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第2章
第25話 先生の秘密
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尻餅ついたルーカスは、その下に現れた師匠の顔に愕然とした。
後頭部は布が残っていたが、その顔は見えている。
白く、透き通るような肌。天使のような優しい顔立ち。間違っても、七十の老人ではない、若く瑞々しいその容姿。
伏せられた瞳の長い睫が震えて、その下の瞳がのぞく。
青い、美しい夜空の瞳。
およそ人が持つはずの無い色彩。
「【夜】……」
ライラが呆然と呟いた。
片眼ならまだしも、両眼に【夜】を宿して立っていられるその強靱な肉体。
――精霊人《マーブルス》。
白い肌にきらりと光る紋様を見つけて、ライラは泣きそうになる。
一方、ルーカスの頭は混乱した。
「先生……」
呼びかけるも、師匠はただじっと前を見ている。騎士王の眼前にはその顔を食い入るように見つめているイオダスがいるが、師匠は彼を見ていないように思えた。
「皆、落ち着きなさい!」
ざわめき、浮き足だった貴族に改めてライラは命じる。
だが、小さな王女の言うことに、誰も耳を貸さない。
「――殿下を避難させよ!」
セリウスがウェールスに命じ、彼はライラを抱きかかえた。
「離しなさい、ウェールス団長!」
小さな王女の抵抗など可愛いもの。近衛騎士団はライラを厳重に取り囲み、広間の最奥の扉からバタバタと出て行く。
「セリウス。君は動くな」
イオダスが、近衛騎士団に続いて広間を出て行こうとした宰相を止める。貴族たちは真っ青な顔をして、今にもその場から逃げ出しそうに浮き足立っている。
ガリウス=ハイキングの恐ろしさを知らぬ者は、この国にいない。
人でありながら、残虐な魔族と渡り合った恐るべき男。アトラス=ハイキングですら、【商人】と契約し竜殻甲冑を身にまとい戦ったのに、彼は正真正銘の生身の人間だった。その魔力はアトラスを遙かに上回ったという。多数の軍勢で戦うところ、彼はたった一人で魔族大公を滅した。
――それも、【奈落の魔女】シュテアンユエに出会うまで。
賢妃と称えられた妻がいたはずの男は、あっという間に魔性の女に溺れた。その身は穢れ、魔女の生み出した妖魔を率いる魔王となった。
「このような怪物の末裔を使役しておくとは、一体この国はどうなっているんだ」
その場にいた誰かが、声を上げる。彼らの中で、目の前の不老の精霊人は禍々しい存在だと認定された。
「王は知っておられたのか?知っていて、この国を自由に歩かせていたのか」
「何と恐ろしいことを!」
誰かが叫ぶ。
「王を愚弄するな。不敬である」
プロクスは騒ぐ者たちに顔を向け、明確に声を発する。
ぴたり、とその場が静まりかえった。
より一掃緊張した空気に、神殿兵たちも身構える。魔術が展開される気配に、プロクスはうっすら笑う。
「……それで、イオダス。私をどうするつもりだ?」
プロクスの腰には雷蹄がある。封印の術式を魔術師にかけられたとは言え、そんなものは気休め程度。プロクスには意味のないものだった。それは弟子であるイオダスも承知している。
「いくら流れる血が悪魔のものだとしても、あなたの功績は大きすぎる。オリオン王も、他の王族も極刑は望まないでしょう。もちろん、あなたの弟子である私も」
イオダスは、両手をかざす。そのすらりと伸びた指の間に、プロクスの姿をとらえる。
騎士服をまとったその姿に女性らしさはないが、清楚で美しい。イオダスが少年だった頃に出会った時のまま、何一つ変わらないと彼は内心ほくそ笑む。
「――あなたは私が永久に監視いたしましょう。それが弟子としての勤めですから」
ルーカスは、近づくイオダスを前に警棒・豹尾を抜いて構える。
「ルキ」
この場の雰囲気にそぐわない、優しい声。
ルーカスが振り返れば、師匠は静かに首を振る。
「もういいよ」
優しく告げて、プロクスは【商人】を見上げる。彼らも、続いて顔を上げた。
『来る』
そう告げて、【商人】が、すぅと天井に吸い込まれるように消えた。
―――オォォ。
風が、強く吹き付けられて壁を揺らす。魔法で守られた壁がギシギシと鳴った。
広間に立つ者たちを照らす日差しが、ほんの一瞬遮られた。何かが、通り過ぎた。
――――オォォ。
風が唸る。
プロクスがルーカスを引き寄せる。
―――オォォ。
広間のステンドグラスを横切る、鳥の影。
否、鳥にしては、巨大すぎる。皆がそれに気付いた直後、広間が一気に暗くなった。
「――よけろ!」
叫んだのは、誰だったか。
天井のガラス窓が木っ端みじんに砕け散る。宝石のように降る欠片。地面に倒れる赤い神殿兵。大量の砂が同時に舞う。頑丈な壁も、ついでに破壊された。
逃げることができなかった者たちは、何が起きたのかわからないまま悲鳴を上げた。
「――う、エッ!ゲホッ」
ルーカスは地面に横倒しになっていた。
砂埃の中で混乱する。
(何が起きた?)
