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CCⅬⅫ 星々の紅焔と黒点編 中編(6)
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第1章。夕闇
エリースは気付いた。
旧双月教の話は終わったが、イルム・ルリはもちろん、
キョウショウ・カシノ・ナナリスが、軽口を叩くことはもちろん、
無駄な会話をしようともしないのを。
『これは、旧教都、旧双月教の話だけではない。』
基本的に武人のキョウショウ・ナナリスだけではなく、文人であるカシノも、
この場の空気を、雰囲気を、正確に読み取っている。
「みなも気付いてるようだが、もう一つ、イルムから話がある。」
ルリの言葉に、みなの視線が、イルムの口元に注がれる。
「テムスから、・・・ファウス妃から、至急の文が来ている。」
「なるほどね。こっちの方が本命だったというわけね。」
という、キョウショウの言葉に、
「ふたりの休みの日に、教会の一室を貸せとルリが言うから、
何かと思えば・・・。」
カシノの軽口が、滑らかに炸裂する。
「カシノ。イルムの汚部屋に招待したほうがよかったか?」
「それは、ご勘弁 お願いしたいわね・・・。」
「ルリ、カシノ。・・・・話に移りたいが・・・。」
イルムの固い言葉に、全員の顔に浮んでいた微笑の表情が消える。
「まず・・・、クラテス子爵が叛乱、
ラスカ王国の王都ラスカ・カプトの占拠に成功した。
それもそれで、大事な話だが、その中で起こった奇異なことがある。
その行軍のさなか、大河ーラスカ・グランディス・フルーメンーに、
氷の大橋が、かかったそうだ。」
「それって、つまりは・・・。」
ナナリスが短く言葉をはさむ。
イルムが、声の高さを変え、最も重要な情報を言葉にのせる。
「トゥーリア殿の見立てによると、水の極上級妖精の魔力の香りがするそうよ。」
「・・・つまり、クラテス子爵軍の中に、水の極上級妖精エメラルアと
クリル大公国元公女レティアが、かの軍にいて、協力していたということか。」
キョウショウが、大げさに、驚いてみせる。
ルリが、スッと立ち上がり、静かに部屋の片隅に行き、
媒介石の灯りをつけながら、口を開く。
「火の極上級妖精ルービス・・トゥーリア殿・・は、テムスの叛乱の時に、
暗黒の極上級妖精アピスは、武国内の内乱の時に、
水の極上級妖精エメラルアは、新たなラスカ王国の建国のいくさ時に、
直接的に関与してきたということ・・・、・・・人間の歴史にね・・・。」
さらに、ルリは続ける。
「ま、わたしたちも、ラティスさん、ラファイアさんに、
間接的に、支えてもらってるけど。」
イルムは、ルリの言葉を受け、さらに続ける。
「ただ、今回はそのところが問題。ラスカ王国は、王国連合のなかの一ヶ国。
怖い未来の話をすれば、現在の状況で王国連合との開戦という事になれば、
極上級妖精が、敵味方に分かれて、魔力をふるうことになる・・・。」
「だったら、もし極上級妖精が彼我の陣に参戦すれば、創派の乱から類推しても、
数十万の犠牲では、済まなそうね。」
イルムの言葉に、ナナリスが反応する。
「これは、ファウス妃と、ぜひ直接対話しておかないと、いけない・・・。」
「だから、私たちもその前に・・・、
そう リントが帰都した後、なるべく早い時期に、
今後の新帝国の舵取りのために、話し合わないといけないわね。」
ここで、イルムは、エリースに話をふる。
「エリース。ラティスさんやラファイアさんから、何か聞いたことはない?」
「きほんあのふたりは、契約者の義理兄ィが幸せなら、
この世界に干渉する気はないんじゃない。」
「・・・そうよね・・・。」
