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42話 お断りします!
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「おやつ、へ、りますか?ふぇ……」
私から聞いておきながらちょっと悲しくなってしまい泣きそうになっちゃいました。急いであやされている私は子供なんだなって実感しちゃいます。
「!?そんなことはない!我がそうはさせんからな。安心しなさい」
「そうじゃ!妾がそなたからおやつを減らすわけなかろう。ほれ、これでも口に入れて話の続きを聞いておくれ」
ルナの膝の上であやされていたらお口に美味しい飴玉が入りました!これは…南国のフルーツミックス味!最近の私のお気に入りです。ころころ……。
「での、話というのは王太子の養女にならぬか?」
なんだ、王太子殿下のよう…ん?今、養女といいましたか?嫌です。お断りします。
「つつしんでおことわりします」
「「「「「「「早っ!」」」」」」」
「養女ってことは妹できるのか?父上」
「その通りだ。血の繋がりはないから兄妹での結婚も可能だ」
「んー。じゃ、いいか!妹になれよレティシア」
「いやです」
王子様以外は困った顔をしています。知らないです。プイッなのです。私、家族なんていらないですし、十分充実した生活をおくってますから。
「そなたに雑な扱いはさせぬよういい含めておるし、此奴の人柄も申し分ないぞ?王宮は警備もよいし、食事も美味しいぞ。お金に困ることもないゆえ、前の家族のような扱いはまずないから、安心しておくれ」
食事………はっ!駄目です!例えマカロンが食べ放題でものりませんからね!
「私のことは覚えているか?レティシア嬢に赤ん坊の時あっていたのだが、あの時待遇に気づくことが出来ず申し訳なかった」
むむむ。そんな前のことよく覚えてましたね!ちょっとだけ凄いです!でも、嫌ですからね。ルナにしがみつきます。むぎゅーー。これなら、離れられませんね。
「すまぬが妾はレティシアが人の子として幸せになることを望んでいる。皆そうじゃ。妾らは人に疎いゆえ、今回は心を鬼にして引き剥がすゆえ、すまぬ」
ルナは泣きそうな顔をしながら私をべりっと引き剥がし、王太子殿下に渡しました。そのまま皆は暫くしたら会いに来るからな、元気でと挨拶をしながら退出をしていきました。窓の外を見ればそれぞれの住処に帰っていってるぽいです。
「聖獣様達は随分とレティシア嬢を愛しているのだな。泣いてもいいんだ。無理に引き剥がしてしまったのだから恨んでもいい。だか、彼らの気持ちも考えて欲しい。ルキ、暫くは頼んでもいいか?」
「ん。分かった」
涙で何も見えません。私みんなと一緒にずっといると思ってました。人なんて嫌いです。王族も嫌いです。例え前世と違う人でも不安です。優しく背中を撫でてもくれて数十分して眠くなってきました。私悪い子だったんでしょうか?
私から聞いておきながらちょっと悲しくなってしまい泣きそうになっちゃいました。急いであやされている私は子供なんだなって実感しちゃいます。
「!?そんなことはない!我がそうはさせんからな。安心しなさい」
「そうじゃ!妾がそなたからおやつを減らすわけなかろう。ほれ、これでも口に入れて話の続きを聞いておくれ」
ルナの膝の上であやされていたらお口に美味しい飴玉が入りました!これは…南国のフルーツミックス味!最近の私のお気に入りです。ころころ……。
「での、話というのは王太子の養女にならぬか?」
なんだ、王太子殿下のよう…ん?今、養女といいましたか?嫌です。お断りします。
「つつしんでおことわりします」
「「「「「「「早っ!」」」」」」」
「養女ってことは妹できるのか?父上」
「その通りだ。血の繋がりはないから兄妹での結婚も可能だ」
「んー。じゃ、いいか!妹になれよレティシア」
「いやです」
王子様以外は困った顔をしています。知らないです。プイッなのです。私、家族なんていらないですし、十分充実した生活をおくってますから。
「そなたに雑な扱いはさせぬよういい含めておるし、此奴の人柄も申し分ないぞ?王宮は警備もよいし、食事も美味しいぞ。お金に困ることもないゆえ、前の家族のような扱いはまずないから、安心しておくれ」
食事………はっ!駄目です!例えマカロンが食べ放題でものりませんからね!
「私のことは覚えているか?レティシア嬢に赤ん坊の時あっていたのだが、あの時待遇に気づくことが出来ず申し訳なかった」
むむむ。そんな前のことよく覚えてましたね!ちょっとだけ凄いです!でも、嫌ですからね。ルナにしがみつきます。むぎゅーー。これなら、離れられませんね。
「すまぬが妾はレティシアが人の子として幸せになることを望んでいる。皆そうじゃ。妾らは人に疎いゆえ、今回は心を鬼にして引き剥がすゆえ、すまぬ」
ルナは泣きそうな顔をしながら私をべりっと引き剥がし、王太子殿下に渡しました。そのまま皆は暫くしたら会いに来るからな、元気でと挨拶をしながら退出をしていきました。窓の外を見ればそれぞれの住処に帰っていってるぽいです。
「聖獣様達は随分とレティシア嬢を愛しているのだな。泣いてもいいんだ。無理に引き剥がしてしまったのだから恨んでもいい。だか、彼らの気持ちも考えて欲しい。ルキ、暫くは頼んでもいいか?」
「ん。分かった」
涙で何も見えません。私みんなと一緒にずっといると思ってました。人なんて嫌いです。王族も嫌いです。例え前世と違う人でも不安です。優しく背中を撫でてもくれて数十分して眠くなってきました。私悪い子だったんでしょうか?
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