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第一章 同居スタート
真実
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狭いボロアパートに似つかわしくない美男美女が、仲睦まじく緑茶を啜っている。
「これは美味いな。この茶菓子も絶品だ」
激安訳ありお煎餅を絶品と言っているのは魔王だ。名前は知らない。
そして、同じく美味しそうにお煎餅を齧りながらレイラが魔王に自慢するように言った。
「そうなのですよ。美羽の作ったカレーライスとやらもスパイスが効いて絶品でしたわ。今朝はご飯ではなく、パンに付けてカレーパンでしたの」
「なんと! 聞いたことはあるが、それほどまでに上手いのか? 俺も食べたい! 今晩はカレーにしよう」
「え、今晩って……魔王様、レイラ連れて帰るんですよね?」
恐る恐る魔王に聞くと、魔王は私ではなくレイラの方を見て言った。
「すまない。早く連れて帰りたいのだが、まだ準備が整っていなくてな。あっちの世界でレイラが住むには少しばかり窮屈すぎる。もうしばらくここで我慢してくれ」
「いや、我慢って……むしろここの方が窮屈なんじゃ……」
部屋は狭い上、侍女もいない。私は家庭教師をしてもらえるから良いけれど、レイラには何の得もない。
魔王は困った顔で話し出した。
「お前が言っていたように、シャーロットは転生者なのだ。それを知ったのはレイラがまだ幼い頃だった——」
——レイラと魔王はレイラが五歳の頃に出会ったそうだ。
レイラが家族で避暑地に遊びに行った際、レイラは森の深いところに迷い込んだ。そこでレイラと魔王は出会い、魔王がレイラに一目惚れをした。
魔王は何度もレイラに会いに行った。その日もレイラに会いに行こうと森を抜けると、そこにいたのはレイラではなくシャーロットだった。
シャーロットは転んで頭を打っていたようで、大きなタンコブを作って座り込んでいた。放置するのも可哀想なので魔王は声をかけた。
『大丈夫?』
すると、シャーロットは魔王を見て目を輝かせながら魔王に迫ってきた。
『すっごいイケメン! やっぱりヒロインの元にはイケメンが集まるのね! あなたは誰? 攻略対象の一人かしら? 黒髪なんていなかったはずだけど、まあ良いわ。私とお付き合いしましょ?』
『なんだ? 失礼な女だな。俺にはレイラがいるんだ。お前みたいなブスには興味ない』
『は? ブスですって? 私はヒロインよ』
関わったらいけない女と関わってしまったと、魔王は踵を返そうとしたところシャーロットの次に発する言葉で思いとどまった。
『レイラって、あのレイラかしら。レイラ・ブリストン』
『知っているのか?』
『知ってるも何も、レイラは悪役令嬢よ。私のための当て馬』
『詳しく聞かせてくれ。お前はとても可愛い。教えてくれたら俺の女にしてやっても良い』
そうして、魔王はシャーロットが転生者であること、レイラが悪役令嬢であることを知った。
もちろん魔王はレイラが大好きなのでシャーロットとは付き合っていない。
魔王は、レイラが悪役令嬢の道に進まないよう陰ながら見守っていた。そもそもレイラが悪役令嬢のような性格になってしまうのは友人の影響なのだとか。
なので、魔王は裏で交友関係を操った。無害そうな令嬢とだけ付き合わせ、性格に難ありのものは魔王の美貌を使って魔王の虜にさせた。
『俺は君のような令嬢がタイプだ。あの、レイラとかいう女性は一番ダメだ。あれに近づく女も考えられん』
そんなセリフを言えば、自ずと性格に難ありな令嬢はレイラには近付かなくなった。そして、レイラは今の悪役とは程遠い性格に育っていった。
しかし、レイラの美貌と性格は世の男性を次々に魅了していった。終いにはゲーム通り、王太子の婚約者になってしまった。
そして魔王は新たな計画を立てた。
見た目だけでも悪役令嬢にしよう。そうすれば、シャーロットはゲーム通りの展開にもっていこうとするはず。そして、断罪される日、レイラを迎えに行こう——。
「と言うわけなのだ。そして、今、レイラが失踪したとシャーロットと王太子が怒って総出で探している」
「いやいやいや、途中から全部魔王様のせいじゃないですか。てか、魔王様ってあの魔王でしょ? 人間如きに負けませんよね? レイラを魔王城で匿った方が安全なのでは?」
私が興奮気味に魔王を質問攻めにしていると、魔王は冷静な顔で言った。
「俺は強い。しかし、戦争は嫌いだ。王太子が出てくるとなれば戦争になるだろう。ほとぼりが冷めるのを待つのが一番だ」
魔王はとても平和主義だった。そのまま平和国家な日本で、日本人に紛れて生活すれば良いのにと思ったことは口にしなかった。
そして、魔王は私に頭を下げた。
「だから、頼む。俺以外に異世界転移させられる者はいないから、さすがにここまで追って来られない。ほとぼりが冷めるまでレイラをここで匿って欲しい」
魔王の頭を下げさせた私って凄いのでは? なんてしょうもないことが一瞬脳裏をよぎったが、そんなことよりもレイラの意思を聞いていない。
「レイラはどうしたいの? シャーロットの自作自演ならどうにかしたら冤罪を晴らして元の生活にも戻れるかもだよ」
「わたくしは……疲れましたの。サイラス殿下に何度も訴えましたが、聞く耳を持っても下さらない。そんな所に戻りたくはありません」
「レイラ……」
「ほらな。だからここで、ほとぼりが冷めるまで匿ってもらうのが一番良い」
寂しそうなレイラの顔が真剣なものに変わり、レイラは魔王に言った。