「好意的に言えば、中立的な立ち位置と考えればいいか。」
「しかし、エリース。執政官の立場から言えば、騒乱の日、
ラティスさん・ラファイアさんの魔力を借りるため、
アマトくんを、新帝国、一戦士として、強制的に戦場に送らなければ、
ならないかもしれない。」
「だから、エリース。その時はわたしを、鬼と呼んでも構わない・・・。」
「そうなの。けど、イルム。まだ来ぬ未来に、感想を言うつもりはないわ。」
そう言ったエリースだったが、その表情は非常に厳しいものになっていた。
第2章。夜のはじめ
ふたつの月が、碧・緑・紅色の三星をより輝かせるべく、たおやかな光を、
天空に、投げかけている。
その夜空の下、超絶な魔力をもつ妖精が、無言でたたずんでいる。
大地も照らす薄い光から景色から判断すると、ここは山間の地形か。
泉いや湖を囲む窪地で、緑が溢れていて、
多くの木々などが、花をつけている。
白・薄紅・白桃色の満開の花々がおもだが、よく目を凝らすと
赤紫・真紅・紅緋・月白・二藍・瑠璃・本紫・青磁・深緋・茜・
黄丹・支子・紺藍・白群・・色の花々も、咲き誇っている。
≪またせたな、エルメルア。≫
≪ふふふ、おまえにしては、いいところを選んだな。
ただ、陽光がある時なら、もっと良かったろうに・・・≫
ふたつの精神波が響き、その影が、この場に現れる。
≪ルベラィル。だったら、勝手に昼間に来ればいい。わたしは止めない。≫
≪・・・そう尖るなよ、ふたりとも。≫
碧色の影が、エルメルアと紅い影の妖精をたしなめる。
≪われわれは、しばらくの間は、手を取り合う必要がある。
妖精界の、すべての妖精たちのためにもな。≫
≪すまんな、サファイス。
ルベライルの精神波に、ついいらぬ反応をしてしまった。≫
≪それで、どうだった?ラティスとラファイアは。≫
サファイスが、エルメルアに問いかける。
≪信じられないことだが、ひとりは、道化。ひとりは小間使いと化していた。≫
≪ん・・・!? それぞれが、妖精界の頂点のひとりであり、
自分に挑んでくるような慮外妖精がいたら、冷たく一撃のもとに退け、
残酷・酷薄の言葉に彩られた、あのふたりがか!?≫
ルベライルが、精神波で叫ぶ。
≪千年以上も昔に、相討ちとなって、異界に堕ちたと聞いたが、
その魔力は、その威圧だけで、わたしが思ったものより衰えてもおらず、
いや、正直に言おう、より先鋭化していた・・・。≫
≪隙を見て一撃と思ってはいたのだが、
その綻びを、みつけることさえできなかった!≫
≪たしか、ラティスは、当初から人間の家畜化に反対していたが、
ラファイアは、多くの妖精の主張に、賛同したはず・・・。≫
というサファイスの考察の精神波に、ルベラルの精神波が打ち消してゆく。
≪その行動はな!だが、そういう事を言ったという話はなかったぞ・・・。
あの時も、ラティスとの闘いへの理由が、欲しかっただけかもしれん・・・。≫
≪・・・・・・・。≫
≪古き極上級妖精のうち、風の妖精リスタル、土の妖精○△×▢・・・らは、
この時代には、現れてもいない。≫
≪だから、ひとりでも、われらに味方・・・
少なくとも敵対しなければいいと思って、
エルメルアに任せたのだが・・・。≫
そのサファイスの精神波を、再びルベライルの精神波が、打ち消してゆく。
≪ククク、わたしが、かって言ったように、
強制的に、この世界から退場してもらえば良かろう。
話合いなどより、わたしの炎の一撃が、この場合、正解だろうよ。≫
≪ルベライル!!今この世界には、わかっているだけで、
ルービス・エメラルア・アピス・ラファイスの古き妖精たちがいる。
まずは、その全妖精の旗幟の確認こそが必要。≫
≪確認なくして、初めから、闘いに入るななど、愚の骨頂!≫
サファイスの精神波が、改めてこの場に響く。
