転生幼女は幸せを得る。

第9話 両親にあいました！

　誕生日楽しいです。私、前世ではこんなふうに祝ってくれませんでした。だからとっても新鮮な気持ちです。

　今、執事さんにボール遊びをお願いして遊んでいます。私下手っぴなのです。執事さん笑ってます。恥ずかしいです。そうやって遊んでいたのですが、

「何をしている。騒がしい。」

「お嬢様のお誕生日をお祝いしております。」

「お嬢様…？誰だ？」

「去年、エリザベート様がお産みなされましたお嬢様です。」

「あぁ～。あの不倫女の子供か。よくも私の子ではない子を産んだものだ。」

　どうやらお父様らしき人のようです。あ、こちらを見ました！私はとりあえずニッコリしておきますね。

「あなた、私は断じてほかのかたの子供など産んでおりませんわ！お医者様も言ってたでしょう？きっと先祖の中にいたんじゃないかと。先祖返りの遺伝なのだと。」

「ふん。どうだかな。医者も困ったからフォローとして可能性の話をしたのだろう。」

　どうやら両親の子供かどうかで喧嘩してるようです。あ、でも今世はお母様に顔つきは似てますね。だから疑ってるのですね。

「その子供にやる名などない。貴族の名簿に、のせるつもりもない。まぁ、俺の子だと才能確認の日に確認できたのなら考えておくがな。」

「えぇ。あなたの血を紛れもなく引いておりますもの。絶対魔法の才能に満ち溢れてますわ！」

　あ、お母様、こちらを見ずにさっていきましたね。印象付けできませんでした。それにしても才能確認ですか…。

　才能確認というのはですね、貴族は受ける義務がありまして、神殿に３歳になった子を連れて行くんです。それで神官の言う通りに水晶にふれて色々確認するんです。

　例えば魔法の才能があることが分かったり精霊師の素質があることが分かるんです。もっと細かく書いてあるんですがここでは割愛しますね。私、どうなるんでしょう…。