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大変なことが起きてしまった③
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理事長室についてソファーにおろされてから寝てしまったようで目を覚ましたら理事長に膝枕をされていて顔が近くにあってビックリした
「あ、おきた」
「紳也さん!?俺どれくらい...いや、すみません!!」
「気にしないでいいよ」
そう言いながら紅茶を飲む理事長は本当に絵になっている。そして向かい側に座っている三人も絵になりすぎている...
ガタイがいいのに上品な身のこなしの辰兄、チャラそうな見た目でキチンと座ってお茶を飲むいっちゃん、真面目そうな見た目で綺麗な姿勢で座る有栖川先輩...マジで俺の場違い感がすげぇんだけど
「ここ最近、寝てないんだろ?リラックス効果のあるハーブティーをいれさせたんだ。ハーブティー、飲める?」
「ん~...ものによりますけど...飲めると思います」
勧められたハーブティーは桃の匂いがして意外と飲みやすかった。ハーブティーはお店の賄いでデザートのオマケでよく出されてたけど姐さん特製ブランドがエグくてあまり飲めなかった。でも、このハーブティーはすっごく飲みやすい
「...美味しいです、このハーブティー」
「よかったよ...少し顔色も良くなったしね」
「心配をおかけしました」
「こっちこそ、気づかずに働かせてすまなかったね」
頭を撫でたれながらケーキを勧められた。五歳児にするようなことをされてクソ恥ずかしい...でも出されたケーキはメッチャうまそう...チーズケーキで見るからに高級そうなケーキをしていた。フォークで切ってみればフンワリとしていて軽い弾力すらある。口にしてみればほんのり甘い味とチーズの香りが口内に広がる...
やばい......すげぇうまい...
「ッ...ヤバい」
「................」
「ほぅ...」
「皆してどうしたの?」
ケーキを食べているだけで向かい側にいる三人が悶えている。しかも三人とも顔を手でおおっていた。そんなに欲しかったのか?まさかアイツらと同じで俺の食べている顔に欲情したとかじゃないよな...あんな特殊タイプはあの四人だけで充分なんですけど...
妙な三人に見つめられながらケーキを食べ終え、紅茶を飲んで一息つくと理事長があの後のことを話してくれた。はっきり言うとありがたいけどやり過ぎな気がする
「当分は真面目にしてくれるとは思うけど今まで仕事をしなかった奴らがいきなり仕事が出来るわけないからフォローが必要になるけど...君たちに頼めるかい?」
「はい。生徒会の方は私が...しかし風紀委の仕事は分かりません」
「大丈夫です。風紀の方はおっ...私がフォローします」
「やっぱり君たちに頼んで正解だったね。もし分からないことがあったら顧問や先生方に助けを求めるように...分かったね?」
「「はい」」
なんか犬の調教を見ている気分だ...
そんなことを思っていたら急に眠くなってきた。船をこいでいたらまた理事長に頭を撫でたれた。優しい手つきで...
前にもこんな風に優しく撫でてくれた手を、知っている気がする...
安心する...けど、どこか怖く感じる....
不思議な、感覚...
...そうだ.........この感覚は...
「...にぃ.......さ...」
それだけを呟き、眠りについた
「あ、おきた」
「紳也さん!?俺どれくらい...いや、すみません!!」
「気にしないでいいよ」
そう言いながら紅茶を飲む理事長は本当に絵になっている。そして向かい側に座っている三人も絵になりすぎている...
ガタイがいいのに上品な身のこなしの辰兄、チャラそうな見た目でキチンと座ってお茶を飲むいっちゃん、真面目そうな見た目で綺麗な姿勢で座る有栖川先輩...マジで俺の場違い感がすげぇんだけど
「ここ最近、寝てないんだろ?リラックス効果のあるハーブティーをいれさせたんだ。ハーブティー、飲める?」
「ん~...ものによりますけど...飲めると思います」
勧められたハーブティーは桃の匂いがして意外と飲みやすかった。ハーブティーはお店の賄いでデザートのオマケでよく出されてたけど姐さん特製ブランドがエグくてあまり飲めなかった。でも、このハーブティーはすっごく飲みやすい
「...美味しいです、このハーブティー」
「よかったよ...少し顔色も良くなったしね」
「心配をおかけしました」
「こっちこそ、気づかずに働かせてすまなかったね」
頭を撫でたれながらケーキを勧められた。五歳児にするようなことをされてクソ恥ずかしい...でも出されたケーキはメッチャうまそう...チーズケーキで見るからに高級そうなケーキをしていた。フォークで切ってみればフンワリとしていて軽い弾力すらある。口にしてみればほんのり甘い味とチーズの香りが口内に広がる...
やばい......すげぇうまい...
「ッ...ヤバい」
「................」
「ほぅ...」
「皆してどうしたの?」
ケーキを食べているだけで向かい側にいる三人が悶えている。しかも三人とも顔を手でおおっていた。そんなに欲しかったのか?まさかアイツらと同じで俺の食べている顔に欲情したとかじゃないよな...あんな特殊タイプはあの四人だけで充分なんですけど...
妙な三人に見つめられながらケーキを食べ終え、紅茶を飲んで一息つくと理事長があの後のことを話してくれた。はっきり言うとありがたいけどやり過ぎな気がする
「当分は真面目にしてくれるとは思うけど今まで仕事をしなかった奴らがいきなり仕事が出来るわけないからフォローが必要になるけど...君たちに頼めるかい?」
「はい。生徒会の方は私が...しかし風紀委の仕事は分かりません」
「大丈夫です。風紀の方はおっ...私がフォローします」
「やっぱり君たちに頼んで正解だったね。もし分からないことがあったら顧問や先生方に助けを求めるように...分かったね?」
「「はい」」
なんか犬の調教を見ている気分だ...
そんなことを思っていたら急に眠くなってきた。船をこいでいたらまた理事長に頭を撫でたれた。優しい手つきで...
前にもこんな風に優しく撫でてくれた手を、知っている気がする...
安心する...けど、どこか怖く感じる....
不思議な、感覚...
...そうだ.........この感覚は...
「...にぃ.......さ...」
それだけを呟き、眠りについた
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