そこに、一陣の風が駆け抜ける。次の瞬間、3人の妖精の姿は消えていた。
エリースは気付いた。
旧双月教の話は終わったが、イルム・ルリはもちろん、
キョウショウ・カシノ・ナナリスが、軽口を叩くことはもちろん、
無駄な会話をしようともしないのを。
『これは、旧教都、旧双月教の話だけではない。』
基本的に武人のキョウショウ・ナナリスだけではなく、文人であるカシノも、
この場の空気を、雰囲気を、正確に読み取っている。
「みなも気付いてるようだが、もう一つ、イルムから話がある。」
ルリの言葉に、みなの視線が、イルムの口元に注がれる。
「テムスから、・・・ファウス妃から、至急の文が来ている。」
「なるほどね。こっちの方が本命だったというわけね。」
という、キョウショウの言葉に、
「ふたりの休みの日に、教会の一室を貸せとルリが言うから、
何かと思えば・・・。」
カシノの軽口が、滑らかに炸裂する。
「カシノ。イルムの汚部屋に招待したほうがよかったか?」
「それは、ご勘弁 お願いしたいわね・・・。」
「ルリ、カシノ。・・・・話に移りたいが・・・。」
イルムの固い言葉に、全員の顔に浮んでいた微笑の表情が消える。
「まず・・・、クラテス子爵が叛乱、
ラスカ王国の王都ラスカ・カプトの占拠に成功した。
それもそれで、大事な話だが、その中で起こった奇異なことがある。
その行軍のさなか、大河ーラスカ・グランディス・フルーメンーに、
氷の大橋が、かかったそうだ。」
「それって、つまりは・・・。」
ナナリスが短く言葉をはさむ。
イルムが、声の高さを変え、最も重要な情報を言葉にのせる。
「トゥーリア殿の見立てによると、水の極上級妖精の魔力の香りがするそうよ。」
「・・・つまり、クラテス子爵軍の中に、水の極上級妖精エメラルアと
クリル大公国元公女レティアが、かの軍にいて、協力していたということか。」
キョウショウが、大げさに、驚いてみせる。
ルリが、スッと立ち上がり、静かに部屋の片隅に行き、
媒介石の灯りをつけながら、口を開く。
「火の極上級妖精ルービス・・トゥーリア殿・・は、テムスの叛乱の時に、
暗黒の極上級妖精アピスは、武国内の内乱の時に、
水の極上級妖精エメラルアは、新たなラスカ王国の建国のいくさ時に、
直接的に関与してきたということ・・・、・・・人間の歴史にね・・・。」
さらに、ルリは続ける。
「ま、わたしたちも、ラティスさん、ラファイアさんに、
間接的に、支えてもらってるけど。」
イルムは、ルリの言葉を受け、さらに続ける。
「ただ、今回はそのところが問題。ラスカ王国は、王国連合のなかの一ヶ国。
怖い未来の話をすれば、現在の状況で王国連合との開戦という事になれば、
極上級妖精が、敵味方に分かれて、魔力をふるうことになる・・・。」
「だったら、もし極上級妖精が彼我の陣に参戦すれば、創派の乱から類推しても、
数十万の犠牲では、済まなそうね。」
イルムの言葉に、ナナリスが反応する。
「これは、ファウス妃と、ぜひ直接対話しておかないと、いけない・・・。」
「だから、私たちもその前に・・・、
そう リントが帰都した後、なるべく早い時期に、
今後の新帝国の舵取りのために、話し合わないといけないわね。」
ここで、イルムは、エリースに話をふる。
「エリース。ラティスさんやラファイアさんから、何か聞いたことはない?」
「きほんあのふたりは、契約者の義理兄ィが幸せなら、
この世界に干渉する気はないんじゃない。」
「・・・そうよね・・・。」
「好意的に言えば、中立的な立ち位置と考えればいいか。」
「しかし、エリース。執政官の立場から言えば、騒乱の日、
ラティスさん・ラファイアさんの魔力を借りるため、
アマトくんを、新帝国、一戦士として、強制的に戦場に送らなければ、
