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6話 仲直り
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「冷やかしに来ただけ、また。」
そう言ってルシアンは店を後にした。
「なぁ。」
「うん?この前は怒らせて悪かった。」
「…………別にいいよ。あれは俺が大人気なかっただけだから。」
「確かに探られるのはいい気分ではねぇから今、聞きたいこと聞いてもいいか?」
「内容によるね、いいよ、言ってみて。」
「悪魔の対抗手段を知ってるか?」
「そんなことが聞きたかったのかい?…そうだね、悪魔は聖魔法に弱いね。知らないだろうけど、回復魔法も攻撃となるよ。」
「あー、なんで知ってんだ?」
「こう見えてね、この店を立てたときから年はとってないんだよ。前回の悪魔の行進にもいたからね。」
レインの顔色は良くなく、きっと嫌な思い出も一緒に思い出してしまったのだろう。
「親父、だっていってるぞ!」
「すまなかった、息子に探ってくるよう言ってたから嫌な思いをさせてしまった。申し訳ない。」
フェルトラに撮って見慣れた綺麗な土下座の形をとって国王は頭をついて謝った。
レインは一国の王が土下座をするとは思わなくて目をパチパチとさせた。
「謝罪は受け入れるよ。…はい、フェルトラ商品。」
「おぅ!…すげー魔晶石が入ってるのか。おっ?中身の魔力尽きてねぇな。」
「作ったのは俺だし、入れておいたよ。」
「「ん?……えっ…」」
流石親子!声が綺麗に揃ったね!と言いながらレインは茶化すように拍手を送った。
「此処の商品、大体、俺が作ったやつ。いい出来のやつ多いでしょ?これ、密かな自慢だよ。」
「「うわー、凄いどころか、王宮の専属にほしー。」」
わー、また声が揃ったね!とレインは楽しそうに微笑んだのだった。
そう言ってルシアンは店を後にした。
「なぁ。」
「うん?この前は怒らせて悪かった。」
「…………別にいいよ。あれは俺が大人気なかっただけだから。」
「確かに探られるのはいい気分ではねぇから今、聞きたいこと聞いてもいいか?」
「内容によるね、いいよ、言ってみて。」
「悪魔の対抗手段を知ってるか?」
「そんなことが聞きたかったのかい?…そうだね、悪魔は聖魔法に弱いね。知らないだろうけど、回復魔法も攻撃となるよ。」
「あー、なんで知ってんだ?」
「こう見えてね、この店を立てたときから年はとってないんだよ。前回の悪魔の行進にもいたからね。」
レインの顔色は良くなく、きっと嫌な思い出も一緒に思い出してしまったのだろう。
「親父、だっていってるぞ!」
「すまなかった、息子に探ってくるよう言ってたから嫌な思いをさせてしまった。申し訳ない。」
フェルトラに撮って見慣れた綺麗な土下座の形をとって国王は頭をついて謝った。
レインは一国の王が土下座をするとは思わなくて目をパチパチとさせた。
「謝罪は受け入れるよ。…はい、フェルトラ商品。」
「おぅ!…すげー魔晶石が入ってるのか。おっ?中身の魔力尽きてねぇな。」
「作ったのは俺だし、入れておいたよ。」
「「ん?……えっ…」」
流石親子!声が綺麗に揃ったね!と言いながらレインは茶化すように拍手を送った。
「此処の商品、大体、俺が作ったやつ。いい出来のやつ多いでしょ?これ、密かな自慢だよ。」
「「うわー、凄いどころか、王宮の専属にほしー。」」
わー、また声が揃ったね!とレインは楽しそうに微笑んだのだった。
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