転生幼女は幸せを得る。

39話 回復魔法は凄い

「ここはどこですか？」

「乗馬訓練所だな。ここで馬をしつけたり乗馬したまま弓を撃ったりの訓練をしたり色々馬関係の訓練をするところだ」

　なるほど。それにしても広い芝です！これならのびのびと訓練出来ますね！王宮って凄いです！ポニーちゃんと走ってみます。わぁ！気持ちいいです。

「うわ！？大丈夫！？」

「うおっ！？コケたのか！」

　はい、コケました。子供はコケやすいんでした。しっかり忘れてましたね。そして、痛みやら味覚やら全てにおいて若干敏感なのです……。うぅ…うわ～～～ん！

「うわ～～～～ん！痛いです？！」

「うわ、凄いこけ方したんだな！？血が凄いことになってるぞ！？ルーシー来い！」

「うぅ…僕が王宮内でも小細工できればこんなことにならなかったのにごめんよ」

　王子様は私と自身をルーシーに乗せ走らせました。闇の精霊王さんは後ろから走ってついてきてます。怪我した足はハンカチを巻き付けてくれてます。王子様ルーシーに慣れてますね。とても早いのに安定してます。

「おいっ！誰かいないか！！」

「これは王子、どうされました？」

「レティシアがコケたんだ。診てくれないか？」

　外につながっている扉からお医者さんらしき人が出てきました。きっと中は医療室か医務室に繋がってたんですね。私は闇の精霊王さんに抱っこされて中に入りました。

「大丈夫ですよ。消毒してから回復魔法をかけておきますね。痛みはなくなりますから安心してください」

　消毒液は少し沁みましたが、確かに回復魔法をかけたら怪我も治りましたし、痛みがなくなりました。凄い魔法です！

「そうか。ならいいんだ。レティシアもう、外に行くのやめておくか？さっきのポニーは小屋に戻すよう行っておいたからな安心するといいぞ」

　そうですね。またコケて迷惑かけたくないですし、庭園は残念ですが諦めます。

「中だと図書室か、温室がいいか。俺は図書室嫌いだけどな」

「どーしてですか？」

「そりゃ、勉強が嫌いだからだ！さっぱり分らんぞ」

　困りましたね。王太子殿下が王様になったらルキシア王子が王太子ですし、勉強はしないと駄目ですよね。政治学や国学は必ず入りますし。よし、私王子様にさり気なく勉強を教えてみます。これでも私、前世持ちですからある程度は大丈夫なはずです！