頭を振って目の前を見れば、見覚えのある仮面があった。
「せん、せ……ッ?」
ルーカスは勢いよく上半身を起こし、目の前にいた師匠と顔を間近に突き合わせた。
改めてその顔を見て、ルーカスは体が震えた。
プロクスはルーカスの横に落ちていた仮面に目を留め、それを手に取り、弟子の胸に押し付ける。
師匠と目を合わせたまま、仮面を探るようにつかんで、ルーカスは声を絞り出す。
「……先生?」
ぽんぽんと励ますように、プロクスはルーカスの肩を叩いた。
彼女は立ち上がり、微笑みながら砂埃の中に後退る。完全に見えなくなって、ルーカスも慌てて起き上がる。追いかけようとしたところで、焼けるような熱風が吹いた。
よぎる、巨大な爪。爛々と燃える赤の瞳。真白の鱗。銀の鬣。流水の中で、渦に巻き込まれたかのような、そのわずかな慌ただしい時間。
影は飛来し、奪い、天へと昇った。
「――竜だ!」
カンカンカンと、警告の鐘が喧しく鳴らされる。
我に返った騎士たちは、武器を構えて広間から飛び出していく。
ルーカスも、転がるように外へ出た。
庭には、混乱した兵士たちが走り回っていた。空を見上げ、口々に叫ぶ。
――天高く、旋回する巨大な竜。太陽を遮る、その影。
曇天の合間、ほんの一瞬陽光を浴びるとガラスのように鋭く光る。
その速さは、矢のごとく。
残された者たちは、それが空の彼方に消えていくのを、呆然と眺めるしかできなかったのだった。
後頭部は布が残っていたが、その顔は見えている。
白く、透き通るような肌。天使のような優しい顔立ち。間違っても、七十の老人ではない、若く瑞々しいその容姿。
伏せられた瞳の長い睫が震えて、その下の瞳がのぞく。
青い、美しい夜空の瞳。
およそ人が持つはずの無い色彩。
「【夜】……」
ライラが呆然と呟いた。
片眼ならまだしも、両眼に【夜】を宿して立っていられるその強靱な肉体。
――精霊人《マーブルス》。
白い肌にきらりと光る紋様を見つけて、ライラは泣きそうになる。
一方、ルーカスの頭は混乱した。
「先生……」
呼びかけるも、師匠はただじっと前を見ている。騎士王の眼前にはその顔を食い入るように見つめているイオダスがいるが、師匠は彼を見ていないように思えた。
「皆、落ち着きなさい!」
ざわめき、浮き足だった貴族に改めてライラは命じる。
だが、小さな王女の言うことに、誰も耳を貸さない。
「――殿下を避難させよ!」
セリウスがウェールスに命じ、彼はライラを抱きかかえた。
「離しなさい、ウェールス団長!」
小さな王女の抵抗など可愛いもの。近衛騎士団はライラを厳重に取り囲み、広間の最奥の扉からバタバタと出て行く。
「セリウス。君は動くな」
イオダスが、近衛騎士団に続いて広間を出て行こうとした宰相を止める。貴族たちは真っ青な顔をして、今にもその場から逃げ出しそうに浮き足立っている。
ガリウス=ハイキングの恐ろしさを知らぬ者は、この国にいない。
人でありながら、残虐な魔族と渡り合った恐るべき男。アトラス=ハイキングですら、【商人】と契約し竜殻甲冑を身にまとい戦ったのに、彼は正真正銘の生身の人間だった。その魔力はアトラスを遙かに上回ったという。多数の軍勢で戦うところ、彼はたった一人で魔族大公を滅した。
――それも、【奈落の魔女】シュテアンユエに出会うまで。
賢妃と称えられた妻がいたはずの男は、あっという間に魔性の女に溺れた。その身は穢れ、魔女の生み出した妖魔を率いる魔王となった。
「このような怪物の末裔を使役しておくとは、一体この国はどうなっているんだ」
その場にいた誰かが、声を上げる。彼らの中で、目の前の不老の精霊人は禍々しい存在だと認定された。
「王は知っておられたのか?知っていて、この国を自由に歩かせていたのか」
「何と恐ろしいことを!」
