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斎藤福寿、守咲窓華との日々。
1 守咲窓華とマザー
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昨日と同じように庁舎に行って、指定された部屋の前に行く。そこには李さんが居なくてマザーさんが居た。マザーは僕らに挨拶をする。大学の入学式のようなふりふりのシャツを着て、スーツ姿の女の人がマザーだなんて思わないだろう。
「保護人さん、はじめまして。源桜子ですわ」
「これって昨日のことでの呼び出しですよね」
僕はマザーさんに確認する。こういうときは普通は李さんが来るはず。こんな国家を動かすようなマザーの仕事じゃないと思う。僕は不審そうな顔をしているがマザーさんはにこにこしていた。
「はい、昨日の殺人未遂に関しての呼び出しですの」
「源って言えば、百人一首だとこの世は辛いけど、ずっと続いて欲しいって歌読んだ人が源実朝よねぇ……」
「ちょっと、窓華さん。源さんの話を聞いてください」
窓華さんは昨日の坊主めくりから百人一首が抜けていないようだ。まるでお正月のボケが直っていない人みたいだ。僕は今の生活が辛いから終わって欲しい。この世も続かなくて良い。
「良いですよ、寿管士さん。保護人さんと私を二人にしてください」
「僕が持ち場を離れても良いのですか?」
「大丈夫ですわ」
そうして二人は部屋に入っていった。ちらりと見えたその部屋はピンクに統一されている思春期の女の子のような部屋だ。こんな部屋が庁舎にあるのか。
すると李さんが走ってやってきた。長い廊下に足音が響く。李さんは今日も裏地がお洒落なスーツを着ていた。僕はスーツじゃなくて配給の普段着だから、スーツの方が良かったかもしれないと感じていた。
「李さん、窓華さんとマザーさんを二人にして大丈夫ですか?」
「マザーって言ったら駄目!桜子ちゃんは立派なカウンセラーだからね」
「あぁ、源さん……」
マザーさんはカウンセラーというか、日本を牛耳る存在だ。だから人の心を読み取ることなんて簡単なのだろうと思う。
「何か不安?」
「そりゃあ、昨日殺されそうになって不安しかないです」
「それもそうだね」
こんな生活は不安しかない。これから先うまくやっていけるか分からない。僕の方がマザーさんのカウンセリングを受けたいぐらいだ。
「どうしてもっと早く電流流してくれなかったんですか?」
「相手、包丁持ってたでしょ?倒れたときに斎藤君に刺さったら危ないから機会を伺っていたんだよ」
李さんは僕の不安を無視して笑っている。僕にとっては笑い事では済まされないことなのだけれども。僕は殺されそうになったのだ。その時は恐怖を感じなかったけれども、今は怖さしかない。そして窓華さんの包帯を巻いた腕を思い出して李さんに質問した。
「喜代也が効かないってことは腕の傷の治りも遅いんですか?」
「そうだねぇ、昔の人間と同じぐらいだよ。斎藤君は喜代也効いてるから怪我してもすぐ治るから気にしなくて良いね」
「すぐ治るからと言って怪我はしたくないです」
僕は首に貼った絆創膏を触りながら、もう怪我は治っているだろうと思った。包丁が少しかすっただけだ。
「昨日はどこも怪我してないでしょ?」
「僕はしていませんね」
窓華さんに責任を負わせたくなくて僕は嘘をついた。でも、それは絆創膏でバレていたかもしれない。マザーさんと二人で窓華さんは何を話しているのだろう。僕らは部屋の前で待っていた。三0分後ぐらいに窓華さんが出てきたので、僕らは帰ることになった。
帰りに僕はマザーと何を会話したか聞きたかったが聞けなかった。だって、僕は嘘が苦手だからマザーさんをマザーだと言ってしまうかもしれない。すると窓華さんの方から僕に質問が来た。
「ねぇ、桜子ちゃんって何者?」
「国家のカウンセラーですよ」
「それは知ってるよ。すももさんのことをお父様って呼ぶからさ」
「へぇ……」
