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斎藤福寿、寿管士に就職する。
10 保護人には死ぬ時間は言えないジレンマ
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「すももさん、すももさん、どこにいらっしゃるの?」
外から女の子の声がする。そして会議室の扉を開けるとあの会場に居た黒髪と赤色の混じった髪で黒い市松模様の振り袖を着たマザーが居た。僕はマザーを前に少なからず緊張する。これが僕らのすべてを決めて命を握って居るのだから。
「マザー、どうしてここに来たの?大人しくしててよ」
「わたくしが残酷な仕事に選んだ人が、どんな顔をしているか確認したかったの」
「君はそうやって性格が悪いね」
「きっと、すももさんみたいにどんどん平気になるのよね……」
マザーはにっこりして僕と霞さんを見つめる。遠くから見ると人間みたいに見えるけど近くで見ると、眼球の動きなどが不自然で機械かな?って感じはする。目の玉がぐるぐるの模様になっていて、目をあわせたら酔いそうだ。
「で、マザーは健気な新卒生を見てどう思う?」
「特定の感情はないわ。でも決めたからには責任を感じるぐらいなのだわ」
「マザーさんに聞きたいのだけれど、この仕事を変えてもらうことはできない?」
「八00番さんはこの仕事が嫌なのね?」
そう言って霞さんの方を覗き込む。霞さんは瞬きもしないぐるぐるの目に見つめられ、そうではないですけど……と口ごもった。
「すももさん、一緒に遊びませんか?将棋とか囲碁とかありましてよ」
「マザーも俺が仕事中だって、見て分かるでしょ」
「だって、わたくしの周りで対等に戦える方はすももさんしか居ないから……」
こうやって見ると普通の女の子みたいだ。そして、下駄を脱いで鼻緒が痛いと言っている。でも、李さんが相手をしないと分かると下駄を置いて出て行く。追いかけなくても良いのだろうか。
「マザーが行っちゃいましたけど?」
「ここだけの秘密。このマザーや首輪のシステムを作ったのは俺なんだよね。だから霞さんも防犯の面では安心しても良いよ」
「え、すももは何歳よ?マザー作ったってことは三0九0年以前に日本に居たことになるじゃない?」
今はマザーができて三0年だ。だから、三0歳よりは李さんは年上だと思うけれども、でもマザーなんてパソコンを作るのだから、良い大学を出て日本に来たのだと僕は思った。
「年齢聞いちゃう?僕は一二0歳ね」
「何よ?すももはおじいちゃんか」
「酷い言い方するね。海外では日本よりアンチエイジングが進んでいるの」
李さんの言葉に僕はびっくりする。日本人は寿命を決めるときに定年の一00歳にすることが多い。それに僕にとって李さんは五0歳ぐらいだろうなという、両親ぐらいの印象だったからこれには驚きだ。
「俺はこの部署でも偉い方だからね。今は教育係やっているけど、これでも何人もの保護人を看取ってきた立派な上司から」
「それで、あの世間知らずにも携わっているわけね」
霞さんは李さんについて何も思っていないように発言するけれど、実はこの人はすごい人なのでは?と思った。こんな仕事をして精神まともなように見える。それよりか僕より活発で明るい性格に感じる。僕もこの仕事をすればこの李さんのように活発な生き方をするしかなくなるのかもしれない。
「今の日本に喜代也が効かない人が居ることは秘密だ。それにマザーも死ぬ時間は分かっても死因までは分かっていない」
「私達も死ぬ原因が分からないの?」
「そう、だから保護人とは騙し騙しの生活になるね」
と言うと男性は僕らに青いファイルを渡した。分厚くて重い。僕の机の手前にどさっと置かれた。表紙には何も書いていない。また紙の資料かと僕は思った。塾でも教科書も宿題もデジタル資料だったというのに。こんな重いファイルを持ち帰るなんてか弱い僕には辛い。
「これ、担当の保護人のことが載っているからしっかり読むように。それと最後のページにこれから住んでもらうアパートと、引越し業者の連絡先が書いてあるから一週間以内にここに引っ越すこと」
「では、もう一度同じ質問をさせてください。僕は最期の瞬間を家族と過ごしたいと感じていますが、保護人の方は本当に違うのですか?」
「まぁ、そうなるわよね。私もひ孫は笑っちゃったけど、根暗眼鏡みたく家族に看取られて死にたいわ」
霞さんと話が合うことがあってびっくりする。しかし李さんはセットした髪をかきながら残念そうに答える。
「寿管士と住むことは保護人の意志だよ。自殺しないと約束してくれれば、自宅でひっそりと死ぬこともできる」
「保護人にとって僕らより、家族と過ごす最期が幸せだと思います」
「基本的に生き物は死が怖いの。家族に看取られるよりも、僕らのような専門家に任せたいって思うのかもしれないね。ほら、今は老人ホームとか盛んでしょ。家族に介護を任せるより安心っていう部分と同じかも」
僕はそんな専門家にはなりたくないなと思いつつ、ファイルを開いていろいろなページを見た。かなり高額な物件である。三階建てのアパートで三階は僕らの部屋しかない。一階は駐車場で二階に大家さんの部屋がある。もちろん、一般人が住む部屋はない。
「コントロールベーカリーも最新のものが置いてあるし、一応キッチンもある。残念なことに国家機密だからお手伝いさんはなしね?」
コントロールベーカリーとは鎖国状態になった日本のためにできた、電子レンジのような機械である。それに話しかけるとその食べ物が出てくる。でも、原料は寒天とちょっとした香辛料とサプリメントで作られた偽物の料理だ。大昔の日本は食料自給率が低く、鎖国などは不可能だとされていた。僕の母さんは昔ながらの手料理が好きだからこれを使う機会は少なかった。
