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第二章 日常、そして非日常
レイラの嗜好
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私に再び平和な日常が戻った。
いつものように自室で勉強をしていると、レイラが何やら一生懸命輪ゴムを何かに巻き付けている。
「レイラ、何してんの?」
「聞いてくださいます? こちらはなんと、窓のサッシや冷蔵庫の下の埃など、あらゆる細かい場所の埃を取ることが出来る優れものなのですわ。割り箸にキッチンペーパーを巻き付けて輪ゴムでグルグルと巻き付ければ完成なのです。簡単ですわよね。先日、隣の奥様に聞きましたの」
「はは、レイラしっかり主婦やってるね」
レイラは日々の積み重ねのおかげか掃除は人並みに出来るようになった。洗濯と炊事はまだ教えていないが、そろそろ洗濯を教えても良さそうだ。
ちなみに、隣の奥様とは隣の部屋に住む五十嵐さん。四十代くらいの年配の方で、普段からレイラを娘のように可愛がってくれている。
レイラが学校に通わず家にいることも何か事情があるのだろうと詮索はしてこない。ついでに、兄が私より早く帰宅する日は、大抵この五十嵐さんのお宅でレイラを匿ってもらっている。私は悪戯にレイラに言ってみた。
「レイラもそのうち昼ドラ見てキャーキャー言ってそうだね」
冗談のつもりで言ったのだが、レイラは真剣な表情で語りだした。
「あれは奥が深いですわ。不貞はそもそもいけないことですのに、何故だか昼ドラと言うものはそれを肯定するかのような……むしろ本妻の方が悪者になってしまいますものね。どちらを応援しようか今も悩んでおりますの。美羽ならどっち派ですか?」
「え……私は……本妻の方かな?」
正直どちらでも良い。恋愛自体に興味がないのに、そんな結婚後のドロドロにはカケラも関心がない。それでもレイラは必死で語る。
「正統派と言う奴ですね。やはり美羽は真面目なのですね。真面目な美羽には不貞をしなさそうな拓海様がお似合いだと思いますわ」
「え? 何の話?」
「田中様も悪くはないですが、先にわたくしにアプローチしておきながら美羽に切り替えるだなんて失礼な話ですわ。いずれ同じ状況になった時に美羽が悲しむ顔は見たくありませんもの」
美羽も田中が嫌いなようだ。魔王が偽の彼氏だとバレてリクの生写真を勘違いされたことも伝えたが、『放っておきなさい』と悪役令嬢張りな迫力で言われた。
「わたくし、美羽が拓海様と上手くいくようにお手伝いできないかしら?」
「え……私、別に拓海と付き合いたいわけじゃ……」
「今度、隣の奥様と三人で女子会なるものを致しませんこと? 一度やってみたかったのですわ」
「いや……」
五十嵐さんって四十代のオバチャ……年配の方だ。女子と言うには無理があるような。それに、隣の住人に恋バナは恥ずかしい。拓海が家に来た瞬間、隣の家でコップを壁にあてて聞き耳を立てている五十嵐さんの姿が目に浮かぶ。
それならばと私はレイラに提案してみた。
「女子会するならさ、同年代の小夜ちゃん誘おうよ。小夜ちゃん何でも知ってるから話したら面白いよ」
「まぁ、噂の小夜様ですね! 一度お会いしてみたかったのですわ。是非そうしましょう」
「一応受験生だから勉強会という名目にしとこうね」
「もちろんですわ。勉強もお教え致しますので勉強道具持参で女子会致しましょう」
レイラが生き生きとしている。そんなレイラを見ていると、こちらも自然と嬉しくなってくるのは何故だろうか。
私はスマートフォンの画面を開き、女子会の件を打ち込んで小夜にメッセージを送信した。
「レイラ、あっちの世界じゃ出来ないこと沢山しようね!」
「もちろんですわ! ただ……」
レイラは顎に手を当てながら困った顔で考え事をしている。
「どうしたの?」
「いえ、不貞を働こうにも本命の殿方がいないと難しいなと思いまして」
「は?」
「あ、そうですわ! わたくしが既婚男性を誑かす独身女性をすればよろしいのですね!」
私は思わず椅子から落ちそうになった。レイラはどうしても泥沼にハマりたいようだ。レイラの考え方を修正しなければ。
このままでは、乙女ゲームの世界のレイラは冤罪だとしても、現代日本では、れっきとした悪役令嬢に成り下がってしまう。
