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79話 再会

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 この人は私に魔法を教えてくれた人です!!髪型と服装と全部なんか違うけど間違いないです!!

「あれ?この姿でもわかってくれるの?!ありがとうね」

「おい、こいつの本体今熱出してるぞ?万全な時ならともかく今ここにいると影響する可能性もあるんだぞ!」

「うわっ!本当だ!ごめんねー。そんな時に引っ張っちゃって。あんまりここに長くいると今の君には負荷にしかならないからね。早く出よう…また会おうねー」

 そう言って私のおでこあたりをツンと指でつつきました。視界が暗くなり体が重くなりました………。いや、本来の重さです!目を開けると王太子殿下とオロオロしてる王子様を見つけました!

「レティー……大丈夫なのか?えっと…俺は熱出したこと無いから分からないけど辛いって聞いたことあるぞ…そうだ!水飲むか?」

 そうですね……。喉乾いてますし、お願いします。

「任せとけ!」

 嬉しそうにして部屋を出ていきました。あれ?どこに行くんでしょうか?

「……どこまで行く気なんだ…ルキは……」

 なんだか王太子殿下が呆れた目をしている気がします。お部屋のベットに座って私の手を握っててくれてます。王太子殿下の羽なくなってます…。自由自在に出せるタイプなんでしょうか?

「まだ熱はあるから大人しく「持ってきたぞ!」…静かに入るように……」

「はーい。ほら、おいしい水だぞ!」

 わー!ありがとうございます!ごくごくごくっ!……のどが渇いてるのもあり美味しいです!

「レティシア!!私のレティシアはどこだい!?あー、辛いだろう?じいじがついててあげるからね!」

「陛下!!ちょっと…!?仕事はどうするんですか!」

「無論、ここでするに決まってるだろう?」

「来賓予定者は…どうするんですか?!」

「ふむ。断るしか無いね。レティシアの方が優先だし、貴族なんて嫌いだし~」

「子供みたいなこと言わないでくださいよぉ…そのようにしときます…………」

 あ、フィルさん…負けましたね。

「と、言うわけで………レティシア、大丈夫って隠さなくてもいいんじゃないかいヴィンセント?」

「いえ、何となく父上が外にレティーを連れて行くようにと言わなきゃ熱出さなかった気がしまして」

「うん、正直かつ殺意を感じるね。私もあんな事が起こるとは思わなかったんだよ。かなり驚いたね。許しておくれ。それからレティシアへ、使用人をつけようと思うだけどいいかい?」

「私がいます。いらないでしょう」

「今はね。でも大きくなったら違うだろう?今のうちに少しずつ慣らさないとね。ほら、おいでー」

 私、今泣きそうです!!乳母がいます!私のお世話をしてくれた人です!!

「レティシアお嬢様…。本日よりよろしくお願いします」

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