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Let's 親睦会⑤
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温泉から出た俺は部屋に戻る途中で買った牛乳を飲みながら部屋の布団の上でゴロゴロしている。幸い全員温泉に行ってるみたいで俺だけしかいない。だから自分用のパソコンを堂々と開くことができる
作成途中のある企画の続きをやる。これが成功すれば世間はただでは済まさないだろうな
「...やっぱり......いや、適材適所はこっちで見つけてやればいいか...」
俺が自由になりたいからと考えた企画なのにいつの間にか、アイツらのことを第一に考えてしまう。しばらくキーを叩く音だけが響いた
徐々に聞こえてくる足音や話し声に気づいてパソコンを閉じて持ち物の中にしまった
「あ、テメェいたのか」
「居ちゃ悪いのか?」
「.......エロいな」
「あ?なんかいったか?」
「空耳だろ」
いや、絶対に空耳じゃないだろ。絶対にエロいとかって聞こえたんだけど?
つか...
「合わせ逆ですよ」
「は?」
「浴衣の合わせ。それじゃ、死人ですよ」
立ち上がって冬馬先輩の浴衣のあわせを直そうとしたがそもそも帯の閉めかたが変な状態になっていてほどくのに時間がかかった。浴衣着たことないのかよこの人...やっとほどけた帯を取って、あわせを直して帯も正しく閉め直しておいた
「はい、終わりました」
「...慣れてんだな...」
「えぇ、叩き込まれましたから」
「親にか?」
「いいえ、知り合いにです。俺の親は俺が五歳の時に二人とも病死しました」
サラッと言った俺の家庭内事情に冬馬先輩は気まずそうな顔をした。しかし、俺かしてみれば自分の身内が病死したこと話してもなんとも思っていない。病死といっても薬物をやり過ぎての病死だし...
さすがに親が亡くなった直後は悲しかったし辛かった。今ではケジメがつけられているから大丈夫だから
今だに気まずそうにしている冬馬先輩をほっといて俺は携帯と財布をもって部屋を出た
「雪兎」
「華宮先生?なんですか?」
「ちょっとこっちにこい」
辰兄に呼ばれて職員用の部屋に連れてこられた。何事だろうと思ったら一枚の紙を渡された。その紙には明日やる予定のゲームの説明が書かれていた
「明日、ルール説明よろしく」
「は?」
「生徒会の会計が毎年ルール説明をするんだが...今年はあまり仕事をしていなかったからな」
「あー...で、俺が?」
「そうだ。できるか?」
「読むだけなら...そーいや、チームとか書かれてますけどこれもいった方がいいですか?」
「言わなくて良い。何チームあるだけか言えば問題ない」
楽勝じゃん
紙は覚えるために持って帰るけど...
戻って良いかな?他に何かあるんかな?
「雪兎、無理してないよな?」
「はぇ?してないけど?」
「お前は本音を言わないからな...辛くなったらいつでも言えよ」
「はーい」
やっぱり辰兄は鋭いなぁ...
まぁ、頼りたいときに頼れば良いか...
部屋を出て、食堂に向かった。腹へったから早く飯食いたい
その後、食事をして部屋に戻ったけど...
何故か俺の布団が冬馬先輩に占領されていた。なんとか説得してやっと退いてくれたと思ったら寝るまでずっと話しかけてきた
はっきり言おう...
かまってちゃんか!!!
作成途中のある企画の続きをやる。これが成功すれば世間はただでは済まさないだろうな
「...やっぱり......いや、適材適所はこっちで見つけてやればいいか...」
俺が自由になりたいからと考えた企画なのにいつの間にか、アイツらのことを第一に考えてしまう。しばらくキーを叩く音だけが響いた
徐々に聞こえてくる足音や話し声に気づいてパソコンを閉じて持ち物の中にしまった
「あ、テメェいたのか」
「居ちゃ悪いのか?」
「.......エロいな」
「あ?なんかいったか?」
「空耳だろ」
いや、絶対に空耳じゃないだろ。絶対にエロいとかって聞こえたんだけど?
つか...
「合わせ逆ですよ」
「は?」
「浴衣の合わせ。それじゃ、死人ですよ」
立ち上がって冬馬先輩の浴衣のあわせを直そうとしたがそもそも帯の閉めかたが変な状態になっていてほどくのに時間がかかった。浴衣着たことないのかよこの人...やっとほどけた帯を取って、あわせを直して帯も正しく閉め直しておいた
「はい、終わりました」
「...慣れてんだな...」
「えぇ、叩き込まれましたから」
「親にか?」
「いいえ、知り合いにです。俺の親は俺が五歳の時に二人とも病死しました」
サラッと言った俺の家庭内事情に冬馬先輩は気まずそうな顔をした。しかし、俺かしてみれば自分の身内が病死したこと話してもなんとも思っていない。病死といっても薬物をやり過ぎての病死だし...
さすがに親が亡くなった直後は悲しかったし辛かった。今ではケジメがつけられているから大丈夫だから
今だに気まずそうにしている冬馬先輩をほっといて俺は携帯と財布をもって部屋を出た
「雪兎」
「華宮先生?なんですか?」
「ちょっとこっちにこい」
辰兄に呼ばれて職員用の部屋に連れてこられた。何事だろうと思ったら一枚の紙を渡された。その紙には明日やる予定のゲームの説明が書かれていた
「明日、ルール説明よろしく」
「は?」
「生徒会の会計が毎年ルール説明をするんだが...今年はあまり仕事をしていなかったからな」
「あー...で、俺が?」
「そうだ。できるか?」
「読むだけなら...そーいや、チームとか書かれてますけどこれもいった方がいいですか?」
「言わなくて良い。何チームあるだけか言えば問題ない」
楽勝じゃん
紙は覚えるために持って帰るけど...
戻って良いかな?他に何かあるんかな?
「雪兎、無理してないよな?」
「はぇ?してないけど?」
「お前は本音を言わないからな...辛くなったらいつでも言えよ」
「はーい」
やっぱり辰兄は鋭いなぁ...
まぁ、頼りたいときに頼れば良いか...
部屋を出て、食堂に向かった。腹へったから早く飯食いたい
その後、食事をして部屋に戻ったけど...
何故か俺の布団が冬馬先輩に占領されていた。なんとか説得してやっと退いてくれたと思ったら寝るまでずっと話しかけてきた
はっきり言おう...
かまってちゃんか!!!
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