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第二章 日常、そして非日常
女子会③
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レイラが悠馬に告白された。これがきっかけで女子会はドルオタトークから恋愛トークに発展した。
「レイラは歳下が好きなの?」
「そういう訳ではございませんわ。ただ、わたくしの周りでは歳上男性との婚約話が多いですから新鮮です」
「そうなんだ。お嬢様も大変だね」
「それに、今読んでいる漫画が歳下男子に溺愛される話なんですの。何故だか主人公の女の子の気分にさせられましたわ」
うっとりとどこか遠くを見ているレイラ。昼ドラと言い、漫画と言い、レイラはすぐに影響されてしまうようだ。
もしや、魔王との恋愛を描いた漫画を読めば、魔王を好きになるのだろうか……あり得るかもしれない。魔王には内緒にしておこう。
「そうですわ。今日は美羽の恋路について小夜様にご相談があったのですわ」
「相談? なあに?」
「美羽と拓海様とのことですわ。どうやったらこの二人をラブラブにできるのでしょう? 何か策はありませんか?」
「な、何いってんの!?」
口に含んでいたオレンジジュースを吹き出しそうになった。前にも似たようなことを言われたが、まさか本気だったとは……。
「たくみって、あの拓海君?」
小夜が不思議そうな顔で私に聞いてくるので、苦笑いしながら頷いた。
「うん。多分、その拓海」
「もう付き合い無かったんじゃなかったの? もしかして告られた?」
「ううん。実はね、————」
小夜に、レイラと魔王と買い物中にばったり出会ったこと、推し活の時にレイラの面倒を見てもらったことを話した。
「それは……まだ拓海君は美羽のこと好きだね」
「小夜様もそう思いますわよね!」
「小夜ちゃんもレイラも、私と拓海はただの幼馴染で何もないんだって。それに、まだって何よ。拓海は一度も私をそういう風に見てないって」
小夜とレイラは他人事なのでとても楽しそうだが、私自身は恥ずかしいだけだ。早く違う話題になって欲しいと必死に拓海との仲を否定する。
しかし私の願いとは裏腹に小夜とレイラは口々に話した。
「私が美羽と友達になったのは、拓海君と美羽が距離を置くようになってからなんだけどさ、よく美羽をこっそり覗いてたもん」
「え、ガチで? 怖っ……」
「わたくしも拓海様に美羽の幼い頃の話を聞かせて頂いたのですが、それはもう楽しそうでしたわ」
「いつの間にそんな話を……」
「これはワンチャンあるかもよ! 美羽はどうなの? 好きじゃないの?」
小夜とレイラの好奇心に溢れた瞳に見つめられ、私は諦めて素直に話した。
「好きだったよ」
「え……ガチ!? あれ、でも過去形?」
「昔は好きだったよ。でもさ、私が虐めにあって両親とお兄ちゃんがさ心配したんだよ。物凄く。家族に心配かけるくらいならこんな恋心は捨てちゃおうって」
私の言葉に小夜とレイラは眉を下げた。しんみりさせたことを謝ろうとしたらレイラと小夜が言った。
「美羽……ですが、拓海様も美羽も全く悪くないのでしょう? 周りを気にせず突き進むのはダメなのでしょうか」
「そうよ。私がいるからもう虐めなんてさせないよ。レイラちゃんもいるし、ね?」
「そうですわ! いじめっ子なんてこのわたくしにお任せ下さい」
「二人とも……」
なんだか胸が締め付けられた。友情とは素晴らしいなと実感した。
「でも、もう良いんだ。距離置きすぎたからかな、今は好きかどうか分かんないもん。今は受験勉強だよ!」
「美羽……受験が終わったら田中に告られるんだよ」
「小夜ちゃん、忘れてたのに」
「田中しつこそうだし、それまでに拓海と付き合っちゃえば田中も手出し出来ないよ」
それはそうかもしれないが、田中から逃げる為に拓海と付き合うのは違う気がする。それに、小夜とレイラの勘違いで拓海は私のことなんて何とも思っていないかもしれない。
「恋愛って面倒だね。私には乙女ゲームやってるくらいがちょうど良いよ」
はははと笑って誤魔化せば、小夜が何か思い出したようで引き出しを漁り始めた。
「そうそう、乙女ゲームと言えば『胸キュンラバー』の続編が出たんだよ」
「え? そうなの!?」
「なんですの? それは」
「例の乙女ゲームだよ」
そう、レイラの世界の乙女ゲームのタイトルが『胸キュンラバー』と言うのだ。その続編とは気になる。
「小夜ちゃん終わったら貸して」
「良いよ。はい」
小夜が手渡してきた。
「え、良いよ、小夜ちゃんが終わってからで」
「もう終わったから、全ルート全エンド攻略済み」
「ヤバッ、小夜ちゃん勉強してんの?」
「へへへ……」
これは勉強していないな、と横目で見れば小夜が誤魔化すように『胸キュンラバーⅡ』の話をし始めた。
「悪役令嬢のレイラが修道院送りにされた後、失踪しちゃってね。それを必死に探したんだけど見つからなくて、だけどようやく見つけ出したんだよ。どこにいたと思う?」
「え、それって……」
「まさかの魔王が連れ去ってたんだ。で、ゲームはそこから始まるんだけど、ヒロインが攻略対象と協力して魔王を倒しに行くの。目的は人間のレイラを救出って感じだけど、レイラを罰する為じゃん。なんか腑に落ちないって言うか、バッドで魔王とレイラが結婚してる姿の方が幸せそうで良かったよ」
「そうなんだ……」
「でさ、これが重要なんだけど、魔王の顔見てよ! もろ魔王様じゃない? これってあれかなワンチャン魔王様がモデルになってたりして? 魔王様の顔、神だし。てか、悪役令嬢のレイラとレイラちゃんの名前一緒だね! どことなく雰囲気も似てるし」
本人です、とは言えない。いや、逆に言った方が良いのかもしれない。これがもし現実世界と繋がっているとすれば、全ルート全エンド攻略した小夜ならレイラを助ける選択肢も全て熟知しているはず。
ただ、レイラがこのままこの日本に残るのであれば、レイラの元の世界ではゲームが進行されないはず。放って置いても問題はない。
私個人としては、レイラを陥れた偽ヒロインに制裁を下してやりたいとは思うが……。
レイラの方を見ると困った顔で私を見ている。小夜に正体を明かすにしても魔王にも承諾がいるだろう。帰ってから聞いてみよう。
「小夜ちゃん、ゲームばっかりして勉強してないんでしょ? 分からないとこレイラに聞くと良いよ。めっちゃ頭良いんだから」
「え、マジ? 確かに日本語もペラペラ……てか、うちらより言葉遣い丁寧で難しい言葉喋ってるもんね! お嬢様は凄いなぁ。じゃあさ、宿題のココ教えてよ」
「勉強はお任せ下さい!」
女子会とはコロコロと話が変わるものだ。この後も勉強をしながら様々な話題へと転換し、夕方解散となった。
「レイラは歳下が好きなの?」
「そういう訳ではございませんわ。ただ、わたくしの周りでは歳上男性との婚約話が多いですから新鮮です」
「そうなんだ。お嬢様も大変だね」
「それに、今読んでいる漫画が歳下男子に溺愛される話なんですの。何故だか主人公の女の子の気分にさせられましたわ」
うっとりとどこか遠くを見ているレイラ。昼ドラと言い、漫画と言い、レイラはすぐに影響されてしまうようだ。
もしや、魔王との恋愛を描いた漫画を読めば、魔王を好きになるのだろうか……あり得るかもしれない。魔王には内緒にしておこう。
「そうですわ。今日は美羽の恋路について小夜様にご相談があったのですわ」
「相談? なあに?」
「美羽と拓海様とのことですわ。どうやったらこの二人をラブラブにできるのでしょう? 何か策はありませんか?」
「な、何いってんの!?」
口に含んでいたオレンジジュースを吹き出しそうになった。前にも似たようなことを言われたが、まさか本気だったとは……。
「たくみって、あの拓海君?」
小夜が不思議そうな顔で私に聞いてくるので、苦笑いしながら頷いた。
「うん。多分、その拓海」
「もう付き合い無かったんじゃなかったの? もしかして告られた?」
「ううん。実はね、————」
小夜に、レイラと魔王と買い物中にばったり出会ったこと、推し活の時にレイラの面倒を見てもらったことを話した。
「それは……まだ拓海君は美羽のこと好きだね」
「小夜様もそう思いますわよね!」
「小夜ちゃんもレイラも、私と拓海はただの幼馴染で何もないんだって。それに、まだって何よ。拓海は一度も私をそういう風に見てないって」
小夜とレイラは他人事なのでとても楽しそうだが、私自身は恥ずかしいだけだ。早く違う話題になって欲しいと必死に拓海との仲を否定する。
しかし私の願いとは裏腹に小夜とレイラは口々に話した。
「私が美羽と友達になったのは、拓海君と美羽が距離を置くようになってからなんだけどさ、よく美羽をこっそり覗いてたもん」
「え、ガチで? 怖っ……」
「わたくしも拓海様に美羽の幼い頃の話を聞かせて頂いたのですが、それはもう楽しそうでしたわ」
「いつの間にそんな話を……」
「これはワンチャンあるかもよ! 美羽はどうなの? 好きじゃないの?」
小夜とレイラの好奇心に溢れた瞳に見つめられ、私は諦めて素直に話した。
「好きだったよ」
「え……ガチ!? あれ、でも過去形?」
「昔は好きだったよ。でもさ、私が虐めにあって両親とお兄ちゃんがさ心配したんだよ。物凄く。家族に心配かけるくらいならこんな恋心は捨てちゃおうって」
私の言葉に小夜とレイラは眉を下げた。しんみりさせたことを謝ろうとしたらレイラと小夜が言った。
「美羽……ですが、拓海様も美羽も全く悪くないのでしょう? 周りを気にせず突き進むのはダメなのでしょうか」
「そうよ。私がいるからもう虐めなんてさせないよ。レイラちゃんもいるし、ね?」
「そうですわ! いじめっ子なんてこのわたくしにお任せ下さい」
「二人とも……」
なんだか胸が締め付けられた。友情とは素晴らしいなと実感した。
「でも、もう良いんだ。距離置きすぎたからかな、今は好きかどうか分かんないもん。今は受験勉強だよ!」
「美羽……受験が終わったら田中に告られるんだよ」
「小夜ちゃん、忘れてたのに」
「田中しつこそうだし、それまでに拓海と付き合っちゃえば田中も手出し出来ないよ」
それはそうかもしれないが、田中から逃げる為に拓海と付き合うのは違う気がする。それに、小夜とレイラの勘違いで拓海は私のことなんて何とも思っていないかもしれない。
「恋愛って面倒だね。私には乙女ゲームやってるくらいがちょうど良いよ」
はははと笑って誤魔化せば、小夜が何か思い出したようで引き出しを漁り始めた。
「そうそう、乙女ゲームと言えば『胸キュンラバー』の続編が出たんだよ」
「え? そうなの!?」
「なんですの? それは」
「例の乙女ゲームだよ」
そう、レイラの世界の乙女ゲームのタイトルが『胸キュンラバー』と言うのだ。その続編とは気になる。
「小夜ちゃん終わったら貸して」
「良いよ。はい」
小夜が手渡してきた。
「え、良いよ、小夜ちゃんが終わってからで」
「もう終わったから、全ルート全エンド攻略済み」
「ヤバッ、小夜ちゃん勉強してんの?」
「へへへ……」
これは勉強していないな、と横目で見れば小夜が誤魔化すように『胸キュンラバーⅡ』の話をし始めた。
「悪役令嬢のレイラが修道院送りにされた後、失踪しちゃってね。それを必死に探したんだけど見つからなくて、だけどようやく見つけ出したんだよ。どこにいたと思う?」
「え、それって……」
「まさかの魔王が連れ去ってたんだ。で、ゲームはそこから始まるんだけど、ヒロインが攻略対象と協力して魔王を倒しに行くの。目的は人間のレイラを救出って感じだけど、レイラを罰する為じゃん。なんか腑に落ちないって言うか、バッドで魔王とレイラが結婚してる姿の方が幸せそうで良かったよ」
「そうなんだ……」
「でさ、これが重要なんだけど、魔王の顔見てよ! もろ魔王様じゃない? これってあれかなワンチャン魔王様がモデルになってたりして? 魔王様の顔、神だし。てか、悪役令嬢のレイラとレイラちゃんの名前一緒だね! どことなく雰囲気も似てるし」
本人です、とは言えない。いや、逆に言った方が良いのかもしれない。これがもし現実世界と繋がっているとすれば、全ルート全エンド攻略した小夜ならレイラを助ける選択肢も全て熟知しているはず。
ただ、レイラがこのままこの日本に残るのであれば、レイラの元の世界ではゲームが進行されないはず。放って置いても問題はない。
私個人としては、レイラを陥れた偽ヒロインに制裁を下してやりたいとは思うが……。
レイラの方を見ると困った顔で私を見ている。小夜に正体を明かすにしても魔王にも承諾がいるだろう。帰ってから聞いてみよう。
「小夜ちゃん、ゲームばっかりして勉強してないんでしょ? 分からないとこレイラに聞くと良いよ。めっちゃ頭良いんだから」
「え、マジ? 確かに日本語もペラペラ……てか、うちらより言葉遣い丁寧で難しい言葉喋ってるもんね! お嬢様は凄いなぁ。じゃあさ、宿題のココ教えてよ」
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