現在は鎖国しているが比較的裕福に生活している。それはコントロールベーカリーがあるからだ。海に囲まれた日本で手に入りやすい天草を利用してその問題を解決していた。しかしながら僕はその味があまり好きではない。そういう日本人も居る。だから昔のようにキッチンも必要なのだ。でも保護人と二人で暮らすとして、自分で作るとなると大変なのでこれは活用させてもらう予定だ。これからは母さんの料理も食べれないし、こんなところに軟禁されるならもっと親孝行して、料理を教えてもらえば良かったと少しだけ後悔した。
外から女の子の声がする。そして会議室の扉を開けるとあの会場に居た黒髪と赤色の混じった髪で黒い市松模様の振り袖を着たマザーが居た。僕はマザーを前に少なからず緊張する。これが僕らのすべてを決めて命を握って居るのだから。
「マザー、どうしてここに来たの?大人しくしててよ」
「わたくしが残酷な仕事に選んだ人が、どんな顔をしているか確認したかったの」
「君はそうやって性格が悪いね」
「きっと、すももさんみたいにどんどん平気になるのよね……」
マザーはにっこりして僕と霞さんを見つめる。遠くから見ると人間みたいに見えるけど近くで見ると、眼球の動きなどが不自然で機械かな?って感じはする。目の玉がぐるぐるの模様になっていて、目をあわせたら酔いそうだ。
「で、マザーは健気な新卒生を見てどう思う?」
「特定の感情はないわ。でも決めたからには責任を感じるぐらいなのだわ」
「マザーさんに聞きたいのだけれど、この仕事を変えてもらうことはできない?」
「八00番さんはこの仕事が嫌なのね?」
そう言って霞さんの方を覗き込む。霞さんは瞬きもしないぐるぐるの目に見つめられ、そうではないですけど……と口ごもった。
「すももさん、一緒に遊びませんか?将棋とか囲碁とかありましてよ」
「マザーも俺が仕事中だって、見て分かるでしょ」
「だって、わたくしの周りで対等に戦える方はすももさんしか居ないから……」
こうやって見ると普通の女の子みたいだ。そして、下駄を脱いで鼻緒が痛いと言っている。でも、李さんが相手をしないと分かると下駄を置いて出て行く。追いかけなくても良いのだろうか。
「マザーが行っちゃいましたけど?」
「ここだけの秘密。このマザーや首輪のシステムを作ったのは俺なんだよね。だから霞さんも防犯の面では安心しても良いよ」
「え、すももは何歳よ?マザー作ったってことは三0九0年以前に日本に居たことになるじゃない?」
今はマザーができて三0年だ。だから、三0歳よりは李さんは年上だと思うけれども、でもマザーなんてパソコンを作るのだから、良い大学を出て日本に来たのだと僕は思った。
「年齢聞いちゃう?僕は一二0歳ね」
「何よ?すももはおじいちゃんか」
「酷い言い方するね。海外では日本よりアンチエイジングが進んでいるの」
李さんの言葉に僕はびっくりする。日本人は寿命を決めるときに定年の一00歳にすることが多い。それに僕にとって李さんは五0歳ぐらいだろうなという、両親ぐらいの印象だったからこれには驚きだ。
「俺はこの部署でも偉い方だからね。今は教育係やっているけど、これでも何人もの保護人を看取ってきた立派な上司から」
「それで、あの世間知らずにも携わっているわけね」
霞さんは李さんについて何も思っていないように発言するけれど、実はこの人はすごい人なのでは?と思った。こんな仕事をして精神まともなように見える。それよりか僕より活発で明るい性格に感じる。僕もこの仕事をすればこの李さんのように活発な生き方をするしかなくなるのかもしれない。
「今の日本に喜代也が効かない人が居ることは秘密だ。それにマザーも死ぬ時間は分かっても死因までは分かっていない」
「私達も死ぬ原因が分からないの?」
「そう、だから保護人とは騙し騙しの生活になるね」
と言うと男性は僕らに青いファイルを渡した。分厚くて重い。僕の机の手前にどさっと置かれた。表紙には何も書いていない。また紙の資料かと僕は思った。塾でも教科書も宿題もデジタル資料だったというのに。こんな重いファイルを持ち帰るなんてか弱い僕には辛い。
「これ、担当の保護人のことが載っているからしっかり読むように。それと最後のページにこれから住んでもらうアパートと、引越し業者の連絡先が書いてあるから一週間以内にここに引っ越すこと」
「では、もう一度同じ質問をさせてください。僕は最期の瞬間を家族と過ごしたいと感じていますが、保護人の方は本当に違うのですか?」
「まぁ、そうなるわよね。私もひ孫は笑っちゃったけど、根暗眼鏡みたく家族に看取られて死にたいわ」
霞さんと話が合うことがあってびっくりする。しかし李さんはセットした髪をかきながら残念そうに答える。
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「保護人にとって僕らより、家族と過ごす最期が幸せだと思います」
「基本的に生き物は死が怖いの。家族に看取られるよりも、僕らのような専門家に任せたいって思うのかもしれないね。ほら、今は老人ホームとか盛んでしょ。家族に介護を任せるより安心っていう部分と同じかも」
僕はそんな専門家にはなりたくないなと思いつつ、ファイルを開いていろいろなページを見た。かなり高額な物件である。三階建てのアパートで三階は僕らの部屋しかない。一階は駐車場で二階に大家さんの部屋がある。もちろん、一般人が住む部屋はない。
「コントロールベーカリーも最新のものが置いてあるし、一応キッチンもある。残念なことに国家機密だからお手伝いさんはなしね?」
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