26 / 86
第二章 日常、そして非日常
仲間①
しおりを挟む
腹痛で寝込んだ翌日は土曜日だった。つまり休日。
「美羽、体調は宜しいのですか?」
「うん。午前中はヤバかったけど、今は治まってる」
「原因が分からないのでしょう? 三人ともどうしてしまわれたのでしょうね」
レイラの食事のせいで体調不良とは口が裂けても言えない。それに兄と魔王は私より先に体調が戻っている。これ以上の追及は不要だ。
「体調も戻ったことだし、魔王様、アイテム探しに行く?」
「勉強の方は大丈夫か?」
「うん。平日の夜に行く方がしんどいことが分かったから、休みのうちに行っときたい」
私がそう言うと、兄が鞄を背負いながら困った顔で言った。
「僕も付いて行きたいんだけど、ちょっと大学に行かなきゃいけなくなって。その後はバイトだし……」
「良いよ。魔王様と行ってくるから。お兄ちゃん気をつけてね」
兄を見送って私とレイラと魔王は一旦座ってお茶を飲んだ。
「次はどこ行くの?」
「ダンジョンと離島どっちが良い?」
「どっちが安全?」
私の問いに魔王が悩んでいる。私は断然ダンジョンが危険だと思っていたが、そこまで悩むと言うことは離島もそれなりに危険が多いのだろう。
「危険なのはダンジョンなのだが、離島のアイテムは島の真下にあるんだ」
「どういうこと? 埋まってるの?」
「いや、崖の下の方の海に深く潜ってな、島の中心部の方に泳いで行った先に鍾乳洞があるんだ。そこにあるらしい」
「それは……私には無理かなぁ」
泳ぎは苦手だ。潜水など出来た試しがない。なんならそのまま溺れてしまいそうだ。
「魔王様は泳ぎ得意なの?」
「泳ぐことは容易いが、鍾乳洞がな……」
「どうしたの?」
言いにくそうにしている魔王の代わりにレイラが説明した。
「鍾乳洞のような場所は自然が作り出した神秘的な空間なのですわ。言い換えるならば聖なる場所。魔王様は魔族ですからね、そういった聖なるものに触れたら浄化させられかねないのですわ」
「なるほど……てことは、このアイテムは諦めるしかないってわけだね」
「だが、一つでもあちらの手に渡れば不利になるかもしれん」
「だけど、お兄ちゃんも泳ぎは人並み程度だよ。ひとまずダンジョンに……」
ピンポーン。
インターフォンのチャイムが鳴った。
「誰だろう。ちょっと見てくるね」
私は立ち上がって玄関に向かった。扉を開けるとそこにいたのは……。
「小夜ちゃん。どうしたの?」
「いや、昨日は悪いことしたなって思って。体調も気になったし」
私が誰に虐められそうになったのか田中に話した事の謝罪だろう。気にしなくて良いのに。でも嬉しかった。体調不良の時に家まで心配して来てくれる友人がいることに喜びを感じた。
「小夜ちゃん、ありがとう! 大好き!」
感極まって小夜に抱きつくと、小夜もギュッと抱きしめ返してくれた。
「友達って良いね!」
「友達じゃないよ」
小夜の言葉に私は固まった。しかし、小夜はニコッと笑って言った。
「親友でしょ」
「ビックリさせないでよ。小夜ちゃんに嫌われたら私生きてけないんだから」
「美羽は大袈裟だなぁ。これプリン。みんなで食べて」
「ありがとう」
小夜は箱の入った袋を私に手渡し、家の中をチラッと覗いた。
「ついでに魔王様拝ませて」
「小夜ちゃん……」
私の心配よりも、それが本命だったのではないかと疑ってしまう。いけない癖だ。
「せっかくだから上がっていったら?」
「マジで!? やったー! お邪魔しまーす」
小夜の鞄に一眼レフカメラが入っているのがチラリと見えたが、気にしてはダメだ。小夜はきっと普段から持ち歩いている。うん、きっとそうだ。
◇◇◇◇
「生魔王様だ。生魔王様だよ。顔が良すぎてマジ神だよ。生きてて良かった。美羽と親友で良かった。私魔王様の為なら何でもするよ。貢ぎまくるよ」
「小夜ちゃん、流石の魔王様もちょっと引いてるよ」
小夜は家に上がるなり魔王を拝んでいる。
「良いじゃん。美羽は毎日この顔見てるんでしょ? 私だって見たいよ」
小夜の行動を温かい目で見ていたレイラが、閃いたと言った具合に私に言った。
「そうですわ! せっかくですので小夜様にバッドエンドの道筋をお聞きしませんこと?」
「まぁ、せっかくだしね」
「バッドエンドって何の? まさか私と魔王様を引き離そうだなんて考えてるんじゃ……」
小夜が疑いの目で私とレイラを見ている。そんな小夜に私は言った。
「違うよ。『胸キュンラバーⅡ』のバッドエンドが中々見られないって話。特に逆ハールートが難しいんだって」
