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第二章

16、言の葉の泉

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 月の光が差し込んでいる。

 薄明かりの中、髪を梳く手。

 ぼんやりと目を開ければ、瞳を細めてルシアを見つめるクライヴの姿があった。

 ぱちぱちと瞬きした。

 魔界から、帰還した後甘く愛し合った二人は、ベッドの中でまどろんでいた。

 ルシアは、愛する人の胸に頬を寄せてうっとりと微笑む。

「クライヴ? 」

「お前のおかげですっかり良くなった。改めて礼を言わなくてはな」

「今更改めて言わないでくださいよ……」

「ん? ああ、帰って早々獣ケダモノみたいに、交わってお互いの蜜を交換したしな」

「ぶはっ……言葉をオブラートに包んでくださいよ、もー」



「本当のことだろ。四つん這いのお前の上にのしかかって、貫いたの興奮したな」

「……、もう振り返らなくていいです」

クライヴは、絶好調のようだ。傷を負い疲弊していたのが信じられないくらい、元気で、

ルシアは唖然としていた。

「それは、ともかくお前のおかげで命が救われたのは確かだから。改めて礼を言う」

「ケルベロスさんが、助けてくれたから……」

「ある意味あいつに嫉妬を覚えるな。ルシアと旅をして楽しかっただろう」

「クライヴもいたでしょ」

「残念なことに意識がない間のことは、

覚えていない」

頬を滑る手。抱き寄せられて鼓動が激しくなる。

「……苦労かけたな」

「いいえ」

 こんな日が訪れるなんて夢にも思わなかった。

 ルシアは、一糸まとわぬ姿なのも忘れて、

クライヴに身をすり寄せる。

クライヴが、贈ってくれたワンピースは、

汚れ、破れて無残な有様だった。愛し合うため、自ら脱いだのはルシアだ。

 帰ってきた時自らの姿を改めて見返すと裾の部分が裂けているし、袖にも傷がいっぱいで、一気にくたびれた服になっており、

 しゅんと沈みこんだ。

 クライヴは、気づいているだろうに何も言わなかった。

 あんな綺麗な服を台無しにしてしまったのに。

 ますますクライヴと顔を合わせられない。

   抱き合った余韻より、そのことばかり頭を巡る。

 急に態度を豹変させたルシアに、クライヴは驚くこともなくすべてを悟った上で彼女を気遣

「服のことは気にするな。お前が無事ならそれでいい」

「でも……あの服気に入っていたの。

 クライヴが心を込めて選んでくれたものだし、とっても可愛かったから」

 ぐずぐずと鼻をすする音がする。

 シーツの隙間から顔を覗けたルシアの瞳は潤んでいた。

 大きな瞳が零れんばかりに見開かれている。

「一緒に買いに行こう。お前のいた時代より目新しい物があるぞ」

「ふふ……そうね。いきたいわ」

 微笑んだルシアの頬をクライヴは撫でた。

 髪を掻き分けて触れる指は冷たくて、ルシアは思わずぞくっとした。

 今は、グローブを嵌めていない手の平は、直接クライヴの温度を感じられた。

「その前にもう一度お前の温もりを感じさせてくれ」

「……ん」

 クライヴの真摯な眼差しにルシアは、とくんと心臓が高鳴った。

 瞳を閉じれば、唇が重なる。

 ルシアの眼前には光に照らされた銀の髪。

 腕を伸ばして首にしがみつく。肌を晒して

求め合うわけではない甘酸っぱい抱擁は、

胸にときめきをくれる。

 ルシアは、クライヴの背中越しに、宙を見上げた。

 くすっと笑んだクライヴは、天蓋の幕を引いた。

 抱きしめ合う温かさ。見つめあう瞳に胸が疼く。

 これ以上望むものは何もないと、お互いに思う。背中の向こう側で両手を繋ぐ。

 ルシアは、くすくすと笑っていた。



 ルシアの月光に照らされた白磁の肌はあまりにも美しい。

 月の光を受けて仄かに輝く肌は、神々しささえある。

 指先で辿って、唇で確かめれば驚くほど滑らかなことがわかるのだ。

 肌の上には小さな傷がいくつも見つかった。