李さんがマザーさんを作ったわけだから、父さん親ではあるけどすももさんではなくお父様と呼ぶことがあるのかと僕は思った。そしてマザーさんは思ったより人間らしいことにびっくりしていた。
「どう見てもあの若さは大卒での採用よね、それで国家公務員のすももさんを父さん親に持つなんてエリートじゃない」
「あぁ、そういうことですか」
あのフリルのついたスーツを見たらきっと年齢をそう感じるだろう。マザーは三0年前にできたものだけど、マザーさんの見た目年齢は若い。これは李さんの趣味からくるものだと思うとなんか気持ち悪い気もするが……
「呪は不思議に思わないの?」
「僕はただ納得しただけですよ」
マザーさんのことは謎が多い。一般国民はマザーがあんなパソコンだと言うことすら知らないし、窓華さんにもマザーについてバレていない。だから僕からあれがマザーだなんて言うこともしないし、そんなことをしたら自分の人生がどうなるかなんて分からないので言わない。
「分かんないなぁ、呪の態度も国家が考えることも」
「殺人未遂は反省しました?もうしないでくださいよ」
「それは分からないよ。人は突然死にたくなる生き物だよ」
窓華さんはそう言って僕をからかう。七部丈の服から見える包帯を見て、あれだけの血が流れても人間は死なないことを僕は初めて知った。
「生きてると嫌なことばかりですからねぇ」
「まぁ、私はあと少しでその悩みからは解放されるけど」
「どう答えたら良いんですか?」
皮肉っぽく言われて僕は正直にどの回答が正解なのか分からない。だからどんな回答を求めているのか聞いた。これは僕は人間関係が希薄だったから分からないだけじゃなくて、普通の人でも分からないと思う。
「別に気の利いた答えを呪に求めているわけじゃないさ」
「僕がギクッとするような発言は控えてください。心臓に悪いです」
「そうだね、呪は器が狭い人間だから仕方ないね」
器の広い人間ではないのだけれど僕はそう言われてなんだかムカついた。でも窓華さんのことは嫌いな人間というわけではない。殺されそうになったとはいえ、嫌いにはなれないから不思議だ。
「桜子ちゃん、言ってた。マットレスはもう直ってるんだって。良かったね」
「へぇ、自分で設置するのが大変だと思ったのでありがたいですね」
僕はマットレスの設置とか大変だなと思っていたけど、これは良かった。窓華さんがこんなことを起こさなかったら、悩む必要のないことだけれども。
「保護人さん、はじめまして。源桜子ですわ」
「これって昨日のことでの呼び出しですよね」
僕はマザーさんに確認する。こういうときは普通は李さんが来るはず。こんな国家を動かすようなマザーの仕事じゃないと思う。僕は不審そうな顔をしているがマザーさんはにこにこしていた。
「はい、昨日の殺人未遂に関しての呼び出しですの」
「源って言えば、百人一首だとこの世は辛いけど、ずっと続いて欲しいって歌読んだ人が源実朝よねぇ……」
「ちょっと、窓華さん。源さんの話を聞いてください」
窓華さんは昨日の坊主めくりから百人一首が抜けていないようだ。まるでお正月のボケが直っていない人みたいだ。僕は今の生活が辛いから終わって欲しい。この世も続かなくて良い。
「良いですよ、寿管士さん。保護人さんと私を二人にしてください」
「僕が持ち場を離れても良いのですか?」
「大丈夫ですわ」
そうして二人は部屋に入っていった。ちらりと見えたその部屋はピンクに統一されている思春期の女の子のような部屋だ。こんな部屋が庁舎にあるのか。
すると李さんが走ってやってきた。長い廊下に足音が響く。李さんは今日も裏地がお洒落なスーツを着ていた。僕はスーツじゃなくて配給の普段着だから、スーツの方が良かったかもしれないと感じていた。
「李さん、窓華さんとマザーさんを二人にして大丈夫ですか?」
「マザーって言ったら駄目!桜子ちゃんは立派なカウンセラーだからね」
「あぁ、源さん……」
マザーさんはカウンセラーというか、日本を牛耳る存在だ。だから人の心を読み取ることなんて簡単なのだろうと思う。
「何か不安?」
「そりゃあ、昨日殺されそうになって不安しかないです」
「それもそうだね」
