最強不良は名門学園の生徒会長様

文字の大きさ
上 下
34 / 60

魔物のお出まし②

しおりを挟む

「いっちゃん!!助けて!!」

テストの存在と時期を知ってしまった俺はご飯を食べた後すぐに勉強に走った。ありがたいことにご飯から戻る途中で高橋君と出会い今までのノートの写しをもらえた。そして、写しのノートを見たのだが理解できないことばかり...
なのでリビングでくつろいでいるいっちゃんに泣きついたのだった

「まぁ、うさちゃん生徒会で忙しかったしな」

「ヘルプゥ~」

「分かったから...何がわからないんだ?」

「英語と数学」

「...は?」

「だーかーらー!英語と数学!!」

「...それだけ?経済とか...政治とかは!?」

「そんなの中学の時に叩き込まれたし」

失敬な!!
これでも宇槍町の荒くれものをまとめてきたんだ!!政治くらいお礼にって頼んでもないのに裏事情とか末端の末端まで教えてくれたわ!!
でも英語と数学だけは苦手でいつも赤点ギリギリだった。特に英語が酷かった

「理科とか...国語は?」

「んなの教科書読めばできるし...もしかして教えられないとか?」

「........そうです」

聞くといっちゃんは英語が苦手でいつも自分のことで一杯になってしまうとのこと...
どーしよ...このままじゃ赤点が二つになってしまう。それだけは避けなければ!!
...でもどうしよう...

「あ、華宮先生に教えてもらえば?英語担当で今回のテストは別の先生が作るから教えてもらえると思うよ」

「マジ!?辰兄、英語担当なの!?」

「むしろ知らなかったの?」

「いつも一時間しか授業出れなくて...一週間前はほぼ一日中生徒会室に引きこもってたし...」

「...ごめん」

「いいよ。自業自得だもん」

英語はなんとかなるとして...問題は数学だ
理科の実験とかは得意なんだけどなぁ...
どうするか考えているとチャイムがなりいってみると高橋君と石倉君がいた

「実は...はるが忘れ物しちゃって...」

「忘れ物?」

「そう。携帯忘れちゃったの」

「あー...テーブルにあったなぁ」

部屋に招き入れて忘れ物の携帯を渡しているときに高橋君といっちゃんがテストについて話していた。そして高橋君が写しのノートをてにとって何かの説明をして、説明が終わるとともにいっちゃんが振り向いて...

「うさちゃん。しずくん数学できるみたいだよ」

「マジでか!?」

「え...と」

「しずは数学が得意なんですよね。ちなみに僕は英語が得意なんです」

「本当に!?」

「「はい」」

「おねがいします!!俺に教えてください!!」

かくして俺は二人の指導を受けることになったが...
ハッキリ言うとはじめの公式とか簡単な英文ならなんとかなった。けど応用だとか英作文だとか...できるわけがない。てかここのレベル高すぎない!?

「もう嫌...もう英語やりたくない」

「泣き言言わない!!」

「数学もやりたくない...」

「も...もう少し頑張りましょ?」

「国語やりたい~!」

「英語がダメなら英語をやりましょう」

「嫌だ~」

始めてから一時間しか経ってないのにもう勉強やりたくないモードになってしまった。勉強ができると言っても英語と数学以外のことで...実際に入学試験も英語と数学以外は満点で数学が五割、英語が三割ぐらいの正答率だったし...
よくはいれたなぁ...俺

「降谷君は英語と数学以外は勉強しないの?」

「しなくてもいけるだろ」

「あのなぁ...理科のテストは筆記のほかに実験の試験もあるんだぞ?社会も政治・経済に初級のコンピューター試験があるし、国語では面接試験もあるんだからな?」

「ふーん。それぐらいはなんとかなる」

「でも、実験とかは...」

「んなのは、勘でなんとかなる」

「なんだその理屈!」

「理科の実験なんて特定物質の採取だとか合成とかだろ?なら、勉強しなくてもいけるしコンピューターに関してはデータ整理ぐらいだろ」

高校生ができる範囲で安全にできるものは限られている。ヤマさえはればなんとかなる。だか数学と英語は毎回ヤマが外れるからどうしょうもない。何故か勘がさえないのだ

「英語は積み重ねが多いからテストに出そうな単語を覚えるしかない」

「数学は...基本公式を頑張って覚えましょう」

「...あーい」


来週まで、生き残ってられるかな?









