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第一
魔法訓練実行中
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やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい出来なすぎてやばい!
小さな炎を出すだけの魔法ができない...
テッセラさんもこんな初歩的な魔法で躓くとは思ってなかったらしくて焦ってるし...
どうすれば...
「テッセラみないな炎をイメージしてるからじゃないかな?」
「ムクゲさん!!」
「気になって見に来たけど、躓いてるみたいだから」
声をかけてきたのはムクゲさんだった。ムクゲさんは近づくなりテッセラさんを落ち着かせながら俺の方を見てきた。何かを見るかのようにずっと俺を見つめてくる...なんだよって思ってたら、ムクゲさんが口を開いた
「うん...カーティル君は魔力は充分にあるけどイメージが具現化しにくい傾向にあるね?誰かのものを手本としてイメージしてるだろ?」
...この人...意志を読むことができるのか?
確かに俺はテッセラさんの炎をイメージした。なんで、それがわかったんだ?
肯定の意を込めて頷けばムクゲさんは、やっぱりって感じで頷いた
「魔法ってね、誰かみたいにって思うと巧くいかないんだよ。対抗意識みたいなのがイメージを消してしまうときがあるからね...だから、一番大切なのは、こんなモノを作り出したいとか、絶対に助けたい、倒したいって思いを持つことだ」
なるほど...
さっきから俺はテッセラさんみたいな炎を出そうとして、それをイメージしてたからうまくいかなかったのか...
ムクゲさんからのアドバイスを元にして今度は辺りを照らす炎を俺なりにイメージしてみた。目を閉じてあることを思い出した。まだ騎士長になりたての頃、任務から帰る途中で野宿した際にたき火をした。その時の炎は辺りを照らすだけではなく狭い範囲だったけど空気を暖めてくれた...
そんな炎をイメージした。すると手の平がじんわりと温かくなった。ゆっくり目を開けるとテッセラさんと同じぐらいの炎が灯っていた
「できた...」
「どんなイメージをしたんだい?」
「...たき火を...イメージしました」
「そうか...一回コツを掴めば簡単だろ?魔法を使うにあたって一番大切なのは思いの強さだ。どんな時も少し冷静にならないと魔法は使えない。それをいつも心にとどめてくれ」
「はい」
「私がアドバイスできるのはこれぐらいかな?後はテッセラ、できるね?」
「はい...ありがとうございます、ムクゲさん」
「うん。それじゃ、頑張ってね」
アドバイスだけしてムクゲさんはいなくなってしまった。テッセラさんも落ち着いたらしく、その後の訓練は順調に進んでいった。一番ためになったのは武器に炎とか風を纏わせる魔法かな?威力が倍増するだけではなく強度もあがるから、めっちゃ使える
「今日はこのぐらいにしようか...そろそろ頃合いだしね」
「はい...ありがとうございます」
「カーティル君、この後は宿に帰るだけかい?」
「えぇ...早朝には依頼をしにいこうと思っているので...」
「そうか...なら、受付のある部屋に行こう」
ん?
受付のある部屋に?
まぁ、予定とかはないから...いいか
小さな炎を出すだけの魔法ができない...
テッセラさんもこんな初歩的な魔法で躓くとは思ってなかったらしくて焦ってるし...
どうすれば...
「テッセラみないな炎をイメージしてるからじゃないかな?」
「ムクゲさん!!」
「気になって見に来たけど、躓いてるみたいだから」
声をかけてきたのはムクゲさんだった。ムクゲさんは近づくなりテッセラさんを落ち着かせながら俺の方を見てきた。何かを見るかのようにずっと俺を見つめてくる...なんだよって思ってたら、ムクゲさんが口を開いた
「うん...カーティル君は魔力は充分にあるけどイメージが具現化しにくい傾向にあるね?誰かのものを手本としてイメージしてるだろ?」
...この人...意志を読むことができるのか?
確かに俺はテッセラさんの炎をイメージした。なんで、それがわかったんだ?
肯定の意を込めて頷けばムクゲさんは、やっぱりって感じで頷いた
「魔法ってね、誰かみたいにって思うと巧くいかないんだよ。対抗意識みたいなのがイメージを消してしまうときがあるからね...だから、一番大切なのは、こんなモノを作り出したいとか、絶対に助けたい、倒したいって思いを持つことだ」
なるほど...
さっきから俺はテッセラさんみたいな炎を出そうとして、それをイメージしてたからうまくいかなかったのか...
ムクゲさんからのアドバイスを元にして今度は辺りを照らす炎を俺なりにイメージしてみた。目を閉じてあることを思い出した。まだ騎士長になりたての頃、任務から帰る途中で野宿した際にたき火をした。その時の炎は辺りを照らすだけではなく狭い範囲だったけど空気を暖めてくれた...
そんな炎をイメージした。すると手の平がじんわりと温かくなった。ゆっくり目を開けるとテッセラさんと同じぐらいの炎が灯っていた
「できた...」
「どんなイメージをしたんだい?」
「...たき火を...イメージしました」
「そうか...一回コツを掴めば簡単だろ?魔法を使うにあたって一番大切なのは思いの強さだ。どんな時も少し冷静にならないと魔法は使えない。それをいつも心にとどめてくれ」
「はい」
「私がアドバイスできるのはこれぐらいかな?後はテッセラ、できるね?」
「はい...ありがとうございます、ムクゲさん」
「うん。それじゃ、頑張ってね」
アドバイスだけしてムクゲさんはいなくなってしまった。テッセラさんも落ち着いたらしく、その後の訓練は順調に進んでいった。一番ためになったのは武器に炎とか風を纏わせる魔法かな?威力が倍増するだけではなく強度もあがるから、めっちゃ使える
「今日はこのぐらいにしようか...そろそろ頃合いだしね」
「はい...ありがとうございます」
「カーティル君、この後は宿に帰るだけかい?」
「えぇ...早朝には依頼をしにいこうと思っているので...」
「そうか...なら、受付のある部屋に行こう」
ん?
受付のある部屋に?
まぁ、予定とかはないから...いいか
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