 しみひとつない肌の上に無残に走る傷にクライヴはやるせなさを覚えた。

 衣服を傷つけるだけに止まらずその下の肌も傷を負ったことに、

 自分の不甲斐なさを悔いた。時は戻ることはない。

 詮無く思うしかできないから尚更切なかった。

 傷の一つ一つを癒すかの如くキスで肌を辿る。

いつかは傷が治ればいい。

 今はこうして慰めることしかできないけれど。

 キスをする。

 鳥がくちばしを啄ついばむように触れるとリップノイズが響いた。

 ルシアは、クライヴが慈しみ深く触れてくるのに涙を流した。

 とめどない優しさが、じんじんと伝わってくる。

 今までになく優しく抱きしめられている。

 既にクライヴもルシアと同じく肌を晒していた。

 生身の肌に直接触れられるのはどうしようもない安堵をくれた。

 愛撫する指と唇が、制止し骨が軋むくらい強く抱きしめられた。

 ルシアの耳朶に唇を這わせたクライヴは、ルシアの耳元でささやく。

「俺の許で、ゆっくり眠れ、ルシア」

 心が満たされて、ことこととルシアは眠りに落ちた。想い合う2人の世界は甘さで彩られていて。

 とめどない涙がルシアから溢れる。

 泣いてしまうのは何故だろうか。

 キスを交わしながら、微笑み合う。

 きつく絡められた指は離されることはない。

 横向きで向かい合う体勢で寄り添う。

 

 「何よりも、愛している」

 抱きすくめられた温もりに導かれる。

 ルシアは、衝動に従い視界に幕を降ろした。

 優しく抱きしめる腕の中で眠りについていった。

 あたたかな朝が訪れるまで、二人は眠った。



 買いに行くのは行くとして、勿論未だ予備の服はたくさんある。

 ルシアはシーツを巻きつけた格好でクライヴを待っていた。

あの服はもう着られない。ルシアは

クライヴに服を取ってきてもらうことにした。

 可愛い服がいいが、それよりも丈夫な方がいいだろう。

 魔界に行く前はまさか、あそこまで動くとは思わなかったから

 気にしていなかったけれど、少々動き辛かったのも確かだ。

 可愛いかったけれど、旅装には適さなかった。

 ぱさり。目の前に衣服が何枚も広げられる。

 今度はどれも、丈がやけに短い。

 動きやすさを考慮したものを選んでくれたんだわとルシアは喜んだ。

 瞳を輝かせてクライヴを見上げる。

 彼は、無言で促すのみ。

 こっくり頷いてルシアは、吟味し始めた。

 クライヴはベッドの側で、腕を組んで立っている。

 ルシアを見ているのだ。無愛想一歩手前の無表情で。

ルシアは一枚一枚をじっくりと見ていたが、すぐに決まったのか

 ぱっと表情を緩ませて、告げた。

「これにします」

「そうか」

「着替えるので部屋の外で待ってて下さいね」

 告げた。

 クライヴは、サンルームの外に出た。

 扉に背を凭もたれさせて今か今かと逸る気持ちを抑えるのに必死だ。

 いそいそと服を上から被ったルシアは、天蓋から脱け出した。

 サンルームの奥には扉が2つあった。 

 またクライヴが秘密にしていたらしい。

 右側の扉を開ければ、壁に黒い幕がかかっていて訝しんだルシアは、その幕を捲った。

 鏡が現れて、おおおと感嘆の呻きを漏らす。

 しかし、この部屋は暗いために扉を開けたままにしないと

 鏡に自分の姿を映すことがかなわないようだ。

 部屋を見渡しても人工的な明かりもない。

 扉を開きっぱなしにしてルシアは鏡で自分の姿を確認した。

「こんな感じね」

 膝丈で腰元についているリボンは後ろで結ぶ仕組み。

 色は黒で生地はビロード。少女めいた服なのに、上品でどこか大人っぽかった。

 至極満足気な様子で扉を閉めると、

「いいですよー」

 間延びした調子でクライヴを呼んだ。

 クライヴは上から下までルシアを眺め回すと、頷いて顎をしゃくった。

 ルシアは未いまだにクライヴの行動の真意を測りかねていた。

「着た感じはどうだ」

「いいですよ! 触った感じがつるつるで気持ちいいの。

 これってビロードですよね!