「レイラ、女子会の時に泥沼恋愛の末の話を聞かせてあげるから、今はそのおそうじグッズを完成させてあげて」
皆忘れているかも知れないが、レイラは割り箸に輪ゴムを巻き付けている途中だ。レイラは思い出したように作業の手を進めた。
「ですが、本当に美羽には幸せになってもらいたいのですわ。わたくしを助けて下さった命の恩人ですもの」
「レイラ……」
「そうだぞ。ついでに俺も世話になっているしな」
「うわッ! どうしていつもそう急に出て来るのよ。寿命が縮んだらどうするの」
突如私のベッドの上に魔王が現れたのだ。しかも、あぐらをかいて先程までそこにいたかのように寛いでいる。
そして私はいつも驚くのに対して、レイラは全く驚かない。魔法の存在するゲームの世界ではこういったことは日常茶飯事なのだとか。
「寿命が縮んだら俺のを分けてやろう」
「そんなこと出来るの?」
話半分で魔王の話を聞いていると、魔王は自慢げに言った。
「出来るぞ。俺くらいになればな、若さも保ったまま長生きできる」
「ガチ? ヤバくない? 不老不死じゃん」
「不老不死ではないがな。そうでなければ番の相手に人間であるレイラは選べない」
確かに、レイラは魔法が使えてもただの人間、私と何も変わらない。寿命が永遠のように長い魔王とは違う。後に残される魔王が辛くなるだけだ。私はふと思ったことをそのまま口にした。
「魔王様と結婚できたら幸せだね。愛する人と同時に死ぬことだってできるんでしょ?」
レイラと魔王が唖然とした顔で私を見ている。どうしたのだろうかと首をコテンと傾げて見ると、魔王は近くに置いてあった本を開いて読み始めた。
「魔王様、本逆さまだよ」
「わ、分かっている。こうやって読むのが今の流行りなのだ」
「魔界は変わってるんだね」
魔王と話していると、レイラがブツブツと何やら呟き始めた。
「美羽は殿方をたらし込むのがお上手ですわね。少女漫画の主人公のようですわ。故意にしているのかしら。分かりましたわ、こう言う時にあざと可愛いなる言葉を使えば良いのですわ。なるほど、では……」
声が小さいのと早すぎて聞き取れないが、レイラは昼ドラのような泥沼展開と同じくらい何かに興味を抱いたことだけは分かった——。
いつものように自室で勉強をしていると、レイラが何やら一生懸命輪ゴムを何かに巻き付けている。
「レイラ、何してんの?」
「聞いてくださいます? こちらはなんと、窓のサッシや冷蔵庫の下の埃など、あらゆる細かい場所の埃を取ることが出来る優れものなのですわ。割り箸にキッチンペーパーを巻き付けて輪ゴムでグルグルと巻き付ければ完成なのです。簡単ですわよね。先日、隣の奥様に聞きましたの」
「はは、レイラしっかり主婦やってるね」
レイラは日々の積み重ねのおかげか掃除は人並みに出来るようになった。洗濯と炊事はまだ教えていないが、そろそろ洗濯を教えても良さそうだ。
ちなみに、隣の奥様とは隣の部屋に住む五十嵐さん。四十代くらいの年配の方で、普段からレイラを娘のように可愛がってくれている。
レイラが学校に通わず家にいることも何か事情があるのだろうと詮索はしてこない。ついでに、兄が私より早く帰宅する日は、大抵この五十嵐さんのお宅でレイラを匿ってもらっている。私は悪戯にレイラに言ってみた。
「レイラもそのうち昼ドラ見てキャーキャー言ってそうだね」
冗談のつもりで言ったのだが、レイラは真剣な表情で語りだした。
「あれは奥が深いですわ。不貞はそもそもいけないことですのに、何故だか昼ドラと言うものはそれを肯定するかのような……むしろ本妻の方が悪者になってしまいますものね。どちらを応援しようか今も悩んでおりますの。美羽ならどっち派ですか?」
「え……私は……本妻の方かな?」
正直どちらでも良い。恋愛自体に興味がないのに、そんな結婚後のドロドロにはカケラも関心がない。それでもレイラは必死で語る。
「正統派と言う奴ですね。やはり美羽は真面目なのですね。真面目な美羽には不貞をしなさそうな拓海様がお似合いだと思いますわ」
「え? 何の話?」
「田中様も悪くはないですが、先にわたくしにアプローチしておきながら美羽に切り替えるだなんて失礼な話ですわ。いずれ同じ状況になった時に美羽が悲しむ顔は見たくありませんもの」
