空を切り取った物語

諦めきれない空と、諦めてしまった空悲しい陽光

彼女の光はとても弱くて、儚かった

なんとなく、興味本位で見てみたんだ。

アイツが遺した言葉を、俺だけはちゃんと受け止めたくて…

度々見える、アイツの痛々しい手首。
いつ死んでも可笑しくないと言われる前か後に撮ったようなそんな気がした。

こんなに、笑えるのに…こんなに、楽しく話せているのに…

なのに

なのに、アイツは苦しそうだった。痛そうだった。辛そうだった。悲しそうだった。

アイツに何が出来た？何かしてあげられたのか？

俺が、俺がアイツの代わりに…

違う。
違う。そんなんじゃないんだ。きっと…

アイツは、何を手に入れて満たされようと、もう自分の生きる活力を失ってる事に気がついてた。

でもな、馬鹿だよ。

お前がそう言った言葉は、紛れもなく俺は救われちまったから…

ハ…ハハハ…
なんで、今…気づいちまったんだよ……

お前が、お前のことが！

好きだよ…