「なんだ。いくつか方法があるけど、その一つは好感度をみんな一緒に揃えるんだよ。各々がヒロインは自分のものだみたいな感じになって、チームワークが崩れていくから」
「へー、やっぱ小夜ちゃん凄いね」
「後はアイテムかなぁ。持つアイテムも相性があるから、合わないやつを持たせると弱いんだよ」
「なるほど」
「バッドではないけど、実はあのアイテム、裏ワザがあって更に強化することも出来るの。それが手に入れば————」
小夜はそれから楽しそうに乙女ゲームについて語った。とても今後の参考になり、私とレイラと魔王は真剣に聞いた。そして、私はふと疑問を口にした。
「そのアイテムってさ、何個あるの?」
「ヒロインと攻略対象一人一つだから、一応六個だよ」
「一応ってどういうこと?」
「課金アイテムが三つあるんだよ。課金するだけあって結構強いよ」
てことは、合わせて九個アイテムがあると言うことか。私と兄、レイラに魔王の四人がアイテムを持って戦ったとして……敵に五個もアイテムが渡ることになる。
私と兄に至っては元々魔法が使えない。圧倒的に不利だ。
「まずいな」
「困りましたわね」
魔王とレイラも同じことを考えていたようだ。
「どうしたの? みんな揃って怖い顔してるよ」
小夜がキョトンとしていると、魔王が小夜に言った。
「俺のためなら何でもすると言ったな?」
「キャー! 生魔王様が私に話しかけてる? もちろん結婚だって何だってやります!」
「え……魔王様、良いの?」
「レイラの為だ、致し方ない。美羽の親友でもあるしな。美羽の親友なら信頼できる」
「うん。信頼はできるね」
魔王は真剣な表情で小夜に言った。
「小夜、俺たちの仲間になってくれ」
「美羽、体調は宜しいのですか?」
「うん。午前中はヤバかったけど、今は治まってる」
「原因が分からないのでしょう? 三人ともどうしてしまわれたのでしょうね」
レイラの食事のせいで体調不良とは口が裂けても言えない。それに兄と魔王は私より先に体調が戻っている。これ以上の追及は不要だ。
「体調も戻ったことだし、魔王様、アイテム探しに行く?」
「勉強の方は大丈夫か?」
「うん。平日の夜に行く方がしんどいことが分かったから、休みのうちに行っときたい」
私がそう言うと、兄が鞄を背負いながら困った顔で言った。
「僕も付いて行きたいんだけど、ちょっと大学に行かなきゃいけなくなって。その後はバイトだし……」
「良いよ。魔王様と行ってくるから。お兄ちゃん気をつけてね」
兄を見送って私とレイラと魔王は一旦座ってお茶を飲んだ。
「次はどこ行くの?」
「ダンジョンと離島どっちが良い?」
「どっちが安全?」
私の問いに魔王が悩んでいる。私は断然ダンジョンが危険だと思っていたが、そこまで悩むと言うことは離島もそれなりに危険が多いのだろう。
「危険なのはダンジョンなのだが、離島のアイテムは島の真下にあるんだ」
「どういうこと? 埋まってるの?」
「いや、崖の下の方の海に深く潜ってな、島の中心部の方に泳いで行った先に鍾乳洞があるんだ。そこにあるらしい」
「それは……私には無理かなぁ」
泳ぎは苦手だ。潜水など出来た試しがない。なんならそのまま溺れてしまいそうだ。
「魔王様は泳ぎ得意なの?」
「泳ぐことは容易いが、鍾乳洞がな……」
「どうしたの?」
言いにくそうにしている魔王の代わりにレイラが説明した。
「鍾乳洞のような場所は自然が作り出した神秘的な空間なのですわ。言い換えるならば聖なる場所。魔王様は魔族ですからね、そういった聖なるものに触れたら浄化させられかねないのですわ」
「なるほど……てことは、このアイテムは諦めるしかないってわけだね」
「だが、一つでもあちらの手に渡れば不利になるかもしれん」
「だけど、お兄ちゃんも泳ぎは人並み程度だよ。ひとまずダンジョンに……」
ピンポーン。
インターフォンのチャイムが鳴った。
「誰だろう。ちょっと見てくるね」
私は立ち上がって玄関に向かった。扉を開けるとそこにいたのは……。
「小夜ちゃん。どうしたの?」
「いや、昨日は悪いことしたなって思って。体調も気になったし」
私が誰に虐められそうになったのか田中に話した事の謝罪だろう。気にしなくて良いのに。でも嬉しかった。体調不良の時に家まで心配して来てくれる友人がいることに喜びを感じた。
「小夜ちゃん、ありがとう! 大好き!」
感極まって小夜に抱きつくと、小夜もギュッと抱きしめ返してくれた。
「友達って良いね!」
「友達じゃないよ」
小夜の言葉に私は固まった。しかし、小夜はニコッと笑って言った。
「親友でしょ」
「ビックリさせないでよ。小夜ちゃんに嫌われたら私生きてけないんだから」
「美羽は大袈裟だなぁ。これプリン。みんなで食べて」
「ありがとう」
小夜は箱の入った袋を私に手渡し、家の中をチラッと覗いた。
「ついでに魔王様拝ませて」
「小夜ちゃん……」
私の心配よりも、それが本命だったのではないかと疑ってしまう。いけない癖だ。
「せっかくだから上がっていったら?」
「マジで!? やったー! お邪魔しまーす」
小夜の鞄に一眼レフカメラが入っているのがチラリと見えたが、気にしてはダメだ。小夜はきっと普段から持ち歩いている。うん、きっとそうだ。
◇◇◇◇
「生魔王様だ。生魔王様だよ。顔が良すぎてマジ神だよ。生きてて良かった。美羽と親友で良かった。私魔王様の為なら何でもするよ。貢ぎまくるよ」
「小夜ちゃん、流石の魔王様もちょっと引いてるよ」
小夜は家に上がるなり魔王を拝んでいる。
「良いじゃん。美羽は毎日この顔見てるんでしょ? 私だって見たいよ」
小夜の行動を温かい目で見ていたレイラが、閃いたと言った具合に私に言った。
「そうですわ! せっかくですので小夜様にバッドエンドの道筋をお聞きしませんこと?」
「まぁ、せっかくだしね」
「バッドエンドって何の? まさか私と魔王様を引き離そうだなんて考えてるんじゃ……」
小夜が疑いの目で私とレイラを見ている。そんな小夜に私は言った。
「違うよ。『胸キュンラバーⅡ』のバッドエンドが中々見られないって話。特に逆ハールートが難しいんだって」
「なんだ。いくつか方法があるけど、その一つは好感度をみんな一緒に揃えるんだよ。各々がヒロインは自分のものだみたいな感じになって、チームワークが崩れていくから」
「へー、やっぱ小夜ちゃん凄いね」
「後はアイテムかなぁ。持つアイテムも相性があるから、合わないやつを持たせると弱いんだよ」
「なるほど」
「バッドではないけど、実はあのアイテム、裏ワザがあって更に強化することも出来るの。それが手に入れば————」
小夜はそれから楽しそうに乙女ゲームについて語った。とても今後の参考になり、私とレイラと魔王は真剣に聞いた。そして、私はふと疑問を口にした。
「そのアイテムってさ、何個あるの?」
「ヒロインと攻略対象一人一つだから、一応六個だよ」
「一応ってどういうこと?」
「課金アイテムが三つあるんだよ。課金するだけあって結構強いよ」
てことは、合わせて九個アイテムがあると言うことか。私と兄、レイラに魔王の四人がアイテムを持って戦ったとして……敵に五個もアイテムが渡ることになる。
私と兄に至っては元々魔法が使えない。圧倒的に不利だ。
「まずいな」
「困りましたわね」
魔王とレイラも同じことを考えていたようだ。
「どうしたの? みんな揃って怖い顔してるよ」
小夜がキョトンとしていると、魔王が小夜に言った。
「俺のためなら何でもすると言ったな?」
「キャー! 生魔王様が私に話しかけてる? もちろん結婚だって何だってやります!」
「え……魔王様、良いの?」
「レイラの為だ、致し方ない。美羽の親友でもあるしな。美羽の親友なら信頼できる」
「うん。信頼はできるね」
魔王は真剣な表情で小夜に言った。
「小夜、俺たちの仲間になってくれ」
11
お気に入りに追加
100
あなたにおすすめの小説
来世にご期待下さい!〜前世の許嫁が今世ではエリート社長になっていて私に対して冷たい……と思っていたのに、実は溺愛されていました!?〜
百崎千鶴
恋愛
「結婚してください……」
「……はい?」
「……あっ!?」
主人公の小日向恋幸(こひなたこゆき)は、23歳でプロデビューを果たした恋愛小説家である。
そんな彼女はある日、行きつけの喫茶店で偶然出会った32歳の男性・裕一郎(ゆういちろう)を一眼見た瞬間、雷に打たれたかのような衝撃を受けた。
――……その裕一郎こそが、前世で結婚を誓った許嫁の生まれ変わりだったのだ。
初対面逆プロポーズから始まる2人の関係。
前世の記憶を持つ恋幸とは対照的に、裕一郎は前世について何も覚えておらず更には彼女に塩対応で、熱い想いは恋幸の一方通行……かと思いきや。
なんと裕一郎は、冷たい態度とは裏腹に恋幸を溺愛していた。その理由は、
「……貴女に夢の中で出会って、一目惚れしました。と、言ったら……気持ち悪いと、思いますか?」
そして、裕一郎がなかなか恋幸に手を出そうとしなかった驚きの『とある要因』とは――……?
