転生幼女は幸せを得る。

65話 呪いのリボン

　このライトたちに似せて作ってもらったぬいぐるみも持っていってい良いんでしょうか？あ、頷きました！大丈夫みたいです！え…帽子もつけなきゃだめですか？飛んでいきそうで心配ですが分かりました。今日は世界樹のところへ遊び………………課題をしに行くんです！

「父上、お気をつけて。ついでにお土産も期待するぞ！」

「お土産……特にもって帰れそうにないんだが………まぁ、分かった」

「これはいいですか？……駄目ですか…」

　どさくさに紛れて本日8回目のいいかを聞いてみました。駄目でしたが………。コレどうしても持っていきたいんです。だから8回どさくさに紛れて頷かせようとしたんですが……王太子殿下強敵です！あ、ちなみに持っていこうとしてるのは呪いがかかったリボンです。昨日の夜ユーリス嬢が仲良くなりたいとトイレで待ち構えて渡してきたんです。貰い物は大事にしたいので持って王太子殿下に自慢しに行ったんですが呪いがついてることが分かったんです。

「そういえばなんののろいなんですか？」

「「………やたらとコケてしまう呪い。健康に害はない」」

「これ、地味に嫌な呪いだよな………」

「ああ。コレなら呪われてもまぁいっかぐらいだからな。しかも呪いの品物は解呪しない限り外すことが出来ないのが基本なのに外せるように作ってあるのが最悪だな。呪われてるのに気づきにくい。はぁ……呪いの扱いが上手いやつが作ったようだな」

「コケるくらいならもっていっても……」

「駄目だ。コケると言ってもコケて海に落ちるかもしれないし、馬車に乗ろうものなら馬車自体が車輪が壊れコケるだろう。呪いというのは指定されてない限り大抵周りの者にも害するんだ。広範囲ではないが多分レティーを中心に3メートル範囲くらいだ」

「やぁ、レティー！向かいに来たよー……？げっ…嫌な感じがするよ、そのリボン。作ったの絶対あいつだよね！？それ、捨てたほうが良いよ？龍眼でも見えないだろうし……」

　あ、闇の精霊王さんがきました！！久しぶりです！むぎゅーーー！

「あはは。僕も会いたかったよ。あ、そのリボンは僕が預かるね。危ないから」

　危ない………。仕方ないです。危険な目には合わせたくないですし。どうぞ。

「……え…離してくれないの！？ちょ！？……もしや気に入ってる？…仕方ないなぁ。呪いを作った本人に解呪させるからそしたら返すよ。約束」

「やくそくです！」

　ぱっとリボンを離しました！ちゃんと返ってくるそうです！

「父上……俺時々一番強いのってある意味レティーだと思うんだ」

「そう…だな。私も思う」

　後ろで親子2人がなにか言ってますが聞こえておりません！強くなんかないです！