誰かが叫ぶ。
「王を愚弄するな。不敬である」
プロクスは騒ぐ者たちに顔を向け、明確に声を発する。
ぴたり、とその場が静まりかえった。
より一掃緊張した空気に、神殿兵たちも身構える。魔術が展開される気配に、プロクスはうっすら笑う。
「……それで、イオダス。私をどうするつもりだ?」
プロクスの腰には雷蹄がある。封印の術式を魔術師にかけられたとは言え、そんなものは気休め程度。プロクスには意味のないものだった。それは弟子であるイオダスも承知している。
「いくら流れる血が悪魔のものだとしても、あなたの功績は大きすぎる。オリオン王も、他の王族も極刑は望まないでしょう。もちろん、あなたの弟子である私も」
イオダスは、両手をかざす。そのすらりと伸びた指の間に、プロクスの姿をとらえる。
騎士服をまとったその姿に女性らしさはないが、清楚で美しい。イオダスが少年だった頃に出会った時のまま、何一つ変わらないと彼は内心ほくそ笑む。
「――あなたは私が永久に監視いたしましょう。それが弟子としての勤めですから」
ルーカスは、近づくイオダスを前に警棒・豹尾を抜いて構える。
「ルキ」
この場の雰囲気にそぐわない、優しい声。
ルーカスが振り返れば、師匠は静かに首を振る。
「もういいよ」
優しく告げて、プロクスは【商人】を見上げる。彼らも、続いて顔を上げた。
『来る』
そう告げて、【商人】が、すぅと天井に吸い込まれるように消えた。
―――オォォ。
風が、強く吹き付けられて壁を揺らす。魔法で守られた壁がギシギシと鳴った。
広間に立つ者たちを照らす日差しが、ほんの一瞬遮られた。何かが、通り過ぎた。
――――オォォ。
風が唸る。
プロクスがルーカスを引き寄せる。
―――オォォ。
広間のステンドグラスを横切る、鳥の影。
否、鳥にしては、巨大すぎる。皆がそれに気付いた直後、広間が一気に暗くなった。
「――よけろ!」
叫んだのは、誰だったか。
天井のガラス窓が木っ端みじんに砕け散る。宝石のように降る欠片。地面に倒れる赤い神殿兵。大量の砂が同時に舞う。頑丈な壁も、ついでに破壊された。
逃げることができなかった者たちは、何が起きたのかわからないまま悲鳴を上げた。
「――う、エッ!ゲホッ」
ルーカスは地面に横倒しになっていた。
砂埃の中で混乱する。
(何が起きた?)
頭を振って目の前を見れば、見覚えのある仮面があった。
「せん、せ……ッ?」
ルーカスは勢いよく上半身を起こし、目の前にいた師匠と顔を間近に突き合わせた。
改めてその顔を見て、ルーカスは体が震えた。
プロクスはルーカスの横に落ちていた仮面に目を留め、それを手に取り、弟子の胸に押し付ける。
師匠と目を合わせたまま、仮面を探るようにつかんで、ルーカスは声を絞り出す。
「……先生?」
ぽんぽんと励ますように、プロクスはルーカスの肩を叩いた。
彼女は立ち上がり、微笑みながら砂埃の中に後退る。完全に見えなくなって、ルーカスも慌てて起き上がる。追いかけようとしたところで、焼けるような熱風が吹いた。
よぎる、巨大な爪。爛々と燃える赤の瞳。真白の鱗。銀の鬣。流水の中で、渦に巻き込まれたかのような、そのわずかな慌ただしい時間。
影は飛来し、奪い、天へと昇った。
「――竜だ!」
カンカンカンと、警告の鐘が喧しく鳴らされる。
我に返った騎士たちは、武器を構えて広間から飛び出していく。
ルーカスも、転がるように外へ出た。
庭には、混乱した兵士たちが走り回っていた。空を見上げ、口々に叫ぶ。
――天高く、旋回する巨大な竜。太陽を遮る、その影。
曇天の合間、ほんの一瞬陽光を浴びるとガラスのように鋭く光る。
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