好きになってごめん

はぴぶる

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初めての◯◯

2人きりの下校

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歩きながら少し前のことを思い出していた。

ホームルームが終わるとすぐに私の机に来た彼は「帰るぞ」と一言。
ざわつく周りを一切気にせず、歩く彼にため息を漏らし追いかけた。
学校から人が少なくなる道まで強引に手を繋がれ、女慣れしてるな、などと思った。
「おい!!」
突然の言葉にハッとする。
「何ボーっとしてんだ?もしかして、俺にときめいてるんじゃないだろうな」
はぁぁ!?この人…ばかなの!?
「何を言ってるか理解不能ね」
と、冷静になって答える。
「へー?手を繋いでた時はすごーく顔赤くしてたけど?」
「う、嘘!?」
自分の顔に手を当てる。
「ばぁーか、嘘だよ」
と答えたあと何かを言った気がしたが、小さくて聞こえなかった。

そのまま家まで送ってくれて、その時に家が逆方向だと知った。
ドキッと鳴った胸を不思議そうに眺め、家の中に入った。
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