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第一
特別な力
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グランさんに案内された部屋の第一印象は...
メッッッッチャクチャ広い
え?何この広さ...俺の住んでた部屋より広いんだけど...それに部屋に飾ってある装飾品?とか家具とか、見る限りだけどすっっっっごく高い奴だよね?絶対に貧乏人が触っちゃ駄目な奴だよね!?
「ここが君の部屋だ。好きなように使ってくれ」
「........は...........はぃ...」
「少し落ち着く時間が必要だろう。部屋の外に執事をつけるから、落ち着いたら声をかけてくれ」
「...........わかりました...」
必要なことだけを言ってグランさんは部屋を出て行った。ほんの数分しか一緒に居なかったけど...
なんとなく、なんであんな立派な親が居るのに教育係をつけるのか、分かった気がした。グランさん...俺の親父に似てる
俺の親父は仕事人間で仕事を最優先にする男だった。お袋は親父がそんな人だからと応援しているけど、子供の俺からしてみれば親らしさのかけらもない親父が苦手だった
『ほぉ...ヌシはよく人を見ているのじゃなぁ~』
うおっ!!!
へ?神様??
え?どこ??どこから話しかけてんの???
『ヌシの脳内に直接語りかけておる』
な~る、よくポケ○ンであるテレパシーってやつ?
すっげぇ、びっくりした
『ヌシに贈った特別な力についてと、その世界の特徴をちと説明するためじゃ。一回だけしか使えん』
デメリットがあるんだなぁ...
あ、そーいや、まだ鏡見てねぇけど結構戻ってるなぁ...
体が軽い...軽くて飛べそうだ!
『とべんじゃろ』
...そうですね...例えですよ例え
......おふざけしてすみませんでした
『うむ。それではヌシに贈った力を説明するぞ』
はい。お願いします
『まず、その世界では魔法を使う。そのため魔力は最大限まで高めておいた。それに、力を使うとなれば最たる問題はないが、自然の力そのものを使うとなると精霊の力が必要となる。精霊は魔力の高い者のまわりによくおる。精霊は召還時にも必要となる』
うん........うん.......
だいたい理解できた
とりあえず、魔法が使えるって事か...
『そして、その世界では男女比率が8:2と男性が多くおる。そのため男同士の番が多くおる。ヌシは男に迫られるのは嫌じゃろ?そのための回避能力をつけておいた。以上がヌシにつけた特別な力じゃ』
..........はい?
................はい!?!?
『あぁ、回避能力を使う場合は相手の目を見て止めるように言えばよい。色っぽく頼めば頼むほど効果は高くなる。それじゃ、頑張るんじゃぞ』
はぁぁぁぁぁぁあ!?!?
何それ!?どういうこと!?
おい!!なんって能力つけてんだよ!!
色っぽく拒否する?つまり媚びろってことか!?
よくAVとかエロ本とかにある「いや~💕やめて~💕💕」って奴か!?
あれ並みのことを俺にさせるのか!?
キモチワルッ!!
─コンコン
「バン様、どうなさいましたか?」
「ハッ.......いえ、何でもありません」
「さようでございますか...まだお時間かかりますか?」
「ぁ......大丈夫です。今行きます」
教育云々の前に、不安で逃げたくなった...
俺、やっていけるかな...
メッッッッチャクチャ広い
え?何この広さ...俺の住んでた部屋より広いんだけど...それに部屋に飾ってある装飾品?とか家具とか、見る限りだけどすっっっっごく高い奴だよね?絶対に貧乏人が触っちゃ駄目な奴だよね!?
「ここが君の部屋だ。好きなように使ってくれ」
「........は...........はぃ...」
「少し落ち着く時間が必要だろう。部屋の外に執事をつけるから、落ち着いたら声をかけてくれ」
「...........わかりました...」
必要なことだけを言ってグランさんは部屋を出て行った。ほんの数分しか一緒に居なかったけど...
なんとなく、なんであんな立派な親が居るのに教育係をつけるのか、分かった気がした。グランさん...俺の親父に似てる
俺の親父は仕事人間で仕事を最優先にする男だった。お袋は親父がそんな人だからと応援しているけど、子供の俺からしてみれば親らしさのかけらもない親父が苦手だった
『ほぉ...ヌシはよく人を見ているのじゃなぁ~』
うおっ!!!
へ?神様??
え?どこ??どこから話しかけてんの???
『ヌシの脳内に直接語りかけておる』
な~る、よくポケ○ンであるテレパシーってやつ?
すっげぇ、びっくりした
『ヌシに贈った特別な力についてと、その世界の特徴をちと説明するためじゃ。一回だけしか使えん』
デメリットがあるんだなぁ...
あ、そーいや、まだ鏡見てねぇけど結構戻ってるなぁ...
体が軽い...軽くて飛べそうだ!
『とべんじゃろ』
...そうですね...例えですよ例え
......おふざけしてすみませんでした
『うむ。それではヌシに贈った力を説明するぞ』
はい。お願いします
『まず、その世界では魔法を使う。そのため魔力は最大限まで高めておいた。それに、力を使うとなれば最たる問題はないが、自然の力そのものを使うとなると精霊の力が必要となる。精霊は魔力の高い者のまわりによくおる。精霊は召還時にも必要となる』
うん........うん.......
だいたい理解できた
とりあえず、魔法が使えるって事か...
『そして、その世界では男女比率が8:2と男性が多くおる。そのため男同士の番が多くおる。ヌシは男に迫られるのは嫌じゃろ?そのための回避能力をつけておいた。以上がヌシにつけた特別な力じゃ』
..........はい?
................はい!?!?
『あぁ、回避能力を使う場合は相手の目を見て止めるように言えばよい。色っぽく頼めば頼むほど効果は高くなる。それじゃ、頑張るんじゃぞ』
はぁぁぁぁぁぁあ!?!?
何それ!?どういうこと!?
おい!!なんって能力つけてんだよ!!
色っぽく拒否する?つまり媚びろってことか!?
よくAVとかエロ本とかにある「いや~💕やめて~💕💕」って奴か!?
あれ並みのことを俺にさせるのか!?
キモチワルッ!!
─コンコン
「バン様、どうなさいましたか?」
「ハッ.......いえ、何でもありません」
「さようでございますか...まだお時間かかりますか?」
「ぁ......大丈夫です。今行きます」
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俺、やっていけるかな...
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