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第2章
第29話 旅立ち
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【商人】に契約を持ちかけられ、ライラは眉間に皺を寄せた。
「しないってば。離れろ」
ライラは蜥蜴を捕まえようとしたが、彼はひょいひょいと彼女の体を逃げ回る。そうして身をくるくる回していたところ、ライラは部屋の奥にある扉に気づいた。
その扉は小さく、ライラでも背中を少し曲げないと入れないぐらいだ。周囲がガラスの壁なのに、その扉だけ鉄のような、分厚い造りになっている。
(その扉の向こうに、何があるんだ)
強烈な魔力の流れを感じて、ライラは思わず手を伸ばす。
――と、その手に、別の手が重なった。
「その扉は開けてはなりません」
ライラは目を見開く。
気配を消して近づいた人物を、ゆっくり振り返る。
「青鳥騎士団長……か?」
「はい。元、となってしまいましたが……お話をするのは初めてですわね。我が名はツェルカ=アイン・エメットと申します」
落ち着いた声音で、ツェルカはライラを見つめる。その背後には、心配そうな顔をした侍女たちがいた。驚いたのは、ライラが連れてきた侍女以外に、顔を知っているだけの侍女が数人いたことだ。
「あなたがこの部屋に入ったと聞いて、近くにいた私にすぐに知らせをくれたのです。この部屋は女性ならば入ることができますからね」
意を得て、ツェルカは答える。ライラはツェルカと、侍女の顔を見比べる。
「ここに、サンクトランティッドの女性にのみ伝わる名を告げて入ったでしょう?」
「女性……」
ライラは、ツェルカを見上げる。その瞳を揺らしながら。
この部屋には、プロクスの私物がある。蜥蜴も、ライラに向かって言った。ロバ騎士じゃないね、と。
「そうか……道理で……」
とても、あたたかい人。ライラの理想の母。
ライラは俯いた。最後に見たプロクスの顔は、はっきりと覚えている。
だが性別が不明で、髪も生えていない容姿から男だと勝手に思っていた。
ここにいる者たちは皆知っている。知らなかったのは、ライラだけだった。
「……わからないんだ、ツェルカ殿。皆がプロクスは悪魔の子だと言う。あれは確かなのか。イオダスが言うことに皆踊らされているだけなのではないか」
「陛下、残念ながらあれの言うことの一部は真です。プロクス様は、【災厄の夜】ガリウス=ハイキングの血を引く御方。我々は、黒真珠よりもプロクス様について知っております」
ライラは顔を上げる。そして、怪訝そうに一歩下がった。そして、改めてツェルカと、侍女たちの顔を見る。
「……お前たちは、何者だ?」
そう問うと、侍女の中でも最も年若い者が前に進み出た。大人しくいつも控えめに微笑む、ライラと同じくらいの年の娘だった。
「我々は、【目】と申します。今代の王よ。我々は、ガリウスの血脈を見守る任を負っております。本来ならば、王族への接触を禁じられております。ですが、今は緊急事態。プロクス様の命が危険に晒されております」
彼女はそう言い、ツェルカに視線をやる。変わって、ツェルカが話を続ける。
「先程、空白地帯からサーティス=ヘッドに向かう指令が飛びました。国を追い出されたプロクス様の命を狙って、多くの者が動き出している――プロクス様ただ一人ならば逃げ切れるものを、今は妊婦が側にいます。とても、あの御方一人では……」
ツェルカはそこで、深く目を閉じて息を吐く。
「我々は、プロクス様を失うことはできません。どうか、救援を。我々の仲間が結界の向こうへ行くことをお許しくださいませ」
「……待ってくれ。それは王としてはとても許せることではない。プロクスは王族を傷つけ、さらに王族の子を宿した女を連れ去っているのだぞ」
「はい。そうですが……何卒」
ライラは、鋭くツェルカを見つめた。
何か、隠されていると見て、ライラは【夜】の目を光らせる。
「まだ秘密がありそうだな」
そう問うと、頭を下げていたツェルカが顔を上げる。
そして、長い前髪を横にかき分け、自らの額を見せる。そこには、刃物で切りつけられたような傷跡があった。
「これは、私の夫であった者がつけた傷です。あなたぐらいの年だったでしょうか。ぼろぼろになって神殿に逃げ込んだ私を、助けてくださったのがプロクス様でした」
ライラは、淡々と話すツェルカの顔を見つめる。
「私だけではありません。ここにいる者の多くは、そうしてプロクス様に助けられた者たちです。そこにいるメイは、父親に暴力を振るわれて生きてきました。ヘスティアは嫁ぎ先で奴隷のように扱われてきました」
視線を向けた先には、プロクスに付き従っていた侍女の姿がある。ライラの視線を受けて、彼女は静かに微笑んだ。
「我々はプロクス様に大恩があります。そして、自ら【目】となることを選びました。王に直接、こうして声をかけるのは違反です。ですが、我々はプロクス様をお救いしたい」
そして、彼女たちは再度頭を下げる。
ライラだって、彼女たちと同じくプロクスが大切だ。それは今も変わらない。プロクスだって、ただ主家だからじゃなく、ライラを家族として見守ってくれていたのではないか。今ならそれがわかる。
(こういう時なら、プロクスはどうする。合法的に、結界の外に人をやるには……)
ライラの脳裏に、そうして浮かんだのはあの少年。
女王は、高らかに告げる。
「……捕えている、プロクスの弟子を呼べ。ルーカス・グラディウスをこれへ」
✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧
銀色に煌めく、全身を覆う白い鱗。清水のごとく輝く、銀の鬣。その合間にのぞく、乳白色の水牛のような角。
優美に弧を描く首、その甲冑のような背中には、天を覆わんばかりの巨大な翼。
遠目には、夜を行く白鳥のよう。
だが、その瞳は恐怖を煽る、禍々しい赤。
強烈な色は警告である。――近づけば、容赦なく殺すと。
魔物たちが怯え、悲鳴を上げ、慌てて逃げ去る。
呪詛を吐く声は、空を滑空する竜の耳にも届いている。それを鼻で笑い、天に伸びる岩山の一つに留まる。大きな翼に煽られて、周囲の木々が大きくしなった。
女王は、掌に抱えていた人間を岩の窪みにそっと下ろす。かつて女王が騎乗することを許した唯一の人間。
――プロクス=ハイキング。
仮面を外し、素顔をさらした彼の騎士は、風に吹かれて目を細めた。
この上なく、愛らしい、天使のような娘。その青く澄んだ瞳で、遠く西の果てまで見通すように眺める。
帝国側より、サーティス=ヘッドの方が土地は低い。霧に覆われた地の向こう、遙か彼方に滅びゆく精霊族が渡ったという光り輝く海が見える。
知らず、身を乗り出す。かつて、プロクスの最も大切だったひとが行ってしまった場所を見つめる。
母上、とプロクスは心の中で叫ぶ。
前のめりになった体を、後ろから竜の大きな手がやわらかく包んだ。彼女が振り返ると、そこには薄い空色の瞳が見下ろしてくる。
年を経て、巨大になったその体躯。
だが、間違いなくかつて共に戦った竜だった。プロクスはすり寄せられた鼻を優しく撫で、額をつける。
「……行こうか、テルー」
名を呼ばれ、竜は嬉しそうに目を細めた。
『最強最悪の女王が、帰ってくる』
魔物たちは囁く。
『悪魔の子を連れて、帰ってくる』
魔物たちは蠢く。
ある者は走る。
――女王失踪後、魔境で覇権争いをする王たちの元へ。
かつてその頂点に立っていた、竜人族の女王の帰還は歓迎されたものではないだろう。
だが、怖くはない。帝国から解放されたプロクスがすることは、たった一つだけだった。
『――賭けますか?』
囁く声がある。暗い空に舞う白い蛾の問いに、思案するように、プロクスは深く目を閉じる。
見開かれた目はガラスが嵌められたようにどす黒く染まる。
悪魔の子は、曇天に微笑む。
――彼女は、ゆっくりと口を開いた。
(帝国篇・完)
「しないってば。離れろ」
ライラは蜥蜴を捕まえようとしたが、彼はひょいひょいと彼女の体を逃げ回る。そうして身をくるくる回していたところ、ライラは部屋の奥にある扉に気づいた。
その扉は小さく、ライラでも背中を少し曲げないと入れないぐらいだ。周囲がガラスの壁なのに、その扉だけ鉄のような、分厚い造りになっている。
(その扉の向こうに、何があるんだ)
強烈な魔力の流れを感じて、ライラは思わず手を伸ばす。
――と、その手に、別の手が重なった。
「その扉は開けてはなりません」
ライラは目を見開く。
気配を消して近づいた人物を、ゆっくり振り返る。
「青鳥騎士団長……か?」
「はい。元、となってしまいましたが……お話をするのは初めてですわね。我が名はツェルカ=アイン・エメットと申します」
落ち着いた声音で、ツェルカはライラを見つめる。その背後には、心配そうな顔をした侍女たちがいた。驚いたのは、ライラが連れてきた侍女以外に、顔を知っているだけの侍女が数人いたことだ。
「あなたがこの部屋に入ったと聞いて、近くにいた私にすぐに知らせをくれたのです。この部屋は女性ならば入ることができますからね」
意を得て、ツェルカは答える。ライラはツェルカと、侍女の顔を見比べる。
「ここに、サンクトランティッドの女性にのみ伝わる名を告げて入ったでしょう?」
「女性……」
ライラは、ツェルカを見上げる。その瞳を揺らしながら。
この部屋には、プロクスの私物がある。蜥蜴も、ライラに向かって言った。ロバ騎士じゃないね、と。
「そうか……道理で……」
とても、あたたかい人。ライラの理想の母。
ライラは俯いた。最後に見たプロクスの顔は、はっきりと覚えている。
だが性別が不明で、髪も生えていない容姿から男だと勝手に思っていた。
ここにいる者たちは皆知っている。知らなかったのは、ライラだけだった。
「……わからないんだ、ツェルカ殿。皆がプロクスは悪魔の子だと言う。あれは確かなのか。イオダスが言うことに皆踊らされているだけなのではないか」
「陛下、残念ながらあれの言うことの一部は真です。プロクス様は、【災厄の夜】ガリウス=ハイキングの血を引く御方。我々は、黒真珠よりもプロクス様について知っております」
ライラは顔を上げる。そして、怪訝そうに一歩下がった。そして、改めてツェルカと、侍女たちの顔を見る。
「……お前たちは、何者だ?」
そう問うと、侍女の中でも最も年若い者が前に進み出た。大人しくいつも控えめに微笑む、ライラと同じくらいの年の娘だった。
「我々は、【目】と申します。今代の王よ。我々は、ガリウスの血脈を見守る任を負っております。本来ならば、王族への接触を禁じられております。ですが、今は緊急事態。プロクス様の命が危険に晒されております」
彼女はそう言い、ツェルカに視線をやる。変わって、ツェルカが話を続ける。
「先程、空白地帯からサーティス=ヘッドに向かう指令が飛びました。国を追い出されたプロクス様の命を狙って、多くの者が動き出している――プロクス様ただ一人ならば逃げ切れるものを、今は妊婦が側にいます。とても、あの御方一人では……」
ツェルカはそこで、深く目を閉じて息を吐く。
「我々は、プロクス様を失うことはできません。どうか、救援を。我々の仲間が結界の向こうへ行くことをお許しくださいませ」
「……待ってくれ。それは王としてはとても許せることではない。プロクスは王族を傷つけ、さらに王族の子を宿した女を連れ去っているのだぞ」
「はい。そうですが……何卒」
ライラは、鋭くツェルカを見つめた。
何か、隠されていると見て、ライラは【夜】の目を光らせる。
「まだ秘密がありそうだな」
そう問うと、頭を下げていたツェルカが顔を上げる。
そして、長い前髪を横にかき分け、自らの額を見せる。そこには、刃物で切りつけられたような傷跡があった。
