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同室者は幼馴染み②

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部屋を出た俺は指定された部屋を目指してエレベーター内にいるが...回数ボタンの数がヤバい...
だってさ、四十五階まであるんだよ?高層マンションかよって思うぐらいの回数なんだけど...まぁ、エレベーター内には案内用紙があるから何回かは分かるからいいけど...
四階のボタンを押して、エレベーター特有の浮遊感に耐えながらエレベーターが開くのを待った。ホント、エレベーターって嫌いだ。階段で行くのも考えたけど、階段がなかったから仕方ない
目的の階について2052号室を探した。手前側にあるって思ってたら一番奥にはあってびっくりした。どうやらワンフロワに六部屋ぐらいの配置らしい...広く使ってんなぁ

「そーいや、同室者がいるっていってたな」

誰だろうなぁ...なんて、思いながらインターホンをならしたが...誰も出てこない
昼時だから食道にでも行ってるのかな?なんとなくでドアを開けてみれば普通にあいた。無防備だなぁ...

「失礼しまーす。今日から同室者にな...る...」

「......あ?」

静に扉を閉めました。何故かって?だって玄関先だキスしてるんだぜ?で!!
なんで鍵かけないの?え?ここは性癖とかはオープンにしていいの?むしろ当たり前なの!?ここに来てから俺の中にある常識が壊れそうなんですけど!!
なんて、思ってたらキスをしていた一人が逃げるように出てきた。なんか、泣いてたけど...
俺は悪くない。鍵をかけない同室者が悪い

「失礼しまーす」

「...誰だテメェ」

気を取り直してドアを開けてみれば不機嫌そうに仁王立ちしている男がいた。かなりのイケメンだな...まぁ、俺はなんとも思わないけどなんで不機嫌そうなんだろ...やっぱりキスをしてたってことは、そういうことを犯ろうとしてたんだろか?

「本日から同室者になる降谷雪兎です」

「......降谷雪兎...もしかして、うさちゃん?」

「...へ?」

「その驚き方...やっぱりうさちゃんだ!」

いや、なにテンションあがってんの?
そもそも、うさちゃんなんて...そのあだ名は俺の幼馴染みしか使ってないのに...俺の名前に兎があるからうさちゃんだ。小さい頃はなんとも思わないけど、今うさちゃんはちょっと...いや、かなりキモいな。じゃなくて

「こちらは挨拶が終わったんで、そちらも挨拶をしてください。坊っちゃんのくせに常識ないんですか?」

「うわっ、その辛辣な言葉...やっぱり......俺は十五君壱谷(いしみいちや)だ」

十五君壱谷...
壱谷?........壱谷...
いち....や...
壱谷!?

「いっちゃん!?」

「あぁ!」

えぇぇぇぇ!?
あの、ちっちゃいいっちゃんはどこいったの!?
あの、純な眼差しを持っていたいっちゃんはどこいったの!?
って、思うほど幼馴染みのいっちゃんこと壱谷は変わりに変わっていた。俺より数センチ小さいがそれでも170cm代はある身長に細身ながら筋肉がついている体。顔はさわやか系イケメンの顔で当時の黒髪は脱色されたのか染めたのか、茶色になっていた

「ホントにいっちゃんか?俺の知ってるいっちゃんじゃなくなってやがる」

「うさちゃん...うさちゃんが引っ越したのって十年ぐらい前だぞ?十年経てば変わるだろ...まぁ、うさちゃんは変わってないけど」

「は?」

「誰にでも同じ態度をとる鋼並みのメンタル。昔と変わってない」

「それは......まぁ、そうだな」

「ほら、あがって。部屋案内とせつめいがあるから」

促されるままに上がりこみ部屋を見せて貰った。まぁ、第一に思ったのは...

「高級マンションの部屋かよ」

です。だって、リビングが広すぎるし?キッチンもあまり使われていないから綺麗だけど俺が住んでた家と同じぐらいだし?寝室に至ってはキングサイズぐらいのベッドがあっても余裕なほど広かった。え?ここ寮だよね?

「広すぎ、って思ってるだろ?」

「おぉ...よくわかったな」

「水凪時学園は政治家の子供だとか社長のご子息とか、そういったエリートが集まるとこなんだ。俺の親父も貿易会社の社長やってるからこの学園に入れられたけど...とにかく、一流を育てるなら一流のモノを触れさせながら育てるっつうのが学校側の考えなの」

「一流を育てるなら一流をモノを触れさせるねぇ...それだけじゃ意味なくね?」

「そうだな...でも、保護者側からの手厚い支援があるから...ただ見栄を張ってるだけかもな」

うん。分かる。金持ってる奴ほど見栄張るよな。張りまくって失敗するってよくあることだし...




──────────────
こにゃちは!(*´ω`*)

最後のセリフは完全個人の意見なので広い心で見てください

次回、理事長さんとの対面です!


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