転生幼女は幸せを得る。

泡沫 呉羽

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45話 おじさんとお菓子

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 さて、お庭に来ました!この小さい手足じゃ出れなかったのですが、そこら辺を歩いている方に連れてきてもらったんです。このペンダント効果凄いです!

「きれいなおはなさん、おはようございます」

 いきいきとしていてこのお花さんは大事にされているのがよく分かります。

「君ー、いい心がけだねぇ。そうゆうの素敵!」

 うわお!?後ろから声をかけられてびっくりしました!泣きますよ?

「おっと、泣かす気はなかったんだ。ほら飴ちゃんあげるから泣かないでおくれ」

 あ、飴ちゃんありがとうです!あむっ。ん?変わった味がします。オムライス味です。むしろどう作ったのか気になるんですが。私は目の前で微笑んで頭を優しくなでてくれてるイケメンなおじさんを眺めてみます。じーー。

「そんなに見られると照れるなぁ。よしっ、もう一個サービス。はい、チョコどうぞ」

 わー、チョコもくれるそうです!はむっ。ん?これはチョコなんですが中からメーデの味もします。これは、絶妙なバランスを保った凄いお菓子ですね!…もっと欲しいです。お菓子が入ってると思われる小さな巾着に手を精一杯伸ばしたのですがやんわり避けられました。

「ごめんよ、虫歯になると両親に悪いし。ってそのペンダント……」

 これは王太子殿下に着けてもらったんです!……意外と綺麗な装飾もついていて気に入ってるかもしれないです。

「ちょっと!そこの者、わたくしを早く王太子殿下の所へ案内なさい」

 令嬢がいました。こっち見てます…よね?おじさんが眉を潜めて嫌そうにしてます。仲が悪いのでしょうか。どんどん近づいてきます。

「公爵令嬢のわたくしを案内する役目をあげるわ。はやくなさい……って何見てるのかしら?頭を下げるのがほんとでしょう?この子供礼儀がなってないわね。さぞ両親は教養もない人なのでしょうね。可哀想に」

 そう言いながら扇で口元を隠しています。多分これは笑ってます。私前世一応公爵令嬢ですし、分かりますよ?
今日から王族名で名乗っていいと王太子殿下は言ってましたし、身分は上なのでこの場合下げなくてもいいんですよね。この令嬢ある意味可愛そうです。

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