転生幼女は幸せを得る。

泡沫 呉羽

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29話 海の中のお家

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  わーい!私は今、海の中にいます。アクアが住処に連れて行ってくれるとこの前名前をつけたときに行ってたんです。亀さんだけにあって海の中に住処があるようなのです。魚さんがいっぱいいます!息もできるのです。なんでも息ができるように気遣ってくれて魔法をかけてくれてるようです。

「しゃかな!!あ、いかしゃん!」

 魚は動きますし、代わる代わるで色んな魚さんに出会えるので見てて楽しいのです。

『もうすぐつくぞ。ほら、あそこだ』

 む?あ、半透明なドームみたいなのがあります!あれでしょうか?

「ふぅ。どうだ。我が住処は中々に良いものであろう?ライトなど比較にはならんぞ」

 凄いです!家具も高級なのですが整頓されていて貴族の邸宅みたいです。水の中なので喋れたり、浮遊感がちょっとしたあったりして、不思議な感覚です。

「まぁ、地上と感覚が違うからな。…楽しいのか?」

 アクアは感覚が違うから戸惑っているのではと思っていたみたいですね。私はつくなりすぐぷくぷく浮いて見たりして遊んでましたが。

「あい!」

「そうか。ならいいんだ」

 あ、あれは誰でしょうか?水色の長い髪の毛をポニーテールにした聖職者なイメージの裸足の男性です。わー!泳ぐのが凄くうまいです!コンコン! あ、半透明のドームノックしてます。

「このドームもどきは、外からは中の様子が見えないし、許可のないものは入れないんだ。」

「いるんだろ?なんで今日は開けてないんだい?珍しい種類の水の実を持ってきたよ。俺と一緒に食べないかい?」

 水の実ですか。水の中ではないと取れない実から名付けられたそうです。水の成分などにより味と見た目が変わるのでいろんな種類があるそうです。お貴族様でもあまり食べられない貴重で美味しい実だとか。食べてみたいです!

「食べたいのか?…わかった」

 はっ!顔に出てたようです。亀さんは表情を読むのがきっとうまいんですね!ですよね!?決して私が表情に出やすいわけでは…ないことを祈ります。
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