ならないかもしれない。」
「だから、エリース。その時はわたしを、鬼と呼んでも構わない・・・。」
「そうなの。けど、イルム。まだ来ぬ未来に、感想を言うつもりはないわ。」
そう言ったエリースだったが、その表情は非常に厳しいものになっていた。
第2章。夜のはじめ
ふたつの月が、碧・緑・紅色の三星をより輝かせるべく、たおやかな光を、
天空に、投げかけている。
その夜空の下、超絶な魔力をもつ妖精が、無言でたたずんでいる。
大地も照らす薄い光から景色から判断すると、ここは山間の地形か。
泉いや湖を囲む窪地で、緑が溢れていて、
多くの木々などが、花をつけている。
白・薄紅・白桃色の満開の花々がおもだが、よく目を凝らすと
赤紫・真紅・紅緋・月白・二藍・瑠璃・本紫・青磁・深緋・茜・
黄丹・支子・紺藍・白群・・色の花々も、咲き誇っている。
≪またせたな、エルメルア。≫
≪ふふふ、おまえにしては、いいところを選んだな。
ただ、陽光がある時なら、もっと良かったろうに・・・≫
ふたつの精神波が響き、その影が、この場に現れる。
≪ルベラィル。だったら、勝手に昼間に来ればいい。わたしは止めない。≫
≪・・・そう尖るなよ、ふたりとも。≫
碧色の影が、エルメルアと紅い影の妖精をたしなめる。
≪われわれは、しばらくの間は、手を取り合う必要がある。
妖精界の、すべての妖精たちのためにもな。≫
≪すまんな、サファイス。
ルベライルの精神波に、ついいらぬ反応をしてしまった。≫
≪それで、どうだった?ラティスとラファイアは。≫
サファイスが、エルメルアに問いかける。
≪信じられないことだが、ひとりは、道化。ひとりは小間使いと化していた。≫
≪ん・・・!? それぞれが、妖精界の頂点のひとりであり、
自分に挑んでくるような慮外妖精がいたら、冷たく一撃のもとに退け、
残酷・酷薄の言葉に彩られた、あのふたりがか!?≫
ルベライルが、精神波で叫ぶ。
≪千年以上も昔に、相討ちとなって、異界に堕ちたと聞いたが、
その魔力は、その威圧だけで、わたしが思ったものより衰えてもおらず、
いや、正直に言おう、より先鋭化していた・・・。≫
≪隙を見て一撃と思ってはいたのだが、
その綻びを、みつけることさえできなかった!≫
≪たしか、ラティスは、当初から人間の家畜化に反対していたが、
ラファイアは、多くの妖精の主張に、賛同したはず・・・。≫
というサファイスの考察の精神波に、ルベラルの精神波が打ち消してゆく。
≪その行動はな!だが、そういう事を言ったという話はなかったぞ・・・。
あの時も、ラティスとの闘いへの理由が、欲しかっただけかもしれん・・・。≫
≪・・・・・・・。≫
≪古き極上級妖精のうち、風の妖精リスタル、土の妖精○△×▢・・・らは、
この時代には、現れてもいない。≫
≪だから、ひとりでも、われらに味方・・・
少なくとも敵対しなければいいと思って、
エルメルアに任せたのだが・・・。≫
そのサファイスの精神波を、再びルベライルの精神波が、打ち消してゆく。
≪ククク、わたしが、かって言ったように、
強制的に、この世界から退場してもらえば良かろう。
話合いなどより、わたしの炎の一撃が、この場合、正解だろうよ。≫
≪ルベライル!!今この世界には、わかっているだけで、
ルービス・エメラルア・アピス・ラファイスの古き妖精たちがいる。
まずは、その全妖精の旗幟の確認こそが必要。≫
≪確認なくして、初めから、闘いに入るななど、愚の骨頂!≫
サファイスの精神波が、改めてこの場に響く。
そこに、一陣の風が駆け抜ける。次の瞬間、3人の妖精の姿は消えていた。
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