これは、ハイスペックなスパダリの裕一郎と共に、少しずれた思考の恋幸が前世の『願望』を叶えるため奮闘するお話である。
(🌸だいたい1〜3日おきに1話更新中です)
(🌸『※』マーク=年齢制限表現があります)
※2人の関係性・信頼の深め方重視のため、R-15〜18表現が入るまで話数と時間がかかります。

魔攻機装
野良ねこ
ファンタジー
「腕輪を寄越すのが嫌ならお前、俺のモノになれ」
前触れもなく現れたのは世界を混沌へと導く黒き魔攻機装。それに呼応するかのように国を追われた世界的大国であるリヒテンベルグ帝国第一皇子レーンは、ディザストロ破壊を目指す青年ルイスと共に世界を股にかけた逃避行へ旅立つこととなる。
素人同然のルイスは厄災を止めることができるのか。はたまたレーンは旅の果てにどこへ向かうというのか。
各地に散らばる運命の糸を絡め取りながら世界を巡る冒険譚はまだ、始まったばかり。
※BL要素はありません

ストップ!おっさん化~伯爵夫人はときめきたい~
緋田鞠
恋愛
【完結】「貴方の存在を、利用させて頂きたいのです。勿論、相応のお礼は致します」。一人で参加していた夜会で、謎の美青年貴族コンラートに、そう声を掛けられた伯爵夫人ヴィヴィアン。ヴィヴィアンは、恋愛結婚が主流の国で、絵に描いたような政略結婚をして以来、夫に五年間、放置されていた。このままでは、女として最も輝く時期を捨てる事になり、将来的には身も心も枯れ果て、性別不明おっさん風味になってしまう。心の潤いを取り戻す為に、『ドキドキして』、『ときめいて』、『きゅんっとする』事を探していたヴィヴィアンは、コンラートと互いの目的の為に手を組む事に。果たして、コンラートの目的とは?ヴィヴィアンは、おっさん化回避出来るのか?

ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!
ハニーローズ ~ 『予知夢』から始まった未来変革 ~
悠月 星花
ファンタジー
「背筋を伸ばして凛とありたい」
トワイス国にアンナリーゼというお転婆な侯爵令嬢がいる。
アンナリーゼは、小さい頃に自分に関わる『予知夢』を見れるようになり、将来起こるであろう出来事を知っていくことになる。
幼馴染との結婚や家族や友人に囲まれ幸せな生活の予知夢見ていた。
いつの頃か、トワイス国の友好国であるローズディア公国とエルドア国を含めた三国が、インゼロ帝国から攻められ戦争になり、なすすべもなく家族や友人、そして大切な人を亡くすという夢を繰り返しみるようになる。
家族や友人、大切な人を守れる未来が欲しい。
アンナリーゼの必死の想いが、次代の女王『ハニーローズ』誕生という選択肢を増やす。
1つ1つの選択を積み重ね、みんなが幸せになれるようアンナリーゼは『予知夢』で見た未来を変革していく。
トワイス国の貴族として、強くたくましく、そして美しく成長していくアンナリーゼ。
その遊び場は、社交界へ学園へ隣国へと活躍の場所は変わっていく……
家族に支えられ、友人に慕われ、仲間を集め、愛する者たちが幸せな未来を生きられるよう、死の間際まで凛とした薔薇のように懸命に生きていく。
予知の先の未来に幸せを『ハニーローズ』に託し繋げることができるのか……
『予知夢』に翻弄されながら、懸命に生きていく母娘の物語。
※この作品は、「カクヨム」「小説家になろう」「ノベルアップ+」「ノベリズム」にも掲載しています。
表紙は、菜見あぉ様にココナラにて依頼させていただきました。アンナリーゼとアンジェラです。
タイトルロゴは、草食動物様の企画にてお願いさせていただいたものです!

勇者がアレなので小悪党なおじさんが女に転生されられました
ぽとりひょん
ファンタジー
熱中症で死んだ俺は、勇者が召喚される16年前へ転生させられる。16年で宮廷魔法士になって、アレな勇者を導かなくてはならない。俺はチートスキルを隠して魔法士に成り上がって行く。勇者が召喚されたら、魔法士としてパーティーに入り彼を導き魔王を倒すのだ。
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@コミカライズ発売中
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる