2 / 4
ココから始まる
提案
しおりを挟む
ガラッ
「よっ、遅い登場ですねぇー」
「うるせぇ」
「おはよぉ、なんで遅れたのぉー?」
「…はよ。元カノと別れるのに手こずってた」
「えっ別れたのぉ??じゃあ、あたしと付き合おうよぉ」
「…あー」
ドアの所でうるさい人たち。
話すなら教室の中で話せばいいのに…なんて思っていた時ガシッと腕を掴まれた。
「なっ…」
「こいつ、俺の新しい彼女だから。ごめんな」
食い気味に言って、引っぱられる。
「ど、どこに行くつもりですか!?」
思わず敬語になった。
「黙って着いてきて」
嫌だとは思うものの、力が強くて振り払うことが出来なかった。
「いきなり悪かったな。突然だけど提案がある」
「提案…?」
「今日から俺と付き合え。偽物の恋人として」
「…は?」
何言ってんの…この人!?
「ふっ…俺はこの通りモテてな、フリーだとめんどくさいんだ」
自慢したいのか…。呆れた私は帰ろうとする。
すると…
「お前、ギャル女達に嫌がらせされてるだろ?」
「……」
「俺と付き合ったら嫌がらせを全部無くしてやる」
「…だから?」
「偽物の恋人になれ。お互いメリットがあるだろ?それにもう教室の皆が騒いでるんじゃないか?」
それは、あんたがあんな嘘をつくから…。
「はぁ…、しょうがないですね。人助けとしてやってあ・げ・ま・す・よ」
精一杯の上から目線で言った。
「そりゃ、良かった。じゃあ、放課後な」
一緒に帰るってことか…?
「あっ、それと…」
思い出したように付け足す。
「俺のことを本気で好きになるなよ?」
なる訳ない。と呟いた。
「よっ、遅い登場ですねぇー」
「うるせぇ」
「おはよぉ、なんで遅れたのぉー?」
「…はよ。元カノと別れるのに手こずってた」
「えっ別れたのぉ??じゃあ、あたしと付き合おうよぉ」
「…あー」
ドアの所でうるさい人たち。
話すなら教室の中で話せばいいのに…なんて思っていた時ガシッと腕を掴まれた。
「なっ…」
「こいつ、俺の新しい彼女だから。ごめんな」
食い気味に言って、引っぱられる。
「ど、どこに行くつもりですか!?」
思わず敬語になった。
「黙って着いてきて」
嫌だとは思うものの、力が強くて振り払うことが出来なかった。
「いきなり悪かったな。突然だけど提案がある」
「提案…?」
「今日から俺と付き合え。偽物の恋人として」
「…は?」
何言ってんの…この人!?
「ふっ…俺はこの通りモテてな、フリーだとめんどくさいんだ」
自慢したいのか…。呆れた私は帰ろうとする。
すると…
「お前、ギャル女達に嫌がらせされてるだろ?」
「……」
「俺と付き合ったら嫌がらせを全部無くしてやる」
「…だから?」
「偽物の恋人になれ。お互いメリットがあるだろ?それにもう教室の皆が騒いでるんじゃないか?」
それは、あんたがあんな嘘をつくから…。
「はぁ…、しょうがないですね。人助けとしてやってあ・げ・ま・す・よ」
精一杯の上から目線で言った。
「そりゃ、良かった。じゃあ、放課後な」
一緒に帰るってことか…?
「あっ、それと…」
思い出したように付け足す。
「俺のことを本気で好きになるなよ?」
なる訳ない。と呟いた。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
大事なのは
gacchi
恋愛
幼いころから婚約していた侯爵令息リヒド様は学園に入学してから変わってしまった。いつもそばにいるのは平民のユミール。婚約者である辺境伯令嬢の私との約束はないがしろにされていた。卒業したらさすがに離れるだろうと思っていたのに、リヒド様が向かう砦にユミールも一緒に行くと聞かされ、我慢の限界が来てしまった。リヒド様、あなたが大事なのは誰ですか?
婚約者の浮気を目撃した後、私は死にました。けれど戻ってこれたので、人生やり直します
Kouei
恋愛
夜の寝所で裸で抱き合う男女。
女性は従姉、男性は私の婚約者だった。
私は泣きながらその場を走り去った。
涙で歪んだ視界は、足元の階段に気づけなかった。
階段から転がり落ち、頭を強打した私は死んだ……はずだった。
けれど目が覚めた私は、過去に戻っていた!
※この作品は、他サイトにも投稿しています。
(完結)私の夫を奪う姉
青空一夏
恋愛
私(ポージ)は爵位はないが、王宮に勤める文官(セオドア)の妻だ。姉(メイヴ)は老男爵に嫁ぎ最近、未亡人になったばかりだ。暇な姉は度々、私を呼び出すが、私の夫を一人で寄越すように言ったことから不倫が始まる。私は・・・・・・
すっきり?ざまぁあり。短いゆるふわ設定なお話のつもりです。
(完結)その女は誰ですか?ーーあなたの婚約者はこの私ですが・・・・・・
青空一夏
恋愛
私はシーグ侯爵家のイルヤ。ビドは私の婚約者でとても真面目で純粋な人よ。でも、隣国に留学している彼に会いに行った私はそこで思いがけない光景に出くわす。
なんとそこには私を名乗る女がいたの。これってどういうこと?
婚約者の裏切りにざまぁします。コメディ風味。
※この小説は独自の世界観で書いておりますので一切史実には基づきません。
※ゆるふわ設定のご都合主義です。
※元サヤはありません。
(完)そこの妊婦は誰ですか?
青空一夏
恋愛
私と夫は恋愛結婚。ラブラブなはずだった生活は3年目で壊れ始めた。
「イーサ伯爵夫人とし全く役立たずだよね? 子供ができないのはなぜなんだ! 爵位を継ぐ子供を産むことこそが女の役目なのに!」
今まで子供は例え産まれなくても、この愛にはなんの支障もない、と言っていた夫が豹変してきた。月の半分を領地の屋敷で過ごすようになった夫は、感謝祭に領地の屋敷に来るなと言う。感謝祭は親戚が集まり一族で祝いご馳走を食べる大事な行事とされているのに。
来るなと言われたものの私は王都の屋敷から領地に戻ってみた。・・・・・・そこで見たものは・・・・・・お腹の大きな妊婦だった!
これって・・・・・・
※人によっては気分を害する表現がでてきます。不快に感じられましたら深くお詫びいたします。
【完結】忌み子と呼ばれた公爵令嬢
美原風香
恋愛
「ティアフレア・ローズ・フィーン嬢に使節団への同行を命じる」
かつて、忌み子と呼ばれた公爵令嬢がいた。
誰からも嫌われ、疎まれ、生まれてきたことすら祝福されなかった1人の令嬢が、王国から追放され帝国に行った。
そこで彼女はある1人の人物と出会う。
彼のおかげで冷え切った心は温められて、彼女は生まれて初めて心の底から笑みを浮かべた。
ーー蜂蜜みたい。
これは金色の瞳に魅せられた令嬢が幸せになる、そんなお話。
(完)あなたの瞳に私は映っていなかったー妹に騙されていた私
青空一夏
恋愛
私には一歳年下の妹がいる。彼女はとても男性にもてた。容姿は私とさほど変わらないのに、自分を可愛く引き立てるのが上手なのよ。お洒落をするのが大好きで身を飾りたてては、男性に流し目をおくるような子だった。
妹は男爵家に嫁ぎ玉の輿にのった。私も画廊を経営する男性と結婚する。私達姉妹はお互いの結婚を機に仲良くなっていく。ところがある日、夫と妹の会話が聞こえた。その会話は・・・・・・
これは妹と夫に裏切られたヒロインの物語。貴族のいる異世界のゆるふわ設定ご都合主義です。
※表紙は青空作成AIイラストです。ヒロインのマリアンです。
※ショートショートから短編に変えました。
今、姉が婚約破棄されています
毒島醜女
恋愛
「セレスティーナ!君との婚約を破棄させてもらう!」
今、お姉様が婚約破棄を受けています。全く持って無実の罪で。
「自分の妹を虐待するなんて、君は悪魔だ!!」
は、はい?
私がいつ、お姉様に虐待されたって……?
しかも私に抱きついてきた!いやっ!やめて!
この人、おかしくない?
自分の家族を馬鹿にするような男に嫁ぎたいと思う人なんているわけないでしょ!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる