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12話 幸せとは限らない
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「この店は強い願いに反応するんだよ。…何故かフェルトラは素で当てて来てるみたいだったけど、本来はね反応して移動するんだよ近くにね。見つけられるかも運だし、たまたま他の人が見つける可能性もあるんだよ。」
「どうゆうシステムなんだ?この店は」
「それはまだ秘密。まぁ、で、さっきの女性が願いが叶ったうえで絶望する可能性があるんだよ」
「願いが叶ったんだったら絶望はしないものではないか主よ」
「その願いが必ずしも自身を幸せにするとは限らないよ。例えば願ってお金持ちになったとしよう。そうすると金に目がくらんで性格が変わってしまい周りに見限られたりね、パターンとしてはいっぱいあるね」
フェルトラは例えに納得をしてしまった。
大金を手にすると手放したくない貴族が不正をしたりすることを知っていたからだ。
「絶望はいいんだがレインが言うなら問題はそこじゃねぇんだろ?」
「うん。やっぱりフェルトラは察しがいいね。あの女性は美意識がかなり強いんだよ。きっとまたこの店が反応する。だからその時また売るかもしれない。このパターンなら救いはあるけどね。俺が心配なのは難癖をつけたり、情緒不安に陥り店を破壊したりする人がいることだよ」
「うげっ…。俺じゃ止めれねぇじゃん」
「いっそ食うか?」
フェルトラの言う通り、情緒不安になると権力も何も見えなくなる時があり最もフェルトラが苦手な状態だった。
ナーガは悪魔なので人間の事は詳しくないが無かったことにすればいいかと考えこの結論に至ったようだ。
また、ナーガは若い女性を好んで食するので言えたことでもあった。
「それもありだね。そもそもこの店は非登録の店だから、それを言われたらいろんな意味で痛いし。まぁ、それは最終手段かな」
レインはやれやれといったように椅子に深く座り込んだ。
「ふぅん。それにしてもこの店は品揃え一体どうなってんの??」
この店の大半はレインの錬金術による作成品で売れそうだと思ったものやたまたま出来た品を毎日代わる代わる置いているためその日によって売っているものが違うのだ。
「俺が暇で作ったやつ?もしくは作ったけど絶対使わないよなというやつかなぁ」
「主、使わないやつって言ったら要らないものを売ってるだけだろ…」
ナーガは呆れたように言いながら店に只今準備中の札をかけたのだった。
「どうゆうシステムなんだ?この店は」
「それはまだ秘密。まぁ、で、さっきの女性が願いが叶ったうえで絶望する可能性があるんだよ」
「願いが叶ったんだったら絶望はしないものではないか主よ」
「その願いが必ずしも自身を幸せにするとは限らないよ。例えば願ってお金持ちになったとしよう。そうすると金に目がくらんで性格が変わってしまい周りに見限られたりね、パターンとしてはいっぱいあるね」
フェルトラは例えに納得をしてしまった。
大金を手にすると手放したくない貴族が不正をしたりすることを知っていたからだ。
「絶望はいいんだがレインが言うなら問題はそこじゃねぇんだろ?」
「うん。やっぱりフェルトラは察しがいいね。あの女性は美意識がかなり強いんだよ。きっとまたこの店が反応する。だからその時また売るかもしれない。このパターンなら救いはあるけどね。俺が心配なのは難癖をつけたり、情緒不安に陥り店を破壊したりする人がいることだよ」
「うげっ…。俺じゃ止めれねぇじゃん」
「いっそ食うか?」
フェルトラの言う通り、情緒不安になると権力も何も見えなくなる時があり最もフェルトラが苦手な状態だった。
ナーガは悪魔なので人間の事は詳しくないが無かったことにすればいいかと考えこの結論に至ったようだ。
また、ナーガは若い女性を好んで食するので言えたことでもあった。
「それもありだね。そもそもこの店は非登録の店だから、それを言われたらいろんな意味で痛いし。まぁ、それは最終手段かな」
レインはやれやれといったように椅子に深く座り込んだ。
「ふぅん。それにしてもこの店は品揃え一体どうなってんの??」
この店の大半はレインの錬金術による作成品で売れそうだと思ったものやたまたま出来た品を毎日代わる代わる置いているためその日によって売っているものが違うのだ。
「俺が暇で作ったやつ?もしくは作ったけど絶対使わないよなというやつかなぁ」
「主、使わないやつって言ったら要らないものを売ってるだけだろ…」
ナーガは呆れたように言いながら店に只今準備中の札をかけたのだった。
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