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71話 嵐の予感
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SIDE(風の精霊王???・????)
なんでなの?……なんで助かりたいと私に願ってくれないの?私は待ってるのに………。
「なんであんな小さな子を誘拐まがいな事をして、無理やり連れてきたの??他の精霊たちにも好かれてるし、神様から罰が下るかもしれないのよ!?」
私の肩を両手で揺さぶりながら必死に力の限りに言ったみたいですぐにきつかったのか蹲った。
「神なんて怖くないわよ。だって私達は生きてるわけじゃないわ。役割のために作られただけだもの。それにあの子ならあなたを助けられると思って…………」
だって私達精霊王は各々自身の系統の魔法と空間系魔法しか使えない。つまり、誰も回復魔法が使えないの。精々神々が配ってる祝福か神官など神職ぐらいだから。今の神殿は腐ってるもの。私が訴えてもお金が必要と取り合ってくれず寧ろ嫌な目を向ける。まぁ、あいつらは神々のおこぼれの力をたまたま体の適正があってるからもらってるだけだもの。力に期待はできないけど苦痛は和らげてあげられるわ。でも、一回断られたのに苛ついて王都の神殿を一個潰しちゃったのよね。そのせいか結界を張られちゃって許可なく入れなくなっちゃったわよ。もう。
「私は頼んでない!!……無理やり連れてきて追い出すなんて酷い……私を心配してるのは分かるけど、コレは今の回復魔法じゃ治らないのに………あなたが居なくなるのも私は嫌なのに…どうして分かってくれないの……どうして……」
そんなの最初から決まっているわ。あなた以外に興味がないの。人間なんて私からしたら弱いやつが群れて足掻いて何をしてるかしら?って感じだもの。私が神に消されても新しい風の精霊王を創造するでしょうし。何も変わらない。唯一大好きなあなたとの契約がきれるだけよ?
「エルマ・ウィンド………あなたが人を知りたいと言っから一緒に居た。でも最初から理解する気なんてなかったのね………」
なんで……そんなことを言うの?私は頑張ったわ!待って、待って何を言おうとしてるの?私が居なくなったらあなたは1人なのよ!?それでもいいの!?
「私は今この時を持って貴方との契約を切ります。さよなら」
そう言って契約の石を握り割った。え……、貴方は長い人生を一緒にいてくれる人を求めたんじゃないの…………?私は……私は……なんであなたとなんか契約……したんだっけ……?……ナンダ…カ…どうでも……よく…なっちゃっタ。
「エルマ………?エルマ!!あなた………しっかりして!!まずい…このままじゃ、闇落ちしちゃう…!」
「あは………アハ…ハ…全部なくなっちゃいナサイ!」
あは!吹っ飛んだ。山一帯なくなっちゃった♡ コレでイイ…!最初から…ソウスレバ…ヨカッタのよ!……そう言えばアノコドモはドコかし…ラ?全部……アノ子のセイ……ソウ…あの子ノ………。
♢♢♢
「むっ?なんだかせなかがゾワってしました!」
なんでか、背中がゾワってして全身を駆け巡ってる気がします。
「変だな………。森の風の精霊が……暴走してる!?……何があったんだ?!」
むぅ………。私、シリアスな展開は望んでないんですが。ライトに抱えられて移動してます。どこへ行くんでしょうか。
「今から行くぞ……とりあえず一番近いルナのところへ。いいか?獣化して走るから後ろに捕まってろよ…。急いだほうがいいかもしれん…」
はい!ルナのところへはまだ行ったことないんですがどんなところでしょうか!なんだか…雰囲気は最悪ですが行くところは楽しみです!
なんでなの?……なんで助かりたいと私に願ってくれないの?私は待ってるのに………。
「なんであんな小さな子を誘拐まがいな事をして、無理やり連れてきたの??他の精霊たちにも好かれてるし、神様から罰が下るかもしれないのよ!?」
私の肩を両手で揺さぶりながら必死に力の限りに言ったみたいですぐにきつかったのか蹲った。
「神なんて怖くないわよ。だって私達は生きてるわけじゃないわ。役割のために作られただけだもの。それにあの子ならあなたを助けられると思って…………」
だって私達精霊王は各々自身の系統の魔法と空間系魔法しか使えない。つまり、誰も回復魔法が使えないの。精々神々が配ってる祝福か神官など神職ぐらいだから。今の神殿は腐ってるもの。私が訴えてもお金が必要と取り合ってくれず寧ろ嫌な目を向ける。まぁ、あいつらは神々のおこぼれの力をたまたま体の適正があってるからもらってるだけだもの。力に期待はできないけど苦痛は和らげてあげられるわ。でも、一回断られたのに苛ついて王都の神殿を一個潰しちゃったのよね。そのせいか結界を張られちゃって許可なく入れなくなっちゃったわよ。もう。
「私は頼んでない!!……無理やり連れてきて追い出すなんて酷い……私を心配してるのは分かるけど、コレは今の回復魔法じゃ治らないのに………あなたが居なくなるのも私は嫌なのに…どうして分かってくれないの……どうして……」
そんなの最初から決まっているわ。あなた以外に興味がないの。人間なんて私からしたら弱いやつが群れて足掻いて何をしてるかしら?って感じだもの。私が神に消されても新しい風の精霊王を創造するでしょうし。何も変わらない。唯一大好きなあなたとの契約がきれるだけよ?
「エルマ・ウィンド………あなたが人を知りたいと言っから一緒に居た。でも最初から理解する気なんてなかったのね………」
なんで……そんなことを言うの?私は頑張ったわ!待って、待って何を言おうとしてるの?私が居なくなったらあなたは1人なのよ!?それでもいいの!?
「私は今この時を持って貴方との契約を切ります。さよなら」
そう言って契約の石を握り割った。え……、貴方は長い人生を一緒にいてくれる人を求めたんじゃないの…………?私は……私は……なんであなたとなんか契約……したんだっけ……?……ナンダ…カ…どうでも……よく…なっちゃっタ。
「エルマ………?エルマ!!あなた………しっかりして!!まずい…このままじゃ、闇落ちしちゃう…!」
「あは………アハ…ハ…全部なくなっちゃいナサイ!」
あは!吹っ飛んだ。山一帯なくなっちゃった♡ コレでイイ…!最初から…ソウスレバ…ヨカッタのよ!……そう言えばアノコドモはドコかし…ラ?全部……アノ子のセイ……ソウ…あの子ノ………。
♢♢♢
「むっ?なんだかせなかがゾワってしました!」
なんでか、背中がゾワってして全身を駆け巡ってる気がします。
「変だな………。森の風の精霊が……暴走してる!?……何があったんだ?!」
むぅ………。私、シリアスな展開は望んでないんですが。ライトに抱えられて移動してます。どこへ行くんでしょうか。
「今から行くぞ……とりあえず一番近いルナのところへ。いいか?獣化して走るから後ろに捕まってろよ…。急いだほうがいいかもしれん…」
はい!ルナのところへはまだ行ったことないんですがどんなところでしょうか!なんだか…雰囲気は最悪ですが行くところは楽しみです!
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