「これは、私の夫であった者がつけた傷です。あなたぐらいの年だったでしょうか。ぼろぼろになって神殿に逃げ込んだ私を、助けてくださったのがプロクス様でした」
ライラは、淡々と話すツェルカの顔を見つめる。
「私だけではありません。ここにいる者の多くは、そうしてプロクス様に助けられた者たちです。そこにいるメイは、父親に暴力を振るわれて生きてきました。ヘスティアは嫁ぎ先で奴隷のように扱われてきました」
視線を向けた先には、プロクスに付き従っていた侍女の姿がある。ライラの視線を受けて、彼女は静かに微笑んだ。
「我々はプロクス様に大恩があります。そして、自ら【目】となることを選びました。王に直接、こうして声をかけるのは違反です。ですが、我々はプロクス様をお救いしたい」
そして、彼女たちは再度頭を下げる。
ライラだって、彼女たちと同じくプロクスが大切だ。それは今も変わらない。プロクスだって、ただ主家だからじゃなく、ライラを家族として見守ってくれていたのではないか。今ならそれがわかる。
(こういう時なら、プロクスはどうする。合法的に、結界の外に人をやるには……)
ライラの脳裏に、そうして浮かんだのはあの少年。
女王は、高らかに告げる。
「……捕えている、プロクスの弟子を呼べ。ルーカス・グラディウスをこれへ」
✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧
銀色に煌めく、全身を覆う白い鱗。清水のごとく輝く、銀の鬣。その合間にのぞく、乳白色の水牛のような角。
優美に弧を描く首、その甲冑のような背中には、天を覆わんばかりの巨大な翼。
遠目には、夜を行く白鳥のよう。
だが、その瞳は恐怖を煽る、禍々しい赤。
強烈な色は警告である。――近づけば、容赦なく殺すと。
魔物たちが怯え、悲鳴を上げ、慌てて逃げ去る。
呪詛を吐く声は、空を滑空する竜の耳にも届いている。それを鼻で笑い、天に伸びる岩山の一つに留まる。大きな翼に煽られて、周囲の木々が大きくしなった。
女王は、掌に抱えていた人間を岩の窪みにそっと下ろす。かつて女王が騎乗することを許した唯一の人間。
――プロクス=ハイキング。
仮面を外し、素顔をさらした彼の騎士は、風に吹かれて目を細めた。
この上なく、愛らしい、天使のような娘。その青く澄んだ瞳で、遠く西の果てまで見通すように眺める。
帝国側より、サーティス=ヘッドの方が土地は低い。霧に覆われた地の向こう、遙か彼方に滅びゆく精霊族が渡ったという光り輝く海が見える。
知らず、身を乗り出す。かつて、プロクスの最も大切だったひとが行ってしまった場所を見つめる。
母上、とプロクスは心の中で叫ぶ。
前のめりになった体を、後ろから竜の大きな手がやわらかく包んだ。彼女が振り返ると、そこには薄い空色の瞳が見下ろしてくる。
年を経て、巨大になったその体躯。
だが、間違いなくかつて共に戦った竜だった。プロクスはすり寄せられた鼻を優しく撫で、額をつける。
「……行こうか、テルー」
名を呼ばれ、竜は嬉しそうに目を細めた。
『最強最悪の女王が、帰ってくる』
魔物たちは囁く。
『悪魔の子を連れて、帰ってくる』
魔物たちは蠢く。
ある者は走る。
――女王失踪後、魔境で覇権争いをする王たちの元へ。
かつてその頂点に立っていた、竜人族の女王の帰還は歓迎されたものではないだろう。
だが、怖くはない。帝国から解放されたプロクスがすることは、たった一つだけだった。
『――賭けますか?』
囁く声がある。暗い空に舞う白い蛾の問いに、思案するように、プロクスは深く目を閉じる。
見開かれた目はガラスが嵌められたようにどす黒く染まる。
悪魔の子は、曇天に微笑む。
――彼女は、ゆっくりと口を開いた。
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