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第21章『不安に囚われる必要はないのよ』

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妊娠中は、情緒が不安定になるらしい。
宮廷医にも言われたことだ。
そのせいで、彼を疑ってしまうのだ。
穏やかで紳士的な貴公子を演じるのが甘い罠だなんて、そこまで腹黒で性悪(しょうわる)ではない。
セイは、感情が激しい時もあるが、柔らかい雰囲気の時もある。

悪意ではなく自然な振る舞いなのだ。

妊娠中のサーヤを気遣ってくれている。

隣に立つ人に手を伸ばすと、指先が絡まった。

決して強くはない力だ。

「セイ、ありがとう」

「照れてしまうから、あまり見つめないで」

「あなたを見たいから、見てるのよ」

上目遣いで見つめたら、琥珀の眼差しが、

甘く降り注いだ。
握られた手の力が強くなる。

「俺以外には無邪気さを見せてはいけないよ」

手を握り返して答えた。

「おや、ここで会うとは奇遇だね」

「大王陛下、おはようございます」

「おはよう、二人とも。

サーヤちゃん、ここにいるのは、

家族だけだからお義父さまにしとこう」

「はい、お義父さま」

目の前に、義理の父がいる状況で、

いちゃいちゃするのは、はばかられる。

サーヤは繋がれた手をそっと剥がそうとしたが、

逆に力を込められた。

(……やっぱりセイはセイね)

「父上、近い内に母上の墓へ参ろうと思います。

戴冠と結婚の報告をしなければいけません」

王家の御陵は、王宮からもほど近い場所にある。

「それは、いいことだけど、

サーヤちゃんの体調のこともあるし、

急がなくてもいいんじゃないかな」

「早く花嫁を迎えた報告をしたいのです」

「私もお義母さまのお墓参りがしたいです」

ちらり、肖像画の方を見た。

象牙色の肌は、サーヤと同じだった。

セイの肌の色は、父親の血らしい。

目の色も父方の血だ。

「ひと月後くらいにした方が、いいよ」

「……お気遣いに従います」

セイと共に頭を下げる。

大王である義父の瞳に、消せない孤独と

癒されない孤独を垣間見た気がした。

「……前王妃殿下は、とても素敵な方だったんですね」

「君は長くセイのそばにいてやって。

彼には、支えが必要だ。

サーヤちゃんが、正妃として隣に立ってくれて、

本当にありがいんだよ」

「そう言っていただけて嬉しいです。

私は、何があっても離れません」

「それでは、お先に失礼します」

「……セイ!?」

ぐい、と腕を引かれた。

サーヤは、セイの豹変について、尋ねてみようと思っていたが、セイといる時に現れたので

何も聞けなかった。

セイに引きずられながらも、

名残惜しく、後ろを振り返っていた。

「次は中庭に行こうか。

花がたくさん植えられていて

目を癒してくれるよ」

「わぁ、楽しみだわ」

「さっきは、無理矢理引っ張ってごめんね」

サーヤに謝ったセイの態度に不自然さはなかった。

(それが、すごいんだけどね)

中庭には、目を潤してくれる花々がたくさん

咲いていた。

街では見かけない花ばかりだが、

つかの間の時間しか鑑賞はできない。

「この花は、そのうち枯れる。

手入れしなければ、あっという間に、醜悪な姿になる。

水は貴重だから貯めてあるけれど、

庶民の生活を支えるのが一番大事だから、

すべてが無駄なんだ、本当は。

王族は、楽しみのために花を咲かせられる

んだから、贅沢にも程がある。

つかの間、咲いているだけなのに」

「セイ?」

「俺達は、簡単に朽ちることのない

関係でいたいね、サーヤ」

無意識でセイの背中を撫でた。

(この人の精神の方が危うい)