 高そうで勿体無い気もするんですけどいいんですか」

 ルシアは興奮していた。

「服は着る者によって価値が出るんだ。

 服もお前に着てもらって喜んでいるぞ」

「な、誉めすぎですよ」

「事実だ」

顔を赤らめたルシアは、クライヴに抱きついて胸元に顔を埋めた。

「ありがとう」

 明らかに照れているのがわかる声音。

 クライヴはそっと頭を撫で、抱きしめた。

 朝の光は柔らかで、二人だけを照らしてくれているという錯覚を起こしてしまう。

 腰を抱かれてルシアは、サンルームを出た。

 食事を終えた二人は、長い回廊を歩いていた。

 ぐるりと一回りしたら、元の場所に戻ってくることができるらしい。

 魔界へと通じる場所はどこにあったのだろう。

 広すぎてどこを見渡しても同じ壁面が続くので、

ルシアは魔界への入り口が、どこなのか全く覚えていなかった。

 そもそも一度通ったくらいで覚えられる単純な経路ではないし、

未いまだ城の全体も把握していないのもある。

 きょろきょろと辺りを見ているルシアにクライヴが苦笑した。

「魔界へのゲートは、毎回場所を変えている。

つまりは城内なら、どこからでもゲートは開けるという事だ」

「じゃあ今度はサンルームの側にして下さいね」

わかりやすい場所でないと覚えられそうにない。

「ああ」 

 クライヴがルシアの腰を抱いて、歩き出す。

 城の扉を開けた。

 思えばルシアは、この時代で外の世界に触れるのは初めてだ。

 空間が違う魔界は別として。

 太陽が地上を照らしている。

 二人は眩しさで目を細めた。

 目の上を腕で覆う仕草をしたのが同時だったので、おかしくて笑ってしまった。





 ルシアが腕に縋るのをクライヴは横目で見て淡く微笑んだ。

 もっとはしゃぐかと思っていたクライヴは意外な反応に些か面食らった。

 静かに大地と空を見つめて、この世界を確かめている。

 ルシアは、ひどく大人びた眼差しをしていた。

 儚くて憂いを帯びた眼差しは、今にも飛んで行ってしまいそうな錯覚を覚えてしまうほどだ。

 元の時代への恋しさがあるのはしょうがない。

 けれど、クライヴにしがみつき腰を抱かれながら心は、別のものを見ているのかもしれない。

 ルシアが意識していなくても。

 (こんな顔をさせる為に俺はいるんじゃない。

 俺が、守ってやるから側で笑っていろ)

 知らず腰を抱く力が強くなる。

 ルシアが、ちらりとクライヴを見れば感情を読み取れない複雑な表情をしていた。

「クライヴ、お城って蔦に覆われていたんですね。目の前には森があるし」

 中にいては知ることもなかったが、緑の蔦が生い茂り城全体を覆い尽くしている様子は、

 この城の歴史を感じさせる。即ち古ぼけているということだ。

 前方には深い森が広がっていて、どことなく不気味だ。

 夜になれば蝙蝠こうもりやふくろうが、活動を始めるのだろう。

「外から見たことでクライヴに似合うって私も思いました」

「この城以外で暮らすことはもう考えられないな」

 鳥や虫の声が聞こえてくる以外は静寂に包まれている。

 街からも離れた森の奥なので、道に迷う危険を顧みない物好き以外はわざわざ訪ねてこないだろう。

「クライヴらしい」  

 クライヴは、ルシアの腕を引いて歩く。

 森の中は鬱蒼としていてとても深い。

 葉が揺れる音が、耳に心地よく聞こえた。



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