こんな生活は不安しかない。これから先うまくやっていけるか分からない。僕の方がマザーさんのカウンセリングを受けたいぐらいだ。
「どうしてもっと早く電流流してくれなかったんですか?」
「相手、包丁持ってたでしょ?倒れたときに斎藤君に刺さったら危ないから機会を伺っていたんだよ」
李さんは僕の不安を無視して笑っている。僕にとっては笑い事では済まされないことなのだけれども。僕は殺されそうになったのだ。その時は恐怖を感じなかったけれども、今は怖さしかない。そして窓華さんの包帯を巻いた腕を思い出して李さんに質問した。
「喜代也が効かないってことは腕の傷の治りも遅いんですか?」
「そうだねぇ、昔の人間と同じぐらいだよ。斎藤君は喜代也効いてるから怪我してもすぐ治るから気にしなくて良いね」
「すぐ治るからと言って怪我はしたくないです」
僕は首に貼った絆創膏を触りながら、もう怪我は治っているだろうと思った。包丁が少しかすっただけだ。
「昨日はどこも怪我してないでしょ?」
「僕はしていませんね」
窓華さんに責任を負わせたくなくて僕は嘘をついた。でも、それは絆創膏でバレていたかもしれない。マザーさんと二人で窓華さんは何を話しているのだろう。僕らは部屋の前で待っていた。三0分後ぐらいに窓華さんが出てきたので、僕らは帰ることになった。
帰りに僕はマザーと何を会話したか聞きたかったが聞けなかった。だって、僕は嘘が苦手だからマザーさんをマザーだと言ってしまうかもしれない。すると窓華さんの方から僕に質問が来た。
「ねぇ、桜子ちゃんって何者?」
「国家のカウンセラーですよ」
「それは知ってるよ。すももさんのことをお父様って呼ぶからさ」
「へぇ……」
李さんがマザーさんを作ったわけだから、父さん親ではあるけどすももさんではなくお父様と呼ぶことがあるのかと僕は思った。そしてマザーさんは思ったより人間らしいことにびっくりしていた。
「どう見てもあの若さは大卒での採用よね、それで国家公務員のすももさんを父さん親に持つなんてエリートじゃない」
「あぁ、そういうことですか」
あのフリルのついたスーツを見たらきっと年齢をそう感じるだろう。マザーは三0年前にできたものだけど、マザーさんの見た目年齢は若い。これは李さんの趣味からくるものだと思うとなんか気持ち悪い気もするが……
「呪は不思議に思わないの?」
「僕はただ納得しただけですよ」
マザーさんのことは謎が多い。一般国民はマザーがあんなパソコンだと言うことすら知らないし、窓華さんにもマザーについてバレていない。だから僕からあれがマザーだなんて言うこともしないし、そんなことをしたら自分の人生がどうなるかなんて分からないので言わない。
「分かんないなぁ、呪の態度も国家が考えることも」
「殺人未遂は反省しました?もうしないでくださいよ」
「それは分からないよ。人は突然死にたくなる生き物だよ」
窓華さんはそう言って僕をからかう。七部丈の服から見える包帯を見て、あれだけの血が流れても人間は死なないことを僕は初めて知った。
「生きてると嫌なことばかりですからねぇ」
「まぁ、私はあと少しでその悩みからは解放されるけど」
「どう答えたら良いんですか?」
皮肉っぽく言われて僕は正直にどの回答が正解なのか分からない。だからどんな回答を求めているのか聞いた。これは僕は人間関係が希薄だったから分からないだけじゃなくて、普通の人でも分からないと思う。
「別に気の利いた答えを呪に求めているわけじゃないさ」
「僕がギクッとするような発言は控えてください。心臓に悪いです」
「そうだね、呪は器が狭い人間だから仕方ないね」
器の広い人間ではないのだけれど僕はそう言われてなんだかムカついた。でも窓華さんのことは嫌いな人間というわけではない。殺されそうになったとはいえ、嫌いにはなれないから不思議だ。
「桜子ちゃん、言ってた。マットレスはもう直ってるんだって。良かったね」
「へぇ、自分で設置するのが大変だと思ったのでありがたいですね」
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