「さっきの嬉しかったよ。隣にいてくれるのが、当たり前なんて思うのはよくないから」

殊勝なセイに、サーヤは違和感より

何より抱きしめてあげたくなった。

背中に腕を回す。

彼の肩より少し下に来る頭に、手が置かれる。

「私はあなたに嫁ぎたかったのよ。婚約もしたかったし、

成婚の日が本当に待ち遠しかったんだもの。

いつもの自信満々のセイに戻って」

セイが視線を逸らす。

サーヤは、裾を引っ張ってみた。

「……お前こそ自信を持て。

俺はその強さが、うらやましくて妬ましかった」

まっすぐ見つめてくる瞳に嘘はなかった。

背中が震えている。

口調が戻ったセイだが、さっきまでの言動にも

意味があったのだろう。

「セイ、あなたがいるから、私は私でいられるの。

辛い気持ちは全部吐き出して」

「馬鹿なことを言うだろうが、最後まで聞いてくれ」

「聞くわよ」

「お前は二度といなくならないと

言ったが、偽りはないな?」

「偽りなんてない。私の居場所はここなの」

腰に腕を回してしがみつく。

かき撫でられる髪。

指の一本一本の動きまで感じられる。

「俺はお前をたくさん酷い目にあわせてきたな。

強引に花を散らし、苛み続け、授かり婚まで強要して」

「馬鹿なの?」

「は!?」

「腹を立てたし憎んだこともあったけど、

私があなたを愛したのは、優しい人だって

気づいたからよ。

昨日結婚したばかりなのに何言ってんの。

憂鬱(ブルー)にならないでよ」

「……離れるな」

「離れないわよ。さっきの演技だって

驚いたけど、自然すぎて違和感はなかったわよ。

見た目の力はすごいわね」

毒づいた。

身体の大きなセイが、とても小さく感じられた。

人は手に入ると失くす恐怖も抱くのだろうか。

「自然に見えたのは当然だろう。

昔はああだったし、今でも必要な場面では演じる」

やはり、使い分けていた。

「……簡単に人を欺けるわよね」

「お前を欺く意図はなかった」

「……うん、わかってる」

この人は、底知れない人だ。

どんな人であっても今更嫌わないし、離れることは

ない。何故こんなに不安な顔をするのか。

(荒ぶっているのも弱さの裏返しなのね。

ほっとけない人だわ)

サーヤは、揺るがない眼差しでセイを見上げた。

「俺の弱味でも握った気になったか。

まだ、お仕置きが残っているぞ?」

貴公子は、消え失せてしまった。

何か、もう少し見たい気がして、サーヤは

にこにこと微笑みセイを見上げた。

「さっきのセイに戻ってみて」

「サーヤを見ていたら胸が苦しくなるよ。

俺以外にその微笑みを向けたら、

どうなるか分かってんだろうな?」

貴公子と俺様が混在していた。

「混乱してきた」

「表と裏、天使と悪魔は使い分けてこそ、

王族たるものだよ。サーヤも頑張ろうね」

口調は、穏やかな貴公子のものだが、

内容は聞き捨てならなかった。

(堂々と言うあたり、ふてぶてしいわ)

「甘い罠かと考えてしまった私を許してね」

「可愛く微笑むと襲いたくなるよ、サーヤ」

一瞬、貴公子になったかと思えば、表情と口調を変えた。

(器用な人だわ)

「欺く意図はなかったと言っただろうが。

そこまで腹黒ではない。

サーヤのように素直に、

ありのままでいたいだけだ」

くすっ、と笑われた。

言葉は普段のセイだが、笑い方は違う。

そういうふうにもできるんだ。

「……そろそろお部屋に戻りましょう。

あなたが用意してくれたお部屋に行きたいわ」

サーヤの部屋は、セイが使っていた部屋だ。

「性教育の話でも聞かせてやろうか」

くっくっく。

嫌な笑い方をされた。

「生々しい話は胎教に悪いわ」

「昨日、あれだけヤっといてよく言う」

「そ、それは……」

昨夜を思い出し、口ごもる。

「ほら、部屋に帰るぞ」

「って……ええっ」

「疲れただろう。連れてってやるよ」

「恥ずかしいから、下ろしてよ、馬鹿」

「さっきから、馬鹿とか誰に向かって

口を聞いているのかな?」

貴公子は、穏やかなだけでもなかった……。

横抱きにされ、王宮内に入った。

王妃の私室につくと、

長椅子ソファに下ろされる。



サーヤがぐったりと長椅子に身を預けると、

肩を抱かれた。手も繋がれている。

「疲れやすくて大変だな」

「あなたのせいでしょ。もー」

セイが、ベルを鳴らすと女官がやってきた。

しっかりと飲み物をたずさえている。

「国王ご夫妻が仲睦まじくて、

本当に嬉しゅうございます」

肩を抱く力が強くなった。

「ありがとう。私達は仲良しだから、大丈夫よ」

「美しいお二人で目の保養ですわぁ」

「お世辞はいいのよ。セイは素敵だけど」

「お二人でいらっしゃるから、よりお素敵なのですわ」

「まぁ」

頬を赤らめる。

「ありがとう。これから世話になるけど

よろしく頼むね」

「はい! 」

セイの完璧な微笑みに、女官は真っ赤になって頭を下げた。

(……王宮では、このセイで通ってるの?)

女官が部屋を辞したあと、ふぅとセイが息をついた。

「結婚式を無事に終えられてよかったな」

「しみじみ言うわね。まだまだこれからよ」

「……夢見る乙女は、現実的だな」

「……当たり前よ。現実を生きてるんだもの」

「お前の強さの理由を教えろよ」

腕を引かれて胸に倒れ込む。

先程サーヤがしたように、セイが背中をなでる。

縋っているんだと感じた。

「お前の指摘した通り、夢で見た輩を

罵る資格は俺にはなかった」

「……もう、そんなの気にしなくて

いいんだってば」

わかった。

先程の変貌は自分の精神の均衡を

保つためでもあったのだ。

(可愛いから、許してあげる)

「もう、弱い男ね!めそめそぐすぐす

したら、私がお仕置きするわよ」

「へぇ。せっかくなら、

楽しいのにしてくれるんだろうな?」

「楽しいお仕置き……」

考えても分からない。

そもそもお仕置き自体したことがない。

されたのもセイが最初だった。

「精神的に追いつめて、いたぶって

奈落の底に突き落とせばいいんだよ。

考えるだけで愉快だ」

「それは、復讐でしょ」

どうしてセイは、こんなにも闇に蝕まれている

のだろう。サーヤは不思議で仕方がなかった。

夫婦になったからと言えないこともあるから、セイが話さない限り無理に聞けはしないけれど。

(重箱の隅をつつくようなことはできない)

お茶を飲み終わった時、唇が重なった。

いつの間にか組み敷かれていて、セイの真下にいる。

「……ん」

濡れた唇を人差し指が撫でた。

「サーヤは、穏やかな俺と、普段の俺と

どっちがいいんだ? これからは、望み通りの

姿でいたいから、教えてくれ」

「ふぇ……どっちも好きで選べない」

「俺は、惚けて脳天気なお前も、強くて

凛々しいお前も両方愛しているよ。

これからも色んなサーヤを見せてね」

「……は、反則!」

「品行方正な貴公子は、

小鳥のさえずりのキスしかしてやらないよ」

(さっき、襲ってしまいそうとも言ってたけど)

振り回されてもいいと思った。

「……小鳥のさえずりのキスって可愛らしいわ」

「濃厚なキスに溺れたくないと。なるほど、

子が生まれても、もう二度とお前の中で

果てることはできないな。

寂しいが、仕方あるまい」

くらくらしてきた。選べない。

サーヤは、抱擁から逃れられないまま

ため息をついた。

「……両方好きに決まってるじゃない! どんなあなたも愛しているのよ」

「……いい子だ」

満足げに言われると、照れてしまう。

「もうすぐ昼食の時間ですね。国王陛下」

「……二人でいる時は、様も陛下も冗談でも言うな。

丁寧語も必要ない!」

「どんな感じかなって思って」

セイが、黙った。サーヤの腕を解いて、

起き上がらせてくれる。

「……暑苦しかった」

「聞き捨てならん」

地を這うような低音が、耳元にふりかかった。

サーヤは、セイの顔から視線を逸らした。

扉が叩かれて、彼が返事をする。

ワゴンを押してきた女官は、たおやかな微笑みを浮かべている。

朝食を運んできてくれた女官とは別の人だ。

「ごゆっくりお召し上がりください」

女官が部屋を辞した後、緩慢に昼食を食べた。

昼食後着替える段階になり

自分の部屋に戻ろうとしたサーヤは、

旦那様に引き止められた。

「ここに着替えを運ばせればいい。

わざわざ戻らずともよい」

「……はい」

束縛が激しい気がした。

結婚して、二人はずっと離れないと

約束したが、それでもセイは不安なのか。

(……あなたが、望まない限り離れないわ)

心の中で独りごちる。

二人の女官がそれぞれ、ティアラ(台座に載せられ赤い布を敷かれていた)と盛装を持ってきてくれた。

奥の小部屋で、着替えて戻ってくると、

国王の盛装を纏ったセイがいた。

「……おお」

「……ティアラが、ずれてんじゃねぇか」

長い腕が、頭上に伸びてきて

ティアラを直してくれた。

窓を開け放つ。

バルコニーに立つと、大勢の人違が待ち構えていた。歓声が聞こえておののく。

ファシャール王国の国王陛下は、堂々とした姿で、集まった人々を圧倒した。

「新国王と、王妃様だ!」

「国王陛下、王妃殿下、万歳!」

割れんばかりの歓声だった。

ぎこちなくならないように意識して、微笑む。

手を振ったら、また歓声があがった。

横目で、見るとセイは、眩いばかりの

微笑を浮かべ、手をひらひらと振っている。

(高貴な気品が、溢れんばかりだわ)

サーヤは、微かに引け目を感じたが、正妃として選ばれたことを誇りに頑張ろうと思った。



ひと月が経ち、王家の先祖の御陵に参る日がやってきた。

サーヤはセイと共に御陵を訪れた。

一陣の風が、吹き抜ける。

(ここは、王家の方々が眠る場所)

「手を合わせるのは母上の墓だけでいい。

また慰霊祭がある時は、王宮執事の説明と共に全部の墓を回ることになるから」

「……はい」

後ろには警護の衛兵達や女官もいるし、二人きりではない。
使用人から、渡された手向けの品を二人で備える。

前王妃が、好きだったという花と、干した果物。

「最愛の人が、俺の治世を支えてくれる

決意をしてくれました。あなたが、生きていたら、きっとサーヤを可愛がってくれたのでしょうね」

「この方を支えていけるよう精一杯尽くします。お義母様も見守っていてください」

墓に頭を下げて手を合わせた。

30代半ばで亡くなったという美貌の王妃。

(幼かった王子は、傷を負いながらも、

精一杯、今を生きている)

「サーヤの腹の子が生まれたら、

子を連れて会いに来ます」

セイの言葉に、胸が温かくなるのを覚えた。

目礼し、御陵を離れる。

脳裏に、清麗な王妃と綺麗な王子様が

笑い合っているのが浮かんだ。

「わかったわ。あなたが、私を強いって言ってくれたけど、その理由が見えてきた」

夕食も終え、国王の部屋でくつろいでいた時、

サーヤはふいに口にした。

「ふうん」

盃(ゴブレット)の葡萄酒(ワイン)を 煽っているセイの目はとろんとしてきていた。

(飲みすぎているのを止めるべきか。でも、

たまには飲ませてあげたい。

王位を継いでから、セイは多忙を極めている)

セイが素を見せるのはサーヤの前だけだ。

「どんな時だって自分を信じてるからよ。

迷うけど答えにたどり着けるって

言い聞かせてるのもあるけどね」

「それは、素晴らしい。ところで」

「なあに?」

「そろそろ動いたか。

赤子は母親の腹を蹴るっていうし」

「それは、まだかも。でも命が

ここに息づいているのは感じるわ」

「確かめてみよう」

身をかがめて腹部に頬を寄せる。

サーヤはされるがままにセイの動向を見守っていた。

「……お前はもうしっかり母親なんだな」

セイの呟きが、サーヤの心を震わせる。

艶やかな漆黒の頭を撫でたら、彼は怒るかと

思ったら、意外にも嬉しそうだった。

「……何か、長く共にいるみたいだけど

出逢ってから、一年も経っていないのが

不思議ね」

「色々あったしな。それは、これからも

続いていくわけだが、今更、退路はないぞ」

「わかってる」

この人の隣で笑っていればいい。

それは、楽なことのようで意外に大変なことだ。

身分違いの結婚。

セイが、サーヤのために尽力した時間。

お腹から顔をあげたセイに微笑む。

頬に唇がかすめては、離れていく。

「あなたに抱かれたいわ」

初夜から1ヶ月、添い寝しかしていない。

サーヤが知らない時に、自分を慰めている

ようでもなかった。

「サーヤは夫を篭絡する術を心得ているね。

選びなよ、穏やかに愛されるか、

激しく狂わされるか、どっちがいいの?」

「……あなたに任せる」

最後を感じあえなくても、

繋がるのは喜びをくれる。

男になる前の姿で、穏やかに笑いながら、

セイは、サーヤを抱きあげた。

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