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる