18 / 86
第二章 日常、そして非日常
女子会③
しおりを挟む
レイラが悠馬に告白された。これがきっかけで女子会はドルオタトークから恋愛トークに発展した。
「レイラは歳下が好きなの?」
「そういう訳ではございませんわ。ただ、わたくしの周りでは歳上男性との婚約話が多いですから新鮮です」
「そうなんだ。お嬢様も大変だね」
「それに、今読んでいる漫画が歳下男子に溺愛される話なんですの。何故だか主人公の女の子の気分にさせられましたわ」
うっとりとどこか遠くを見ているレイラ。昼ドラと言い、漫画と言い、レイラはすぐに影響されてしまうようだ。
もしや、魔王との恋愛を描いた漫画を読めば、魔王を好きになるのだろうか……あり得るかもしれない。魔王には内緒にしておこう。
「そうですわ。今日は美羽の恋路について小夜様にご相談があったのですわ」
「相談? なあに?」
「美羽と拓海様とのことですわ。どうやったらこの二人をラブラブにできるのでしょう? 何か策はありませんか?」
「な、何いってんの!?」
口に含んでいたオレンジジュースを吹き出しそうになった。前にも似たようなことを言われたが、まさか本気だったとは……。
「たくみって、あの拓海君?」
小夜が不思議そうな顔で私に聞いてくるので、苦笑いしながら頷いた。
「うん。多分、その拓海」
「もう付き合い無かったんじゃなかったの? もしかして告られた?」
「ううん。実はね、————」
小夜に、レイラと魔王と買い物中にばったり出会ったこと、推し活の時にレイラの面倒を見てもらったことを話した。
「それは……まだ拓海君は美羽のこと好きだね」
「小夜様もそう思いますわよね!」
「小夜ちゃんもレイラも、私と拓海はただの幼馴染で何もないんだって。それに、まだって何よ。拓海は一度も私をそういう風に見てないって」
小夜とレイラは他人事なのでとても楽しそうだが、私自身は恥ずかしいだけだ。早く違う話題になって欲しいと必死に拓海との仲を否定する。
しかし私の願いとは裏腹に小夜とレイラは口々に話した。
「私が美羽と友達になったのは、拓海君と美羽が距離を置くようになってからなんだけどさ、よく美羽をこっそり覗いてたもん」
「え、ガチで? 怖っ……」
「わたくしも拓海様に美羽の幼い頃の話を聞かせて頂いたのですが、それはもう楽しそうでしたわ」
「いつの間にそんな話を……」
「これはワンチャンあるかもよ! 美羽はどうなの? 好きじゃないの?」
小夜とレイラの好奇心に溢れた瞳に見つめられ、私は諦めて素直に話した。
「好きだったよ」
「え……ガチ!? あれ、でも過去形?」
「昔は好きだったよ。でもさ、私が虐めにあって両親とお兄ちゃんがさ心配したんだよ。物凄く。家族に心配かけるくらいならこんな恋心は捨てちゃおうって」
私の言葉に小夜とレイラは眉を下げた。しんみりさせたことを謝ろうとしたらレイラと小夜が言った。
「美羽……ですが、拓海様も美羽も全く悪くないのでしょう? 周りを気にせず突き進むのはダメなのでしょうか」
「そうよ。私がいるからもう虐めなんてさせないよ。レイラちゃんもいるし、ね?」
「そうですわ! いじめっ子なんてこのわたくしにお任せ下さい」
「二人とも……」
なんだか胸が締め付けられた。友情とは素晴らしいなと実感した。
「でも、もう良いんだ。距離置きすぎたからかな、今は好きかどうか分かんないもん。今は受験勉強だよ!」
「美羽……受験が終わったら田中に告られるんだよ」
「小夜ちゃん、忘れてたのに」
「田中しつこそうだし、それまでに拓海と付き合っちゃえば田中も手出し出来ないよ」
それはそうかもしれないが、田中から逃げる為に拓海と付き合うのは違う気がする。それに、小夜とレイラの勘違いで拓海は私のことなんて何とも思っていないかもしれない。
「恋愛って面倒だね。私には乙女ゲームやってるくらいがちょうど良いよ」
はははと笑って誤魔化せば、小夜が何か思い出したようで引き出しを漁り始めた。
「そうそう、乙女ゲームと言えば『胸キュンラバー』の続編が出たんだよ」
「え? そうなの!?」
「なんですの? それは」
「例の乙女ゲームだよ」
そう、レイラの世界の乙女ゲームのタイトルが『胸キュンラバー』と言うのだ。その続編とは気になる。
「小夜ちゃん終わったら貸して」
「良いよ。はい」
小夜が手渡してきた。
「え、良いよ、小夜ちゃんが終わってからで」
「もう終わったから、全ルート全エンド攻略済み」
「ヤバッ、小夜ちゃん勉強してんの?」
「へへへ……」
これは勉強していないな、と横目で見れば小夜が誤魔化すように『胸キュンラバーⅡ』の話をし始めた。
「悪役令嬢のレイラが修道院送りにされた後、失踪しちゃってね。それを必死に探したんだけど見つからなくて、だけどようやく見つけ出したんだよ。どこにいたと思う?」
「え、それって……」
「まさかの魔王が連れ去ってたんだ。で、ゲームはそこから始まるんだけど、ヒロインが攻略対象と協力して魔王を倒しに行くの。目的は人間のレイラを救出って感じだけど、レイラを罰する為じゃん。なんか腑に落ちないって言うか、バッドで魔王とレイラが結婚してる姿の方が幸せそうで良かったよ」
「そうなんだ……」
「でさ、これが重要なんだけど、魔王の顔見てよ! もろ魔王様じゃない? これってあれかなワンチャン魔王様がモデルになってたりして? 魔王様の顔、神だし。てか、悪役令嬢のレイラとレイラちゃんの名前一緒だね! どことなく雰囲気も似てるし」
本人です、とは言えない。いや、逆に言った方が良いのかもしれない。これがもし現実世界と繋がっているとすれば、全ルート全エンド攻略した小夜ならレイラを助ける選択肢も全て熟知しているはず。
ただ、レイラがこのままこの日本に残るのであれば、レイラの元の世界ではゲームが進行されないはず。放って置いても問題はない。
私個人としては、レイラを陥れた偽ヒロインに制裁を下してやりたいとは思うが……。
レイラの方を見ると困った顔で私を見ている。小夜に正体を明かすにしても魔王にも承諾がいるだろう。帰ってから聞いてみよう。
「小夜ちゃん、ゲームばっかりして勉強してないんでしょ? 分からないとこレイラに聞くと良いよ。めっちゃ頭良いんだから」
「え、マジ? 確かに日本語もペラペラ……てか、うちらより言葉遣い丁寧で難しい言葉喋ってるもんね! お嬢様は凄いなぁ。じゃあさ、宿題のココ教えてよ」
「勉強はお任せ下さい!」
女子会とはコロコロと話が変わるものだ。この後も勉強をしながら様々な話題へと転換し、夕方解散となった。
「レイラは歳下が好きなの?」
「そういう訳ではございませんわ。ただ、わたくしの周りでは歳上男性との婚約話が多いですから新鮮です」
「そうなんだ。お嬢様も大変だね」
「それに、今読んでいる漫画が歳下男子に溺愛される話なんですの。何故だか主人公の女の子の気分にさせられましたわ」
うっとりとどこか遠くを見ているレイラ。昼ドラと言い、漫画と言い、レイラはすぐに影響されてしまうようだ。
もしや、魔王との恋愛を描いた漫画を読めば、魔王を好きになるのだろうか……あり得るかもしれない。魔王には内緒にしておこう。
「そうですわ。今日は美羽の恋路について小夜様にご相談があったのですわ」
「相談? なあに?」
「美羽と拓海様とのことですわ。どうやったらこの二人をラブラブにできるのでしょう? 何か策はありませんか?」
「な、何いってんの!?」
口に含んでいたオレンジジュースを吹き出しそうになった。前にも似たようなことを言われたが、まさか本気だったとは……。
「たくみって、あの拓海君?」
小夜が不思議そうな顔で私に聞いてくるので、苦笑いしながら頷いた。
「うん。多分、その拓海」
「もう付き合い無かったんじゃなかったの? もしかして告られた?」
「ううん。実はね、————」
小夜に、レイラと魔王と買い物中にばったり出会ったこと、推し活の時にレイラの面倒を見てもらったことを話した。
「それは……まだ拓海君は美羽のこと好きだね」
「小夜様もそう思いますわよね!」
「小夜ちゃんもレイラも、私と拓海はただの幼馴染で何もないんだって。それに、まだって何よ。拓海は一度も私をそういう風に見てないって」
小夜とレイラは他人事なのでとても楽しそうだが、私自身は恥ずかしいだけだ。早く違う話題になって欲しいと必死に拓海との仲を否定する。
しかし私の願いとは裏腹に小夜とレイラは口々に話した。
「私が美羽と友達になったのは、拓海君と美羽が距離を置くようになってからなんだけどさ、よく美羽をこっそり覗いてたもん」
「え、ガチで? 怖っ……」
「わたくしも拓海様に美羽の幼い頃の話を聞かせて頂いたのですが、それはもう楽しそうでしたわ」
「いつの間にそんな話を……」
「これはワンチャンあるかもよ! 美羽はどうなの? 好きじゃないの?」
小夜とレイラの好奇心に溢れた瞳に見つめられ、私は諦めて素直に話した。
「好きだったよ」
「え……ガチ!? あれ、でも過去形?」
「昔は好きだったよ。でもさ、私が虐めにあって両親とお兄ちゃんがさ心配したんだよ。物凄く。家族に心配かけるくらいならこんな恋心は捨てちゃおうって」
私の言葉に小夜とレイラは眉を下げた。しんみりさせたことを謝ろうとしたらレイラと小夜が言った。
「美羽……ですが、拓海様も美羽も全く悪くないのでしょう? 周りを気にせず突き進むのはダメなのでしょうか」
「そうよ。私がいるからもう虐めなんてさせないよ。レイラちゃんもいるし、ね?」
「そうですわ! いじめっ子なんてこのわたくしにお任せ下さい」
「二人とも……」
なんだか胸が締め付けられた。友情とは素晴らしいなと実感した。
「でも、もう良いんだ。距離置きすぎたからかな、今は好きかどうか分かんないもん。今は受験勉強だよ!」
「美羽……受験が終わったら田中に告られるんだよ」
「小夜ちゃん、忘れてたのに」
「田中しつこそうだし、それまでに拓海と付き合っちゃえば田中も手出し出来ないよ」
それはそうかもしれないが、田中から逃げる為に拓海と付き合うのは違う気がする。それに、小夜とレイラの勘違いで拓海は私のことなんて何とも思っていないかもしれない。
「恋愛って面倒だね。私には乙女ゲームやってるくらいがちょうど良いよ」
はははと笑って誤魔化せば、小夜が何か思い出したようで引き出しを漁り始めた。
「そうそう、乙女ゲームと言えば『胸キュンラバー』の続編が出たんだよ」
「え? そうなの!?」
「なんですの? それは」
「例の乙女ゲームだよ」
そう、レイラの世界の乙女ゲームのタイトルが『胸キュンラバー』と言うのだ。その続編とは気になる。
「小夜ちゃん終わったら貸して」
「良いよ。はい」
小夜が手渡してきた。
「え、良いよ、小夜ちゃんが終わってからで」
「もう終わったから、全ルート全エンド攻略済み」
「ヤバッ、小夜ちゃん勉強してんの?」
「へへへ……」
これは勉強していないな、と横目で見れば小夜が誤魔化すように『胸キュンラバーⅡ』の話をし始めた。
「悪役令嬢のレイラが修道院送りにされた後、失踪しちゃってね。それを必死に探したんだけど見つからなくて、だけどようやく見つけ出したんだよ。どこにいたと思う?」
「え、それって……」
「まさかの魔王が連れ去ってたんだ。で、ゲームはそこから始まるんだけど、ヒロインが攻略対象と協力して魔王を倒しに行くの。目的は人間のレイラを救出って感じだけど、レイラを罰する為じゃん。なんか腑に落ちないって言うか、バッドで魔王とレイラが結婚してる姿の方が幸せそうで良かったよ」
「そうなんだ……」
「でさ、これが重要なんだけど、魔王の顔見てよ! もろ魔王様じゃない? これってあれかなワンチャン魔王様がモデルになってたりして? 魔王様の顔、神だし。てか、悪役令嬢のレイラとレイラちゃんの名前一緒だね! どことなく雰囲気も似てるし」
本人です、とは言えない。いや、逆に言った方が良いのかもしれない。これがもし現実世界と繋がっているとすれば、全ルート全エンド攻略した小夜ならレイラを助ける選択肢も全て熟知しているはず。
ただ、レイラがこのままこの日本に残るのであれば、レイラの元の世界ではゲームが進行されないはず。放って置いても問題はない。
私個人としては、レイラを陥れた偽ヒロインに制裁を下してやりたいとは思うが……。
レイラの方を見ると困った顔で私を見ている。小夜に正体を明かすにしても魔王にも承諾がいるだろう。帰ってから聞いてみよう。
「小夜ちゃん、ゲームばっかりして勉強してないんでしょ? 分からないとこレイラに聞くと良いよ。めっちゃ頭良いんだから」
「え、マジ? 確かに日本語もペラペラ……てか、うちらより言葉遣い丁寧で難しい言葉喋ってるもんね! お嬢様は凄いなぁ。じゃあさ、宿題のココ教えてよ」
「勉強はお任せ下さい!」
女子会とはコロコロと話が変わるものだ。この後も勉強をしながら様々な話題へと転換し、夕方解散となった。
11
お気に入りに追加
99
あなたにおすすめの小説
宮廷外交官の天才令嬢、王子に愛想をつかれて婚約破棄されたあげく、実家まで追放されてケダモノ男爵に読み書きを教えることになりました
悠木真帆
恋愛
子爵令嬢のシャルティナ・ルーリックは宮廷外交官として日々忙しくはたらく毎日。
クールな見た目と頭の回転の速さからついたあだ名は氷の令嬢。
婚約者である王子カイル・ドルトラードを長らくほったらかしてしまうほど仕事に没頭していた。
そんなある日の夜会でシャルティナは王子から婚約破棄を宣言されてしまう。
そしてそのとなりには見知らぬ令嬢が⋯⋯
王子の婚約者ではなくなった途端、シャルティナは宮廷外交官の立場まで失い、見かねた父の強引な勧めで冒険者あがりの男爵のところへ行くことになる。
シャルティナは宮廷外交官の実績を活かして辣腕を振るおうと張り切るが、男爵から命じられた任務は男爵に文字の読み書きを教えることだった⋯⋯
悪役令嬢が美形すぎるせいで話が進まない
陽炎氷柱
恋愛
「傾国の美女になってしまったんだが」
デブス系悪役令嬢に生まれた私は、とにかく美しい悪の華になろうとがんばった。賢くて美しい令嬢なら、だとえ断罪されてもまだ未来がある。
そう思って、前世の知識を活用してダイエットに励んだのだが。
いつの間にかパトロンが大量発生していた。
ところでヒロインさん、そんなにハンカチを強く嚙んだら歯並びが悪くなりますよ?
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
断罪イベント返しなんぞされてたまるか。私は普通に生きたいんだ邪魔するな!!
柊
ファンタジー
「ミレイユ・ギルマン!」
ミレヴン国立宮廷学校卒業記念の夜会にて、突如叫んだのは第一王子であるセルジオ・ライナルディ。
「お前のような性悪な女を王妃には出来ない! よって今日ここで私は公爵令嬢ミレイユ・ギルマンとの婚約を破棄し、男爵令嬢アンナ・ラブレと婚姻する!!」
そう宣言されたミレイユ・ギルマンは冷静に「さようでございますか。ですが、『性悪な』というのはどういうことでしょうか?」と返す。それに反論するセルジオ。彼に肩を抱かれている渦中の男爵令嬢アンナ・ラブレは思った。
(やっべえ。これ前世の投稿サイトで何万回も見た展開だ!)と。
※pixiv、カクヨム、小説家になろうにも同じものを投稿しています。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
〈完結〉この女を家に入れたことが父にとっての致命傷でした。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」アリサは父の後妻の言葉により、家を追い出されることとなる。
だがそれは待ち望んでいた日がやってきたでもあった。横領の罪で連座蟄居されられていた祖父の復活する日だった。
十年前、八歳の時からアリサは父と後妻により使用人として扱われてきた。
ところが自分の代わりに可愛がられてきたはずの異母妹ミュゼットまでもが、義母によって使用人に落とされてしまった。義母は自分の周囲に年頃の女が居ること自体が気に食わなかったのだ。
元々それぞれ自体は仲が悪い訳ではなかった二人は、お互い使用人の立場で二年間共に過ごすが、ミュゼットへの義母の仕打ちの酷さに、アリサは彼女を乳母のもとへ逃がす。
そして更に二年、とうとうその日が来た……
【完結】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる