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追求する想いの葉

探究神となれると思って

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「ただ、死んでみようと思ったから」
 ただそれだけの理由で私の命は消えてなくなる。死後を知りたい だとか、今が苦しいから とかそういう事じゃない。
 いや、そういう事なのかもしれない。
 綺麗な花を見たって、綺麗な言葉を聞いたって、綺麗な友情を築いたって、私には満たされていて、充ちていて、空っぽで、哀しくて、淋しくて、辛くて、楽で、生きやすくて、生きづらくて…

「人生がよく分からなくなった。」

 生きる物は、全て完璧であってはいけないと私は思う。生きている意味を無くすから。感情を知り過ぎて、自分の感情をコントロール出来るから。自分の知らない所で、自分は傷ついていても気づいてないから。
 自分の事を、何とも思ってないし、重要だと感じているだけだから。

 自殺行為を汚いと言う者がいる。ごもっともだ。人間は汚くて当たり前だからだ。でも、私は自殺行為“だけ”を汚いと言ってない。面倒くさい人間と思われるのは仕方ない。
 だが、事実だ。人は汚い。物理的にも生物学的にも精神的にも全てが汚い。汚い“だけ”ではない。汚い所が目立っている訳でもない。汚く感じるものが人は皆、大きな存在に感じる。

 どうだろう。私はとても、退屈な人間に思えるだろう?汚くもないし綺麗でもない。染まっていて染まっていない。何を考えてるのかも分からない。そんな人間。
 それを私が一番感じていると、分かってはいるかな?
 そうだ。驚く事もあるよ?でも、普通の人とは違った感想だ。サプライズというものを受けたとする。有難いなぁと、嬉しいなぁと感じる。最初のビックリする所は、 なるほど。と、感じるだけ。
 どうかな?人と違うという事を分かっていただけただろうか?これ以上言うのは、君も面倒だろう?


 そういえば、君は聞いた事あるかな?感情と想い、心情やその人の1部の物語を風や水。自然のものが覚え、ある場所へと集まっていく。
 その場所へは、私は往く事が出来ない。それは何故なのか、私には知り得ることが出来ない事だ。でも、君には分かるのだろう?
 探究心が私よりもあるのか、それとも他の何かなのかな?君の事を知る事が出来ないのは、とても残念だな。


 知ってるかい?
 私が今、誰かと話していると思っていると思うけれど、私の頭の中の感情と想いで出来ている言葉の羅列に過ぎないよ。そう、ただの気まぐれ。
 もしも、これが本当に誰かに届くのであれば、私の仮説は真となる。


「ククク…ッ
嬉しいなぁ、今日は神となる日には最高の日だ。」
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