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第二章 冒険の始まり
怪現象① 精気を失った男
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俺達は村の近くの古代遺跡にやってきた。
「ジェラルド、良い加減覚悟決めなよ」
「覚悟なんて決まるわけないだろ」
本日の遺跡調査の依頼が怖すぎるあまり、ジェラルドの体のどこかしらがずっと俺にくっついているのだ。今は周りの目もあるからか、肩を組んできている。側から見れば仲の良い友達だ。
昨夜なんて酷かった。
『オリヴァー、トイレ行こうぜ』
『一人で行きなよ』
『明日俺達が調査に行くって知った亡霊が、呪い殺しに来たらどうすんだよ』
『来ないよ』
そう言いながらもトイレにはついて行ってあげた。
そこまではまだ良い。しかし、その後だ。ベッドの中でジェラルドが不安気に言った。
『なぁ、手繋いで良い?』
『嫌だよ』
『ガキの頃は繋いでくれたじゃん』
『今、何歳だよ』
『頼むよ。手繋いでたら、俺が亡霊に連れて行かれそうになったらお前も道連れに出来るだろ』
『道連れになりたくないよ』
俺は溜め息を吐きながら、ジェラルドに背を向けた。
『背中だったらくっついて良いよ』
『本当か? 道連れになってくれるなんて、やっぱ親友だな』
ジェラルドは俺にピタッとくっついた。
『え……ジェラルド? 反対じゃない? 普通は背中と背中だよね』
背中をくっつけて眠るつもりだったのに、ジェラルドはお腹側をくっつけてきた。
『馬鹿か。それじゃあ、道連れに出来ないだろ。ほら、腕枕してやるから』
『あ、うん、ありがとう……って、おかしいよ』
俺がジェラルドから離れようとすれば、腕枕していない方の腕がギュッとお腹に絡みついてきた。
『一人だけ逃げるなんてずるいだろ。お前があんな依頼引き受けたせいだからな』
『逃げるとかじゃなくてさ……もういいよ、俺が悪かったよ』
諦めて俺はジェラルドに後ろから包み込まれる形で眠りについた——。
こんなことノエルには絶対に言えない。ノエルじゃなくても勘違いされる。
流石にやり過ぎたとも思ったが、一度引き受けた依頼を断るとペナルティで暫くの間依頼を受けられなくなる。故に冒険の期間が決まっている俺達には断れなかった。
ちなみに、失敗した分に関しては三回連続で失敗しない限りはペナルティはない。
「とにかく入ろう。行くよ」
皆で一歩踏み出して中に入った。
中は昔の建造物が壊れ、草木が絡みついていた。小鳥が降り立ち、地面を突いている。
「なんだ。普通だな」
「じゃあその手離してよ」
「それは無理だ」
俺は仲良くジェラルドと共に歩いていると、エドワードが何か見つけたようだ。
「これ見て。昔の文字かな?」
「本当だ。何か書いてある」
大きな石に文字のようなものが彫られていた。
リアムもそれを興味深そうに覗き込み、手帳に書き写し始めた。
「リアム、読めるの?」
「ううん。人が創り出す文字列には何かしら法則があるからね。戻ったら解析しようかなって」
相変わらずリアムは探究心が強い。
「皆様、ここから建物の中に入れそうですわ」
「ノエル、一人で先々行くのは危ないよ。僕と一緒に行こう」
エドワードがノエルと共に建物の中に足を踏み入れた。
怖い話は苦手と言いながらも女性を守ろうとするエドワードの姿が格好良い。それに比べて俺の隣にいる奴は……。
「何だよ?」
「ううん。俺達も行ってみよう」
二人に続いて中に入ってみると、扉は壊れ、所々壁も崩れ、瓦礫が落ちていた。そこには昔誰かが住んでいたことを思わせる家具の類が残っていた。
「なんか昔の人の生活が想像できるね……あれ?」
「エドワード? どうかした?」
エドワードが、ひび割れた食器の一つを手に取った。
「これ見て」
「うん。お皿だね。これがどうかした?」
「他のは埃被ってるのに、これだけ綺麗なんだ」
確かに、他の食器は埃まみれだ。そう言われると、この机もやけに綺麗だ。