美羽も田中が嫌いなようだ。魔王が偽の彼氏だとバレてリクの生写真を勘違いされたことも伝えたが、『放っておきなさい』と悪役令嬢張りな迫力で言われた。
「わたくし、美羽が拓海様と上手くいくようにお手伝いできないかしら?」
「え……私、別に拓海と付き合いたいわけじゃ……」
「今度、隣の奥様と三人で女子会なるものを致しませんこと? 一度やってみたかったのですわ」
「いや……」
五十嵐さんって四十代のオバチャ……年配の方だ。女子と言うには無理があるような。それに、隣の住人に恋バナは恥ずかしい。拓海が家に来た瞬間、隣の家でコップを壁にあてて聞き耳を立てている五十嵐さんの姿が目に浮かぶ。
それならばと私はレイラに提案してみた。
「女子会するならさ、同年代の小夜ちゃん誘おうよ。小夜ちゃん何でも知ってるから話したら面白いよ」
「まぁ、噂の小夜様ですね! 一度お会いしてみたかったのですわ。是非そうしましょう」
「一応受験生だから勉強会という名目にしとこうね」
「もちろんですわ。勉強もお教え致しますので勉強道具持参で女子会致しましょう」
レイラが生き生きとしている。そんなレイラを見ていると、こちらも自然と嬉しくなってくるのは何故だろうか。
私はスマートフォンの画面を開き、女子会の件を打ち込んで小夜にメッセージを送信した。
「レイラ、あっちの世界じゃ出来ないこと沢山しようね!」
「もちろんですわ! ただ……」
レイラは顎に手を当てながら困った顔で考え事をしている。
「どうしたの?」
「いえ、不貞を働こうにも本命の殿方がいないと難しいなと思いまして」
「は?」
「あ、そうですわ! わたくしが既婚男性を誑かす独身女性をすればよろしいのですね!」
私は思わず椅子から落ちそうになった。レイラはどうしても泥沼にハマりたいようだ。レイラの考え方を修正しなければ。
このままでは、乙女ゲームの世界のレイラは冤罪だとしても、現代日本では、れっきとした悪役令嬢に成り下がってしまう。
「レイラ、女子会の時に泥沼恋愛の末の話を聞かせてあげるから、今はそのおそうじグッズを完成させてあげて」
皆忘れているかも知れないが、レイラは割り箸に輪ゴムを巻き付けている途中だ。レイラは思い出したように作業の手を進めた。
「ですが、本当に美羽には幸せになってもらいたいのですわ。わたくしを助けて下さった命の恩人ですもの」
「レイラ……」
「そうだぞ。ついでに俺も世話になっているしな」
「うわッ! どうしていつもそう急に出て来るのよ。寿命が縮んだらどうするの」
突如私のベッドの上に魔王が現れたのだ。しかも、あぐらをかいて先程までそこにいたかのように寛いでいる。
そして私はいつも驚くのに対して、レイラは全く驚かない。魔法の存在するゲームの世界ではこういったことは日常茶飯事なのだとか。
「寿命が縮んだら俺のを分けてやろう」
「そんなこと出来るの?」
話半分で魔王の話を聞いていると、魔王は自慢げに言った。
「出来るぞ。俺くらいになればな、若さも保ったまま長生きできる」
「ガチ? ヤバくない? 不老不死じゃん」
「不老不死ではないがな。そうでなければ番の相手に人間であるレイラは選べない」
確かに、レイラは魔法が使えてもただの人間、私と何も変わらない。寿命が永遠のように長い魔王とは違う。後に残される魔王が辛くなるだけだ。私はふと思ったことをそのまま口にした。
「魔王様と結婚できたら幸せだね。愛する人と同時に死ぬことだってできるんでしょ?」
レイラと魔王が唖然とした顔で私を見ている。どうしたのだろうかと首をコテンと傾げて見ると、魔王は近くに置いてあった本を開いて読み始めた。
「魔王様、本逆さまだよ」
「わ、分かっている。こうやって読むのが今の流行りなのだ」
「魔界は変わってるんだね」
魔王と話していると、レイラがブツブツと何やら呟き始めた。
「美羽は殿方をたらし込むのがお上手ですわね。少女漫画の主人公のようですわ。故意にしているのかしら。分かりましたわ、こう言う時にあざと可愛いなる言葉を使えば良いのですわ。なるほど、では……」
声が小さいのと早すぎて聞き取れないが、レイラは昼ドラのような泥沼展開と同じくらい何かに興味を抱いたことだけは分かった——。
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