しおりを挟む
感想 23

あなたにおすすめの小説

モテる兄貴を持つと……(三人称改訂版)

夏目碧央
BL
 兄、海斗(かいと)と同じ高校に入学した城崎岳斗(きのさきやまと)は、兄がモテるがゆえに様々な苦難に遭う。だが、カッコよくて優しい兄を実は自慢に思っている。兄は弟が大好きで、少々過保護気味。  ある日、岳斗は両親の血液型と自分の血液型がおかしい事に気づく。海斗は「覚えてないのか?」と驚いた様子。岳斗は何を忘れているのか?一体どんな秘密が?

推し変なんて絶対しない!

toki
BL
ごくごく平凡な男子高校生、相沢時雨には“推し”がいる。 それは、超人気男性アイドルユニット『CiEL(シエル)』の「太陽くん」である。 太陽くん単推しガチ恋勢の時雨に、しつこく「俺を推せ!」と言ってつきまとい続けるのは、幼馴染で太陽くんの相方でもある美月(みづき)だった。 ➤➤➤ 読み切り短編、アイドルものです! 地味に高校生BLを初めて書きました。 推しへの愛情と恋愛感情の境界線がまだちょっとあやふやな発展途上の17歳。そんな感じのお話。 もしよろしければ感想などいただけましたら大変励みになります✿ 感想(匿名)➡ https://odaibako.net/u/toki_doki_ Twitter➡ https://twitter.com/toki_doki109 素敵な表紙お借りしました!(https://www.pixiv.net/artworks/97035517)

逃げるが勝ち

うりぼう
BL
美形強面×眼鏡地味 ひょんなことがきっかけで知り合った二人。 全力で追いかける強面春日と全力で逃げる地味眼鏡秋吉の攻防。

ちょろぽよくんはお友達が欲しい

日月ゆの
BL
ふわふわ栗毛色の髪にどんぐりお目々に小さいお鼻と小さいお口。 おまけに性格は皆が心配になるほどぽよぽよしている。 詩音くん。 「えっ?僕とお友達になってくれるのぉ?」 「えへっ!うれしいっ!」 『黒もじゃアフロに瓶底メガネ』と明らかなアンチ系転入生と隣の席になったちょろぽよくんのお友達いっぱいつくりたい高校生活はどうなる?! 「いや……、俺はちょろくねぇよ?ケツの穴なんか掘らせる訳ないだろ。こんなくそガキ共によ!」 表紙はPicrewの「こあくまめーかー😈2nd」で作成しました。

全寮制男子校でモテモテ。親衛隊がいる俺の話

みき
BL
全寮制男子校でモテモテな男の子の話。 BL 総受け 高校生 親衛隊 王道 学園 ヤンデレ 溺愛 完全自己満小説です。 数年前に書いた作品で、めちゃくちゃ中途半端なところ(第4話)で終わります。実験的公開作品

愉快な生活

白鳩 唯斗
BL
王道学園で風紀副委員長を務める主人公のお話。

【幼馴染DK】至って、普通。

りつ
BL
天才型×平凡くん。「別れよっか、僕達」――才能溢れる幼馴染みに、平凡な自分では釣り合わない。そう思って別れを切り出したのだけれど……?ハッピーバカップルラブコメ短編です。

王道学園にブラコンが乗り込んでいくぅ!

玉兎
BL
弟と同じ学校になるべく王道学園に編入した男の子のお話。

処理中です...