「誰か住んでるのかもしれないね」
「怖いこと言うなよ」
「でも、ジェラルドだってすすり泣く女性の正体が人間だったら怖くないでしょ?」
「人間ならな」
俺達は一通り遺跡の中を見て回ったが、人はどこにも見当たらなかった。その為、夜にリベンジすることに。
◇
夕方、酒場にて。
「本当にこれから行くのか?」
「しつこいな、すすり泣く声は夜に聞こえるんだから。夜には誰かいるかもしれないじゃん」
ジェラルドが恐怖を全面に出し、俺が宥める。このやり取りを九回行った。十回目が行われようとした時、ノエルが言った。
「この村には男性が少ないですわね」
「確かに」
村の中を歩く人もだが、商人や農作業をしている人も女性が多かった。
ガシャーン。
少し離れたところにいた男性が転んだようで、机に置いてあった食器も一緒に大きな音を立てて床に落ちた。
女店主がうんざりしたように呟いた。
「あーあ、まただよ」
「あのー、またとは?」
「この村の男連中が次々に倒れてるんだよ」
「病気ですか?」
また疫病かと思って聞いてみたが、女店主は首を横に振った。
「医者が言うには病気ではないらしい。でも活気がなくなるんだ。何かに取り憑かれたように虚ろな目になって、仕事は任せられないからこうなった男は家で隔離されてるよ」
「活気がなくなる……」
俺は立ち上がった。
「お兄様?」
「ちょっとだけ試してみるよ」
転んだ男性の元へ行くと、女店主の言った通り男性の目は虚ろで活気がなかった。声をかけてもどこか一点を見つめ、返答はない。
俺は男性に向かって詠唱した。
「大地に満ちたる生命の息吹よ、汝に精気を再生」
男性が青白い光に包まれた。光が消えると、男性は我に返ったように周囲を見渡した。焦点もあっている。
女店主が驚いた顔で聞いてきた。
「あんた何したんだい?」
「いえ、大したことは。それより、何かあったんですか?」
男性に聞けば、戸惑いながら応えた。
「分からないけど、夢を見たんだ」
「夢?」
「何の夢か思い出せないけど、とても良い夢なんだ。そしたら、いつの間にかここにいたよ」
この村には何かが起こっている。それを解明しなければ、きっとこの男性は再び先程の状態になってしまう。そんな気がした。
「ジェラルド、良い加減覚悟決めなよ」
「覚悟なんて決まるわけないだろ」
本日の遺跡調査の依頼が怖すぎるあまり、ジェラルドの体のどこかしらがずっと俺にくっついているのだ。今は周りの目もあるからか、肩を組んできている。側から見れば仲の良い友達だ。
昨夜なんて酷かった。
『オリヴァー、トイレ行こうぜ』
『一人で行きなよ』
『明日俺達が調査に行くって知った亡霊が、呪い殺しに来たらどうすんだよ』
『来ないよ』
そう言いながらもトイレにはついて行ってあげた。
そこまではまだ良い。しかし、その後だ。ベッドの中でジェラルドが不安気に言った。
『なぁ、手繋いで良い?』
『嫌だよ』
『ガキの頃は繋いでくれたじゃん』
『今、何歳だよ』
『頼むよ。手繋いでたら、俺が亡霊に連れて行かれそうになったらお前も道連れに出来るだろ』
『道連れになりたくないよ』
俺は溜め息を吐きながら、ジェラルドに背を向けた。
『背中だったらくっついて良いよ』
『本当か? 道連れになってくれるなんて、やっぱ親友だな』
ジェラルドは俺にピタッとくっついた。
『え……ジェラルド? 反対じゃない? 普通は背中と背中だよね』
背中をくっつけて眠るつもりだったのに、ジェラルドはお腹側をくっつけてきた。
『馬鹿か。それじゃあ、道連れに出来ないだろ。ほら、腕枕してやるから』
『あ、うん、ありがとう……って、おかしいよ』
俺がジェラルドから離れようとすれば、腕枕していない方の腕がギュッとお腹に絡みついてきた。
『一人だけ逃げるなんてずるいだろ。お前があんな依頼引き受けたせいだからな』
『逃げるとかじゃなくてさ……もういいよ、俺が悪かったよ』
諦めて俺はジェラルドに後ろから包み込まれる形で眠りについた——。
こんなことノエルには絶対に言えない。ノエルじゃなくても勘違いされる。