「わたくしは、ずっとここにいますわ」
「レイラ、何を言って……」
「わたくしは、自立しますの。この世界で仕事を探し、結婚をして、子育ても自分でする。そんな生活を送りたいですわ」
「これは美味いな。この茶菓子も絶品だ」
激安訳ありお煎餅を絶品と言っているのは魔王だ。名前は知らない。
そして、同じく美味しそうにお煎餅を齧りながらレイラが魔王に自慢するように言った。
「そうなのですよ。美羽の作ったカレーライスとやらもスパイスが効いて絶品でしたわ。今朝はご飯ではなく、パンに付けてカレーパンでしたの」
「なんと! 聞いたことはあるが、それほどまでに上手いのか? 俺も食べたい! 今晩はカレーにしよう」
「え、今晩って……魔王様、レイラ連れて帰るんですよね?」
恐る恐る魔王に聞くと、魔王は私ではなくレイラの方を見て言った。
「すまない。早く連れて帰りたいのだが、まだ準備が整っていなくてな。あっちの世界でレイラが住むには少しばかり窮屈すぎる。もうしばらくここで我慢してくれ」
「いや、我慢って……むしろここの方が窮屈なんじゃ……」
部屋は狭い上、侍女もいない。私は家庭教師をしてもらえるから良いけれど、レイラには何の得もない。
魔王は困った顔で話し出した。
「お前が言っていたように、シャーロットは転生者なのだ。それを知ったのはレイラがまだ幼い頃だった——」
——レイラと魔王はレイラが五歳の頃に出会ったそうだ。
レイラが家族で避暑地に遊びに行った際、レイラは森の深いところに迷い込んだ。そこでレイラと魔王は出会い、魔王がレイラに一目惚れをした。
魔王は何度もレイラに会いに行った。その日もレイラに会いに行こうと森を抜けると、そこにいたのはレイラではなくシャーロットだった。
シャーロットは転んで頭を打っていたようで、大きなタンコブを作って座り込んでいた。放置するのも可哀想なので魔王は声をかけた。
『大丈夫?』
すると、シャーロットは魔王を見て目を輝かせながら魔王に迫ってきた。
『すっごいイケメン! やっぱりヒロインの元にはイケメンが集まるのね! あなたは誰? 攻略対象の一人かしら? 黒髪なんていなかったはずだけど、まあ良いわ。私とお付き合いしましょ?』
『なんだ? 失礼な女だな。俺にはレイラがいるんだ。お前みたいなブスには興味ない』
『は? ブスですって? 私はヒロインよ』
関わったらいけない女と関わってしまったと、魔王は踵を返そうとしたところシャーロットの次に発する言葉で思いとどまった。
『レイラって、あのレイラかしら。レイラ・ブリストン』
『知っているのか?』
『知ってるも何も、レイラは悪役令嬢よ。私のための当て馬』
『詳しく聞かせてくれ。お前はとても可愛い。教えてくれたら俺の女にしてやっても良い』
そうして、魔王はシャーロットが転生者であること、レイラが悪役令嬢であることを知った。
もちろん魔王はレイラが大好きなのでシャーロットとは付き合っていない。
魔王は、レイラが悪役令嬢の道に進まないよう陰ながら見守っていた。そもそもレイラが悪役令嬢のような性格になってしまうのは友人の影響なのだとか。
なので、魔王は裏で交友関係を操った。無害そうな令嬢とだけ付き合わせ、性格に難ありのものは魔王の美貌を使って魔王の虜にさせた。
『俺は君のような令嬢がタイプだ。あの、レイラとかいう女性は一番ダメだ。あれに近づく女も考えられん』
そんなセリフを言えば、自ずと性格に難ありな令嬢はレイラには近付かなくなった。そして、レイラは今の悪役とは程遠い性格に育っていった。
しかし、レイラの美貌と性格は世の男性を次々に魅了していった。終いにはゲーム通り、王太子の婚約者になってしまった。
そして魔王は新たな計画を立てた。
見た目だけでも悪役令嬢にしよう。そうすれば、シャーロットはゲーム通りの展開にもっていこうとするはず。そして、断罪される日、レイラを迎えに行こう——。
「と言うわけなのだ。そして、今、レイラが失踪したとシャーロットと王太子が怒って総出で探している」
「いやいやいや、途中から全部魔王様のせいじゃないですか。てか、魔王様ってあの魔王でしょ? 人間如きに負けませんよね? レイラを魔王城で匿った方が安全なのでは?」
私が興奮気味に魔王を質問攻めにしていると、魔王は冷静な顔で言った。
「俺は強い。しかし、戦争は嫌いだ。王太子が出てくるとなれば戦争になるだろう。ほとぼりが冷めるのを待つのが一番だ」
魔王はとても平和主義だった。そのまま平和国家な日本で、日本人に紛れて生活すれば良いのにと思ったことは口にしなかった。
そして、魔王は私に頭を下げた。
「だから、頼む。俺以外に異世界転移させられる者はいないから、さすがにここまで追って来られない。ほとぼりが冷めるまでレイラをここで匿って欲しい」
魔王の頭を下げさせた私って凄いのでは? なんてしょうもないことが一瞬脳裏をよぎったが、そんなことよりもレイラの意思を聞いていない。
「レイラはどうしたいの? シャーロットの自作自演ならどうにかしたら冤罪を晴らして元の生活にも戻れるかもだよ」
「わたくしは……疲れましたの。サイラス殿下に何度も訴えましたが、聞く耳を持っても下さらない。そんな所に戻りたくはありません」
「レイラ……」
「ほらな。だからここで、ほとぼりが冷めるまで匿ってもらうのが一番良い」
寂しそうなレイラの顔が真剣なものに変わり、レイラは魔王に言った。
「わたくしは、ずっとここにいますわ」
「レイラ、何を言って……」
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