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大丈夫ですか?
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「さあ、探索を続けましょう!!」
シェリアはいきよいよく立ち上がり、歩き始めた。
「お、おい、勝てばって…何の話だ?」
赤髪の男はセルフィーからこの情報は聞いてなかったため自分たちが知らないことを隠してるのではないかと思い聞き直した。
「?なんのことですか?」
シェリアはとぼけつつくるりと赤髪の男の方へふりむいた。
男は地面に血を吐いた。
「馬鹿ですねぇ~。罠に引っかかるなんて。でも効果はあることはわかりましたね。あのですね、世の中には聞かないほうがいいこともあるんですよ。」
男は足元から崩れ落ち、誰もいない路地裏の地面に四つん這いになった。
男を囲むように魔法陣が輝いている。
魔法陣は古代文字を使う必要があり、尚且つ高度な技術で、下準備もいるので普通に魔法のほうが使いやすく、一般的には使われないのだ。
「そろそろ1度誰かを使おうと思ってたんです。これに仕込んでる魔法は重力倍増改と、痺れ、睡眠魔法です。ほんとなら既に眠ってるはずなのに、流石ですね!」
(おい、おい。何処がこいつが無能で馬鹿なんだよ。その逆じゃねぇか……。いや、俺もうキツイんだが……。)
「面白いことしてますねぇ。ジル。」
シェリアの背後からセルフィーが現れ、シェリアをギューと抱きしめた。
「ひゃっ!?」
思わずシェリアは驚き、飛び上がってしまった。
それと同時に魔法陣の効果が切れたようでジルと呼ばれた男は口元を拭いながらよろよろと立ち上がった。
「…これが面白いって言うならおかしいと俺は思います。」
「は、離してくれませんか?」
「シェリアが作った魔法陣、私も入りたかったんですよ?なんのために作ってるのかは知らないですけど。」
「いやいや、そんな危ないもんに入ろうとよく思いますね!?俺だったら壊すんですけど?!」
「あのー?聞いてますか?離してくれませんか?」
「主ですら知らないとは、よく隠せてるな。」
「そうですねぇー。私も思いますよ。まぁ、何を企んでいても可愛いですが。シェリアがもっと私を見てくれると嬉しいんですが、どうでしょう?」
「え、ストーカーみたいな人を見たいとは思わないです。それより離してください。」
渋々セルフィーはシェリアを離した。
「えー、ストーカーなんてしてませんよ?せいぜいシェリアの予定、大体知ってるくらいですし、寝顔可愛いです。」
「「それをストーカー及び家宅侵入と言うんです。」」
シェリアはジルにハンカチを渡しながらセルフィーに呆れた視線を送った。
セルフィーはそれを嬉しそうに微笑み顔を少し、赤らめた。
「セルフィーはどんな顔をしてても照れますよね……。呆れます。」
「シェリアだけにですよ。結婚しませんか?2人で好きなところで暮らしません?」
「いきなりですね!?……お断りさせてもらいます。」
「うーん、拒否権今回はないんですよ。ごめんなさーい☆」
「えっ……。」
セルフィーはそう言って両手を合わした。
シェリアの視界はそこで暗転したのだった。
「どうすんすか?」
「誘拐ですね。ちょっとだけ我慢できなくなりましたから、しばらくしたら返しますし。」
「王族に追われそうー。」
「もう、追われてるじゃないですか。これぐらいならなんら問題ないですよ。」
「それもそうか。」
眠ってしまったシェリアをセルフィーは抱え、ジルとともにその場を後にしたのだった。
シェリアはいきよいよく立ち上がり、歩き始めた。
「お、おい、勝てばって…何の話だ?」
赤髪の男はセルフィーからこの情報は聞いてなかったため自分たちが知らないことを隠してるのではないかと思い聞き直した。
「?なんのことですか?」
シェリアはとぼけつつくるりと赤髪の男の方へふりむいた。
男は地面に血を吐いた。
「馬鹿ですねぇ~。罠に引っかかるなんて。でも効果はあることはわかりましたね。あのですね、世の中には聞かないほうがいいこともあるんですよ。」
男は足元から崩れ落ち、誰もいない路地裏の地面に四つん這いになった。
男を囲むように魔法陣が輝いている。
魔法陣は古代文字を使う必要があり、尚且つ高度な技術で、下準備もいるので普通に魔法のほうが使いやすく、一般的には使われないのだ。
「そろそろ1度誰かを使おうと思ってたんです。これに仕込んでる魔法は重力倍増改と、痺れ、睡眠魔法です。ほんとなら既に眠ってるはずなのに、流石ですね!」
(おい、おい。何処がこいつが無能で馬鹿なんだよ。その逆じゃねぇか……。いや、俺もうキツイんだが……。)
「面白いことしてますねぇ。ジル。」
シェリアの背後からセルフィーが現れ、シェリアをギューと抱きしめた。
「ひゃっ!?」
思わずシェリアは驚き、飛び上がってしまった。
それと同時に魔法陣の効果が切れたようでジルと呼ばれた男は口元を拭いながらよろよろと立ち上がった。
「…これが面白いって言うならおかしいと俺は思います。」
「は、離してくれませんか?」
「シェリアが作った魔法陣、私も入りたかったんですよ?なんのために作ってるのかは知らないですけど。」
「いやいや、そんな危ないもんに入ろうとよく思いますね!?俺だったら壊すんですけど?!」
「あのー?聞いてますか?離してくれませんか?」
「主ですら知らないとは、よく隠せてるな。」
「そうですねぇー。私も思いますよ。まぁ、何を企んでいても可愛いですが。シェリアがもっと私を見てくれると嬉しいんですが、どうでしょう?」
「え、ストーカーみたいな人を見たいとは思わないです。それより離してください。」
渋々セルフィーはシェリアを離した。
「えー、ストーカーなんてしてませんよ?せいぜいシェリアの予定、大体知ってるくらいですし、寝顔可愛いです。」
「「それをストーカー及び家宅侵入と言うんです。」」
シェリアはジルにハンカチを渡しながらセルフィーに呆れた視線を送った。
セルフィーはそれを嬉しそうに微笑み顔を少し、赤らめた。
「セルフィーはどんな顔をしてても照れますよね……。呆れます。」
「シェリアだけにですよ。結婚しませんか?2人で好きなところで暮らしません?」
「いきなりですね!?……お断りさせてもらいます。」
「うーん、拒否権今回はないんですよ。ごめんなさーい☆」
「えっ……。」
セルフィーはそう言って両手を合わした。
シェリアの視界はそこで暗転したのだった。
「どうすんすか?」
「誘拐ですね。ちょっとだけ我慢できなくなりましたから、しばらくしたら返しますし。」
「王族に追われそうー。」
「もう、追われてるじゃないですか。これぐらいならなんら問題ないですよ。」
「それもそうか。」
眠ってしまったシェリアをセルフィーは抱え、ジルとともにその場を後にしたのだった。
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