流石にやり過ぎたとも思ったが、一度引き受けた依頼を断るとペナルティで暫くの間依頼を受けられなくなる。故に冒険の期間が決まっている俺達には断れなかった。
ちなみに、失敗した分に関しては三回連続で失敗しない限りはペナルティはない。
「とにかく入ろう。行くよ」
皆で一歩踏み出して中に入った。
中は昔の建造物が壊れ、草木が絡みついていた。小鳥が降り立ち、地面を突いている。
「なんだ。普通だな」
「じゃあその手離してよ」
「それは無理だ」
俺は仲良くジェラルドと共に歩いていると、エドワードが何か見つけたようだ。
「これ見て。昔の文字かな?」
「本当だ。何か書いてある」
大きな石に文字のようなものが彫られていた。
リアムもそれを興味深そうに覗き込み、手帳に書き写し始めた。
「リアム、読めるの?」
「ううん。人が創り出す文字列には何かしら法則があるからね。戻ったら解析しようかなって」
相変わらずリアムは探究心が強い。
「皆様、ここから建物の中に入れそうですわ」
「ノエル、一人で先々行くのは危ないよ。僕と一緒に行こう」
エドワードがノエルと共に建物の中に足を踏み入れた。
怖い話は苦手と言いながらも女性を守ろうとするエドワードの姿が格好良い。それに比べて俺の隣にいる奴は……。
「何だよ?」
「ううん。俺達も行ってみよう」
二人に続いて中に入ってみると、扉は壊れ、所々壁も崩れ、瓦礫が落ちていた。そこには昔誰かが住んでいたことを思わせる家具の類が残っていた。
「なんか昔の人の生活が想像できるね……あれ?」
「エドワード? どうかした?」
エドワードが、ひび割れた食器の一つを手に取った。
「これ見て」
「うん。お皿だね。これがどうかした?」
「他のは埃被ってるのに、これだけ綺麗なんだ」
確かに、他の食器は埃まみれだ。そう言われると、この机もやけに綺麗だ。
「誰か住んでるのかもしれないね」
「怖いこと言うなよ」
「でも、ジェラルドだってすすり泣く女性の正体が人間だったら怖くないでしょ?」
「人間ならな」
俺達は一通り遺跡の中を見て回ったが、人はどこにも見当たらなかった。その為、夜にリベンジすることに。
◇
夕方、酒場にて。
「本当にこれから行くのか?」
「しつこいな、すすり泣く声は夜に聞こえるんだから。夜には誰かいるかもしれないじゃん」
ジェラルドが恐怖を全面に出し、俺が宥める。このやり取りを九回行った。十回目が行われようとした時、ノエルが言った。
「この村には男性が少ないですわね」
「確かに」
村の中を歩く人もだが、商人や農作業をしている人も女性が多かった。
ガシャーン。
少し離れたところにいた男性が転んだようで、机に置いてあった食器も一緒に大きな音を立てて床に落ちた。
女店主がうんざりしたように呟いた。
「あーあ、まただよ」
「あのー、またとは?」
「この村の男連中が次々に倒れてるんだよ」
「病気ですか?」
また疫病かと思って聞いてみたが、女店主は首を横に振った。
「医者が言うには病気ではないらしい。でも活気がなくなるんだ。何かに取り憑かれたように虚ろな目になって、仕事は任せられないからこうなった男は家で隔離されてるよ」
「活気がなくなる……」
俺は立ち上がった。
「お兄様?」
「ちょっとだけ試してみるよ」
転んだ男性の元へ行くと、女店主の言った通り男性の目は虚ろで活気がなかった。声をかけてもどこか一点を見つめ、返答はない。
俺は男性に向かって詠唱した。
「大地に満ちたる生命の息吹よ、汝に精気を再生」
男性が青白い光に包まれた。光が消えると、男性は我に返ったように周囲を見渡した。焦点もあっている。
女店主が驚いた顔で聞いてきた。
「あんた何したんだい?」
「いえ、大したことは。それより、何かあったんですか?」
男性に聞けば、戸惑いながら応えた。
「分からないけど、夢を見たんだ」
「夢?」
「何の夢か思い出せないけど、とても良い夢なんだ。そしたら、いつの間にかここにいたよ」
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