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34話 精霊と友達

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「ねぇねぇ、僕ね人間が大好きなんだぁ。だから、僕の空間にたまに呼ぶんだけど皆怖がってしまって僕を傷つけようとするんだよ。どうしたら良いと思う?」

 闇の精霊王さんはお話が好きみたいです!私も好きな方ですが、たくさん喋っていて凄いです。

「くうかん?」

「そう、君は僕の空間に入って説得しに来たでしょ?あそこだよ。」

 精霊王さん達には、一人ひとり自分の亜空間みたいなのを持っているらしいのです。人で言うならプライベートな部屋みたいなものなのです。なるほど、私は先程闇の精霊王さんの空間にいたみたいです。

「うーんと、くらいからこわいのだとおもいましゅよ。いちめんくろでしゅし、ふあんになっちゃったんだとおまいましゅ」

「なるほど。だから、夜はあまり出歩かないのかぁ。なら僕の空間に呼ばないほうがいいのかも。だとしたら僕、どうやったらお話しできるのかなぁ」

 難しいですよね。人は1度常識のようになってしまえばそれを覆すのは至難ですし。

「ごめんね、長々と。そうだ!君にこの精霊つけてあげるね」

 わぁー!中級闇精霊さん二人です。男の子と女の子です!でもいいんでしょうか?

『わーい、新しいあるじー!よろしくなの』
『ふふん、あるじの役に俺は立つからな。よろしく!』

 大丈夫そうです。声が頭に響いている感じがしますね。中々に元気そうです。

「今、君のために作った精霊だよ。良かったら護衛も兼ねて連れて行くといいよ」

「えぇ、ずるいなぁ。俺も2人つけようかな」 

 水の精霊王さんが張り合ってきました。こっちも女の子と男の子です。

『あるじ様よろしくお願いしますね』
『あるじ様、よろしくです』

 こちらは穏やかでゆったりした感じの精霊さんです。闇精霊さんは、黒髪黒目で紫色の淡い光を纏ってますが、水精霊さんは水色の髪と目で薄い青の光を纏ってます。ちょっぴり精霊王さんの性格と見た目がが影響しているのかも知れませんね。

「あいがとーございましゅ」

 精霊さんとお友達になれてちょっとうれしいです!


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