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第1話 私、人生を振り返ってみました。
しおりを挟む私はベアトリーチェ公爵家に産まれた令嬢でした。ですが、お母様はお父様の世にいう愛妾という立場です。そのため私は冷遇されていました。元々はお母様は王都の小さな喫茶店を経営しており、お父様が通っていたそうです。
「私は貴方のことを愛してしまったようだ。君をずっと愛することを誓おう。どうか結婚してくれないか?」
と、プロポーズをし、それを受けたようです。ですが、お父様は跡取りとなる男の子が欲しかったのです。お父様には正妻とは別に愛妾が二人いており、何年立っても子供すら出来なかったので追い出されたそうです。今はお母様と私エリスとお父様と奥様とそのご子息様とお姉様で暮らしています。とはいえ、私とお母様はご子息様が産まれたときに離れに奥様の命令で移されたのですが。
奥様も気分は良くなかったんです。自身の夫が何人も女性を抱えている状態が許せなかったですね。女なら一途に愛してほしいものですし……。お母様も家入した時は貴族とは知らず、何人も愛人がおり、正妻もいたのでびっくりしたらしいです。
「あ、あの、わた、私を愛しているじゃないんですか!?」
「んー?プロポーズの時言わなかったかい?ずっと愛すると。皆愛してるよ。」
お母様はショックを受けたそうです。その1年後、私は生まれました。お腹にいる時は神官が男の子だと告げてたらしく、生まれる日すぐ、誕生パーティを開けるように沢山の人が集まり、私が生まれ奥様は喜びをお父様はショックを受けたそうで。ただ、産んだときにお母様は子供を産めない身体になってしまい、追い出されるはずでしたが、私が生まれた時に沢山の貴族がパーティーのために集まっており、追い出すと名に傷がつくと、置かれることになったんです。
妾腹の女の子だけどお父様は一応同じ時期に産まれた、王太子の婚約者に選ばれるチャンスがあるかも知れないと思ったらしく、教育や作法はさせてもらえました。とはいえ、冷遇されていることもありとても雑なのです。ですから本を読み独学で作法以外は学びました。作法は練習あるのみです。
社交界デビューの日、お父様は王太子の心を掴むよう言いました。ちなみに命令に逆らうことはできないのです。逆らうと、食事を抜かれたり、叩かれたりされます。だから私は頑張っていつも生きてました。王太子は言ってはいけないのですが……少しだけプライド高く頭が悪かったのです。ですから王太子を立てる言葉を言ってればすぐ婚約者の地位をくれました。
ちょうどその時期、奥様にご子息様が、出来ました。12歳のときでした。私を取り巻く環境は更に悪化し、食事すら忘れられることが増え、お母様が病気になり亡くなりました。お母様は私を憎んでました。子供を産めなくした私を。死ぬ間際まで。
「旦那様、私を…あ、いして、くださ……い。」
私には見向きもしてませんでした。正直言ってお母様との関わりは最小限でしたが最後まで私を見てくれなかったのは少し悲しかったです。
それから5年後私は死んだはずだったのです。お父様が王太子派につくことを約束し協力し、王太子はご子息様のお姉様を婚約者にするために。利害の一致でしょうね。どこまで言っても私は邪魔者ですし。
何故知っているかと申しますと公爵家の産まれでありながら辞めるように言ったいた、散財をした挙げ句公爵家の仕えの者たちに暴力を振るい、王太子が婚約解消を話したら殺そうとした罪ということで王家の牢屋に入れられてた時に意気揚々と話してくれました。期待はしてませんでしたが学友すら来ませんね。明日は処刑なのです。
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